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Oracle® Database XML C APIリファレンス
11gリリース2 (11.2)
E94918-01
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9 C用のSOAP APIパッケージ

W3Cでは、「SOAPは、非集中型の分散環境で情報を交換するための軽量プロトコルです。XMLベースのプロトコルで、3つの部分から構成されています。メッセージ中にあるものとその処理方法を記述するためのフレームワークを定義するエンベロープ、アプリケーションで定義されるデータ型のインスタンスを表現するための一連のエンコーディング・ルール、リモート・プロシージャ・コールとレスポンスを表現するための規則です。」

SOAP 1.1では、添付ファイルは許可されていません。SOAP 1.2では、フォルトがある場合、本文にはその他の要素を追加できません。

SOAPメッセージの構造は次のとおりです。

[SOAP message (XML document)
   [SOAP envelope
      [SOAP header?
            element*
      ]
      [SOAP body
           (element* | Fault)?
      ]
   ]
]

関連項目:

  • 『Oracle XML Developer's Kitプログラマーズ・ガイド』

  • 『Oracle XML DB開発者ガイド』



SOAPパッケージ・インタフェース

表9-1に、SOAPパッケージで使用できるメソッドの概要を示します。

表9-1 SOAPパッケージ・インタフェースの概要

関数 概要

XmlSoapAddBodyElement()

SOAPメッセージの本文に要素を追加します。

XmlSoapAddFaultReason()

他のフォルト理由を追加します。

XmlSoapAddFaultSubDetail()

フォルト詳細に子を追加します。

XmlSoapAddHeaderElement()

SOAPヘッダーに要素を追加します。

XmlSoapCall()

SOAPメッセージを送信し、リプライを待機します。

XmlSoapCreateConnection()

SOAP接続オブジェクトを作成します。

XmlSoapCreateCtx()

SOAPコンテキストを作成し、戻します。

XmlSoapCreateMsg()

空のSOAPメッセージを作成して戻します。

XmlSoapDestroyConnection()

SOAP接続オブジェクトを破棄します。

XmlSoapDestroyCtx()

SOAPコンテキストを破棄します。

XmlSoapDestroyMsg()

XmlSoapCreateMsgを使用して作成したSOAPメッセージを破棄します。

XmlSoapError()

判読可能なエラー・コードを取得します。

XmlSoapGetBody()

SOAPメッセージのエンベロープ本文を戻します。

XmlSoapGetBodyElement()

SOAP本文から要素を取得します。

XmlSoapGetEnvelope()

SOAPパートのエンベロープを戻します。

XmlSoapGetFault()

フォルトのコード、理由および詳細を戻します。

XmlSoapGetHeader()

SOAPメッセージのエンベロープ・ヘッダーを戻します。

XmlSoapGetHeaderElement()

SOAPヘッダーから要素を取得します。

XmlSoapGetMustUnderstand()

SOAPヘッダー要素からmustUnderstand属性を取得します。

XmlSoapGetReasonLang()

指定したインデックスを持つ理由の言語を取得します。

XmlSoapGetReasonNum()

Fault要素の理由の数を計算します。

XmlSoapGetRelay()

SOAPヘッダー要素からRelay属性を取得します。

XmlSoapGetRole()

SOAPヘッダー要素からロールを取得します。

XmlSoapHasFault()

SOAPメッセージにフォルト・オブジェクトが含まれているかどうかを判別します。

XmlSoapSetFault()

SOAPメッセージにフォルトを設定します。

XmlSoapSetMustUnderstand()

SOAPヘッダー要素にmustUnderstand属性を設定します。

XmlSoapSetRelay()

SOAPヘッダー要素にRelay属性を設定します。

XmlSoapSetRole()

SOAPヘッダー要素にロールを設定します。



XmlSoapAddBodyElement()

SOAPメッセージの本文に要素を追加します。数値のエラー・コードを設定します。

構文

xmlelemnode *XmlSoapAddBodyElement(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg,
   oratext *qname,
   oratext *uri, 
   xmlerr *xerr);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN/OUT
SOAPメッセージ
qname
IN
追加する要素のQName
uri
IN
追加する要素の名前空間URI
xerr
IN/OUT
エラー・コード

戻り値

(xmlelemnode *) 作成された要素。


XmlSoapAddFaultReason()

他のフォルト理由を追加します。同じ理由に対して別の言語のテキストを提供できます。フォルトが作成されると、そのときにプライマリ言語と理由が追加されます。この関数は、その理由の翻訳を追加するのに使用します。

