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Oracle® SQL Developerユーザーズ・ガイド
リリース1.5
B50826-04
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1 SQL Developerの概要および使用方法


注意:

このマニュアルは、古いリリースのSQL Developerに関するものです。使用可能な最新リリースを使用することをお薦めします。ダウンロードとドキュメントは、http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/sql-developer/を参照してください。

Oracle SQL Developerは、SQL*Plusをグラフィカルにしたものです。データベース開発者は、Oracle SQL Developerを使用して基本的なタスクを簡単に実行できます。Oracle SQL Developerでは、データベース・オブジェクトの参照、作成、編集と削除、SQL文およびスクリプトの実行、PL/SQLコードの編集とデバッグ、データの操作とエクスポート、レポートの表示と作成を行うことができます。

標準のOracle Database認証を使用して、任意のターゲットOracle Databaseスキーマに接続できます。接続後、データベース内のオブジェクトに対して操作を実行できます。

MySQL、Microsoft SQL Server、Sybase Adaptive Server、Microsoft Accessなど、特定の(Oracle以外の)サード・パーティ・データベースのスキーマに接続して、これらのデータベースのメタデータおよびデータを表示できます。また、サード・パーティ・データベースをOracleに移行できます。

この章の内容は次のとおりです。

SQL Developerのインストールおよび起動

SQL Developerユーザー・インタフェース

データベース・オブジェクト

データベース接続

データの入力および変更

ファンクションおよびプロシージャの実行とデバッグ

SQLワークシートの使用

スニペットを使用した部分的なコードの挿入

「DBオブジェクトの検索」を使用したデータベース・オブジェクトの検索

拡張検索の使用

バージョニングの使用

SQL Developerレポート

SQL Developerプリファレンス

ユーザー関連情報の場所

Oracle TimesTen In-Memory Databaseのサポート

ヘルプの使用

詳細情報

SQL Developerのインストールおよび起動

SQL Developerをインストールして起動するには、ZIPファイルをダウンロードして任意の親ディレクトリまたは親フォルダに解凍し、コマンドを入力するか、またはファイル名をダブルクリックします。インストールの実行前に、『Oracle Database SQL Developerインストレーション・ガイド』を読んでおく必要があります。インストレーション・ガイドを読んだ後の基本的な手順は次のとおりです。

  1. SQL Developerキットを任意のディレクトリ(フォルダ)に解凍します。このディレクトリの場所を、<sqldeveloper_install> と表します。

    SQL Developerキットを解凍すると、<sqldeveloper_install> ディレクトリの下に、sqldeveloperというディレクトリが作成されます。また、多くのファイルおよびフォルダが、このディレクトリに配置されます。

    Oracle Database(リリース11以上)もインストールすると、同じバージョンのSQL Developerもインストールされ、Oracleのメニュー・システムからアクセスすることができます。このバージョンのSQL Developerは、自分でダウンロードして解凍したSQL Developerキットとは別のものであるため、この2つを混同しないでください。またOracle Databaseに付属のSQL Developerファイルに、キットを解凍して上書きしないでください。インストールしたSQL Developer実行ファイルのショートカットを作成し、これを使用してSQL Developerを起動することをお薦めします。

  2. SQL Developerを起動するには、<sqldeveloper_install> ディレクトリの下のsqldeveloperディレクトリに移動して、次のいずれかを実行します。

    LinuxおよびMac OS Xシステムの場合、sh sqldeveloper.sh を実行します。

    Windowsシステムの場合、sqldeveloper.exeをダブルクリックします。

    java.exeのフルパス名の入力を求められたら、「参照」をクリックしてjava.exeを検索します。たとえば、Windowsシステムでは、C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_06\bin\java.exeのようなパス名になる場合があります。

  3. SQL Developerのインタフェースを使用する前にSQL Developerの概要を理解しておくには、この章の残りの部分を読んでから次の手順に進みます。

  4. 1つ以上のデータベース接続を作成します(または、エクスポート済のいくつかの接続をインポートします)。これによって、データベース・オブジェクトを表示して作業したり、SQLワークシートやその他の機能を使用できるようになります。

    新しいデータベース接続を作成するには、「接続」ナビゲータの「接続」ノードを右クリックして、「新規接続」を選択し、データベース接続の作成/編集/選択ダイアログ・ボックスで必要なエントリを入力します。

  5. SQL Developerをすぐに使用する場合は、第3章「チュートリアル: 小規模データベースのオブジェクトの作成」の簡単なチュートリアルを実行するか、または既存のデータベース・オブジェクトで作業します。

SQL Developerユーザー・インタフェース

SQL Developerウィンドウでは、基本的に、左側はオブジェクトを検索して選択するためのナビゲーション、右側は選択したオブジェクトに関する情報の表示に使用されます。

図1-1に、メイン・ウィンドウを示します。

図1-1 SQL Developerのメイン・ウィンドウ

ユーザー・インタフェースのメイン・ウィンドウ

注意:

ここでは、デフォルトのインタフェースについて説明します。ただし、プリファレンスを設定することで、SQL Developerの外観と動作に関する様々な設定をカスタマイズできます(「SQL Developerプリファレンス」を参照)。デフォルトのインタフェースをリストアする必要がある場合は、「元のルック・アンド・フィールのリストア」を参照してください。


注意:

サード・パーティ・データベースのOracleへの移行については、「移行に使用するSQL Developerユーザー・インタフェース」も参照してください。

次の図に示すとおり、上部のメニューには、標準的なエントリと、SQL Developer固有の機能のエントリが表示されます(「SQL Developerのメニュー」を参照)。

ウィンドウ上部: メニューおよびアイコン

ショートカット・キーを使用して、メニューおよびメニュー項目にアクセスできます。たとえば、[Alt]キーを押しながら[F]キーを押すと「ファイル」メニュー、[Alt]キーを押しながら[E]キーを押すと「編集」メニュー、[Alt]キーを押しながら[H]キーを押し、次に[Alt]キーを押しながら[S]キーを押すと、「ヘルプ」の「全文検索」にアクセスできます。[F10]キーを押して「ファイル」メニューを表示することもできます。

メニューの下のアイコンをクリックすると、次のような様々なアクションを実行できます。

  • : 新しいデータベース・オブジェクトを作成します(「新規オブジェクト・ギャラリの作成/編集」を参照)。

  • 開く: ファイルを開きます(「ファイルを開く」を参照)。

  • 保存: 現在選択中のオブジェクトに対する変更を保存します。

  • すべて保存: 開いているすべてのオブジェクトに対する変更を保存します。

  • 戻る: 直前に表示していたペインに移動します。(または、下矢印ボタンを使用して、タブ表示を指定します。)

  • フォワード: 表示済のペインのリストで、現在のペインの次のペインに移動します。(または、下矢印ボタンを使用して、タブ表示を指定します。)

  • SQLワークシートを開く: SQLワークシートを開きます(「SQLワークシートの使用」を参照)。使用するデータベース接続を下矢印ボタンで指定していない場合、接続を選択するように求められます。

次の図に示すとおり、SQL Developerウィンドウの左側には、「接続」ナビゲータと「レポート」ナビゲータのタブとペイン、アクションを実行するためのアイコン、および選択中のナビゲータの階層ツリーが表示されます。

ウィンドウの左側: ナビゲーション

「接続」ナビゲータには、作成済のデータベース接続のリストが表示されます。新しいデータベース接続を作成するには、接続定義が含まれるXMLファイルをインポートするか、現在の接続をエクスポートまたは編集して「接続」ノードを右クリックし、適切なメニュー項目を選択します。(詳細は、「データベース接続」を参照してください。)

「ファイル」ナビゲータ(フォルダのアイコンでマークされますが、前述の図では表示されていません)には、標準的な階層のフォルダおよびファイルを使用するローカル・ファイル・システムが表示されます。ファイルをダブルクリックまたはドラッグ・アンド・ドロップして開き、編集して保存できます。たとえば、.sqlファイルを開くと、SQLワークシート・ウィンドウにこのファイルが表示されます。「ファイル」ナビゲータは、SQL Developerによるバージョニングを使用している場合に特に有効です(「バージョニングの使用」を参照)。

「レポート」ナビゲータには、SQL Developerが提供する有益な情報が含まれたレポート(各データベース接続で主キーがない表のリストなど)、およびユーザー定義レポートのリストが表示されます。(詳細は、「SQL Developerレポート」を参照してください。)

「接続」タブの下(メタデータ・ツリーの上)のアイコンでは、選択中のオブジェクトに対して次のアクションを実行できます。

  • リフレッシュ: 選択中のオブジェクト(接続や表など)の現在の詳細をデータベースに問い合せます。

  • フィルタの適用: 指定したフィルタを使用して、オブジェクトの表示を制限します。たとえば、「表」ノードを右クリックし、「EM%」というフィルタを指定してEM で始まる表のみを表示し、「表」ノードのラベルをTables (EM%) に変更できます。フィルタの適用を解除するには、ノードを右クリックして、「フィルタのクリア」を選択します。

「接続」ペインのメタデータ・ツリーには、定義済の接続でアクセス可能なすべてのオブジェクトが(オブジェクトのタイプごとに分類されて)表示されます。オブジェクトを選択するには、適切なツリー・ノードを開いてオブジェクトをクリックします。

次の図に示すとおり、SQL Developerウィンドウの右側には、選択したオブジェクトまたは開いたオブジェクト用のタブとペインが表示されます。この図では、BOOKSという表に関する情報が表示されています。(マウス・ポインタをタブのラベル(この図では「BOOKS」)の上に置くと、ツールチップに、オブジェクトの所有者とデータベース接続が表示されます。)

ウィンドウの右側: 選択中のオブジェクトの詳細

サブプログラム以外のオブジェクトの場合、アイコンで次のオプションを選択できます。

  • ビューの固定(ピン): 「接続」ナビゲータで別のオブジェクトをクリックしたときに、現在のオブジェクトのタブと情報をウィンドウ内に保持します。選択した別のオブジェクトには、別のタブと表示が作成されます。ピンをもう一度クリックすると、オブジェクトの表示を再利用できるようになります。

  • 編集: オブジェクトを編集するためのダイアログ・ボックスを表示します。

  • リフレッシュ: データベースに最新の情報を問い合せて、表示を更新します。

  • アクション: オブジェクトに対して適切なアクションが含まれるメニューを表示します。このアクションは、「接続」ナビゲータで同じタイプのオブジェクトを右クリックした場合のメニューと同じです。ただし、「アクション」メニューには、「編集」が含まれません。

オブジェクトを切り替えるには、目的のタブをクリックします。タブを閉じるには、タブの「X」をクリックします。オブジェクトを変更してから「X」をクリックすると、変更を保存するかどうかを尋ねられます。

表およびビューの場合、情報は、上部のラベル付けされた各タブの下にグループ化されます。たとえば、表では、タブは「列」、「データ」(データ自体を表示して変更するためのタブ)、「索引」、「制約」などになり、タブの下の列ヘッダーをクリックすると、その列の値でグリッド行をソートできます。ほとんどのオブジェクトでは、タブに「SQL」が含まれ、オブジェクト作成のためのSQL文が表示されます。

詳細ペイン、SQLワークシート操作の結果、またはレポートの結果から、データをエクスポートできます。データをエクスポートするには、コンテキスト・メニューを使用して、「エクスポート」を選択します。

「メッセージ - ログ」領域は、必要に応じてフィードバック情報(アクションの結果、エラー・メッセージ、警告メッセージなど)に使用されます。この領域が表示されていない場合、「表示」→「ログ」をクリックすると表示できます。

「コンパイラ - ログ」領域は、コンパイル操作またはデバッグ用コンパイル操作の結果として表示されるメッセージに使用されます。

SQL Developerのメニュー

ここでは、SQL Developer固有のメニュー項目について説明します。

「編集」メニュー

拡張貼付け: 「貼付け」ダイアログ・ボックスを表示します。このダイアログ・ボックスでは、クリップボードにある項目(複数の場合もある)を現在の位置に貼り付けることができます。

選択の複製: ファンクションまたはプロシージャの編集中にテキストを選択すると、選択したテキストのコピーが現在の位置に作成されます。

選択範囲を囲む: ファンクションまたはプロシージャの編集中にテキストを選択すると、選択したテキストが囲まれます。

「表示」メニュー

SQL Developerインタフェースに表示される内容を指定するオプションが含まれます。

接続: 「接続」ナビゲータを表示します。

ファイル: 「ファイル」ナビゲータを、フォルダのアイコンで表示します。「ファイル」ナビゲータを使用すると、ローカル・システムからアクセス可能なファイルを参照、オープン、編集および保存できます。

レポート: 「レポート」ナビゲータを表示します(「SQL Developerレポート」を参照)。

取得済モデル: 「取得済モデル」ナビゲータを表示します(「移行に使用するSQL Developerユーザー・インタフェース」を参照)。

変換済モデル: 「変換済モデル」ナビゲータを表示します(「移行に使用するSQL Developerユーザー・インタフェース」を参照)。

DBオブジェクトの検索: 「DBオブジェクトの検索」ペインを表示します(「「DBオブジェクトの検索」を使用したデータベース・オブジェクトの検索」を参照)。

バージョニング・ナビゲータ: 「バージョニング」ナビゲータを表示します(「バージョニングの使用」を参照)。

ログ: 「メッセージ - ログ」ペインを表示します。このペインには、エラー、警告および情報メッセージが表示される場合があります。

デバッガ: デバッグに関連するペインを表示します(「ファンクションおよびプロシージャの実行とデバッグ」を参照)。

Run Manager: 「Run Manager」ペインを表示します。このペインには、アクティブなデバッグ・セッションのエントリが表示されます。

SQL履歴: 実行したSQL文に関する情報を表示します。文を選択し、ワークシートの文に対して追加または上書きできます(「SQL履歴」を参照)。

Snippet: スニペットを表示します(「スニペットを使用した部分的なコードの挿入」を参照)。

ステータス・バー: SQL Developerウィンドウ下部のステータス・バーの表示を制御します。

ツールバー: (SQL Developerメニューの下の)メイン・ツールバーおよび「接続」ナビゲータ・ツールバーの表示を制御します。

リフレッシュ: 該当するデータベースの現在のオブジェクトを使用して、オープンしている接続の現在の表示を更新します。

「ナビゲート」メニュー

ペイン間の移動やサブプログラムの実行での移動用オプションが含まれます。

戻る: 直前に表示していたペインに移動します。

フォワード: 表示済のペインのリストで、現在のペインの次のペインに移動します。

ブックマークの設定: ファンクションまたはプロシージャの編集時に、ブックマークを作成または削除します(「ファンクションおよびプロシージャの編集時におけるブックマークの使用」を参照)。

ファイルからブックマークを削除: 現在アクティブになっている、ファンクションまたはプロシージャの編集ウィンドウからブックマークを削除します(「ファンクションおよびプロシージャの編集時におけるブックマークの使用」を参照)。

すべてのブックマークを削除: 現在開かれている、ファンクションおよびプロシージャの編集ウィンドウからブックマークを削除します(「ファンクションおよびプロシージャの編集時におけるブックマークの使用」を参照)。

ブックマークに移動: 指定したブックマークに移動できるようにダイアログ・ボックスを表示します(「ファンクションおよびプロシージャの編集時におけるブックマークの使用」を参照)。

次のブックマークに移動: 現在アクティブになっている、ファンクションまたはプロシージャの編集ウィンドウで、次のブックマークに移動します(「ファンクションおよびプロシージャの編集時におけるブックマークの使用」を参照)。

前のブックマークに移動: 現在アクティブになっている、ファンクションまたはプロシージャの編集ウィンドウで、前のブックマークに移動します(「ファンクションおよびプロシージャの編集時におけるブックマークの使用」を参照)。

指定行に移動: 選択したファンクションまたはプロシージャの編集ウィンドウで、指定した行番号に移動してその行をハイライト表示します。(行番号を表示するには、「コード・エディタ: 行の左余白」プリファレンスの下の「行番号の表示」を有効にします。)

最後の編集に移動: ファンクションまたはプロシージャの編集ウィンドウで、編集した最後の行に移動します。

最近使用したファイルへ移動: 「最近使用したファイル」ダイアログ・ボックスを表示します。このダイアログ・ボックスでは、移動先のファクションまたはプロシージャを指定できます。

「実行」メニュー

ファンクションまたはプロシージャが選択されていたり、ファンクションまたはプロシージャがデバッグのために開かれている場合に使用するオプションが含まれます。

[name]の実行: 指定したファンクションまたはプロシージャの実行を開始します。

[name]のデバッグ: 指定したファンクションまたはプロシージャのデバッグ・モードでの実行を開始します。

「デバッグ」メニューの他の項目は、デバッグ・ツールバーのコマンドと同じです。デバッグ・ツールバーの詳細は、「ファンクションおよびプロシージャの実行とデバッグ」を参照してください。

「ソース」メニュー

ファンクションおよびプロシージャの編集時に使用するオプションが含まれます。

構文補完インサイト: PL/SQLコードの入力時にポップアップ・ウィンドウを表示します。「SQL Developerプリファレンス」「コード・エディタ」オプションを参照してください。

「行コメントの設定」: 選択したコード行の先頭で、コメント・インジケータを挿入および削除します。

「ブロックのインデント」: 選択した文を右に移動します。

「ブロックのインデント解除」: 選択した文を左に移動します。

「バージョニング」メニュー

CVSおよびSubversionのバージョン管理およびソース制御システムのサポートに関連するオプションが含まれます(「バージョニングの使用」を参照)。

「バージョニング」メニューのコマンドは、Version SystemがCVSとして指定されるか、Subversionとして指定されるかによって異なります。

「移行」メニュー

サード・パーティ・データベースのOracleへの移行に関連するオプションが含まれます。詳細は、「「移行」メニュー」を参照してください。

「ツール」メニュー

SQL Developerツールを起動します。

データベース・コピー: あるデータベース・スキーマから別のデータベース・スキーマにオブジェクトをコピーできます(「データベース・コピー」(スキーマ・オブジェクト)インタフェースを参照)。

データベース・エクスポート: 特定のデータベース接続で、1つ以上のオブジェクト・タイプのうち一部またはすべてのオブジェクトを、SQL文が含まれたファイルにエクスポートし、それらのオブジェクトを作成できます。また、オプションで、表のデータをエクスポートすることもできます(「エクスポート」(データベース・オブジェクトおよびデータ)インタフェースを参照)。

データベース差分: 2つのスキーマを比較して、異なる2つのスキーマで、同じタイプおよび名前のオブジェクト(たとえば、CUSTOMERSという表)の差異を検出できます。また、オプションで、宛先スキーマのオブジェクトを更新して、ソース・スキーマの差異を反映できます(データベース・スキーマの差異インタフェースを参照)。

モニター・セッション: V$RSRC_SESSION_INFOビューの情報を使用して、1つ以上のセッションの状態を表示します。この情報は、Oracle Databaseリソース・マネージャによるセッションへの影響を示します。セッションの監視の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

SQLの監視: 現在実行中のすべての問合せ、および選択した接続に対して実行される問合せの情報を表示します。問合せの詳細情報を表示するには、その問合せの行を右クリックして、「SQLの詳細の表示」を選択します。この情報は、長時間実行のSQL文をリアルタイムで監視する場合に特に有効です。カーソル統計(CPU時間、I/O時間など)および実行計画の統計(出力行の数、メモリー、使用される一時領域など)は、文の実行中にほぼリアルタイムで更新されます。(内部的には、この機能によってDBMS_SQLTUNE.REPORT_SQL_MONITORサブプログラムがコールされます。)

