表18-6は、この項で説明しているOCIオブジェクトおよびキャッシュへのマークまたはマーク解除関数を示しています。
表18-6 オブジェクトおよびキャッシュへのマークまたはマーク解除関数
関数 | 用途 |
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キャッシュ内のオブジェクトのマークを解除します。 |
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オブジェクトに削除済のマークを付けるか、または、値インスタンスを削除します。 |
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オブジェクトへの参照の指定時に、オブジェクトに削除済のマークを付けます。 |
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オブジェクトに更新済または使用済のマークを付けます。 |
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オブジェクトのマークを解除します。 |
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オブジェクトへの参照の指定時に、オブジェクトのマークを解除します。 |
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。詳細は、OCIEnvCreate()、OCIEnvNlsCreate()およびOCIInitialize() (非推奨)の説明を参照してください。
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
OCIサービス・コンテキストです。
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。詳細は、OCIEnvCreate()、OCIEnvNlsCreate()およびOCIInitialize() (非推奨)の説明を参照してください。
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
インスタンスへのポインタです。これはスタンドアロン型にする必要があり、オブジェクトの場合は確保されることも必要です。
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。詳細は、OCIEnvCreate()、OCIEnvNlsCreate()およびOCIInitialize() (非推奨)の説明を参照してください。
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
削除されるオブジェクトへの参照です。
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。詳細は、OCIEnvCreate()、OCIEnvNlsCreate()およびOCIInitialize() (非推奨)の説明を参照してください。
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
永続オブジェクトへのポインタです。すでに確保されていることが必要です。
コメント
この関数は、永続オブジェクトに更新済(使用済)マークを設定します。オブジェクトの型に応じて、次の規則が適用されます。オブジェクトの使用済状態は、OCIObjectIsLocked()をコールすることによりチェックできます。
この関数は、指定された永続オブジェクトに更新済マークを設定します。
オブジェクト・キャッシュがフラッシュされると、サーバーに永続オブジェクトを書き込みます。この関数は、オブジェクトのロックもフラッシュも行いません。削除済オブジェクトを更新しようとすると、エラーが発生します。
オブジェクトの更新済マークの設定とフラッシュが実行された後、オブジェクトがフラッシュ後も使用済になっている場合は、この関数を再度コールしてオブジェクトに更新済マークを設定する必要があります。
この関数は、指定された一時オブジェクトに更新済マークを設定します。一時オブジェクトは、サーバーには書き込まれません。削除済オブジェクトを更新しようとすると、エラーが発生します。
この関数は、値に対しては何も行われません。
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。詳細は、OCIEnvCreate()、OCIEnvNlsCreate()およびOCIInitialize() (非推奨)の説明を参照してください。
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
永続オブジェクトへのポインタです。確保されることが必要です。
パラメータ
オブジェクト・モードで初期化されたOCI環境ハンドルです。詳細は、OCIEnvCreate()、OCIEnvNlsCreate()およびOCIInitialize() (非推奨)の説明を参照してください。
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
オブジェクトの参照です。確保されることが必要です。
コメント
この関数は、オブジェクトの使用済マークを解除します。オブジェクトへのref
を引数として取ることを除けば、この関数はOCIObjectUnmark()と同じです。
この関数は、指定された永続オブジェクトの使用済マークを解除します。オブジェクトに対して行われた変更は、サーバーに書き込まれません。オブジェクトにロック・マークが設定されている場合は、ロックされたままになります。オブジェクトに対してこれまで実行された変更は、暗黙的に元に戻されません。
この関数は、値に対しては何も行われません。