表19-11は、この項で説明しているOCI NUMBER
関数を示しています。
表19-11 NUMBER関数
関数 | 用途 |
---|---|
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絶対値を計算します。 |
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アーク・コサインを計算します。 |
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アーク・サインを計算します。 |
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アーク・タンジェントを計算します。 |
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2つの |
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1つの |
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コサインを計算します。 |
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2つの |
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eを指定のOracle |
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整数をOracle |
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実数型をOracle |
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文字列をOracle |
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双曲線コサインを計算します。 |
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双曲線サインを計算します。 |
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双曲線タンジェントを計算します。 |
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Oracle |
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指定の基数を整数で累乗します。 |
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自然対数を計算します。 |
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任意の基数に対する対数を計算します。 |
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2つのOracle |
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2つのOracle |
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Oracle |
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指定の基数を指定の指数で累乗します。 |
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Oracle |
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10の累乗を乗算し、小数点以下を指定の桁数にします。 |
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Oracle |
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サインを計算します。 |
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タンジェントを計算します。 |
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Oracle |
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Oracle |
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Oracle |
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Oracle |
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
入力NUMBER
です。
入力NUMBER
の絶対値です。
構文
sword OCINumberAdd ( OCIError *err, const OCINumber *number1, const OCINumber *number2, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
加算されるNUMBER
です。
number1
をnumber2
に加算した結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
アーク・コサインの引数です。
ラジアンのアーク・コサインの結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
アーク・サインの引数です。
ラジアンのアーク・サインの結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
アーク・タンジェントの引数です。
ラジアンのアーク・タンジェントの結果です。
構文
sword OCINumberArcTan2 ( OCIError *err, const OCINumber *number1, const OCINumber *number2, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
アーク・タンジェントの引数1です。
アーク・タンジェントの引数2です。
ラジアンのアーク・タンジェントの結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
割当て対象のNUMBER
です。
コピー先のNUMBER
です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
入力NUMBER
です。
入力NUMBER
の上限値を含む出力です。
構文
sword OCINumberCmp ( OCIError *err, const OCINumber *number1, const OCINumber *number2, sword *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
比較するNUMBER
です。
表19-12に指定したような比較結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
ラジアンのコサインの引数です。
コサインの結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
減分される正数のOracle NUMBER
です。
構文
sword OCINumberDiv ( OCIError *err, const OCINumber *number1, const OCINumber *number2, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
分子へのポインタです。
分母へのポインタです。
除算結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
この関数は、eをこのOracle NUMBER
で累乗します。
指数の出力です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
入力NUMBER
です。
入力NUMBER
の下限(切捨て)値です。
構文
sword OCINumberFromInt ( OCIError *err, const void *inum, uword inum_length, uword inum_s_flag, OCINumber *number );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
変換する整数へのポインタです。
整数のサイズです。
整数の符号を指定するフラグで、可能な値は次のとおりです。
OCI_NUMBER_UNSIGNED
- 符号なしの値
OCI_NUMBER
_SIGNED
- 符号付きの値
Oracle NUMBER
に変換される指定の整数です。
構文
sword OCINumberFromReal ( OCIError *err, const void *rnum, uword rnum_length, OCINumber *number );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
変換する浮動小数点数へのポインタです。
目的の結果のサイズです。sizeof
({float
| double
| long double
})に等しくなります。
Oracle NUMBER
に変換される指定のfloatです。
構文
sword OCINumberFromText ( OCIError *err, const OraText *str, ub4 str_length, const OraText *fmt, ub4 fmt_length, const OraText *nls_params, ub4 nls_p_length, OCINumber *number );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