SQLワークシート: 指定した接続を使用してSQL文とPL/SQL文を入力および実行できる、ワークシートを表示します(「SQLワークシートの使用」を参照)。

外部ツール: 「外部ツール」ダイアログ・ボックスを表示します。このダイアログ・ボックスには、SQL Developerインタフェースと統合された、ユーザー定義の外部ツールに関する情報が表示されます。このダイアログ・ボックスから、外部ツールを追加できます(「外部ツールの作成/編集」を参照)。「ツール」メニューには、ユーザー定義外部ツール用の項目も含まれています。

プリファレンス: SQL Developerの動作をカスタマイズできます(「SQL Developerプリファレンス」を参照)。

「ヘルプ」メニュー

SQL Developerのヘルプを表示したり、SQL Developerの更新の有無をチェックできます。

検索: 「ヘルプ・センター」ウィンドウを表示します。

目次: 「ヘルプ・センター」ウィンドウを表示します。

今日のヒント: SQL Developerを効率的に使用するための推奨事項を表示します。

更新のチェック: 選択したSQL Developerの拡張機能(必須およびオプション)の更新の有無をチェックします。使用可能な更新には、Microsoft SQL Server用のJTDS JDBCドライバおよびMySQL JDBEドライバが含まれる場合があり、これを使用すると、サード・パーティ・データベースへの接続を作成できます。(使用しているシステムがファイアウォールで保護されている場合は、SQL Developerユーザー・プリファレンスの「Webブラウザとプロキシ」を参照してください。)

バージョン情報: SQL Developerとそのコンポーネントのバージョン関連情報を表示します。

元のルック・アンド・フィールのリストア

誤ってナビゲータやペインを移動するなど、SQL Developerのユーザー・インタフェース(ルック・アンド・フィール)に変更を加えた場合は、次の手順を実行すると、SQL Developerがインストールされた直後の状態にインタフェースをリストアできます。

  1. SQL Developerを実行している場合は、終了します。

  2. 古いユーザー定義レポート、スニペット、コード・テンプレートまたはSQL履歴のリストアが必要になった場合に備えて、SQL Developerのユーザー情報が格納されているフォルダまたはディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。デフォルトの場所は、次のとおりです。

    • Windowsの場合: C:\Documents and Settings\<user-name>\Application Data\SQL Developer

    • LinuxまたはMac OS Xの場合: ~/.sqldeveloper

    SQL Developerのユーザー情報用にデフォルト以外の場所を指定した場合(「ユーザー関連情報の場所」を参照)は、そのフォルダまたはディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。

    (古い情報または設定を使用しない場合は、バックアップ・コピーの作成をスキップできます。)

  3. ユーザー情報が格納されている(バックアップではなく)元のフォルダまたはディレクトリ(手順2で説明済)を削除します。

  4. SQL Developerを起動します。

    これによって、ユーザー情報が格納されるフォルダまたはディレクトリ(手順2で説明済)が、SQL Developerのインストール時と同じ内容で作成されます。

データベース・オブジェクト

「接続」ナビゲータのコンテキスト・メニューを使用する(右クリック、または[Shift]を押しながら[F10]を押す)か、詳細ペイン表示の「アクション」ボタンをクリックして、Oracle Databaseのほとんどのタイプのオブジェクトを作成、編集および削除できます。一部のオブジェクトでは、そのオブジェクト・タイプに応じて他の操作も実行できます。


注意:

コンテキスト・メニューおよび「アクション」ボタンで実行できるアクションは、指定したデータベース接続でのOracle Databaseのリリース番号によって異なります。ここで説明するアクションを接続で実行できない場合、そのリリースのOracle Databaseでは、その機能を使用できない可能性があります。

「表示」「DBオブジェクトの検索」をクリックすると、Oracle Database接続に関連付けられた特定のオブジェクトを検索できます。詳細は、「「DBオブジェクトの検索」を使用したデータベース・オブジェクトの検索」を参照してください。

MySQL、Microsoft SQL Server、Sybase Adaptive Server、Microsoft Accessなどの(Oracle以外の)サード・パーティ・データベースに接続している場合、「接続」ナビゲータを使用して、それらのオブジェクトを表示できます。(サード・パーティ・データベースへの接続の詳細は、SQL Developerユーザー・プリファレンスの「データベース: サード・パーティJDBCドライバ」を参照してください。)

アプリケーション(Application Express 3.0.1以上)

有効なのはOracle Application Express 3.0.1です。SQL Developerを使用して、Application Expressアプリケーションを所有するスキーマに接続すると、「接続」ナビゲータに「Application Express」ノードが表示されます。アプリケーション名をクリックすると、そのアプリケーションについての情報を示すタブ(「アプリケーション」、「ページ」、「LOV」、「リスト」、「テンプレート」、「ブレッドクラム」など)が表示されます。

「接続」ナビゲータでアプリケーション名を右クリックし、メニューから項目を選択すると、Application Expressアプリケーションで次の操作を実行できます。

  • アプリケーションのインポート: 特定のファイルからアプリケーションをインポートし、アプリケーションをインストールします。

  • アプリケーションのデプロイ: アプリケーションを特定のターゲット・スキーマにデプロイします。

  • 削除: アプリケーションを削除します。

  • アプリケーションの変更: アプリケーションのエイリアス、名前(「名前変更」)、状態、グローバル通知およびプロキシ・サーバーを変更できます。

  • DDLのエクスポート: アプリケーション(または、選択したコンポーネント)を作成するDDL文を、ファイル、.zipファイル、ワークシートまたはシステム・クリップボードに保存します。

次の操作は、「接続」ナビゲータで「Application Express」ノードを右クリックして、メニューから項目を選択するだけで使用できます。

  • EPGの開始: Application Expressの埋込みPL/SQLゲートウェイを起動します。次の文を実行するダイアログ・ボックスが表示されます。BEGIN DBMS_EPG.map_dad('APEX', '/apex/*'); end;

  • EPGの停止: Application Expressの埋込みPL/SQLゲートウェイを停止します。次の文を実行するダイアログ・ボックスが表示されます。BEGIN DBMS_EPG.unmap_dad('APEX'); end;

キャッシュ・グループ(Oracle TimesTen In-Memory Database)

キャッシュ・グループは、Oracle Databaseのすべての表または一部の表にマッピングされる一連のインメモリー・データベース表を表します。キャッシュ・グループは、これらの表内のすべてまたは一部の行と列で構成されます。複数のキャッシュ・グループを使用して、関連する様々な一連の表をOracle Databaseにキャッシュできます。

データベース・リンク(パブリックおよびプライベート)

データベース・リンクを作成した後は、それを使用して他のデータベースの表およびビューを参照できます。アクセス先のデータベースは、Oracle Databaseシステムである必要はありません。ただし、Oracle以外のシステムにアクセスするには、Oracle Heterogeneous Servicesを使用する必要があります。データベース・リンクを作成した後は、それを使用して他のデータベースの表およびビューを参照できます。「接続」ナビゲータには、指定した接続に関連付けられたユーザーが所有するすべてのデータベース・リンク(パブリックおよびプライベート)が含まれる「データベース・リンク」ノードがあります。また、接続に関連付けられたデータベースのすべてのパブリック・データベース・リンクが含まれる「パブリック・データベース・リンク」ノードがあります。データベース・リンクを作成する際の個々のオプションの詳細は、「データベース・リンクの作成/編集」を参照してください。

「接続」ナビゲータでデータベース・リンク名を右クリックして、メニューから項目を選択すると、データベース・リンクに対して次の操作を実行できます。

  • データベース・リンクのテスト: データベース・リンクを検証します。

  • 削除: データベース・リンクを削除します。

ディレクトリ

ディレクトリ・オブジェクトは、外部バイナリ・ファイルLOB(BFILE)および外部表データが存在するサーバー・ファイル・システムのディレクトリ(Windowsシステムではフォルダという)のエイリアスを指定します。ディレクトリ(ディレクトリ・オブジェクト)を作成するには、SQL DeveloperまたはSQL文のCREATE DIRECTORYを使用します。

PL/SQLコードおよびOCIコールでBFILEを参照する際に、オペレーティング・システムのパス名をハードコードするかわりにディレクトリ名を使用して、管理の柔軟性を向上できます。すべてのディレクトリは1つのネームスペースに作成され、個別のスキーマでは所有されません。ディレクトリ構造内に格納されたBFILEへのセキュアなアクセスを確保するには、ディレクトリのオブジェクト権限を特定のユーザーに付与します。

ファンクション

ファンクションとは、一種のPL/SQLサブプログラムです。このプログラミング・オブジェクトは、データベース・サーバーに格納して実行したり、他のプログラミング・オブジェクトまたはアプリケーションからコールできます。(ファンクションは値を戻しますが、プロシージャは値を戻しません。)PL/SQLサブプログラムを作成する際の個々のオプションの詳細は、「「PL/SQLサブプログラム作成」(ファンクションまたはプロシージャ)」を参照してください。

「接続」ナビゲータでファンクション名を右クリックして、メニューから項目を選択すると、ファンクションに対して次の操作を実行できます。

  • 開く: ファンクション・テキストを表示し、参照したり編集できるようにします。

  • コンパイル: ファンクションのPL/SQLコンパイルを実行します。

  • デバッグ用にコンパイル: プロシージャのPL/SQLコンパイルを実行し、PL/SQLライブラリ・ユニットをデバッグ用にコンパイルします。

  • 実行: PL/SQLの実行/デバッグ/プロファイル・ダイアログ・ボックスを表示して、通常モード(非デバッグ・モード)でファンクションを実行します。

  • デバッグ: PL/SQLの実行/デバッグ/プロファイル・ダイアログ・ボックスを表示して、デバッグ・モードでファンクションを実行します。

  • プロファイル(Oracle Databaseリリース11.1以上の接続の場合): PL/SQLの実行/デバッグ/プロファイル・ダイアログ・ボックスを表示した後、ファンクションを実行して実行の統計を収集します。

  • 名前変更: ファンクションの名前を変更します。

  • 削除: ファンクションを削除します。

索引

索引は、表またはクラスタの索引列の各値に対するエントリが含まれるデータベース・オブジェクトです。行に対して、直接的な高速アクセスが可能です。索引は、主キー列で自動的に作成されます。ただし、索引を有効に利用するには、他の列で索引を作成する必要があります。索引を作成する際の個々のオプションの詳細は、「索引の作成/編集」を参照してください。

「接続」ナビゲータで索引名を右クリックして、メニューから項目を選択すると、索引に対して次の操作を実行できます。

  • 削除: 索引を削除します。

  • 索引の再構築: 索引を再作成するか、索引のいずれかのパーティションまたはサブパーティションを再作成します。索引を使用できない場合、正常に再構築すると使用できるようになります。ファンクションベースの索引の場合も、再構築によって索引が有効になります。ただし、索引の基になるファンクションが存在しない場合、再構築操作は失敗します。

  • 索引の名前変更: 索引の名前を変更します。

  • 使用禁止に設定: Oracleによる問合せの実行で、索引が使用されないようにします。使用できない索引を再度使用できるようにするには、再構築するか、または削除してから再作成する必要があります。

  • 結合: 可能であれば、索引ブロックの内容をマージして、ブロックを再利用できるように解放します。

  • 統計の計算: ファンクションベースの索引の場合、DBMS_STATSパッケージを使用して、索引とその実表の両方の統計を収集します。これらの統計によって、いつ索引を使用するかをOracle Databaseで正確に決定できます。

  • DDLのエクスポート: 索引を作成するDDL文をファイル、SQLワークシートまたはシステム・クリップボードに保存します。

Javaソース

Javaソースは、データベースで作成して管理できます。Javaソース・オブジェクトを作成するには、「接続」ナビゲータでJavaノードを右クリックし、「Javaのロード」を選択して、Javaソースの名前とソース・コードを指定します。(CREATE OR REPLACE AND RESOLVE JAVA SOURCE文は、指定した情報を使用して実行されます。)Javaの概要およびストアド・プロシージャの詳細は、『Oracle Database Java開発者ガイド』を参照してください。

マテリアライズド・ビュー

マテリアライズド・ビューは、問合せ結果を含むデータベース・オブジェクトです。問合せでFROM句を使用すると、表、ビューおよびその他のマテリアライズド・ビューの名前を指定できます。これらのオブジェクトを総称して、マスター表(レプリケーションの用語)またはディテール表(データ・ウェアハウスの用語)といいます。このマニュアルでは、「マスター表」を使用します。マスター表が含まれるデータベースを、マスター・データベースといいます。マテリアライズド・ビューを作成する際の個々のオプションの詳細は、「ビューの作成/編集」(特に「「ビューの情報」またはマテリアライズド・ビュー「プロパティ」ペイン」)を参照してください。

マテリアライズド・ビュー・ログ

マテリアライズド・ビュー・ログは、マテリアライズド・ビューのマスター表に関連付けられた表です。マスター表のデータにDML変更が加えられた場合、Oracle Databaseでは、その変更を記述した行がマテリアライズド・ビュー・ログに格納され、そのマテリアライズド・ビュー・ログを使用して、マスター表に基づくマテリアライズド・ビューがリフレッシュされます。このプロセスを、増分リフレッシュまたは高速リフレッシュといいます。マテリアライズド・ビュー・ログを使用しない場合、Oracle Databaseは、マテリアライズド・ビュー問合せを再実行してマテリアライズド・ビューをリフレッシュする必要があります。このプロセスを、完全リフレッシュといいます。通常、高速リフレッシュは、完全リフレッシュよりも時間がかかりません。

パッケージ

パッケージとは、サブプログラムが含まれるオブジェクトです。このプログラミング・オブジェクトは、データベース・サーバーに格納して実行したり、他のプログラミング・オブジェクトまたはアプリケーションからコールできます。パッケージには、ファンクションまたはプロシージャ(あるいはその両方)を格納できます。パッケージを作成する際の個々のオプションの詳細は、「PL/SQLパッケージ作成」を参照してください。

「接続」ナビゲータでパッケージ名を右クリックして、メニューから項目を選択すると、パッケージに対して次の操作を実行できます。

  • 編集: パッケージの情報について、読取り専用のタブ付きビューを表示します。

  • 開く: ウィンドウにパッケージを開きます。そのウィンドウでは、パッケージの内容やその他の情報を変更できます。

  • 実行: パッケージのメンバーを選択して実行できます。

  • コンパイル: パッケージのメンバーのPL/SQLコンパイルを実行します。

  • デバッグ用にコンパイル: パッケージのメンバーのPL/SQLコンパイルを実行し、PL/SQLライブラリ・ユニットをデバッグ用にコンパイルします。

  • メンバーの順序基準: ソースでの位置、名前、タイプ、各タイプでの名前によって、パッケージのメンバーを順序付けます。

  • パッケージの削除: パッケージを削除します。

  • 本体の作成: パッケージ本体のテキストを入力するためのペインを表示します。

  • 権限付与: パッケージに対する権限を付与できます。

  • 取消: パッケージに対する権限を取り消すことができます。

  • パッケージ仕様部と本体の保存: 指定したファイルにパッケージ仕様部と本体を保存します。

  • DDLのエクスポート: パッケージを作成するDDL文をファイル、SQLワークシートまたはシステム・クリップボードに保存します。

プロシージャ

プロシージャとは、一種のPL/SQLサブプログラムです。このプログラミング・オブジェクトは、データベース・サーバーに格納して実行したり、他のプログラミング・オブジェクトまたはアプリケーションからコールできます。(プロシージャは値を戻しませんが、ファンクションは値を戻します。)PL/SQLサブプログラムを作成する際の個々のオプションの詳細は、「「PL/SQLサブプログラム作成」(ファンクションまたはプロシージャ)」を参照してください。

「接続」ナビゲータでプロシージャ名を右クリックして、メニューから項目を選択すると、プロシージャに対して次の操作を実行できます。

  • 開く: プロシージャ・テキストを表示し、参照して編集できるようにします。

  • 実行: PL/SQLの実行/デバッグ/プロファイル・ダイアログ・ボックスを表示して、通常モード(非デバッグ・モード)でプロシージャを実行します。

  • コンパイル: プロシージャのPL/SQLコンパイルを実行します。

  • デバッグ用にコンパイル: プロシージャのPL/SQLコンパイルを実行し、PL/SQLライブラリ・ユニットをデバッグ用にコンパイルします。

  • デバッグ: PL/SQLの実行/デバッグ/プロファイル・ダイアログ・ボックスを表示して、デバッグ・モードでプロシージャを実行します。

  • プロファイル(Oracle Databaseリリース11.1以上の接続の場合): PL/SQLの実行/デバッグ/プロファイル・ダイアログ・ボックスを表示した後、プロシージャを実行して実行の統計を収集します。

  • 権限付与: プロシージャに対する権限を付与できます。

  • 取消: プロシージャに対する権限を取り消すことができます。

  • 削除: プロシージャを削除します。

  • 依存性のコンパイル: プロシージャおよび関連する依存サブプログラムのPL/SQLコンパイルを実行します(「依存性」タブを参照)。

  • DDLのエクスポート: プロシージャを作成するDDL文をファイル、SQLワークシートまたはシステム・クリップボードに保存します。

キュー

キューは、メッセージがエンキューおよびデキューされるオブジェクトです。キューは、Oracle Streams Advanced Queueing(AQ)によって管理されます。キューの使用の詳細は、『Oracle Streamsアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

キュー表

キュー表は、Oracle Streams Advanced Queueing(AQ)で使用するメッセージを保持する表です。キュー表の使用の詳細は、『Oracle Streamsアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』(特に、Oracle Streams AQ管理インタフェースに関する章の、キュー表の管理についての説明)を参照してください。

ごみ箱

ごみ箱(Oracle Databaseリリース10g 以上でのみ使用可能)は、削除されたオブジェクトを保持します。オブジェクトは、コミット操作が実行されるまで、実際には削除されません。オブジェクトが実際に削除される前に、ごみ箱でそのオブジェクトを選択して、コンテキスト・メニューで「削除取消」を選択すると、削除を取り消すことができます。

「接続」ナビゲータでごみ箱の中のオブジェクト名を右クリックして、メニューから項目を選択すると、ごみ箱のオブジェクトに対して次の操作を実行できます。

  • パージ: ごみ箱からオブジェクトを削除します。

  • 削除前にフラッシュバック: ごみ箱のオブジェクトを、「接続」ナビゲータ表示の適切な場所に移動します。

レプリケーション・スキーム(Oracle TimesTen In-Memory Database)

レプリケーション・スキームは、SQL文およびトランザクション単位のログを使用して、コミットされた変更をソースから1つ以上のサブスクライバ・データベースにコピーする構成です。レプリケーション時の効率の向上させ、オーバーヘッドを削減することを目的とします。

順序

順序は、一意の整数を生成するために使用されます。順序を使用すると、主キー値を自動的に生成できます。順序を作成および編集する際の個々のオプションの詳細は、「順序の作成/編集」を参照してください。

シノニム(パブリックおよびプライベート)

シノニムは、表、ビュー、順序、プロシージャ、ストアド・ファンクション、パッケージ、マテリアライズド・ビュー、Javaクラス・データベース・オブジェクト、ユーザー定義オブジェクト・タイプ、または別のシノニムの代替名です。「接続」ナビゲータには、指定した接続に関連付けられたユーザーが所有するすべてのシノニム(パブリックおよびプライベート)が含まれる「シノニム」ノードがあります。また、接続に関連付けられたデータベースのすべてのパブリック・シノニムが含まれる「パブリック・シノニム」ノードがあります。シノニムを作成および編集する際の個々のオプションの詳細は、「シノニムの作成/編集」を参照してください。