構文

xmlerr XmlSoapAddFaultReason(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg,
   ratext *reason,
    oratext *lang);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN/OUT
SOAPメッセージ
reason
IN
判読可能なフォルト理由
lang
IN
理由の言語

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


関連項目:

XmlSoapSetFault()


XmlSoapAddFaultSubDetail()

フォルト詳細に子を追加します。XmlSoapSetFaultで作成できるのは、子を1つ持つ詳細要素です。この関数を使用すると、子を追加できます。

構文

xmlerr XmlSoapAddFaultSubDetail(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg,
   xmlelemnode *sub);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN/OUT
SOAPメッセージ
sub
IN
サブ詳細ツリー

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


関連項目:

XmlSoapGetReasonLang()


XmlSoapAddHeaderElement()

SOAPヘッダーに要素を追加します。

構文

xmlelemnode *XmlSoapAddHeaderElement(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg,
   oratext *qname,
   oratext *uri, 
   xmlerr *xerr);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN/OUT
SOAPメッセージ
qname
IN
追加する要素のQName
uri
IN
追加する要素の名前空間URI
xerr
IN/OUT
エラー・コード

戻り値

(xmlelemnode *) 作成された要素。


XmlSoapCall()

接続を介してSOAPメッセージを送信し、リプライを待機します。メッセージ・リプライ(XML文書)は解析され、SOAPメッセージ(DOMと等価)として戻されます。

最初にメッセージ・バッファを使用して送信メッセージがシリアル化されます。メッセージ・バッファが小さすぎる(オーバーフローする)場合、xerrはXMLERR_SAVE_OVERFLOWを取得し、NULLを戻します。この場合、同じバッファを再使用して、リプライされたSOAPメッセージを受け取ります。

接続オブジェクトをオープンすると、エンド・ポイントにアクティブなSOAPハンドラが表示されます。表示方法は、ユーザーによって異なります。HTTPの場合、URLでcgi-binを起動するか、application/soap+xmlコンテンツ・タイプを検出する必要があります。

構文

xmldocnode *XmlSoapCall(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmlsoapcon *con,
   xmldocnode *msg, 
   xmlerr *xerr);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
con
IN
SOAP接続オブジェクト
msg
IN
送信するSOAPメッセージ
xerr
IN
失敗の数値コード

戻り値

(xmldocnode *) 戻されるメッセージ。失敗時には、xerrが設定され、NULLが戻されます。


XmlSoapCreateConnection()

バインディング(トランスポート)とエンド・ポイントを指定し、SOAP接続オブジェクトを作成します。バインディングはxmlsoapbindタイプのenumで、エンド・ポイントはこのバインディングに依存します。

現在、HTTPバインディングのみがサポートされており、エンド・ポイントはURLです。このURLは、アクティブである必要があります。つまり、cgi-binスクリプトまたはメカニズムによって、受信メッセージのコンテンツ・タイプ(application/soap+xml)に基づいてSOAPメッセージの処理をトリガーします。

HTTPアクセス・メソッド(GETまたはPOST)を制御するには、XMLSOAP_PROP_WEB_METHODという名前のWebメソッド・プロパティを使用します。このプロパティに使用可能な値は、XMLSOAP_WEB_METHOD_GETXMLSOAP_WEB_METHOD_POSTです。

(conbuf, consiz)は、LPUとともに使用される接続バッファです。送信時には、HTTPヘッダーのみが含まれますが、受信時には、HTTPヘッダーと完全なSOAP本文を含むリプライ全体が保持されます。バッファが指定されていない場合は、1つ割り当てられます。サイズが0(ゼロ)の場合、デフォルト・サイズ(64K)が使用されます。

(msgbuf, msgsiz)は、送信用のSOAPメッセージの作成に使用されるメッセージ・バッファです。このバッファは、送信される最大のメッセージを格納するために十分なサイズである必要があります。バッファが指定されていない場合は、1つ割り当てられます。サイズが0(ゼロ)の場合、デフォルト・サイズ(64K)が使用されます。

サイズを決定するために最初にSOAPメッセージを作成する必要があるため、送信時には2つのバッファが必要です。これによりコンテンツの長さが決まるため、次にHTTPヘッダーが作成されます。