Oracle NUMBER
に変換する入力文字列です。
入力文字列のサイズです。
変換書式です。
fmt
パラメータの長さです。
グローバリゼーション・サポートのフォーマット指定です。NULL
文字列("")の場合は、セッションのデフォルト・パラメータが使用されます。
nls_params
パラメータの長さです。
NUMBER
に変換される指定の文字列です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
コサイン双曲線の引数です。
コサイン双曲線の結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
サイン双曲線の引数です。
サイン双曲線の結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
タンジェント双曲線の引数です。
タンジェント双曲線の結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
増分される正数のOracle NUMBER
です。
構文
sword OCINumberIntPower ( OCIError *err, const OCINumber *base, const sword exp, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
指数の基数です。
基数が累乗される指数です。
指数の出力です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
テストされるNUMBER
です。
整数値の場合はTRUE
、それ以外の場合はFALSE
に設定されます。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
比較するNUMBER
です。
0 (ゼロ)の場合はTRUE
、それ以外の場合はFALSE
が設定されます。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
このNUMBER
の対数を計算します。
対数結果です。
構文
sword OCINumberLog ( OCIError *err, const OCINumber *base, const OCINumber *number, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
対数の基数です。
演算子です。
対数結果です。
構文
sword OCINumberMod ( OCIError *err, const OCINumber *number1, const OCINumber *number2, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
分子へのポインタです。
分母へのポインタです。
結果の剰余です。
構文
sword OCINumberMul ( OCIError *err, const OCINumber *number1, const OCINumber *number2, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
乗算するNUMBER
です。
乗算するNUMBER
です。
乗算結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
負の数にするNUMBER
です。
number
の負の値が入ります。
構文
sword OCINumberPower ( OCIError *err, const OCINumber *base, const OCINumber *number, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
指数の基数です。
基数が累乗される指数です。
指数の出力です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
精度を設定する数値です。
目的の結果の小数点以下の桁数です。
結果です。
構文
sword OCINumberRound ( OCIError *err, const OCINumber *number, sword decplace, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
丸めるNUMBER
です。
丸める小数点以下の桁数です。負数も可能です。
丸めた結果の出力です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
piの値に設定されるNUMBER
です。
構文
sword OCINumberShift ( OCIError *err, const OCINumber *number, const sword nDig, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
桁を移動するOracle NUMBER
です。
移動する小数点以下の桁数です。
桁を移動した結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
符号が戻されるOracle NUMBER
です。
表19-13は、可能な戻り値を示しています。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
ラジアン単位でのサインの引数です。
サインの結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
入力NUMBER
です。
入力NUMBER
の平方根を含む出力です。
構文
sword OCINumberSub ( OCIError *err, const OCINumber *number1, const OCINumber *number2, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
この関数は、number1
からnumber2
を減算します。
減算結果です。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
ラジアン単位でのタンジェントの引数です。
タンジェントの結果です。
構文
sword OCINumberToInt ( OCIError *err, const OCINumber *number, uword rsl_length, uword rsl_flag, void *rsl );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
変換するOracle NUMBER
です。
適切な結果のサイズです。
出力値の符号を指定するフラグで、可能な値は次のとおりです。
OCI_NUMBER_UNSIGNED
- 符号なしの値
OCI_NUMBER_SIGNED
- 符号付きの値
結果を保存する領域へのポインタです。
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
変換するOracle NUMBER
です。
目的の結果のサイズです。sizeof
({float
| double
| long double
})に等しくなります。
結果を保存する領域へのポインタです。
構文
sword OCINumberToRealArray ( OCIError *err, const OCINumber **number, uword elems, uword rsl_length, void *rsl );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
変換対象のNUMBER
の配列へのポインタです。
NUMBER
ポインタの最大数です。
目的の結果のサイズです。sizeof({ float | double | long double
})
に等しくなります。
結果を保存する領域の配列へのポインタです。
コメント
Oracle NUMBER
をマシン固有の実数型に変換するシステム固有な型変換関数です。この関数は、最大LDBL_DI
G
、DBL_DIG
またはFLT_DIG
桁の精度のNUMBERを変換し、後続の0 (ゼロ)を削除するだけです。この定数は、float.h
ヘッダー・ファイルに定義されます。
この関数に有効なOCINumber
の値を渡す必要があります。それ以外の場合は、結果は保証されません。
構文
sword OCINumberToText ( OCIError *err, const OCINumber *number, const OraText *fmt, ub4 fmt_length, const OraText *nls_params, ub4 nls_p_length, ub4 *buf_size, OraText *buf );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
変換するOracle NUMBER
です。
変換書式です。
fmt
パラメータの長さです。
グローバリゼーション・サポートのフォーマット指定です。NULL
文字列((text *)0
)の場合は、そのセッションのデフォルト・パラメータが使用されます。
nls_params
パラメータの長さです。
バッファのサイズです。
変換された文字列が配置されるバッファです。
コメント
書式およびグローバリゼーション・サポート・パラメータの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』のTO_NUMBER
変換関数の説明を参照してください。
変換された数字文字列は、最大buf_size
バイトまでbuf
に格納されます。
構文
sword OCINumberTrunc ( OCIError *err, const OCINumber *number, sword decplace, OCINumber *result );
パラメータ
OCIエラー・ハンドルです。エラーがある場合は、err
に記録され、OCI_ERROR
が戻されます。OCIErrorGet()をコールして診断情報を取得します。
入力NUMBER
です。
切り捨てる小数点以下の桁数です。負数も可能です。
切捨ての出力です。