表は、データの保持に使用されます。通常、それぞれの表には、その表に関連付けられたデータベース・エンティティの属性を表す複数の列が存在し、それぞれの列には、データ型が関連付けられます。企業の様々なニーズに対応するために、多くの表作成オプションと表構成(パーティション表、索引構成表、外部表など)を使用できます。表を作成するには、次のいずれかの手順を実行します。

  • 列を追加して、頻繁に使用する機能を指定し、表をすばやく作成します。この方法を使用する場合、「表の作成」ダイアログ・ボックスで「拡張」ボックスを選択しないようにします。この迅速な方法を使用して表を作成する際のオプションの詳細は、「「表の作成」(クイック作成)」を参照してください。

  • 列を追加して、より多くの選択肢の中から機能を選択し、表を作成します。この方法を使用する場合、「表の作成」ダイアログ・ボックスで「拡張」ボックスを選択します。拡張機能を使用して表を作成する際のオプションの詳細は、「表の作成/編集(拡張オプション付き)」を参照してください。

  • Microsoft Excelワークシートから表を自動的に作成します。これを行うには、「接続」ナビゲータの接続の下で「表」を右クリックし、「データのインポート」を選択します。ファイルの指定を求められたら、.xlsまたは.csv形式のファイルを選択します。

「接続」ナビゲータで表名を右クリックして、メニューから項目を選択すると、表に対して次の操作を実行できます。

  • 編集: 表の作成/編集(拡張オプション付き)ダイアログ・ボックスを表示します。

  • : 「名前変更」、「コピー」(別の名前を使用してコピーを作成)、「削除」(表を削除)、「切捨て」(表定義に影響を与えることなく既存のデータを削除)、「ロック」(行共有、排他などの表ロック・モードを設定)、「コメント」(表の使用方法や目的を説明するコメント)、「パラレル」(表での問合せおよびDMLのデフォルトの並列度を変更)、「パラレルなし」(シリアル実行を指定)、「行のカウント」(行数を戻す)が含まれます。

  • : 「コメント」(列についての説明コメント)、「追加」、「削除」、「正規化」が含まれます。

  • 制約: 制約を追加、削除、有効化および無効化するオプションが含まれます。

  • 索引: オプションには、「作成」(指定した列で索引を作成)、「テキストの作成」(列でOracle Text索引を作成)、「テキストの作成」(列でファンクションベースの索引を作成)、「削除」が含まれます。

  • 制約: 「単一の有効化」、「単一の無効化」、「削除」(制約を削除)、「チェックの追加」(チェック制約を追加)、「外部キーの追加」、「一意の追加」が含まれます。

  • 権限: 十分な権限を持つデータベース・ユーザーとして接続している場合、表に対する権限を他のユーザーに付与したり、取り消すことができます。

  • 統計: 「統計の収集」(表と列の正確な統計を計算してデータ・ディクショナリに格納)、「構造の検証」(それぞれのデータ・ブロックと行の整合性を検証し、索引構成表では、表の主キー索引に対して最適なプレフィックス圧縮数も生成)が含まれます。統計は、分析するオブジェクトにアクセスするSQL文の実行計画を選択するために、Oracle Databaseオプティマイザによって使用されます。

  • 記憶域: 「表の縮小」(自動セグメント管理が設定された表領域のセグメントで、表の領域を縮小)、「表の移動」(別の表領域へ移動)が含まれます。「表の縮小」オプションには、「圧縮」(後で解放できるように、セグメント領域のデフラグと表の行の縮小のみを行い、最高水位標の再調整は行わず、すぐに領域を解放しない)と、「カスケード」(索引構成表の2次索引を含め、表のすべての依存オブジェクトに同じ操作を実行)が含まれます。

  • トリガー: 「作成」、「作成(順序からPK)」(指定した順序の値を使用して主キーを移入するBEFORE INSERTトリガーを作成)、「すべて有効化」、「すべて無効化」、「単一の有効化」、「単一の無効化」、「削除」(トリガーを削除)が含まれます。

  • データのインポート: Microsoft Excelワークシートからデータをインポートできます。

  • データのエクスポート: ファイルまたはシステム・クリップボードに、一部またはすべての表データをエクスポートできます。利用可能な形式は、XML(XMLタグおよびデータ)、CSV(列識別子用のヘッダー行を含むカンマ区切り値)、SQL挿入(INSERT文)またはSQL*Loader(SQL*Loader制御ファイル)のいずれかです。形式を選択すると、「表データのエクスポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

「接続」ナビゲータで列名を右クリックして、メニューから項目を選択すると、表の列に対して次の操作を実行できます。

  • 名前変更: 列の名前を変更します。

  • 削除: 列(およびその列に含まれているすべてのデータ)を表から削除します。

  • コメント: 列についての説明コメントを追加します。

  • 暗号化(Oracle Databaseリリース10.2以上で、透過的データ暗号化機能がデータベースで有効になっている場合のみ): サポートされている暗号化アルゴリズムを指定するためのダイアログ・ボックスを表示します。この暗号化アルゴリズムは、列のすべてのデータの暗号化に使用されます。現在のデータおよび今後挿入されるデータが暗号化されます。

  • 復号化(Oracle Databaseリリース10.2以上で、透過的データ暗号化機能がデータベースで有効になっている場合のみ): 暗号化済の列のデータを復号化します。今後挿入されるデータも暗号化しません。

  • 正規化: 指定した列の個別値を使用して、新しい表を作成します。新しい表の名前と主キー列の名前、および順序名とトリガー名を指定する必要があります。

表のフラッシュバックのサポート

Oracle Databaseリリース11.1以上では、表に「フラッシュバック」タブが表示されます。これを使用すると、表内の元のデータと変更後のデータを表示できます。適切な権限がある場合は、「元に戻すSQL」サブタブをクリックして、変更を取り消すのに必要な構文を確認できます。表のフラッシュバック機能の使用の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

トリガー

トリガーは、表、スキーマまたはデータベースに関連付けられたストアドPL/SQLブロック、無名PL/SQLブロック、あるいはPL/SQLやJavaに実装されたプロシージャへのコールです。Oracle Databaseでは、指定した条件が発生するとトリガーは自動的に実行されます。トリガーを作成する際の個々のオプションの詳細は、「トリガーの作成」を参照してください。

データ型は、表の列やファンクションまたはプロシージャの引数で使用できる値を、一定のプロパティのセットと関連付けます。このプロパティによって、Oracle Databaseでは、あるデータ型の値と別のデータ型の値が異なる方法で処理されます。ほとんどのデータ型は、Oracleによって提供されています。ただし、ユーザーがデータ型を作成することもできます。

ユーザー定義型を作成する際の個々のオプションの詳細は、「型の作成(ユーザー定義)」を参照してください。

ユーザー(他のユーザー)

データベース・ユーザーとは、データベースにログインするためのアカウントです。「接続」ナビゲータでは、接続に関連付けられたデータベースに「他のユーザー」が表示されますが、各ユーザーに関して参照可能なデータベース・オブジェクトは、現在のデータベース接続に関連付けられたデータベース・ユーザーの権限によって決定されます。

DBAロールを持つユーザーとして接続している場合、「他のユーザー」を右クリックして「ユーザーの作成」を選択すると、データベース・ユーザーを作成できます。また、「他のユーザー」でユーザーを右クリックして「ユーザーの編集」を選択すると、既存のデータベース・ユーザーを編集できます。ユーザーを作成および編集する際のオプションの詳細は、「ユーザーの作成/編集」を参照してください。

ビュー

ビューは、1つ以上の基礎となる表からデータを選択する仮想表です(一部のデータベース製品での問合せに相当します)。Oracle Databaseでは、企業の様々なニーズに対応するために、多くのビュー作成オプションと、マテリアライズド・ビュー(「マテリアライズド・ビュー」を参照)などの特殊なビューを使用できます。ビューを作成および編集する際の個々のオプションの詳細は、「ビューの作成/編集」を参照してください。

「接続」ナビゲータでビュー名を右クリックして、メニューから項目を選択すると、ビューに対して次の操作を実行できます。

  • 編集: ビューの作成/編集ダイアログ・ボックスを表示します。

  • 削除: ビューを削除します。

  • コンパイル: ビューを再コンパイルして、発生する可能性のあるエラーを実行前に特定できるようにします。いずれかの実表を変更した後で、変更した表に依存するビューや他のオブジェクトが影響を受けていないことを確認するために、ビューを再コンパイルすることができます。

XMLスキーマ

XMLスキーマはXMLで記述されたスキーマ定義で、準拠するインスタンスXML文書の構造やその他の様々なセマンティクスについて記述します。XMLスキーマの概念および使用方法の詳細は、Oracle Databaseドキュメント・ライブラリの『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

XMLスキーマを編集するには、「接続」ナビゲータでXMLスキーマ名を右クリックして、メニューから「編集」を選択します。

移行のためのデータベースの取得オブジェクトおよび変換オブジェクト

サード・パーティ・データベースをOracleに移行する場合、「取得済モデル」および「変換済モデル」ナビゲータには、表、プロシージャなど、データベース・オブジェクトを含むモデルを表示できます。取得オブジェクトは、取得されるサード・パーティ・データベース内のオブジェクトであり、変換オブジェクトは、Oracle Databaseで作成されるそのオブジェクトのOracleモデルです。

各取得オブジェクトのコンテキスト・メニューには「Oracleへの変換」が含まれており、対応する変換オブジェクトを作成できます。各変換オブジェクトのコンテキスト・メニューには「生成」が含まれており、対応するOracle Databaseオブジェクトを作成できます。(コンテキスト・メニューには、オブジェクトに応じて他の項目が含まれます。)

関連するOracle Databaseオブジェクトについては、次を参照してください。

データベース接続

接続は、特定のデータベースの特定のユーザーとしてそのデータベースに接続するために必要な情報を指定するSQL Developerオブジェクトです。SQL Developerを使用するには、1つ以上の(既存の、作成済の、またはインポート済の)データベース接続が必要です。

標準のOracle Database認証を使用して、任意のターゲットOracle Databaseスキーマに接続できます。接続後、データベース内のオブジェクトに対して操作を実行できます。また、MySQL、Microsoft SQL Server、Sybase Adaptive Server、Microsoft Accessなど、特定の(Oracle以外の)サード・パーティ・データベースのスキーマに接続して、メタデータおよびデータを表示できます。

システム上にtnsnames.oraファイルが存在する場合は、SQL Developerの起動後、データベース接続ダイアログ・ボックスを表示するたびに、tnsnames.oraファイルに定義されている接続がSQL Developerによって自動的に読み取られます。デフォルトでは、tnsnames.oraは、$ORACLE_HOME/network/adminディレクトリに配置されます。ただし、このファイルは、環境変数TNS_ADMINまたはレジストリ値に指定されたディレクトリ(Linuxシステムの場合はグローバル構成ディレクトリ)に配置することもできます。Windowsシステムで、tnsnames.oraファイルが存在するにもかかわらず、そのファイル内の接続がSQL Developerで使用されていない場合は、TNS_ADMINをシステム環境変数として定義します。tnsnames.oraファイルの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』のローカル・ネーミング・パラメータ(tnsnames.ora)に関する章を参照してください。

(たとえば、同じデータベースに別のユーザーとして接続したり、別のデータベースに接続するために)追加の接続を作成できます。各データベース接続は、「接続」ナビゲータの階層に表示されます。

新しいデータベース接続を作成するには、「接続」ノードを右クリックして、「データベース接続の作成」を選択します。表示されるダイアログ・ボックスで、接続に関する情報を指定します(「データベース接続の作成/編集/選択」を参照)。また、新しいデータベース接続は、ダイアログ・ボックスで既存の接続を選択して接続名を変更し、必要に応じて他の接続属性を変更して、「保存」または「接続」をクリックして作成することもできます。

既存のデータベース接続に関する情報を編集するには、「接続」ナビゲータ表示で接続名を右クリックして、「プロパティ」を選択します。ダイアログ・ボックスを使用して接続に関する情報を変更できますが、接続名は変更しないでください。(「データベース接続の作成/編集/選択」を参照してください。)

フォルダを使用した接続グループの分類の詳細は、「フォルダを使用した接続のグループ化」を参照してください。

後で接続のインポートに使用できるように、既存のデータベース接続に関する情報をXMLファイルにエクスポートするには、「接続」ナビゲータ表示で「接続」を右クリックして、「接続のエクスポート」を選択します。表示されるダイアログ・ボックスで、エクスポートする接続を指定します(「接続ディスクリプタのエクスポート/インポート」を参照)。

事前にエクスポートした接続をインポートする(SQL Developerにすでに存在する接続に追加する)には、「接続」ナビゲータ表示で「接続」を右クリックして、「接続のインポート」を選択します。表示されるダイアログ・ボックスで、インポートする接続を指定します(「接続ディスクリプタのエクスポート/インポート」を参照)。

SYSDBAとして接続している場合に特定のデータベース管理操作を行うには、「接続」ナビゲータ表示で接続名を右クリックして、「データベースの管理」を選択します。メモリー(SGAおよびPGA)と表領域の情報の読取り専用表示をクリックしてリフレッシュできます。データベース用に構成された静的リスナーを使用してリスナーを実行している場合は、クリックしてデータベースを起動および停止することもできます。

Sun Microsystem社のJava Platform Debugger Architecture(JPDA)を使用してリモート・デバッグを実行する場合に、デバッグ対象がデバッガに接続できるようにデバッガをリスニング状態にするには、「接続」ナビゲータ表示で接続名を右クリックして、「リモート・デバッグ」を選択します。表示されるダイアログ・ボックスで、リモート・デバッグ情報を指定します(「デバッガ - JPDAにアタッチ」を参照)。

データベース・スキーマのオブジェクトの統計を見積もる、または計算するには、「接続」ナビゲータ表示で接続名を右クリックして、「スキーマ統計の収集」を選択します。統計は、SQLの実行を最適化するために使用されます。

スキーマについての(JavaクラスのJavadocに相当する)ドキュメントを(HTML形式で)生成するには、「接続」ナビゲータ表示の接続名を右クリックして、「DBドキュメントの生成」を選択します。生成されたドキュメントを参照するには、指定した出力ディレクトリにあるindex.htmlファイルを開きます。

接続の名前を変更するには、「接続」ナビゲータ表示で接続名を右クリックし、「接続名の変更」を選択します。

接続を削除する(単に現在の接続を切断するのではなく、SQL Developerから削除する)には、「接続」ナビゲータ表示で接続名を右クリックして「削除」を選択します。接続を削除しても、その接続に関連付けられているユーザーは削除されません。

既存の接続を使用して接続するには、「接続」ナビゲータでその接続のノードを開くか、その接続名を右クリックして「接続」を選択します。接続用にSQLワークシート・ウィンドウも開かれます(「SQLワークシートの使用」を参照)。接続用に共有されない個別のワークシートを作成するには、[Ctrl]を押しながら[Shift]を押し、[N]を押します。

現在の接続を切断するには、「接続」ナビゲータで接続名を右クリックして、「切断」を選択します。

基本的なTNS(ネットワーク別名)データベース接続にJDBC(Thin)ドライバではなくOCI(Thick、タイプ2)ドライバを使用するようプリファレンスを指定するには、「データベース: 拡張パラメータ」ユーザー・プリファレンスで「OCI/Thickドライバの使用」オプションを有効にします。

フォルダを使用した接続のグループ化

「接続」ナビゲータでは、フォルダを使用して接続をグループに整理できます。たとえば、ローカル・システム、テスト・システム、本番システムでの接続ごとに別のフォルダを使用できます。

接続を保持するフォルダを作成するには、「接続」ナビゲータで、フォルダに追加する接続の名前を右クリックし、「フォルダに追加」「新規フォルダ」を選択してフォルダ名(Local Connectionsなど)を指定します。

フォルダにさらに接続を追加するには、「接続」ナビゲータで、フォルダに追加する接続の名前を右クリックし、「フォルダに追加」を選択した後、接続を追加するフォルダの名前を選択します。

あるフォルダから別のフォルダに接続を移動するには、現行のフォルダで接続名を右クリックし、「フォルダに追加」を選択した後、宛先フォルダの名前を選択するか、新しく作成されたフォルダに接続を移動する場合は「新規フォルダ」を選択します。

フォルダから接続を削除するには、フォルダで接続名を右クリックし、「フォルダから削除」を選択します。(この場合、接続は削除されずに、「接続」ナビゲータ階層表示の最上位レベルに移動されます。)

フォルダを削除するには、フォルダ名を右クリックし、「フォルダの削除」を選択します。(この場合、このフォルダ内に存在する接続は削除されずに、「接続」ナビゲータ階層表示の最上位レベルに移動されます。)

フォルダの名前を変更するには、フォルダ名を右クリックし、「フォルダ名の変更」を選択して新しい名前を指定します。

接続の共有

デフォルトでは、SQL Developerの各接続は、可能なかぎり共有されます。たとえば、「接続」ナビゲータで表を開き、それと同じ接続を使用する2つのSQLワークシートを開いた場合、3つすべてのペインで、データベースに対する1つの共有接続が使用されます。この例では、1つのSQLワークシートでコミット操作を行うと、3つすべてのペインでコミットが行われます。専用のセッションを使用する場合は、接続を複製して別の名前を付ける必要があります。セッションは接続情報ではなく名前で共有されるため、この新しい接続は、元の接続とは区別されます。

データベースへのJDBC接続での高度なセキュリティ

Oracle Advanced Securityを使用して、データベースへのJDBC接続のセキュリティを確保することをお薦めします。JDBC OCIドライバとJDBC Thinドライバの両方で、少なくとも一部のOracle Advanced Securityの機能がサポートされています。OCIドライバを使用している場合、Oracleクライアント設定の場合と同様に、関連するパラメータを設定できます。JDBC Thinドライバは、JDBCクラスとともにJavaアーカイブ(JAR)・ファイルに含まれるJavaクラスのセットによって、Oracle Advanced Securityの機能をサポートしており、Javaプロパティ・オブジェクトによって、セキュリティ・パラメータ設定をサポートしています。

Oracle Advanced Securityの使用の詳細は、『Oracle Database JDBC開発者ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

オペレーティング・システム(OS)認証による接続

オペレーティング・システム(OS)認証を使用するOracle Databaseへの接続を作成する場合は、ユーザー名およびパスワードを省略できます。つまり、ユーザー名およびパスワードを除いて、接続名およびその他の必要な情報をすべて指定します。OS_AUTHENT_PREFIXおよびREMOTE_OS_AUTHENTデータベース初期化パラメータの使用など、外部認証の使用については、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

外部認証用に構成されていないシステムに接続を作成する場合にユーザー名およびパスワードを省略すると、エラー・メッセージが表示されます。

プロキシ認証による接続

プロキシ認証を使用すると、あるJDBC接続が他のJDBC接続のプロキシとして動作できます。データベース接続の作成時に「プロキシ接続」オプションを使用した場合、その接続のために指定されたユーザーとして接続する際はその接続が使用されますが、認証の際にはプロキシ・ユーザー用のユーザー名と、パスワードまたは識別名が使用されます。プロキシ認証用の中間層サーバーの使用の詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

たとえば、PROXY_USERというユーザーの接続を作成する際、既存のデータベース・ユーザーSCOTTのユーザー名およびパスワードが使用して接続するには、次の手順を実行します。