構文

xmlsoapcon *XmlSoapCreateConnection(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmlerr *xerr,
   xmlsoapbind bind, 
   void *endp,
   oratext *conbuf, 
   ubig_ora consiz,
   oratext *msgbuf, 
   ubig_ora msgsiz, 
   ...);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
xerr
OUT
失敗した場合の数値のエラー・コード
bind
IN
接続バインディング
endp
IN
接続エンド・ポイント
conbuf
IN/OUT
接続バッファ(バッファの割当てを受けるときはNULL)
consiz
IN
接続バッファのサイズ(0の場合はデフォルトのサイズ)
msgbuf
IN/OUT
メッセージ・バッファ(バッファの割当てを受けるときはNULL)
msgsiz
IN
メッセージ・バッファのサイズ(デフォルトのサイズは0)
...
IN
設定するHTTPヘッダー(後ろにNULL)

戻り値

(xmlsoapcon *) 接続オブジェクト。エラー発生時には、xerrが設定された状態でNULLが戻されます。


XmlSoapCreateCtx()

SOAPコンテキストを作成し、戻します。このコンテンツは、すべてのXmlSoap APIに渡されます。指定された名前は一意である必要があり、デバッグ時にコンテンツを識別するために使用されます。オプションは名前/値ペアとして指定し、NULLで終了します。これは、XmlCreateと同じです。オプションが必要なくても、NULLは必要です。オプションには、debug_level(SOAPデバッグをstderrに出力)、数値レベル(レベルが高くなるほど、出力がより詳細かつ広範になる)、0(デバッグなし。デフォルト設定)があります。

構文

xmlsoapctx *XmlSoapCreateCtx(
   xmlctx *xctx, 
   xmlerr *xerr, 
   oratext *name, 
   ...);
パラメータ IN/OUT 説明
xctx
IN
XMLコンテキスト
xerr
OUT
失敗した場合のエラー・リターン・コード。
name
IN
コンテキスト名(デバッグ目的)。
...
IN
オプション。名前/値ペアとして指定し、後ろにはNULLが付きます。

戻り値

(xmlsoapctx *) SOAPコンテキスト。失敗時には、xerrが設定され、NULLが戻されます。


関連項目:

XmlSoapDestroyCtx()


XmlSoapCreateMsg()

空のSOAPメッセージを作成して戻します。SOAPメッセージは、エンベロープで構成されます。エンベロープには、空のヘッダーと本文が含まれます。SOAPメッセージは、DOMによって表されたXML文書で、他の文書との違いはありません。文書に対するすべてのDOM操作が有効ですが、構造全体に悪影響を与えないようにする必要があります。変更は、ヘッダーと本文における要素の作成と変更に限定する必要があります。

構文

xmldocnode *XmlSoapCreateMsg(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmlerr *xerr);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
xerr
OUT
失敗した場合のエラー・リターン・コード

戻り値

(xmldocnode *) SOAPメッセージ。失敗時には、xerrが設定され、NULLが戻されます。


関連項目:

XmlSoapDestroyMsg()


XmlSoapDestroyConnection()

XmlSoapCreateConnectionを使用して作成されたSOAP接続オブジェクトを破棄し、割り当てられたすべてのリソースを解放します。

構文

xmlerr XmlSoapDestroyConnection(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmlsoapcon *con);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
con
IN
SOAP接続

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


XmlSoapDestroyCtx()

XmlSoapCreateCtxを使用して作成したSOAPコンテキストを破棄します。割り当てられたメモリーはすべて解放され、接続はすべて閉じられます。

構文

xmlerr XmlSoapDestroyCtx(
   xmlsoapctx *ctx);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


関連項目:

XmlSoapCreateCtx()


XmlSoapDestroyMsg()

XmlSoapCreateMsgを使用して作成されたSOAPメッセージを破棄します。これは、XmlFreeDocumentのコールと同じです。

構文

xmlerr XmlSoapDestroyMsg(
   xmlsoapctx *ctx,
   xmldocnode *msg);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAP接続
msg
IN
SOAPメッセージ

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


関連項目:

XmlSoapCreateMsg()


XmlSoapError()

判読可能なエラー・コードを取得します。必要に応じて、基礎となるレイヤーのエラー・コードに関する情報を取得します。

構文

oratext *XmlSoapError(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmlsoapcon *con,
   xmlerr err,
   uword *suberr,
   oratext **submsg);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
con
IN
追加情報がリクエストされた接続
err
IN
判読可能な情報が戻されるエラー・コード
suberr
OUT
conからのエラー・コード
submsg
OUT
conエラーに関する判読可能な情報