  1. プロキシ・ユーザーを作成し、適切な権限を付与します。

    CREATE USER proxy_user IDENTIFIED BY <password>;
    ALTER USER proxy_user GRANT CONNECT THROUGH scott AUTHENTICATED USING PASSWORD;
    GRANT create session TO proxy_user;
    . . .<Grant other privileges as needed.>
    
  2. 新しいデータベース接続を作成します。たとえば、接続名がproxy_conn、ユーザー名がscott、パスワードが<password for scott>の接続を作成します。

  3. 「プロキシ接続」を有効にします(チェックします)。

  4. 「Oracleプロキシ接続」ダイアログ・ボックスで、「プロキシ・タイプ」に「ユーザー名」を選択します。

  5. 「プロキシ・ユーザー」にPROXY_USERを、「プロキシ・パスワード」にPROXY_USERデータベース・ユーザーのパスワードを入力します。

  6. 「OK」をクリックして「Oracleプロキシ接続」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  7. その他の必要な接続情報を入力し、「接続」をクリックして接続を作成します。

この例では、proxy_conn接続を使用して接続する際に、データベースへの接続にユーザーSCOTTのユーザー名およびパスワードが使用されますが、接続はPROXY_USERスキーマが所有するデータベース・オブジェクトを参照します。

データの入力および変更

SQL Developerを使用して、表にデータを入力したり、既存の表データを編集および削除できます。これらの操作を行うには、「接続」ナビゲータで表を選択して、表の詳細表示で「データ」タブをクリックします。次の図に、BOOKSという表の「データ」ペインを示します。このペインにはフィルタが適用されており、評価が10の本のみが表示されています。この図は、ユーザーが最初の本の「Title」セルをクリックしたときの図です。

データの入力および変更のためのインタフェース

「データ」タブの下のアイコンおよびその他のコントロールで、次のオプションを使用できます。

  • ビューの固定(ピン): 「接続」ナビゲータで別のオブジェクトをクリックしたときに、現在のオブジェクトのタブと情報をウィンドウ内に保持します。選択した別のオブジェクトには、別のタブと表示が作成されます。ピンをもう一度クリックすると、オブジェクトの表示を再利用できるようになります。

  • リフレッシュ: データベースに問合せを行い、データの表示を更新します。フィルタが指定されている場合、リフレッシュ操作でフィルタが使用されます。

  • 行の挿入: 新しいデータを入力できるように、選択した行の後に空の行を追加します。

  • 選択した行の削除: 選択した行を削除するようにマークします。実際の削除は、変更をコミットするまで行われません。

  • 変更のコミット: 現在のトランザクションを終了し、トランザクションで実行されたすべての変更を確定します。

  • 変更のロールバック: 現在のトランザクションで実行した作業を元に戻します。

  • ソート: ソートの基準とする列を選択するためのダイアログ・ボックスを表示します。各列で、昇順または降順を指定したり、NULL値が最初に表示されるように指定できます。

  • フィルタ: データの表示を制限するSQL条件(WHERE句のテキスト部分で、WHEREキーワードは不要)を入力できます。たとえば、「RATING」列の値が10と等しい行のみを表示するには、rating = 10と指定します。

  • アクション: 表に関連するアクションが含まれるメニューを表示します。

グリッドのセル内に移動すると、多くのデータ型のデータを直接編集できます。また、省略記号(...)ボタンをクリックすると、すべてのデータ型のデータを編集できます。バイナリ・データの場合、セル内でデータを編集できません。かわりに、省略記号ボタンを使用する必要があります。

データ・グリッドのコンテキスト・メニュー(右クリック)には、次のコマンドが含まれています。

  • 単一レコード・ビュー: 「単一レコード・ビュー」ダイアログ・ボックスを表示します。これによって、表またはビューのデータを1レコードずつ編集できます。

  • すべての列を自動調整: 指定(列ヘッダー、列データまたは最適サイズ)に基づいて、すべての列の幅を調整します。

  • 選択した列を自動調整: 指定(列ヘッダー、列データまたは最適サイズ)に基づいて、選択した列の幅を調整します。

  • 行のカウント: 表内の行数を表示します。

  • APEXに公開: (Application Expressがインストールされている場合)データに基づいて、小規模なApplication Expressアプリケーションを作成します。作成されるアプリケーションのワークスペース、アプリケーション名、テーマ、ページ名、およびレポート生成用のSQL文を指定するダイアログ・ボックスを表示します。

  • データのエクスポート: ファイルまたはシステム・クリップボードに、一部またはすべての表データをエクスポートできます。利用可能な形式は、XML(XMLタグおよびデータ)、CSV(列識別子用のヘッダー行を含むカンマ区切り値)、SQL挿入(INSERT文)またはSQL*Loader(SQL*Loader制御ファイル)のいずれかです。形式を選択すると、「表データのエクスポート」ダイアログ・ボックスが表示されます。

表のグリッド・セルとMicrosoft Excelワークシートのセルの間で、データをコピー・アンド・ペーストできます。

クリップボードに表データをコピーするには、列ヘッダーをクリックする(すべての列データが選択される)か特定のセルを選択して、[Ctrl]を押しながら[C]を押します。表データと一緒に列ヘッダー・テキストをコピーするには、[Ctrl]を押しながら[Shift]を押し、[C]を押します。

列の値で行をソートして表示するには、列ヘッダーをダブルクリックします。ソートの昇順と降順を切り替えるには、列ヘッダーの上矢印または下矢印をダブルクリックします。

表またはビューの「データ」ペインでは、表示を垂直または水平に分割して、2つ(以上)の部分を個別に参照できます。分割を行うには、下部のスクロールバーの右側、右スクロールバーの上にある分割ボックス(薄い青色の長方形)を使用します。

「データ」ペインでは、日付の入力に使用できる書式は、SQL*Plusで必要な日付の書式とは異なる場合があります。

ファンクションおよびプロシージャの実行とデバッグ

SQL Developerを使用して、PL/SQLサブプログラム(ファンクションおよびプロシージャ)を実行したり、デバッグできます。

  • サブプログラムを実行するには、「接続」ナビゲータでそれらの名前をクリックします。次に、右クリックして「実行」を選択するか、「編集」アイコンをクリックしてソース表示上部の「実行」アイコンをクリックします。

  • サブプログラムをデバッグするには、「接続」ナビゲータでそれらの名前をクリックします。現在の形式のプロシージャがデバッグ用にコンパイル済でない場合、右クリックして「デバッグ用にコンパイル」を選択します。次に、「編集」アイコンをクリックしてソース表示上部の「デバッグ」アイコンをクリックします。

いずれの場合も、コード編集ウィンドウが表示されます。次の図に、LIST_A_RATING2というプロシージャのデバッグに使用されているコード編集ウィンドウを示します。このプロシージャは、「PL/SQLプロシージャのデバッグ」で、チュートリアルに使用します。

PL/SQLサブプログラムのデバッグのためのインタフェース

コード編集ウィンドウでは、サブプログラムの名前のあるタブの下にはツールバーがあり、その下には編集可能なサブプログラムのテキストがあります。デバッグのブレーク・ポイントを設定したり、設定解除するには、ブレーク・ポイントを関連付けるそれぞれの文の横の細い縦線の左側をクリックします。(ブレーク・ポイントが設定されると、赤い円が表示されます。)

サブプログラム名のタブの下にあるツールバーには、次の図に示すアイコンを含むツールバーがあります。

「ソース」タブのツールバー・アイコン
  • 実行: サブプログラムの通常実行を開始して、「実行中 - ログ」タブに結果を表示します。

  • デバッグ: デバッグ・モードでサブプログラムの実行を開始して、「デバッグ - ログ」タブを表示します。このタブには、実行を制御するデバッグ・ツールバーがあります。

  • コンパイル: サブプログラムのPL/SQLコンパイルを実行します。

  • デバッグ用にコンパイル: デバッグ用にサブプログラムのPL/SQLコンパイルを実行します。

コード・テキスト領域の下の「デバッグ - ログ」タブには、デバッグ・ツールバーおよび情報メッセージが表示されます。デバッグ・ツールバーには、次の図に示すアイコンが表示されます。

デバッグ・ツールバー・アイコン
  • 実行ポイントの検索: 実行ポイント(デバッガが実行するソース・コードの次の行)に移動します。

  • ステップ実行 :次のサブプログラムをバイパスして(サブプログラムにブレーク・ポイントがある場合を除く)、そのサブプログラムの次の文に移動します。実行ポイントがサブプログラム・コールに配置されている場合、(実行ポイントでのアクションは行われず)そのサブプログラムは中断することなく実行され、実行ポイントが、コールの後にある文に配置されます。実行ポイントがサブプログラムの最後の文に配置されている場合、「ステップ実行」はサブプログラムから戻されます。実行ポイントは、ユーザーを戻すサブプログラムへのコールの後にあるコードの行に配置されます。

  • トレース実行: 1回に1つのプログラム文を実行します。実行ポイントがサブプログラムへのコールに配置されている場合、「トレース実行」によってそのサブプログラムが開始され、その最初の文に実行ポイントが配置されます。実行ポイントがサブプログラムの最後の文に配置されている場合、「トレース実行」はサブプログラムから戻されます。実行ポイントは、ユーザーを戻すサブプログラムへのコールの後にあるコードの行に配置されます。

  • ステップ・アウト: 現在のサブプログラムから次の文に移動します。

  • メソッドの最後まで実行: 現在のサブプログラムの最後の文に移動します。

  • 再開: 実行を続行します。

  • 一時停止: 終了せずに実行を停止します。そのため、実行を再開できます。

  • 終了: 実行を停止して終了します。かわりに、サブプログラムの先頭から実行またはデバッグを開始するには、「ソース」タブのツールバーの「実行」アイコンまたは「デバッグ」アイコンをクリックします。

「ブレークポイント」タブには、システム定義とユーザー定義の両方のブレーク・ポイントが表示されます。

「スマート・データ」タブには、「デバッガ: スマート・データ」プリファレンスを使用して、変数に関する情報が表示されます。これらのプリファレンスは、「スマート・データ」ウィンドウを右クリックし、「プリファレンス」を選択して指定することもできます。

「データ」タブには、「デバッガ: データ」プリファレンスを使用して、変数に関する情報が表示されます。これらのプリファレンスは、「データ」ウィンドウを右クリックし、「プリファレンス」を選択して指定することもできます。

「監視」タブには、監視に関する情報が表示されます(「式の監視の設定」を参照)。

デバッグするファンクションまたはプロシージャがリモート・システムに存在する場合、「リモート・デバッグ」も参照してください。

ファンクションおよびプロシージャの編集時におけるブックマークの使用

長いファンクションまたはプロシージャを編集する場合は、目的の場所に簡単に移動できるようにコード内にブックマークを作成すると便利です。

ブックマークを作成または削除するには、「ナビゲート」「ブックマークの設定」をクリックします。ブックマークを作成すると、細い縦線の左側にアイコンが表示されます。

特定のブックマークに移動するには、「ナビゲート」「ブックマークに移動」をクリックします。次のブックマークまたは前のブックマークに移動するには、「ナビゲート」をクリックした後、「次のブックマークに移動」または「前のブックマークに移動」をそれぞれクリックします。

現在アクティブになっている、ファンクションまたはプロシージャの編集ウィンドウ、または開かれているすべての編集ウィンドウからブックマークをすべて削除するには、「ナビゲート」「ファイルからブックマークを削除」または「すべてのブックマークを削除」をそれぞれクリックします。

また、「ナビゲート」をクリックした後、「指定行に移動」または「最後の編集に移動」をそれぞれクリックして、特定の行または最後に編集した行に移動できます。

リモート・デバッグ

SQL Developerを実行しているホストとは異なるホストにデータベースが存在する接続で、ファンクションまたはプロシージャをデバッグするには、リモート・デバッグを実行します。リモート・デバッグの多くの手順は、ローカル・デバッグと同様です。ただし、リモート・デバッグでは、デバッグを開始する前に次の手順を実行します。

  1. SQL*PlusなどのOracleクライアントを使用して、デバッガ接続コマンドを発行します。使用するクライアントの種類にかかわらず、デバッガ接続コマンドを発行するセッションは、ブレーク・ポイントが含まれるPL/SQLプログラムを実行するセッションと同じにします。たとえば、リモート・システムの名前がremote1である場合、次のSQL*Plusコマンドを使用して、そのシステムへのTCP/IP接続およびJDWPセッションのポートを開きます。

    EXEC DBMS_DEBUG_JDWP.CONNECT_TCP('remote1', '4000');
    

    最初のパラメータは、リモート・システムのIPアドレスまたはホスト名です。2つ目のパラメータは、そのリモート・システムでデバッガがリスニングするポート番号です。

  2. リモート・データベースへの接続を右クリックして「リモート・デバッグ」を選択し、「デバッガ - JPDAにアタッチ」ダイアログ・ボックスに情報を入力します。

その後は、ローカル・デバッグの場合と同じ手順に従います(たとえば、「PL/SQLプロシージャのデバッグ」を参照)。

SQLトレース(.trc)・ファイルの表示

SQLトレース(.trc)出力ファイルがある場合は、TKPROFプログラムを使用してトレース・ファイルの内容の書式を設定するかわりに、SQL Developerでこの出力ファイルを表示できます。SQL Developerで.trcファイルを開いて、体裁良く効率的に表示された情報を表示するには、「ファイル」「開く」をクリックした後、ファイルを指定するか、SQL Developerウィンドウにファイルの名前またはアイコンをドラッグします。

その後、「一覧で表示」、「統計ビュー」および「履歴」ペインで情報を確認できます。各ペインには、表示をフィルタリングおよび制御するためのオプションがあります。

SQL TraceおよびTKPROFの詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

PL/SQL階層プロファイラの使用

Oracle Databaseリリース11.1以上の接続では、PL/SQL階層型プロファイラを使用して、PL/SQLアプリケーションにおけるボトルネックやパフォーマンス・チューニングの実行時期を特定できます。プロファイルは、プロファイル・モードでのPL/SQLモジュールの実行とレポートの分析という2つの手順で構成されます。また、SQL Developerでプロファイルを初めて使用する場合は、1回のみ行う設定作業もいくつか必要です。

プロファイルを開始するには、「接続」ナビゲータの階層でファンクション名またはプロシージャ名を右クリックして「プロファイル」を選択するか、PL/SQLソース・エディタ・ツールバーで「プロファイル」ボタンをクリックします。ファンクションまたはプロシージャをプロファイル・モードで実行すると、オブジェクト・ビューア・ウィンドウの「実行プロファイル」タブにプロファイラのレポートが格納されます。サブプログラムレベルでの実行について、次のようなサマリー情報を確認できます。

  • サブプログラムへのコール回数

  • サブプログラム自体が使った時間(ファンクション・タイムまたはセルフ・タイム)

  • サブプログラム自体とその下位サブプログラムで使った時間(サブツリー・タイム)

  • 特定のサブプログラムによってコールされたすべてのサブプログラム(特定のサブプログラムの子)を含む詳細な親子情報

PL/SQL階層型プロファイラの使用の詳細は、『Oracle Databaseアドバンスト・アプリケーション開発者ガイド』を参照してください。

式の監視の設定

監視によって、プログラムの実行時に、変数または式の値の変化を監視できます。監視式を入力すると、「監視」ウィンドウに式の現在の値が表示されます。プログラムの実行時、プログラムによって監視式の変数の値が更新されるため、監視の値が変化します。

監視は、「スタック」ウィンドウでの選択内容によって制御される現行のコンテキストに従って、式を評価します。新しいコンテキストに移動すると、その新しいコンテキストに対して式が再評価されます。監視式の変数が定義されていない場所に実行ポイントが移動すると、監視式全体が未定義になります。監視式を評価できる場所に実行ポイントが戻ると、「監視」ウィンドウに再び監視式の値が表示されます。

「監視」ウィンドウを開くには、「表示」「デバッガ」「監視」をクリックします。

監視を追加するには、「監視」ウィンドウを右クリックして「監視の追加」を選択します。監視を編集するには、「監視」を右クリックして「監視の編集」を選択します。

SQLワークシートの使用

SQLワークシートを使用すると、SQL、PL/SQLおよびSQL*Plus文を入力して実行できます。表の作成、データの挿入、トリガーの作成と編集、表からのデータの選択、表から選択したデータのファイルへの保存など、ワークシートに関連付けられたデータベース接続によって処理可能なすべてのアクションを指定できます。

SQLワークシートを表示するには、「接続」ナビゲータで接続を右クリックして「SQLワークシートを開く」を選択するか、「ツール」「SQLワークシート」を選択するか、またはメニュー・バーの下の「SQLワークシートを使用」アイコンをクリックします。「接続の選択」ダイアログ・ボックスで、ワークシートの作業で使用するデータベース接続を選択します。このダイアログ・ボックスは、データベース接続の作成および編集にも使用できます。(「データベース接続」で該当するSQL Developerユーザー・プリファレンスを有効にすると、データベース接続をオープンしたときにSQLワークシート・ウィンドウを自動的に開くことができます。)

続用に共有されない個別のワークシートを作成するには、[Ctrl]を押しながら[Shift]を押し、[N]を押します。

SQLワークシートには、次の図に示すユーザー・インタフェースが表示されます。

SQLワークシート・インタフェース

SQLワークシート・ツールバー(SQLワークシート・タブの下)には、次の操作を行うためのアイコンが含まれます。

  • 文の実行: 「Enter SQL Statement」ボックス内でマウス・ポインタが置かれている文を実行します。SQL文には、VARCHAR2型のバインド変数および置換変数を含めることができます(ただし、ほとんどの場合、VARCHAR2は、必要に応じてNUMBERに自動的に内部変換されます)。変数の値を入力するためのポップアップ・ボックスが表示されます。

  • スクリプトの実行: スクリプト・ランナーを使用して、「Enter SQL Statement」ボックス内のすべての文を実行します。SQL文には、VARCHAR2型の置換変数を含めることができ、バインド変数は含めることができません(ただし、ほとんどの場合、VARCHAR2は、必要に応じてNUMBERに自動的に内部変換されます)。置換変数の値を入力するためのポップアップ・ボックスが表示されます。

  • コミット: 変更をデータベースに書き込み、トランザクションを終了します。また、「結果」ペイン内と「スクリプトの出力」ペイン内の出力を消去します。

  • ロールバック: 変更をデータベースに書き込まずに破棄し、トランザクションを終了します。また、「結果」ペイン内と「スクリプトの出力」ペイン内の出力を消去します。

  • 取消: 現在実行中の文の実行を停止します。

  • SQLステータスの監視: (Oracle Databaseリリース11.1以上のみ)Oracle DatabaseのリアルタイムでのSQL監視機能をコールして、SQL文の実行中にそのパフォーマンスを監視できます。

  • 実行計画の実行: (EXPLAIN PLAN文を内部的に実行して)文の実行計画を生成します。実行計画を表示するには、「説明」タブをクリックします。詳細は、「実行計画」を参照してください。

  • 自動トレース: 文のトレース情報を生成します。実行計画を表示するには、「自動トレース」タブをクリックします。詳細は、「実行計画」を参照してください。

  • クリア: 「Enter SQL Statement」ボックス内の文を消去します。

  • これらのアイコンの右側には、ワークシートで使用するデータベース接続を変更するためのドロップダウン・リストがあります。

コンテキスト・メニュー(右クリック、または[Shift]を押しながら[F10])には、前述のSQLワークシート・ツールバーの操作に加えて、次の操作が含まれます。

  • ファイルの印刷: 「Enter SQL Statement」ボックスの内容を出力します。

  • 「切取り」「コピー」「貼付け」「すべて選択」: 通常のテキスト編集操作の場合と同じです。

  • クエリー・ビルダー: 「クエリー・ビルダー」ダイアログ・ボックスを開きます。このダイアログ・ボックスでは、表およびビューの名前をドラッグ・アンド・ドロップし、問合せの列やその他の要素をグラフィカルに指定することで、SELECT文を作成できます。

  • リファクタ実行: 選択したテキストに対して、大文字/小文字の切替え(大文字/小文字/先頭のみ大文字)、プロシージャへのPL/SQL文の順序の抽出、またはローカル変数の名前の変更を行うことができます。

  • フォーマット: SQL文の書式を整えます(文、句、キーワードなどの名前を大文字にします)。

  • ポップアップ説明: データベース・オブジェクトの名前を完全に選択している場合に、そのオブジェクトのタイプに応じたタブおよび情報が表示されたウィンドウを表示します(「「オブジェクトの説明」ウィンドウ」を参照)。

  • Snippetの保存: 選択したテキストがスニペット・テキストとして表示された「Snippetの保存」(ユーザー定義)ダイアログ・ボックスを開きます。

Enter SQL Statement: 実行する文です。複数の文の場合、PL/SQL以外の各文は、セミコロンまたは(改行後の)スラッシュ(/)のいずれかで終了する必要があります。各PL/SQL文は、改行後にスラッシュ(/)で終了する必要があります。SQLキーワードは、自動的にハイライト表示されます。文の書式を整えるには、文の領域を右クリックして、「SQLの書式設定」を選択します。

いくつかの種類のオブジェクトは、「接続」ナビゲータからドラッグして、「Enter SQL Statement」ボックスにドロップできます。

  • 表またはビューをドラッグ・アンド・ドロップすると、その表またはビューのすべての列を使用して、SELECT文が構築されます。その後、列リストの変更やWHERE句の追加などによって、文を編集できます。

  • ファンクションまたはプロシージャをドラッグ・アンド・ドロップして文に含めると、スニペットのようなテキスト・ブロックが構築され、編集できます。

任意のオブジェクトの詳細を表示するには、「SQL文の入力」ボックスでオブジェクトの名前を選択して、コンテキスト・メニューで「ポップアップ説明」を選択します(または[Shift]を押しながら[F4]を押します)。プロシージャ名を選択して[Shift]を押しながら[F4]を押すと、「コード」、「権限付与」、「依存性」、「参照」および「詳細」の情報が表示されます。

タブには、次の情報を持つペインが表示されます。

  • 結果: 最新の文の実行操作の結果が表示されます。

  • 説明: 「実行計画の実行」アイコンをクリックした場合の出力が表示されます(「実行計画」を参照)。

  • スクリプトの出力: 「スクリプトの実行」アイコンをクリックした場合の出力が表示されます(「スクリプト・ランナー」を参照)。

  • DBMS出力: DBMS_OUTPUTパッケージ文の出力が表示されます(「「DBMS出力」ペイン」を参照)。

  • OWA出力: Oracle Web Agent(MOD_PLSQL)の出力が表示されます(「「OWA出力」ペイン」を参照)。

「SQL文の入力」領域およびタブと表示ペインの領域の相対的な高さを設定するには、[Ctrl]を押しながら[Alt]を押し、[L]を押します。高さは手動で調整することもできます。

SQLワークシートでサポートされているSQL*Plus文とサポートされていないSQL*Plus文

SQLワークシートでは、いくつかのSQL*Plus文がサポートされています。SQL*Plus文は、SQLワークシートで解釈されてから、データベースに渡される必要があります。SQLワークシートでサポートされていないSQL*Plus文は無視され、データベースに渡されません。

次のSQL*Plus文は、SQLワークシートでサポートされています。

@
@@
acc[ept]
conn[ect]
cl[ear]
def[ine]
desc[ribe]
doc[ument]
exec[ute]
exit (Stops execution and reinstates the specified connection)
ho[st]
pau[se]
pro[mpt]
quit (Stops execution and reinstates the specified connection)
rem[ark]
set pau[se] {ON | OFF}
sta[rt]
timi[ng]
undef[ine]
whenever
xquery

次のSQL*Plus文は、SQLワークシートでサポートされません

a[ppend]
archive
attr[ibute]
bre[ak]
bti[tle]
c[hange]
col[ulmn]
comp[ute]
copy
del
disc[onnect]
ed[it]
get
help
i[nput]
l[ist]
newpage
oradebug
passw[ord]
print
r[un]
recover
repf[ooter]
reph[eader]
sav[e]
sho[w]
shu[tdown]
spo[ol]
startup
store
tti[tle]
var[iable]

スクリプト・ランナー

スクリプト・ランナーは、SQL*Plusの一部の機能をエミュレートします。多くの場合、入力したSQL文およびSQL*Plus文は、「スクリプトの実行」アイコンをクリックすると実行できます。「スクリプトの出力」ペインに出力が表示されます。

スクリプト・ランナーで使用可能なSQL*Plusの機能には、@、@@、CONNECT、EXIT、QUIT、UNDEFINE、WHENEVERおよび置換変数が含まれます。たとえば、c:\myscripts\mytest.sqlというスクリプトを実行するには、「Enter SQL Statement」ボックスに@c:\myscripts\mytestと入力して、「文の実行」アイコンの横のドロップダウン・リストをクリックし、「スクリプトの実行」を選択します。

SQL Developerのスクリプト・ランナーを使用する際の考慮事項は、次のとおりです。

  • バインド変数は使用できません。(SQL文の実行機能では、VARCHAR2型、NUMBER型およびDATE型のバインド変数を使用できます。)

  • 置換変数では、&&variableという構文で永続的な変数値が割り当てられ、&variableという構文で一時的な(格納されない)変数値が割り当てられます。

  • EXITおよびQUITでは、コミットがデフォルトの動作ですが、ロールバックを指定することもできます。いずれの場合も、コンテキストはリセットされます。たとえば、WHENEVERコマンドの情報と置換変数の値は消去されます。

  • DESCRIBEは、SQL*PlusでDESCRIBEがサポートされているほとんどの(一部を除く)オブジェクト・タイプで動作します。

  • サポートされていないSQL*Plusコマンドでは、警告メッセージが表示されます。

  • SQL*Plusコメントは無視されます。

  • XMLTypeデータの場合、データベース接続にJDBC Thinドライバを使用すると、列のデータはSYS.XMLDATAとして表示されますが、データベース接続にOCI(Thick, Type 2)ドライバを使用すると、展開されたXML値が表示されます。

システムでSQL*Plusが利用できる場合は、スクリプト・ランナーのかわりに使用できます。

実行計画

「実行計画の実行」アイコンをクリックすると、実行計画が生成されます。実行計画は、「説明」タブをクリックすると表示できます。実行計画とは、文を実行するために行われる一連の操作です。実行計画には、文を構成する操作の階層を示した行ソース・ツリーが表示されます。各操作では、文が参照する表の順序、文に記述されている各表へのアクセス・メソッド、文の結合操作に影響される表の結合メソッドと、フィルタ、ソート、集計などのデータ操作が示されます。

行ソース・ツリーに加えて、計画表には、最適化(各操作のコストやカーディナリティなど)、パーティション化(アクセスされるパーティションのセットなど)およびパラレル実行(結合入力の分散メソッドなど)に関する情報が表示されます。詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』のEXPLAIN PLANの使用に関する章を参照してください。

「自動トレース」ペイン

「自動トレース」アイコンをクリックすると、SQL文を実行したときのトレース関連情報が、「自動トレース」ペインに表示されます。表示されるほとんどの情報は、SQL Developerプリファレンス「データベース: 自動トレース」パラメータで決定されます。長時間実行文を取り消すと、部分的な実行統計が表示されます。

この情報は、チューニングによるメリットを得られるSQL文を識別するために利用できます。たとえば、推移的な条件の追加、ブール代数原則の使用による条件のリライト、実行計画内での条件の移動などによって、条件処理を最適化できる場合があります。トレースおよび自動トレースの詳細は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』のチューニングに関する章を参照してください。

自動トレース機能を使用するには、その接続のデータベース・ユーザーに、SELECT_CATALOG_ROLE権限が必要です。

「DBMS出力」ペイン

PL/SQL DBMS_OUTPUTパッケージを使用すると、ストアド・プロシージャ、パッケージおよびトリガーからメッセージを送信できます。このパッケージのPUTおよびPUT_LINEプロシージャを使用すると、別のトリガー、プロシージャまたはパッケージで読取り可能なバッファに、情報を配置できます。別のPL/SQLプロシージャまたは無名ブロックでGET_LINEプロシージャをコールすると、バッファ済の情報を参照できます。「DBMS出力」ペインは、このバッファの出力を表示するために使用されます。このペインには、次の操作を行うためのアイコンおよびその他のコントロールが表示されます。

  • DBMS出力の有効化/DBMS出力の無効化: SET SERVEROUTPUT設定のONとOFFを切り替えます。サーバー出力をONに設定すると、DBMS_OUTPUTバッファに配置された出力が確認され、出力がペインに表示されます。

  • クリア: ペインの内容を消去します。

  • 保存: 指定したファイルにペインの内容を保存します。

  • 印刷: ペインの内容を出力します。

  • バッファ・サイズ: Oracle Database 10.2以前のデータベースで、DBMS_OUTPUTバッファに格納できるデータの量を制限します。バッファ・サイズの範囲は、1から1000000(100万)の間です。

  • ポーリング: SQL DeveloperがDBMS_OUTPUTバッファで出力するデータの有無を確認する間隔(秒)。ポーリング率の範囲は、1から15の間です。

「OWA出力」ペイン

OWA(Oracle Web Agent)またはMOD_PLSQLは、PL/SQLパッケージおよびストアド・プロシージャから動的なWebページを作成できるApache(Webサーバー)拡張モジュールです。「OWA出力」ペインでは、SQLワークシートで実行されたMOD_PLSQLのアクションのHTML出力を参照できます。このペインには、次の操作を行うためのアイコンが表示されます。

  • OWA出力の有効化/OWA出力の無効化: OWA出力バッファの確認およびOWA出力のペインへの表示を有効または無効にします。

  • クリア: ペインの内容を消去します。

  • 保存: 指定したファイルにペインの内容を保存します。

  • 印刷: ペインの内容を出力します。

SQL履歴

「表示」をクリックした後、「SQL履歴」をクリックする(または[F8]を押す)と、実行したSQL文およびスクリプトを含むドッキング可能なウィンドウを表示できます。また、選択した文を、現在SQLワークシートに表示されている文に置き換えたり、現在SQLワークシートにある文に追加することもできます。

列ヘッダーをクリックすると、その列の値で行をソートできます。

SQL履歴リストには、パスワードが含まれる可能性のある文は表示されません。CONNECT、ALTER USERおよびCREATE DATABASE LINKがこれにあたりますが、これらに限定されません。

追加: SQLワークシートに現在表示されている文に、選択した文(複数可)を追加します。また、選択した文は、「SQL履歴」ウィンドウからSQLワークシートの任意の場所にドラッグ・アンド・ドロップすることによって追加することもできます。

置換: SQLワークシートに現在表示されている文を、選択した文(複数可)に置き換えます。

クリア: SQL履歴からすべての文を削除します。

フィルタ: テキスト・ボックスに文字列を入力して「フィルタ」をクリックすると、その文字列を含むSQL文のみが表示されます。

ゲージ: SQLワークシートおよびユーザー定義レポート

SQLワークシートおよびユーザー定義レポートでは、グラフィカルなゲージを使用して問合せ結果を表示できます。いずれの場合も、ゲージ・データの値列の名前、ゲージの最小値と最大値、ゲージに低または高として表示される値(通常、最小値と最大値の間にある値)を指定する必要があります。SQLワークシートでは、値の選択に必要な構造は次のとおりです。

'SQLDEV:GAUGE:<min>:<max>:<low>:<high>:' || <value-column>

たとえば、ID番号が指定した番号よりも小さい従業員について、ゲージの最小値が1000、最大値が30000、低が10000未満、高が18000超の場合に、ゲージ形式で姓と給与を表示するには、提供されているHRスキーマに接続して、次の問合せを実行します。

SELECT last_name, 'SQLDEV:GAUGE:1000:30000:10000:18000:' || salary 
  FROM employees WHERE employee_id < :employee_id

バインド変数値に104を指定すると、出力は次の図のようになります。

この問合せのゲージの表示

ユーザー定義ゲージ・レポートの場合は、問合せで値列、最小値と最大値、低い値と高い値、オプションでWHERE句のみを指定する必要があります。この問合せに必要な構造は、次のとおりです(オプションのWHERE句の前までを表示)。

SELECT <value-column>, <min>, <max>, <low>, <high> FROM <table-name>

たとえば、前述の問合せと同じ値とWHERE句を使用してゲージ・ダイアル形式で給与のレポートを作成するには、「ユーザー定義レポート」を右クリックして、「レポートの追加」を選択します。「レポートの追加」ダイアログ・ボックスで、レポート名を指定して、「スタイル」「ゲージ」を選択します。「SQL」には、次のように入力します。

SELECT salary, 1000, 30000, 10000, 18000 FROM employees
  WHERE employee_id < :EMPLOYEE_ID;

ボックス下部付近にある「グラフ詳細」タブをクリックし、「グラフのタイプ」に「ダイアル」を、「クエリー・ベース」に「true」を選択して、「適用」をクリックします。

「レポート」ナビゲータを使用して、新しく作成したユーザー定義レポートを表示します。「接続」に、HRサンプル・スキーマに接続する接続を指定します。バインド変数値に104を指定します。レポートには半円形の4つのダイアルが、それぞれ給与額を含むラベルと、ダイアルの適切な場所を指すポインタとともに表示されます。

スニペットを使用した部分的なコードの挿入

スニペットとは、SQLファンクション、オプティマイザ・ヒント、様々なPL/SQLプログラミング技法などが含まれる部分的なコードです。スニペットは、構文のみの場合や、例が含まれる場合もあります。SQLワークシートを使用している場合や、PL/SQLファンクションまたはプロシージャを作成したり編集している場合に、スニペットを挿入および編集できます。

スニペットを表示するには、「表示」メニューから「Snippet」を選択します。(右側の)スニペット・ウィンドウで、ドロップダウン・リストを使用してグループ(「集計関数」や「文字関数」など)を選択します。ほとんどの場合、各グループの部分的なコードは、その論理グループで利用可能なすべてのオブジェクトを表しているわけではなく、それぞれの部分的なコードのすべての書式およびオプションが表示されているわけでもありません。詳細は、Oracle Databaseのマニュアルを参照してください。

非表示の場合でもスニペット・ウィンドウを表示できるように、「Snippet」ボタンが右側のウィンドウ・マージンに配置されています。

SQLワークシートやPL/SQLファンクションまたはプロシージャのコードにスニペットを挿入するには、スニペット・ウィンドウからスニペットをドラッグして、コード内の任意の場所でドロップします。次に、そのSQLファンクションがその現行のコンテキストで有効になるように、構文を編集します。SQLファンクションの簡単な説明をツールチップに表示するには、ファンクション名の上にポインタを置きます。

たとえば、SELECTと入力し、「文字関数」グループからCONCAT(char1, char2)をドラッグできます。次に、CONCATファンクションの構文を編集して、文の残りの部分を入力します。

SELECT CONCAT(title, ' is a book in the library.') FROM books;

ユーザー定義スニペット

スニペットは、作成および編集できます。ユーザー定義スニペットは、主に、Oracleが提供するスニペットを補足することを目的としています。ただし、Oracleが提供するスニペットと独自のスニペットを置き換えることもできます。

作成したユーザー定義スニペットは、Oracleが提供するいずれかのスニペット・カテゴリ(「集計関数」など)に追加するか、独自に作成したカテゴリに追加できます。Oracleが提供するカテゴリにスニペットを追加する際に、追加するスニペットと既存のスニペットの名前が同じであると、既存のスニペットの定義は、追加するスニペットの定義に置き換えられます。(後で、新しいバージョンのSQL Developerにアップグレードする場合に、古い設定を保持するように選択すると、新しいバージョンのSQL Developerでは、Oracleが提供する同じ名前のスニペットは、古いユーザー定義スニペットによって置き換えられます。)

スニペットを作成するには、次のいずれかの手順を実行します。

  • スニペット・ウィンドウを開いて、「ユーザーSnippetの追加」アイコンをクリックします。

  • SQLワークシート・ウィンドウでスニペットのテキストを選択して右クリックし、「Snippetの保存」を選択します。

  • 「Snippetの編集」(ユーザー定義)ダイアログ・ボックスで、「ユーザーSnippetの追加」アイコンをクリックします。

既存のユーザー定義スニペットを編集するには、スニペット・ウィンドウで「ユーザーSnippetの編集」アイコンをクリックします。

ユーザー定義スニペットに関する情報は、ユーザー固有の情報用ディレクトリのUserSnippets.xmlというファイルに格納されます。この情報の場所の詳細は、「ユーザー関連情報の場所」を参照してください。

「DBオブジェクトの検索」を使用したデータベース・オブジェクトの検索

「DBオブジェクトの検索」機能を使用して、Oracle Database接続に関連付けられたデータベース・オブジェクトを検索し、編集ペインを開いて、検索したオブジェクトを操作できます。「データベース・オブジェクトの検索」ペインに移動したり、このペインが非表示の場合に表示したりするには、「表示」メニューから「DBオブジェクトの検索」を選択します。

次の図に、「データベース・オブジェクトの検索」ペインを示します。このペインには、hr_connという接続に関連付けられた、EMPLOYEEで始まるすべてのオブジェクトの検索結果が表示されています。(このペインは、SQL Developerウィンドウの右側または下部に表示される場合があります。)

「データベース・オブジェクトの検索」ペイン

Oracle接続でオブジェクトを検索するには、「検索」をクリックして接続名を選択し、オブジェクト名、または1文字以上のワイルドカード文字が含まれる文字列を入力して、[Enter]キーを押します。いずれかのオブジェクトを表示または編集するには、「データベース・オブジェクトの検索」ペインで、目的のオブジェクト名をダブルクリックします。

ペインを連結解除、移動および連結するには、タブをクリックしたまま、「データベース・オブジェクトの検索」ペインをドラッグして配置します。

拡張検索の使用

拡張機能を使用すると、Oracle Database接続に関連付けられた様々なタイプのオブジェクト(表、列、ファンクションまたはプロシージャ内の宣言など)を検索し、編集ペインを開いて、検索したオブジェクトを操作できます。(拡張検索は、「DBオブジェクトの検索」機能より包括的です。)「拡張検索」ペインに移動したり、このペインが非表示の場合に表示するには、「表示」メニューから「拡張検索」を選択します。

次の図に、「拡張検索」ペインを示します。このペインには、stacd05_hrという接続に関連付けられた、EMで始まる列の検索結果が表示されています。(このペインは、SQL Developerウィンドウの右側または下部に表示される場合があります。)

「拡張検索」ペイン

接続: 検索に使用するデータベース接続。

名前: 1つ以上のワイルドカード文字を含むオブジェクト名または文字列。たとえば、EM%EMで始まるすべての名前を示します。

タイプ: 検索対象を絞り込むオブジェクトのタイプ。

使用方法: オブジェクトの使用方法。オブジェクトのタイプによって、必要な場合とそうでない場合があります。

指定した基準を満たすオブジェクトを表示するには、「参照」アイコンをクリックします。任意のオブジェクト(または指定したオブジェクトの親オブジェクト)を表示または編集するには、「拡張検索」ペインでそのオブジェクトの名前をダブルクリックします。