戻り値

(oratext *) エラー・コード。


XmlSoapGetBody()

SOAPメッセージのエンベロープ本文を戻します。

構文

xmlelemnode *XmlSoapGetBody(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg,
   xmlerr *xerr);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN
SOAPメッセージ
xmlerr
IN/OUT
エラー・コード

戻り値

(xmlelemnode *) SOAP本文。


関連項目:

XmlSoapGetHeader()


XmlSoapGetBodyElement()

SOAP本文から要素を取得します。

構文

xmlelemnode *XmlSoapGetBodyElement(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg,
   oratext *uri,
    oratext *local,
    xmlerr *xerr);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN
SOAPメッセージ
uri
IN
取得する要素の名前空間URI
local
IN
取得する要素のローカル名
xerr
IN/OUT
エラー・コード

戻り値

(xmlelemnode *) 指定された要素。エラー発生時には、NULLが戻されます。


関連項目:

XmlSoapAddBodyElement()


XmlSoapGetEnvelope()

SOAPパートのエンベロープを戻します。

構文

xmlelemnode *XmlSoapGetEnvelope(
   mlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg, 
   xmlerr *xerr);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN
SOAPメッセージ
xerr
IN/OUT
エラー・コード

戻り値

(xmlelemnode *) SOAPエンベロープ。


XmlSoapGetFault()

フォルトのコード、理由および詳細を戻します。フォルト情報をフェッチし、ユーザー変数を介して戻します。不要なパートには、NULLを指定できます。langについては、ポイント先の変数がNULLである場合、デフォルト言語(最初の理由に指定する言語)に設定されます。

構文

xmlerr XmlSoapGetFault(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg, 
   oratext **code,
   oratext **reason, 
   oratext **lang,
   oratext **node,
   oratext **role,
   xmlelemnode **detail);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN/OUT
SOAPメッセージ
code
OUT
バージョン1.2ではCode(コード)、バージョン1.1ではfaultcode(フォルトコード)。
reason
OUT
判読可能なフォルト理由(バージョン1.2)、バージョン1.1ではfaultreason(フォルト理由)。
lang
IN
理由に指定する言語(バージョン1.2)。バージョン1.1では使用されていません(NULL)。
node
OUT
フォルト・ノード。
role
OUT
ロール: 次、なしまたは最終受信者。バージョン1.1では使用されていません。
detail
OUT
ユーザー定義の詳細。

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


関連項目:

XmlSoapSetFault()


XmlSoapGetHeader()

SOAPメッセージのエンベロープ・ヘッダーを戻します。

構文

xmlelemnode *XmlSoapGetHeader(
   xmlsoapctx *ctx, 
  xmldocnode *msg, 
   xmlerr *xerr);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN
SOAPメッセージ
xerr
IN/OUT
エラー・コード

戻り値

(xmlelemnode *) SOAPヘッダー。


関連項目:

XmlSoapGetBody()


XmlSoapGetHeaderElement()

SOAPヘッダーから要素を取得します。数値のエラー・コードを設定します。

構文

xmlelemnode *XmlSoapGetHeaderElement(
   xmlsoapctx *ctx,
   xmldocnode *msg,
   oratext *uri,
   oratext *local,
   xmlerr *xerr);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN
SOAPメッセージ
uri
IN
取得する要素の名前空間URI
local
IN
取得する要素のローカル名
xerr
IN/OUT
エラー・コード

戻り値

(xmlelemnode *) 指定された要素。エラー発生時には、NULLが戻されます。


XmlSoapGetMustUnderstand()

SOAPヘッダー要素からmustUnderstand属性を取得します。この属性がなくてもエラーにはならず、FALSE値として処理されます。属性がないことを示すために、この場合はXMLERR_SOAP_NO_MUST_UNDERSTANDが戻されます。属性がある場合は、XMLERR_OK (0)が戻されます。その他の該当するエラー・コードが戻される場合もあります。ユーザー指定のmustUnderstand値は、これに応じて設定されます。

構文

xmlerr XmlSoapGetMustUnderstand(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmlelemnode *elem,
   boolean *mustUnderstand);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
elem
IN
SOAPヘッダー要素
mustUnderstand
OUT
mustUnderstand値、TRUE|FALSE

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


XmlSoapGetReasonLang()