ペインを連結解除、移動および連結するには、タブをクリックしたまま、「拡張検索」ペインをドラッグして配置します。

バージョニングの使用

SQL Developerでは、CVS(Concurrent Versions System)およびSubversionというバージョニングおよびソース制御システムに対する統合サポートを使用できます。SQL Developerのドキュメントでは、これらのシステムの概念および操作について理解しているか、製品ドキュメントで確認できることを前提としているため、その詳細を説明しません。

SQL Developerのバージョニング機能にアクセスするには、「バージョニング」メニューを使用します。

バージョニング・システム・リポジトリを作成する場合は、フォルダのアイコンでマークされた「ファイル」ナビゲータの階層表示を使用できます。(ナビゲータが表示されない場合は、「表示」「ファイル」をクリックします。)

CVSおよびSQL Developerの概要

CVSリポジトリは、ローカルPCまたはリモート・サーバーに作成できます。複数のCVSリポジトリを作成できます。1つ以上のCVSリポジトリを作成する必要があります。

CVSリポジトリには、ソース・ファイルが保持されます。ソース・ファイルは、CVSリポジトリでモジュールにグループ化されます。新しいファイルがある場合は、SQL Developerのウィザードを使用して、CVSリポジトリにそれらのファイルをインポートし、バージョン管理の対象にすることができます。元のファイルのコピーが作成され、インポート元のファイルのサブディレクトリ(.backup)に配置されます。

作業対象のファイルがCVSリポジトリからチェックアウトされます。これによって、ファイルのローカル・コピーが作成されます。SQL DeveloperのCVSナビゲータでCVSリポジトリの内容を確認し、読取り専用のファイルを開くことができます。その後、チェックアウトおよび作業対象のファイルを決定できます。

CVSによって、新しいディレクトリが作成され、ソース・ファイルのコピーが移入されます。ファイルは「システム・ナビゲータ」で確認できます。同じ場所で、ファイルを開くこともできます。

ソース・ファイルの状態は、ファイルに対して行われた操作によって決まります。プリファレンスによって、「システム・ナビゲータ」にファイルのバージョン制御の状態を表示するかどうかを選択できます。

保留中の変更(CVS)

「保留中の変更」ウィンドウは、「バージョニング」→「CVS」→「保留中の変更」をクリックするか、ローカル・ソース・ファイルの制御状態が変更される操作を開始した場合に表示されます。このウィンドウには、(ローカルまたはリモートで)追加、変更または削除されたファイル、他バージョンの同じファイルと内容が競合するファイル、監視対象のソース制御ファイルに追加されていないファイル、およびエディタを取得したファイルが表示されます。この情報を使用して競合を検出し、可能であれば解決できます。

「送信」ペインにはローカルで行われた変更が、「受信」ペインにはリモートで行われた変更が、「候補」ペインにはローカルで作成され、ソース制御に追加されていないファイルが表示されます。ファイル名をダブルクリックすると、ファイルを編集できます。コンテキスト・メニューを使用すると、使用可能な操作を実行できます。

SubversionおよびSQL Developerの概要

SQL Developerを介してSubversionリポジトリを使用するには、Subversionリポジトリへの接続を作成する必要があります。ローカルのSubversionリポジトリを作成すると、そのリポジトリへの接続が自動的に作成されて、「Subversionナビゲータ」に表示されます。これによって、接続の詳細を編集できるようになります。

既存のファイルをバージョン管理の対象にするには、「Subversion」リポジトリにそれらのファイルをインポートする必要があります。その後、ファイルは「Subversion」リポジトリからローカル・フォルダ(「Subversion作業用コピー」と呼ぶ)にチェックアウトされます。SQL Developerに作成(または移動)されたファイルは、Subversion作業用コピーに格納する必要があります。

SQL Developer内に新しく作成されたファイルは、バージョン制御に追加する必要があります。変更されたファイルおよび新しいファイルは、SQL Developerリポジトリに対してコミットされると、他のユーザーも利用できるようになります。Subversion作業用コピーは、Subversionリポジトリの内容を反映して更新し、他のユーザーによる変更を取り込むことができます。

SQL Developerレポート

SQL Developerでは、データベースとデータベース・オブジェクトに関する多くのレポートを使用できます。また、独自のユーザー定義レポートを作成できます。レポートを表示するには、ウィンドウの左側の「レポート」タブをクリックします(「SQL Developerユーザー・インタフェース」を参照)。このタブが表示されていない場合、「表示」「レポート」を選択します。

個々のレポートは、ウィンドウの右側のタブ付きペインに表示されます。各レポートでは、レポートを表示するデータベース接続を(ドロップダウン・コントロールで)選択できます。オブジェクトに関するレポートでは、選択したデータベース接続に関連付けられたデータベース・ユーザーが参照できるオブジェクトのみが表示され、行は通常、「所有者」で順序付けされます。レポートの詳細表示ペインには、上部に次のアイコンが表示されます。

  • ビューの固定(ピン): 「レポート」ナビゲータで別のレポートをクリックしたときに、現在のレポートをSQL Developerウィンドウ内に保持します。ピンをもう一度クリックすると、レポートの詳細表示ペインを再利用できるようになります。

  • レポートの実行: データベースに最新の情報を問い合せて、詳細表示ペインを更新します。

  • SQLワークシートでレポートを実行: レポートの情報の取得に使用されたSQL文を、SQLワークシート・ペインに表示します。SQLワークシート・ペインでは、そのSQL文を参照、編集および実行できます(「SQLワークシートの使用」を参照)。

特定のレポートの表示に必要な時間はレポートごとに異なり、関連するオブジェクトの数と複雑さ、およびデータベースへのネットワーク接続の速度に影響を受ける場合があります。

データベース・オブジェクトの名前が含まれるほとんどのレポートでは、レポート表示ペインのオブジェクト名をダブルクリックすると(またはオブジェクト名を右クリックして「移動先」を選択すると)、「接続」ナビゲータを使用してオブジェクトを選択した場合と同様に、そのオブジェクトを詳細表示ペインに表示できます。

後でインポートできるように、XMLファイルにレポートをエクスポートするには、「レポート」ナビゲータ表示でレポート名を右クリックして、「エクスポート」を選択します。事前にエクスポートしたレポートをインポートするには、インポートするレポートを保存するレポート・フォルダ(ユーザー定義フォルダなど)の名前を選択して右クリックし、「インポート」を選択します。

エクスポートしたレポートから共有レポートを作成できます。共有レポートを作成するには、「ツール」→「プリファレンス」をクリックし、「データベース: ユーザー定義の拡張」ペインで、「タイプ」に「レポート」、「ロケーション」にエクスポートしたXMLファイルを指定して行を追加します。SQL Developerを再起動すると、「レポート」ナビゲータに、そのレポートを含む「共有レポート」フォルダが表示されます。

レポートは、次のカテゴリにグループ化されています。

データベースのバージョン情報に関するレポートには、接続に関連付けられたデータベースに関するリリース情報が表示されます。

すべてのオブジェクトに関するレポートには、ユーザーが保持するオブジェクトのみではなく、特定のデータベース接続に関連付けられたユーザーがアクセスできるすべてのオブジェクトに関する情報が表示されます。

Application Expressレポートには、Oracle Application Express 3.0.1以上のアプリケーション、ページ、スキーマ、UIのデフォルト値およびワークスペースに関する情報が表示されます。

ASHおよびAWRレポートには、アクティブ・セッション履歴(ASH)および自動ワークロード・リポジトリ(AWR)機能が提供する情報が表示されます。

データベース管理者レポートには、システム・リソースの使用状況に関する情報が表示されます。

データ・ディクショナリ・レポートには、データベースでアクセスできるデータ・ディクショナリ・ビューに関する情報が表示されます。データ・ディクショナリ・ビューには、ALL_OBJECTS、USER_TABLESなどがあります。

ジョブ・レポートには、データベースで実行されているジョブに関する情報が表示されます。

PL/SQLレポートには、PL/SQLオブジェクトに関する情報が表示され、それらのオブジェクトのソースを検索できます。

セキュリティ・レポートには、データベースの権限に関する情報が表示されます。

ストリーム・レポートには、ストリーム・ルールに関する情報が表示されます。

表レポートには、指定した接続に関連付けられたユーザーが所有する表に関する情報が表示されます。これらのレポートは、メタデータおよびデータについて理解するのに役立ちます。表レポートには、論理設計によって生じる可能性のある問題および実行時のパフォーマンスの問題の原因を示す品質保証レポートが含まれます。

XMLレポートには、XMLオブジェクトに関する情報が表示されます。

ユーザー定義レポートは、作成してカスタマイズしたレポートです。

レポートのバインド変数

一部のレポートでは、レポートの生成前にバインド変数の入力を求められます。このバインド変数を使用すると、出力をさらに制限できます。すべてのバインド変数のデフォルト値はNULLで、これは、追加の制限を設定しないことを意味します。バインド変数を指定するには、変数名を選択して、「値」フィールドにエントリを入力します。入力するバインド変数値では、大/小文字は区別されません。関連するオブジェクト・タイプ名のいずれかの場所で値の文字列が使用されているすべての一致が戻されます。

データベースのバージョン情報に関するレポート

データベースのバージョン情報に関するレポートには、選択した接続に関連付けられたデータベースに関するリリース情報が表示されます。このレポートには、「バージョン・バナー」(データベース設定)および「各国語サポート・パラメータ」(グローバリゼーション・サポート用のNLS_xxxパラメータ値)が表示されます。

すべてのオブジェクトに関するレポート

すべてのオブジェクトに関するレポートには、データベース接続に関連付けられたユーザーが参照できるオブジェクトに関する情報が表示されます。

すべてのオブジェクト: 各オブジェクトに関して、所有者、名前、タイプ(表、ビュー、索引など)、状態(有効または無効)、作成日、およびデータ定義言語(DDL)操作が最後に実行された日付が表示されます。最後にDDLが実行された日付は、特定の日時以降にオブジェクト定義が変更されているかどうかを確認する際に役立つ場合があります。

コレクション・タイプ: 各コレクション型に関する情報が表示されます。この情報には、型の所有者、要素型の名前と所有者、および型に依存する特定の情報が含まれます。

依存性: 参照が設定されている各オブジェクトに関して、そのオブジェクトへの参照(そのオブジェクトの使用状況)に関する情報が表示されます。

無効なオブジェクト: 無効な状態のすべてのオブジェクトが表示されます。

タイプ別オブジェクト数: 特定の所有者に関連付けられた各オブジェクト・タイプに関して、オブジェクト数が表示されます。このレポートは、非常に多くのオブジェクト、特に特定のタイプのオブジェクトを作成したユーザーの識別に役立つ場合があります。

パブリック・データベース・リンク: すべてのパブリック・データベース・リンクが表示されます。

パブリック・シノニム: すべてのパブリック・シノニムが表示されます。

Application Expressレポート

Oracle Application Express 3.0.1以上のアプリケーションを所有するスキーマの接続を選択すると、Application Expressレポートには、アプリケーション、ページ、スキーマ、UIのデフォルト値およびワークスペースに関する情報が表示されます。Oracle Application Expressについては、その製品マニュアルを参照してください。

ASHおよびAWRレポート

ASHおよびAWRレポートには、特定のライセンスを必要とするアクティブ・セッション履歴(ASH)および自動ワークロード・リポジトリ(AWR)機能が提供する情報が表示されます。ASHレポートの使用方法を含むAWRの使用の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』の自動パフォーマンス統計に関する情報を参照してください。

チャート・レポート

チャート・レポートには、様々なタイプのオブジェクトの配置(表の数、索引など)を示すグラフが含まれます。

データベース管理者レポート

データベース管理者レポートには、システム・リソースの使用状況に関する情報が表示されます。この情報は、記憶域、ユーザー・アカウントおよびセッションの効率的な管理に役立つ場合があります。(ほとんどのデータベース管理者レポートを参照するには、データベース接続のユーザーにDBAロールが必要です。)

すべての表: 表レポート(品質保証レポートを含む)としても分類されているレポートが含まれます。

カーソル: セッションごとのカーソル数(オープン・カーソル数およびカーソルの詳細を含む)など、カーソルに関する情報が表示されます。

データベース・パラメータ: すべてのデータベース・パラメータに関する情報、またはデフォルト値以外の値が設定されているデータベース・パラメータのみに関する情報が表示されます。

ロック: 各ロックに関連付けられているユーザーなど、ロックに関する情報が表示されます。

セッション: 様々な基準で選択および順序付けした、セッションに関する情報が表示されます。

記憶域: 表領域とデータファイルの使用状況および割当てに関する情報が表示されます。

上位SQL: 様々な基準で選択および順序付けした、SQL文に関する情報が表示されます。この情報は、予想より多く実行されているSQL文、または予想より多くの時間がかかっているSQL文の識別に役立つ場合があります。

ユーザー: 様々な基準で選択および順序付けした、データベース・ユーザーに関する情報が表示されます。たとえば、最も新しく作成されたユーザー、有効期限が切れたユーザー・アカウント、オブジェクト・タイプごとの使用ユーザー、各ユーザーが所有するオブジェクト数を特定できます。

待機およびイベント: 時間などの要因に関連する基準によって選択された、待機およびイベントに関する情報が表示されます。「最後x分のイベント」には、「バインド値の入力」ダイアログ・ボックスで分数を指定します。

データ・ディクショナリ・レポート

データ・ディクショナリ・レポートには、データベースでアクセスできるデータ・ディクショナリ・ビューに関する情報が表示されます。データ・ディクショナリ・ビューには、ALL_OBJECTS、USER_TABLESなどがあります。

ディクショナリ・ビュー列: 各Oracleデータ・ディクショナリ・ビューに関して、ビューの列に関する情報が表示されます。

ディクショナリ・ビュー: 各Oracleデータ・ディクショナリ・ビューと(ほとんどの場合は)その内容または目的に関するコメントが表示されます。

ジョブ・レポート

ジョブ・レポートには、データベースで実行されているジョブに関する情報が表示されます。

すべてのジョブ: データベースで実行されているすべてのジョブに関する情報が表示されます。この情報には、前回の実行、現在の実行およびスケジュールされている次回の実行の開始時間が含まれます。

DBAジョブ: DBAユーザーがデータベース接続に関連付けられている各ジョブに関する情報が表示されます。この情報には、前回の実行、現在の実行およびスケジュールされている次回の実行の開始時間が含まれます。

ジョブ: データベース接続に関連付けられたユーザーが、ログ・ユーザー、権限ユーザーまたはスキーマ・ユーザーである各ジョブに関する情報が表示されます。この情報には、前回の実行、現在の実行およびスケジュールされている次回の実行の開始時間が含まれます。

PL/SQLレポート

PL/SQLレポートには、PL/SQLパッケージ、ファンクションおよびプロシージャに関する情報と、それらに定義されたタイプに関する情報が表示されます。

プログラム・ユニット引数: プログラム・ユニットの各引数(パラメータ)に関して、プログラム・ユニット名、引数の位置(1、2、3など)、引数名、および引数が入力のみ(In)か、出力のみ(Out)か、または入力と出力の両方(In/Out)かが表示されます。

ソース・コードの検索: 各PL/SQLオブジェクトに関して、各行のソース・コードが表示されます。指定した変数が使用されている箇所を、ソースで検索できます。

ユニット行数: 各PL/SQLオブジェクトに関して、ソース・コードの行数が表示されます。この情報は、複雑なオブジェクトを識別する際に役立つ場合があります(たとえば、簡略化したり、複数のオブジェクトに分割することが必要なコードを識別する場合)。

セキュリティ・レポート

セキュリティ・レポートには、権限を付与されたユーザーに関する情報と、場合によっては、権限を付与したユーザーに関する情報が表示されます。この情報は、データベース管理者が、発生する可能性があるセキュリティの問題と脆弱性を理解し、適切な処置を決定する際に役立つ場合があります(たとえば、特定の権限が不要なユーザーからその権限を取り消す場合)。

監査中: 監査方針に関する情報が表示されます。

暗号化: 暗号化された列に関する情報が表示されます。

権限付与および権限: 次のレポートが含まれます。

  • 列権限: 特定の表の特定の列に対して付与された各権限に関して、権限を付与したユーザー、権限が付与されたユーザー、表、権限、および権限が付与されたユーザーがその権限を他のユーザーに付与できるかどうかが表示されます。

  • オブジェクト権限付与: 特定の表に対して付与された各権限に関して、権限を付与したユーザー、権限が付与されたユーザー、表、権限、および権限が付与されたユーザーがその権限を他のユーザーに付与できるかどうかが表示されます。

  • ロール権限: 付与された各ロールに関して、ロールが付与されたユーザー、ロール、ロールがADMINオプションとともに付与されたかどうか、およびロールがユーザーのデフォルト・ロールとして指定されているかどうかが表示されます。

  • システム権限: データベース接続に関連付けられたユーザーに付与された各権限に関して、権限、および権限がADMINオプションとともに付与されたかどうかが表示されます。

ポリシー: ポリシーに関する情報が表示されます。

パブリック権限付与: PUBLICロールに付与された権限に関する情報が表示されます。

ストリーム・レポート

ストリーム・レポートには、ストリーム・ルールに関する情報が表示されます。

すべてのストリーム・ルール: すべてのストリーム・ルールに関する情報が表示されます。この情報には、ストリームのタイプと名前、ルール・セットの所有者と名前、ルールの所有者と名前、ルール・セットのタイプ、ストリーム・ルールのタイプ、およびサブセット化操作が含まれます。

ストリーム・ルール: データベース接続に関連付けられたユーザーが、ルールの所有者またはルール・セットの所有者である各ストリーム・ルールに関する情報が表示されます。この情報には、ストリームのタイプと名前、ルール・セットの所有者と名前、ルールの所有者と名前、ルール・セットのタイプ、ストリーム・ルールのタイプ、およびサブセット化操作が含まれます。

表レポート

表レポートには、指定した接続に関連付けられたユーザーが所有する表に関する情報が表示されます。この情報は、問題領域を識別することを目的としているわけではありませんが、使用しているリソースと要件によっては、監視または対処する必要がある問題の特定に役立つ場合があります。

表に関するレポートでは、所有者は、データベース接続に関連付けられたユーザーです。

: 各表に関して、各列、各列のデータ型、および各列にNULL値を指定できるかどうかが表示されます。「データ型発生」も含まれており、各表の所有者に関して、各データ型とその使用回数が表示されます。

コメント(表および列): 各表および各表の各列に関連付けられた説明コメントが存在する場合、表示されます。また、コメントがない表のレポートも表示されます。データベース開発者が表の作成時または変更時にCOMMENT文を使用している場合、このレポートには、表および列の使用目的に関する有益な情報が表示されます。

制約: 制約に関連する次のレポートが含まれます。

  • すべての制約: 各表に関して、関連付けられた各制約のタイプ(一意制約、チェック制約、主キー制約、外部キー制約)や状態(有効または無効)が表示されます。

  • CHECK制約: 各チェック制約に関して、所有者、表名、制約名、制約の状態(有効または無効)、制約の指定などの情報が表示されます。

  • 有効な制約無効な制約: 状態が有効または無効な各制約に関して、表名、制約名、制約のタイプ(一意制約、チェック制約、主キー制約、外部キー制約)および状態が表示されます。無効な制約を適用するには、表を編集して、制約の状態を「有効」に設定する必要があります(表の作成/編集(拡張オプション付き)ダイアログ・ボックスの該当するタブを参照)。

  • 外部キー制約: 各外部キー制約に関して、所有者、表名、制約名、制約が適用される列、制約が参照している表、参照されている表の制約などの情報が表示されます。

  • 主キー制約: 主キー制約に関して、所有者、表名、制約名、制約の状態(有効または無効)、列名などの情報が表示されます。

  • 一意制約: 各一意制約に関して、所有者、表名、制約名、制約の状態(有効または無効)、列名などの情報が表示されます。

索引: すべての索引、状態ごとの索引、タイプごとの索引および未使用の索引が含まれます。

組織: 専用レポートで、パーティション表、クラスタ表および索引構成表に関する情報が表示されます。

品質保証: (「品質保証レポート」を参照してください。)

統計: 各表に関して、前回の解析日時、行の総数、行の長さの平均、表のタイプなどの統計情報が表示されます。また、専用レポートでは、行数および行の長さの平均の大きい順に、結果が表示されます。

記憶域: 表領域ごとの表の数と、各表領域内の表に関する情報が表示されます。

トリガー: すべてのトリガー、無効なトリガーおよび有効なトリガーに関する情報が表示されます。

ユーザー・シノニム: すべてのユーザー・シノニムに関する情報、または「バインド変数の入力」ダイアログ・ボックスに指定した文字列が含まれるユーザー・シノニムに関する情報が表示されます(このダイアログ・ボックスで文字列を入力するには、「Null」の選択を解除します)。

ユーザー表: すべての表に関する情報、または「バインド変数の入力」ダイアログ・ボックスに指定した文字列が含まれる表に関する情報が表示されます(このダイアログ・ボックスで文字列を入力するには、「Null」の選択を解除します)。

品質保証レポート

品質保証レポートは、技術的にはエラーでなくても通常はデータベース設計に問題があるような状態を識別する表レポートです。このような問題によって、論理エラーが発生したり、エラーを回避するために追加アプリケーション・コーディングが必要になったり、実行時に問合せのパフォーマンスが低下するなど、様々な問題が発生する可能性があります。

主キーなしの表: 主キーが定義されていない表のリストが表示されます。主キーは、表の各行を一意に識別する列(または列セット)です。表に主キーを定義することは必須ではありませんが、各表に主キーを作成または指定することをお薦めします。主キー列は索引付けされ、問合せのパフォーマンスが向上します。また、主キー列は、一意かつNULL以外である必要があるため、入力データが自動的に検証されます。また、主キーを外部キーとともに使用して、参照整合性を確保できます。

索引なしの表: 索引がない表のリストが表示されます。表の列に索引が定義されていると、通常、その列を使用する問合せは、列に索引がない場合と比べて非常に高速で効率的になります(特に、表に多くの行が存在し、列に多くの異なるデータ値が存在する場合)。

索引付けされていない外部キー付きの表: 索引が関連付けられていない外部キーが表示されます。外部キーは、主キーを参照する列(または列セット)です。外部キーのそれぞれの値は、関連付けられた主キーの値と一致する必要があります。多くの場合、外部キー列は問合せで結合され、通常、索引によって、その列を使用する問合せのパフォーマンスが大幅に向上します。索引付けされていない外部キーが問合せで使用されている場合、その外部キーに索引を作成すると、実行時のパフォーマンスを向上できることがあります。

XMLレポート

XMLレポートには、XMLオブジェクトに関する情報が表示されます。

XMLスキーマ: XMLオブジェクトを所有する各ユーザーに関して、スキーマ定義が含まれるXSDファイルのスキーマURLなど、各オブジェクトに関する情報が表示されます。

移行レポート

移行レポートには、Oracleへのサード・パーティ・データベースの移行に関する情報が表示されます。詳細は、「移行レポートの使用」を参照してください。

ユーザー定義レポート

ユーザー定義レポートは、SQL Developerユーザーが作成するレポートです。ユーザー定義レポートを作成するには、「レポート」の下の「ユーザー定義」ノードを右クリックして、「レポートの追加」を選択します。レポート名と、レポート用の情報を取得するSQL問合せを指定するためのダイアログ・ボックスが表示されます(「ユーザー定義レポートの作成/編集」を参照)。

ユーザー定義レポートをフォルダに整理したり、フォルダとサブフォルダの階層を作成することができます。ユーザー定義レポート用にフォルダを作成するには、「ユーザー定義」ノード、またはこのノードの下のフォルダ名を右クリックして、「フォルダの追加」を選択します(「ユーザー定義レポート・フォルダの作成/編集」を参照)。

ユーザー定義レポート用のフォルダを含め、ユーザー定義レポートに関する情報は、ユーザー固有の情報用ディレクトリのUserReports.xmlというファイルに格納されます。この情報の場所の詳細は、「ユーザー関連情報の場所」を参照してください。

ユーザー定義レポートの作成例については、次の項を参照してください。

ユーザー定義レポートの例: グラフ

この例では、グラフとして表示されるレポートを作成します。これは、サンプル・スキーマとして提供されているHRスキーマのEMPLOYEES表の定義を使用します。

「ユーザー定義レポート」を右クリックして、「レポートの追加」を選択します。「レポートの追加」ダイアログ・ボックスで、レポート名を指定して、「スタイル」「チャート」を選択します。「SQL」には、次のように入力します。

select m.department_id, e.last_name, e.salary
from employees m, employees e
where e.employee_id = m.employee_id
order by 1

この問合せでは、各部門のそれぞれの従業員の姓と給与が、部門ID(10、20、30など、110まで)ごとにグループ化されて表示されます。チャート・レポートに対するSQL文として、次の構文が考えられます。

SELECT <group>,<series>,<value> FROM <table(s)>

ボックス下部の「グラフ詳細」タブをクリックします。「グラフのタイプ」に「BAR_VERT_STACK」(棒グラフ、垂直積上げ)を選択して、「適用」をクリックします。

「レポート」ナビゲータを使用して、新しく作成したユーザー定義レポートを表示します。「接続」に、HRサンプル・スキーマに接続する接続を指定します。

レポートが、グラフとして表示されます。次の図に、このレポートの一部を示します。この図に示すとおり、たとえば、部門50は、給与が最も低い従業員で主に構成され、部門90は、給与が最も高い3名の従業員で構成されています。

前述の説明に示すユーザー定義グラフ・レポート

ユーザー定義レポートの例: 動的HTML

この例では、1つ以上のPL/SQL DBMS_OUTPUT文を使用して動的HTMLとして表示されるレポートを作成します。

「ユーザー定義レポート」を右クリックして、「レポートの追加」を選択します。「レポートの追加」ダイアログ・ボックスで、レポート名を指定して、「スタイル」「plsql-dbms_output」を選択します。「SQL」には、次のように入力します。

begin
dbms_output.put_line ('<H1> This is Level-1 Heading </H1>');
dbms_output.put_line ('<H2> This is a Level-2 Heading </H2>');
dbms_output.put_line ('<p> This is regular paragraph text. </p>');
end;

「適用」をクリックします。

「レポート」ナビゲータを使用して、新しく作成したユーザー定義レポートを表示します。「接続」に、リスト内の任意の接続を指定します。(このレポートは、表の特定の接続に依存しません。)

レポートが、書式設定されたHTML出力として表示されます。

SQL Developerプリファレンス

ユーザー自身の好みとニーズに合わせてSQL Developerプリファレンスを変更することで、SQL Developerのインタフェースと環境の多くの設定をカスタマイズできます。SQL Developerプリファレンスを変更するには、「ツール」「プリファレンス」を選択します。

SQL Developerプリファレンスに関する情報は、ユーザー固有の情報用のディレクトリに格納されます。この情報の場所の詳細は、「ユーザー関連情報の場所」を参照してください。

ほとんどのプリファレンスはわかりやすいものであるため、ここでは、意味と意図が明確でないプリファレンスについてのみ説明します。プリファレンスによっては、パフォーマンスまたはシステム・リソースに影響するものや(機能の有効化による実行時間の増加など)、単に個人の好みによるものがあります。プリファレンスは、次のカテゴリにグループ化されています。

環境

「環境」ペインには、SQL Developerの起動、動作全体および外観に影響するオプションが含まれます。指定したタイミングで特定の操作が自動的に実行されるように指定できます。通常、操作に余分な時間がかかりますが、操作を自動的に実行しない場合に問題が発生する可能性(必要な操作の実行を忘れてしまう、など)を考慮して、指定するかどうかを判断します。

UNDOレベル(元に戻せる実行済操作の数)とナビゲーション・レベル(開いているファイルの数)の値を増減すると、システム・リソースの使用率がわずかに増減します。

外部で変更されたファイルを自動的にリロード: このオプションを選択した場合、SQL Developerで開いているファイルが外部アプリケーションによって変更されると、SQL Developerに再び切り替えたときにそのファイルは更新され、SQL Developerで行われた変更が上書きされます。このオプションを選択しない場合、SQL Developerで行った変更が適用され、外部アプリケーションで行われた変更が上書きされます。

未修正ファイルの場合、警告なしでリロード: このオプションを選択した場合、外部で変更されたがSQL Developerでは変更されていないファイルについては、リロードするかどうかの確認が行われません。このオプションを選択しない場合、SQL Developerで変更されたかどうかに関係なく、外部で変更された各ファイルをリロードするかどうかが確認されます。

環境: ドッキング可能なウィンドウ

「ドッキング可能なウィンドウ」ペインでは、ドッキング可能なウィンドウの動作と、SQL Developerの4つのドッキング領域(上下左右)の形を構成します。

ドッキング可能なウィンドウを常に上に表示: このオプションを選択した場合、ドッキング可能なウィンドウは、常に他のウィンドウの手前に表示されます。

ウィンドウ・レイアウト: 角の矢印をクリックして、各ドッキング領域の形を拡大または縮小します。

環境: ローカル履歴

「ローカル履歴」ペインでは、SQL Developerで開いたファイルの編集操作に関する情報を保持するかどうかを制御します。ローカル履歴を有効にした場合、情報を保持する期間および各ファイルのリビジョンの最大数を指定できます。

環境: ログ

「ログ」ペインでは、特定のタイプのログ・メッセージの色およびログ・メッセージのログ・ファイルへの保存を構成します。

ファイルにログを保存: このオプションを選択した場合、「メッセージ - ログ」ウィンドウへのすべての出力は、ログ・ファイルに保存されます。ファイル名には、操作およびタイムスタンプが反映されます。また、「ログ・ディレクトリ」を指定するように求められます。指定したディレクトリが存在しない場合は作成されます。ログ情報をファイルに保存する場合、ファイル数が非常に多くなる可能性があることに注意してください。

最大ログ行数: 各ログ・ファイルに格納する行の最大数。

アクセラレータ(キーボード・ショートカット)

「アクセラレータ」ペインでは、SQL Developerのアクセラレータ・キー・マッピング(キーボード・ショートカット)を表示してカスタマイズできます。

カテゴリ: 「すべて選択」または特定のカテゴリ(「コード・エディタ」、「データベース」、「デバッグ」、「編集」など)を選択して、表示するアクションを制御します。

アクション: 選択したカテゴリのアクション。アクションを選択すると、既存のアクセラレータ・キー・マッピングが表示されます。

アクセラレータ: 選択したアクションの既存のキー・マッピング。既存のキー・マッピングを削除するには、削除するキー・マッピングを選択して「削除」をクリックします。

新規アクセラレータ: アクションに関連付ける新しいアクセラレータ・キー。目的の修飾子キーを押しながら、もう一方のキーを押します。たとえば、[Ctrl]キーと[J]キーをアクションに関連付けるには、[Ctrl]キーを押しながら[J]キーを押します。そのアクセラレータ・キーになんらかのアクションが現在関連付けられている場合、「現在の割当て」ボックスに表示されます。

現在の割当て: 「新規アクセラレータ」ボックスで指定したアクセラレータ・キーに現在マッピングされているアクションの読取り専用表示。

初期設定のロード: 「初期設定のロード」キー・マッピング・ダイアログ・ボックスが表示され、特定のシステムおよび外部編集アプリケーションで事前に定義されたキー・マッピングのセット(SQL Developerのデフォルトに含まれます)をロードできます。ユーザーが行った変更と競合するプリセット・キー・マッピングをロードした場合、変更は上書きされます。

コード・エディタ

「コード・エディタ」ペインには、ファンクション、プロシージャおよびパッケージを編集するときのSQL Developerの外観および動作に影響する全般的なオプションが含まれます。

コード・エディタ: ブックマーク

「ブックマーク」ペインには、コード・エディタの使用時に作成するブックマークの永続性および検索の動作を決定するオプションが含まれます。

コード・エディタ: カレットの機能

「カレットの機能」ペインには、コード・エディタでのカレット(カーソル)の形、色および点滅の特性を決定するオプションが含まれます。

コード・エディタ: コード・インサイト

「コード・インサイト」ペインには、SQLワークシートでのコーディング時のキーワードと名前の論理補完オプション(自動補完オプション)が含まれます。

[Ctrl]キーを押しながら[Space]キーを押すと、コード・インサイトによって、パラメータ名を選択するための状況依存ポップアップ・ウィンドウが表示されます。構文補完インサイトでは、挿入ポイントで補完可能な構文のリストが表示されます。これは、編集中のコードを自動補完するために使用できます。このリストは、挿入ポイントでのコードのコンテキストに基づきます。コード・インサイトは、[Esc]キーを押すといつでも終了できます。

構文補完インサイトとパラメータ・インサイトの両方で、有効または無効を切り替えたり、ポップアップ・ウィンドウの遅延時間を設定できます。

コード・エディタ: コード・インサイト: 補完

「コード・インサイト: 補完」ペインには、一致する項目が見つかったときの動作を調整するためのオプションが含まれます。詳細は、「コード・エディタ: コード・インサイト」を参照してください。

コード・エディタ: 表示

「表示」ペインには、コード・エディタの外観および動作に関する全般的なオプションが含まれます。

テキストのアンチエイリアス処理: 可能な場合は、ギザギザのない滑らかな文字を使用できます。

コード折りたたみマージン: プロシージャおよびファンクションのプログラム・ブロックを、表示で開いたり閉じたりできるようにします。

右マージンの表示: コードの行の長さを制御するために設定可能な右マージンを表示します。

自動カッコの一致: 終了丸カッコまたは終了大カッコが入力されたときの開始丸カッコと開始大カッコ、およびブロックのハイライト表示を制御します。

コード・エディタ: フォント

「フォント」ペインでは、コード・エディタのテキスト・フォント・オプションを指定します。

固定幅フォントのみ表示: このオプションを選択した場合、すべての文字が同じ幅を持つフォントの名前だけが、使用可能なフォントとして表示されます。(固定幅フォントとは対照的なフォントが、プロポーショナル・フォントです。)

コード・エディタ: 行の左余白

「行の左余白」ペインでは、行の左余白(コード・エディタの左マージン)に関するオプションを指定します。

行番号の表示: このオプションを選択した場合、行に番号が付きます。(SQLワークシートの使用中にある行番号に移動するには、[Ctrl]を押しながら[G]を押します。)

クリックしてドラッグすることにより、行の選択を可能にする: このオプションを選択した場合、エディタで、余白をクリックしてマウス・ボタンを放さずにカーソルをドラッグすると、連続した行を選択できます。

コード・エディタ: 印刷

「印刷」ペインでは、コード・エディタのコンテンツを出力するためのオプションを指定します。「プレビュー」ペインのサンプル表示は、オプションの選択状況に応じて変化します。

コード・エディタ: HTML出力

「HTML出力」ペインでは、コード・エディタからHTMLファイルを出力するためのオプションを指定します。

コード・エディタ: 保存アクション

「保存アクション」ペインでは、保存操作中に自動的に実行されるアクションを指定します。

コード・エディタ: 構文の色指定

「構文の色指定」ペインでは、様々な構文要素の色を指定します。

コード・エディタ: UNDO動作

「UNDO動作」ペインでは、UNDO操作([Ctrl]を押しながら[Z]を押すか、「編集」、「元に戻す」の順に選択)の動作に関するオプションを指定します。同じタイプの連続した編集操作のみが考慮され、たとえば、文字の挿入と文字の削除の場合は、異なるタイプの2つの操作となります。

ナビゲーションのみの変更もUNDO可能にする: このオプションを選択した場合、キーボードまたはマウスによるナビゲーション・アクションを元に戻すことができます。このオプションを選択しない場合、ナビゲーション・アクションは元に戻せません。テキストに対する実際の変更のみを元に戻すことができます。

比較およびマージ

「比較およびマージ」ペインでは、2つのソース・ファイルを比較およびマージするためのオプションを定義します。詳細は、「ソース・ファイルの比較」を参照してください。

各タイプのオプションについて、「最大ファイル・サイズ」(操作が実行されるファイルの最大サイズ(KB))を指定できます。

空白の無視: このオプションを有効にすると、ファイルの比較時に先頭および後続のタブと文字空白が無視されます。改行は無視されません。このオプションを有効にすると、すべての空白をハード・タブに置換した場合またはその逆の場合に、2つのファイルの比較が容易になります。有効にしないと、「比較」ウィンドウでは、2つのドキュメントのすべての行が異なるものとして表示される場合があります。

文字差分の表示: このオプションを有効にすると、あるファイルには存在し、別のファイルには存在しない文字が強調表示されます。赤色の強調表示は、削除された文字を示します。緑色の強調表示は、追加された文字を示します。強調表示は、文字差分を含む比較ブロックをクリックした場合のみ表示されます。

XML比較の有効化: このオプションを有効にすると、XMLファイルを比較できます。

XMLマージの有効化: このオプションを有効にすると、XMLファイルをマージできます。

結果の再フォーマット: このオプションを有効にすると、マージしたXMLファイルを再フォーマットできます。

結果の検証(インターネット・アクセスが必要になることがあります): このオプションを有効にすると、マージしたXMLファイルが検証されます。

ソース・ファイルの比較

次の方法でソース・ファイルを比較できます。

  • 編集中のファイルと保存されたバージョンの比較: エディタで開いている現行バージョンにフォーカスし、エディタ・ウィンドウの「履歴」タブを選択します。保存されたファイルが、エディタ・バッファのファイルと並んで開きます。

  • あるファイルとプロジェクト以外にある別のファイルの比較: エディタ内の比較対象ファイルにフォーカスし、メイン・メニューから「ファイル」「別のファイルと比較」の順に選択し、「比較対象のファイルを選択」ダイアログ・ボックスで、対象ファイルに移動し「開く」をクリックします。

  • 同一プロジェクト内の2つのファイルの比較: ナビゲータで、比較対象の2つのファイルを選択し、メイン・メニューから「ファイル」「相互に比較」の順に選択します。

データベース

「データベース」ペインでは、データベース接続のプロパティを設定します。

日付と時間のデフォルト値の検証: このオプションを選択した場合、表を開くときに日時の検証が使用されます。

エクスポートを格納するデフォルト・パス: エクスポート操作を実行したときに出力ファイルを格納するディレクトリまたはフォルダのデフォルト・パス。システムの現在のデフォルトを確認するには、このフィールドの横の「参照」ボタンをクリックします。

それぞれの新規データベース接続で起動スクリプトを実行します。: このオプションを選択すると、Oracle Databaseへの接続がオープンするたびに、次のフィールドに指定されたスクリプトが実行されます。