指定したインデックスを持つ理由の言語を取得します。

構文

xmlerr XmlSoapGetReasonLang(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg,
   ub4 index, 
   oratext **lang);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN
SOAPメッセージ
indx
IN
フォルト理由のインデックス
lang
IN
理由の言語

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


XmlSoapGetReasonNum()

Fault要素の理由の数を計算します。フォルトがない場合、0(ゼロ)が戻されます。

構文

ub4 XmlSoapGetReasonNum(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN
SOAPメッセージ

戻り値

(ub4 *) 理由の数。


XmlSoapGetRelay()

SOAPヘッダー要素からRelay属性を取得します。

構文

xmlerr XmlSoapGetRelay(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmlelemnode *elem,
   boolean *Relay);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
elem
IN
SOAPヘッダー要素
Relay
OUT
リレー値

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OKを戻します。


XmlSoapGetRole()

SOAPヘッダー要素からロールを取得します。要素にロールがない場合、XMLERR_SOAP_NO_ROLEが戻されます。それ以外の場合は、XMLERR_OK (0)が戻され、これに応じてユーザーのロールが設定されます。要素にロールがない場合、標準に従ってユーザーのロールはXMLSOAP_ROLE_ULTに設定されます。

構文

xmlerr XmlSoapGetRole(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmlelemnode *elem, 
   xmlsoaprole *role);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
elem
IN
SOAPヘッダー要素
role
OUT
ロール値

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


XmlSoapHasFault()

SOAPメッセージにフォルト・オブジェクトが含まれているかどうかを判別します。

構文

boolean XmlSoapHasFault(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg, 
   xmlerr *xerr);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN
SOAPメッセージ
xerr
IN/OUT
エラー・コード

戻り値

(boolean) フォルトがある場合はTRUE、それ以外はFALSE


関連項目:

XmlSoapGetFault()


XmlSoapSetFault()

SOAPメッセージにフォルトを設定します。

構文

xmlerr XmlSoapSetFault(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmldocnode *msg,
   oratext *node, 
   oratext *code, 
   oratext *reason, 
   oratext *lang, 
   oratext *role, 
   xmlelemnode *detail);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
msg
IN/OUT
SOAPメッセージ
node
IN
フォルトが発生したSOAPノードのURI。バーション1.2ではNode(ノード)、バージョン1.1ではfaultactor(フォルトアクタ)。
code
IN
バージョン1.2ではCode(コード)、バージョン1.1ではfaultcode(フォルトコード)。
reason
IN
判読可能なフォルト理由(バージョン1.2)、バージョン1.1ではfaultreason(フォルト理由)。
lang
IN
理由の言語(バージョ・1.2)。バージョン1.1では使用されていません。
role
IN
ロールを示すURI。バージョン1.2ではRole(ロール)、バージョン1.1では使用されていません。
detail
IN
詳細要素(ユーザー定義)。

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


関連項目:

XmlSoapAddFaultReason()


XmlSoapSetMustUnderstand()

SOAPヘッダー要素にmustUnderstand属性を設定します。値がFALSEである場合は、標準に従い、属性は設定されません。

構文

xmlerr XmlSoapSetMustUnderstand(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmlelemnode *elem,
   boolean mustUnderstand);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
elem
IN/OUT
SOAPヘッダー要素
mustUnderstand
IN
mustUnderstand値、TRUE|FALSE

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


関連項目:

XmlSoapSetRole()


XmlSoapSetRelay()

SOAPヘッダー要素にRelay属性を設定します。値がFALSEである場合、属性は設定されません。

構文

xmlerr XmlSoapSetRelay(
   xmlsoapctx *ctx,
   xmlelemnode *elem,   boolean Relay);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
elem
IN/OUT
SOAPヘッダー要素
Relay
IN
リレー: TRUE|FALSE

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OK [0]を戻します。


関連項目:

XmlSoapGetRelay()


XmlSoapSetRole()

SOAPヘッダー要素にロールを設定します。指定されたロールがXMLSOAP_ROLE_ULTである場合、標準に従って、属性は設定されません。

構文

xmlerr XmlSoapSetRole(
   xmlsoapctx *ctx, 
   xmlelemnode *elem, 
   xmlsoaprole role);
パラメータ IN/OUT 説明
ctx
IN
SOAPコンテキスト
elem
IN/OUT
SOAPヘッダー要素
role
IN
ロール値

戻り値

(xmlerr) 数値のエラー・コード。正常に終了した場合は、XMLERR_OKを戻します。