起動スクリプト用のファイル名: Oracle Database接続がオープンしたときに実行される起動スクリプトのファイル名。「参照」をクリックすると、場所を指定できます。デフォルトの場所は、スクリプトのデフォルト・パスです(「データベース: ワークシート・パラメータ」プリファレンス・ペインを参照)。

データベース: 拡張パラメータ

「拡張パラメータ」ペインでは、SQL配列のフェッチ・サイズやNULL値の表示オプションなどのオプションを指定します。

Kerberos Thinドライバ構成パラメータを指定することもできます。このパラメータによって、Kerberos認証を使用してユーザー名およびパスワードを指定し、データベース接続を作成できます。詳細は、データベース接続の作成/編集/選択ダイアログ・ボックスの「Oracle」タブにあるKerberos認証に関する説明を参照してください。Kerberos認証の構成の詳細は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』を参照してください。

OCI/Thickドライバの使用: このオプションを選択し、OCI(Thick、タイプ2)ドライバが使用可能な場合は、基本的なTNS(ネットワーク別名)データベース接続にJDBC(Thin)ドライバではなく、OCI(Thick、タイプ2)ドライバが使用されます。

Kerberos Thin構成: 構成ファイル: Kerberos構成ファイル(krb5.confなど)。

Kerberos Thin構成: 資格証明キャッシュ・ファイル: Kerberos資格証明キャッシュ・ファイル(krb5_cc_cacheなど)。

データベース: 自動トレース・パラメータ

「自動トレース・パラメータ」ペインでは、SQLワークシートの「自動トレース・パラメータ」ペインに表示される情報を指定します。

データベース: 一般的なエクスポート・パラメータ

カスタム・エクスポート・デリミタ: CSV形式で表データをエクスポートするときにデリミタとして使用する文字。このオプションを使用すると、デフォルトのカンマ(,)以外の文字をCSVデリミタとして使用できます。

データベース: NLSパラメータ

「NLSパラメータ」ペインでは、言語、地域、ソート・プリファレンス、日付書式などのグローバリゼーション・サポート・パラメータの値を指定します。これらのパラメータ値は、SQLワークシートを使用して実行される文や「各国語サポート・パラメータ」レポートなど、SQL Developerセッションの操作に使用されます。このプリファレンス・ペインで指定した値は、基礎となるデータベース自体には適用されません。データベース設定を変更するには、該当する初期化パラメータを変更して、データベースを再起動する必要があります。

SQL Developerでは、グローバリゼーション・サポート・パラメータに、現在のシステムのデフォルト値が使用されないことに注意してください。かわりに、SQL Developerを初めてインストールすると、デフォルトで次のようなパラメータ値が使用されます。

NLS_LANG,"AMERICAN"
NLS_TERR,"AMERICA"
NLS_CHAR,"AL32UTF8"
NLS_SORT,"BINARY"
NLS_CAL,"GREGORIAN"
NLS_DATE_LANG,"AMERICAN"
NLS_DATE_FORM,"DD-MON-RR"

データベース: ObjectViewerパラメータ

「ObjectViewerパラメータ」ペインでは、オブジェクト・ビューア・ウィンドウを固定するかどうかと、出力の表示オプションを指定します。この表示オプションは、「SQL」タブで生成されるDDLに影響します。「データ」タブを使用して表データを編集する場合は、「データ・エディタ・オプション」が動作に影響します。

データ・エディタ・オプション

行変更時の後編集: このオプションを選択すると、「データ」タブを使用して編集を行ったときにDML変更がポストされます(その後、変更が自動的にコミットされるかどうかは、「自動コミットをオンに設定」オプションによって決まります)。このオプションを選択しないと、「コミット」ツールバー・ボタンを押したときに変更がポストされコミットされます。

自動コミットをオンに設定 (「行変更時の後編集」が有効になっている場合のみ使用可能): このオプションを選択すると、「データ」タブを使用して編集を実行したときに、DML変更は自動的にポストされコミットされます。

永続化表の列幅、順序、ソート、およびフィルタ設定をクリアします: 「クリア」をクリックすると、表の列幅、順序、ソートおよびフィルタ設定に対する「データ」タブの表示のカスタマイズは、次回タブを開いたときには保存されおらず、かわりにデフォルトの設定が使用されます。

データベース: PL/SQLコンパイラ・オプション

「PL/SQLコンパイラ・オプション」ペインでは、PL/SQLサブプログラムのコンパイルのためのオプションを指定します。

PL/SQLのデバッグ情報を生成: このオプションを選択した場合、コンパイルされたコードにPL/SQLのデバッグ情報が含まれます。このオプションを選択しない場合、デバッグ情報は含まれません。生成されたデバッグ情報とともにコンパイルされたコードでのみ、個々のコード行で停止したり、デバッガから変数にアクセスできます。

メッセージのタイプ: 情報メッセージ、重大なメッセージおよびパフォーマンスに関連するメッセージの表示を制御できます。(「すべて」タイプでの指定は、他のタイプのメッセージに関する個々の指定より優先されます。)各タイプのメッセージに対して、次のいずれかを指定できます。

  • エントリなし(空白): 「すべて」に指定されている値を使用します。何も指定されていない場合、Oracleのデフォルトを使用します。

  • 有効化: そのカテゴリのすべてのメッセージの表示を有効にします。

  • 無効化: そのカテゴリのすべてのメッセージの表示を無効にします。

  • エラー: そのカテゴリのエラー・メッセージのみの表示を有効にします。

最適化レベル: 1、2または3。行われた変更の数とタイプを反映します(影響が最小のものから最大のもの)。多くの場合、レベルが高いと、パフォーマンスは向上しますが、コンパイル時間は長くなります。

PLScope識別子: 収集して使用するPL/Scope識別子データの量を指定します(「すべて」または「なし」)。

データベース: レポート

「レポート」ペインでは、SQL Developerレポートに関するオプションを指定します。

切断時にすべてのレポートを閉じる: このオプションを選択すると、データベース接続の切断時にそのデータベース接続のすべてのレポートが自動的に閉じられます。

データベース: SQLエディタ・コード・テンプレート

「SQLエディタ・コード・テンプレート」ペインを使用すると、SQLおよびPL/SQLコードを編集するためのテンプレートを表示、追加、削除できます。コード・テンプレートは、一般的によく使用される文のテキストを挿入することで、より迅速かつ効率的にコードを記述するのに役立ちます。その後、挿入したテキストを変更できます。

コード・テンプレートの内容をSQLワークシートに挿入するには、テンプレートを挿入する場所にカーソルを置き、テンプレートに関連付けられたIDを入力し、[Ctrl] + [Shift] + [T]を押します。(注意: [Ctrl]+[Shift]+[T]はデフォルトのキーマップに割り当てられたアクセラレータですが、別のマッピングを割り当てることもできます。)

FORループにSELECT文を含めるには、SELECT文を選択(強調表示)し、[Ctrl] + [Shift] + [T]を押します。

テンプレートの追加: コード・テンプレート表示に空行を追加します。ID値を入力して、「テンプレート」セルに移動し、そのセルにテンプレートの内容を入力するか、または省略記号(...)ボタンをクリックして、コード・エディタを開き、テンプレートの内容を入力できます。

テンプレートの削除: 選択したコード・テンプレートを削除します。

データベース: SQLフォーマッタ

「SQLフォーマッタ」ペインでは、「SQLフォーマッタ」をクリックしてSQLワークシートで文の書式を整える際の方法を制御します。オプションでは、[Tab]キーを押したときに空白文字とタブ文字のどちらを挿入するか(および挿入する文字数)、キーワードおよび識別子の大/小文字、空白行を保持するか削除するか、および比較する項目を同じ行(可能な場合)と別の行のどちらに配置するかを指定できます。

データベース: サード・パーティJDBCドライバ

「サード・パーティJDBCドライバ」ペインでは、MySQL、Microsoft SQL Server、Sybase Adaptive Serverなどの(Oracle以外の)サード・パーティ・データベースへの接続に使用されるドライバを指定します。(Microsoft Accessデータベースへの接続では、ドライバを追加する必要はありません。)ドライバを追加するには、「エントリの追加」をクリックし、ドライバのパス(たとえば、MySQLドライバ用にダウンロードしたファイルを解凍したディレクトリの下にあるディレクトリ内のmysql-connector-java-5.0.4-bin.jarのような名前のファイル、またはMicrosoft SQL ServerまたはSybase Adaptive Server用にダウンロードしたjtds-1.2-dist.zipに含まれるjtds-1.2.jarのような名前のファイル)を選択します。


代替方法:

このプリファレンスを使用するかわりに、「ヘルプ」「更新のチェック」をクリックし、拡張機能としてMicrosoft SQL ServerおよびMySQL JDBE Driver用のJTDS JDBCドライバをインストールすることもできます。

特定のサード・パーティJDBCドライバを検索するには、適切なWebサイト(たとえば、MySQLのMySQL Connector/J JDBCドライバについては、http://www.mysql.com、Microsoft SQL ServerおよびSybase Adaptive ServerのjTDSドライバについては、http://jtds.sourceforge.net/)を参照してください。MySQLの場合は、SQL Developerリリース1.5でMySQL 5.0ドライバ(5.1以上は無効)を使用してください。

ドライバに関連付けられたタイプのサード・パーティ・データベースへのデータベース接続を作成するには、サード・パーティJDBCドライバを指定するか、または「更新のチェック」機能を使用してインストールします。(データベース接続の作成/編集/選択ダイアログ・ボックスで、サード・パーティ・データベースへの接続を作成するためのタブを参照してください。)

データベース: ユーザー定義の拡張

「ユーザー定義の拡張」ペインでは、追加したユーザー定義の拡張機能を指定します。このペインを使用すると、「更新のチェック」機能では使用できない拡張機能を追加できます。(拡張機能および更新のチェックの詳細は、「拡張機能」を参照してください。)

「データベース: ユーザー定義の拡張」ペインの使用方法の1つとして、「共有レポート」フォルダを作成し、エクスポートしたレポートをそのフォルダに格納することができます。「行の追加」をクリックして、「タイプ」に「REPORT」、「ロケーション」にエクスポートしたレポートを格納するXMLファイルを指定します。SQL Developerを再起動すると、「レポート」ナビゲータに、そのレポートを含む「共有レポート」フォルダが表示されます。

データベース: ワークシート・パラメータ

SQLワークシートで自動コミット: このオプションを選択した場合、SQLワークシートを使用してINSERT、UPDATEまたはDELETE文を実行するたびに、コミット操作が自動的に実行されます。このオプションを選択しない場合、COMMIT文を実行するまで、コミット操作は実行されません。

接続時にワークシートを開く: このオプションを選択した場合、データベース接続をオープンすると、その接続のSQLワークシート・ウィンドウが自動的に開きます。このオプションを選択しない場合、SQLワークシートを開くには、「SQLワークシートを開く」右クリック・コマンドまたはツールバー・アイコンを使用する必要があります。

切断時にすべてのワークシートを閉じる: このオプションを選択すると、データベース接続の切断時にそのデータベース接続のすべてのSQLワークシート・ウィンドウが自動的に閉じられます。

スクリプトで印刷する最大行数: 表示される行の数を制限します。

デフォルトのテキスト: (@を使用して)スクリプトを実行するときにSQL Developerが確認するデフォルト・ディレクトリ。

終了時にバインド変数をディスクに保存: このオプションを選択した場合、スクリプトの実行時に入力するバインド変数は、再利用のためにディスクに保存されます。(セキュリティなどの理由で)バインド変数値をディスクに格納しない場合、このオプションは選択しないでください。

ドラッグ・アンド・ドロップ効果: オブジェクトを「接続」ナビゲータからSQLワークシートにドラッグしたときにSQLワークシートに作成されたSQL文のタイプを決定します。SQL Developerプリファレンスはデフォルトに設定されますが、「ドラッグ・アンド・ドロップ効果」ダイアログ・ボックスで上書きできます。

文のタイプ(INSERT、DELETE、UPDATEまたはSELECT)は、そのような文が実行可能なオブジェクト・タイプに対してのみ適用されます。たとえば、SELECTは表に対しては意味をなしますが、トリガーに対しては意味をなしません。文のタイプが適用されないオブジェクトについては、SQLワークシートにオブジェクト名が挿入されます。

デバッガ

「デバッガ」ペインには、SQL Developerデバッガの全般的なオプションが含まれます。特定の種類の追加デバッガ・オプションは他のペインに含まれています。

デバッガ: ブレークポイント

「ブレークポイント」ペインでは、「ブレークポイント」ペインに表示される列と、各ブレーク・ポイントの範囲を設定します。

デバッガ: ブレークポイント: デフォルト処理

「ブレークポイント: デフォルト処理」ペインでは、ブレーク・ポイントで発生するアクションのデフォルトを設定します。これらのアクションは、ブレークポイントの作成/編集ダイアログ・ボックスの「アクション」タブのアクションと同じです。

デバッガ: データ

「データ」ペインでは、デバッガの「データ」ペインに表示される列と、データの表示方法を制御できます。

デバッガ: インスペクタ

「インスペクタ」ペインでは、デバッガの「インスペクタ」ペインに表示される列と、データの表示方法を制御できます。

デバッガ: スマート・データ

「スマート・データ」ペインでは、デバッガの「スマート・データ」ペインに表示される列と、データの表示方法を制御できます。

デバッガ: スタック

「スタック」ペインでは、デバッガの「スタック」ペインに表示される列やその他のオプションを制御できます。

デバッガ: 監視

「監視」ペインでは、デバッガの「監視」ペインに表示される列と、データの表示方法を制御できます。

拡張機能

「拡張機能」ペインでは、SQL Developerの起動時に使用されるオプションの拡張機能を決定します。(SQL Developerでは、必須の拡張機能も使用されます。この拡張機能は、削除したり、無効にすることはできません。)設定を変更する場合、新しい設定を有効にするには、SQL Developerを終了して再起動する必要があります。

「バージョニング・サポート」の設定(選択されているかどうかと、選択した場合は構成オプション)は、「バージョニング」メニューが表示されるかどうかとそのメニュー項目に影響します。

使用する拡張機能: 起動時に使用されるSQL Developerのオプションの拡張機能を制御します。

更新のチェック: 選択したSQL Developerの拡張機能(必須およびオプション)の更新の有無をチェックします。(使用しているシステムがファイアウォールで保護されている場合は、SQL Developerユーザー・プリファレンスの「Webブラウザとプロキシ」を参照してください。)

更新を自動的にチェックする: このオプションを選択した場合、選択したSQL Developerの拡張機能(必須およびオプション)の更新の有無が、起動時にSQL Developerで自動的にチェックされます。

ファイル・タイプ

「ファイル・タイプ」ペインでは、デフォルトでSQL Developerで開かれるファイル・タイプおよび拡張子を決定します。各ファイル拡張子と、拡張子に関連付けられたファイル・タイプが表示されます。また、ユーザーがファイル名をダブルクリックした場合などに、SQL Developerでその拡張子を持つファイルがデフォルトで開かれる場合は、チェック・マークが表示されます。

詳細(下部の領域): ファイル・タイプ、コンテンツ・タイプ(テキストまたはバイナリ)、およびその拡張子を持つファイルをSQL Developerで自動的に開くかどうかを変更できます。

特定の拡張子を持つファイルがデフォルトでSQL Developerで開かれるようにするには、リストでファイルの拡張子をクリックして、「詳細」領域で「SQL Developerで開く」を選択します。これによって、そのファイル拡張子に対してそれまで有効であったアプリケーションの関連付けは、無効になります。

ファイル拡張子を追加するには、「追加」をクリックして、ファイル拡張子(ピリオドを含む)を指定します。拡張子を追加したら、その拡張子に関連付けられている情報を選択して「詳細」領域を使用すると、その情報を変更できます。

無視するファイルのリスト

「無視するファイルのリスト」ペインでは、あらゆる処理で使用しないファイルおよびファイル・タイプを決定するフィルタを指定します。

新規フィルタ: (フィルタが有効になっている場合や選択されている場合に)SQL Developerがすべての処理で無視する、(「フィルタ」ボックスの)ファイルおよびファイル・タイプのリストに追加するファイル名またはファイル・タイプ。mumble.txtなど、完全なファイル名を入力して特定のファイルを除外するか、または*.txtなど、ファイル・タイプを示す構成要素を入力して同じタイプのすべてのファイルを除外することもできます。

追加: 新しいフィルタを「フィルタ」ボックスのリストに追加します。

削除: 選択したフィルタを「フィルタ」ボックスのリストから削除します。

デフォルトに戻す: 「フィルタ」ボックスの内容をSQL Developerのデフォルトに戻します。

フィルタ: ファイルおよびファイル・タイプのリストを含みます。各項目が有効な(選択されている)場合は、フィルタが適用され、ファイルまたはファイル・タイプはSQL Developerによって無視されますが、無効な(選択解除されている)場合は、フィルタは適用されません。

移行

「移行」ペインには、サード・パーティ・データベースからOracle Databaseへスキーマ・オブジェクトおよびデータを移行する場合のSQL Developerの動作に影響するオプションが含まれます。

デフォルト・リポジトリ: 取得モデルおよび変換モデルを格納するために使用する移行リポジトリ。移行リポジトリの作成方法など、サード・パーティ・データベースからOracleへの移行の詳細は、第2章を参照してください。

移行: データ移動オプション

「データ移動オプション」ペインには、サード・パーティ・データベースから移行によって生成されるOracle Databaseの表にデータを移行する場合の動作に影響するオプションが含まれます。

すべての場合でオンライン、MySQL、SQL ServerおよびSybase Adaptive Serverの場合はオフライン: サポートされているすべてのサード・パーティ・データベースではオンラインのデータ移行を行い、MySQL、SQL ServerおよびSybase Adaptive Serverではオフラインのデータ移行を行う場合に使用するオプション。

長さ0の文字列表現: ソース・データの長さ0の文字列がOracleによって変換される値。空白(' ')またはNULL値(NULL)に設定できます。注意:

  • Microsoft Accessのオフライン移行の場合、NULL値と空白は同一とみなされます。

  • Sybaseのオフライン移行の場合、''は空白(' ')と同一とみなされます。

  • MySQLのオフライン移行の場合、NULL値は'NULL'としてエクスポートされます。'NULL'はVARCHAR2型として処理されます。mysqldumpコマンドで--fields-escaped-byオプションを使用すると、別のエスケープ文字を指定できます(たとえば、NULLの場合は\N、\の場合は\\を指定します)。mysqldumpコマンドの詳細は、「MySQLからのデータファイルの作成」を参照してください。

    MySQLのオフライン移行の場合、データはtable-name.txtというファイルにエクスポートされます。したがって、名前は同じでもスキーマが異なる2つ以上の表からデータを移動する場合、ファイル名がすべて一意になるように、必要に応じてファイル名を変更し、それに従ってSQL*Loaderの.ctlファイルを変更します。

オンライン: オンライン・データ移動オプションでは、「移行」「データの移行」をクリックした場合のファイルの作成結果を決定します。

パラレル・データ移動ストリーム数: ソース・データベースからOracle表へのデータの同時移動のために作成する内部接続の数。値を高くすると、必要な時間の合計は減少する可能性がありますが、その時間中に使用されるデータベース・リソースは増加します。

後でコミットされる行数: データ移動操作中、指定した行数がソース・データベースからOracle表に移動されるごとに、Oracleでの自動的な内部コミット操作を一時停止します。

値を低くすると、移動操作が正常に実行された場合の所要時間は増加します。ただし、障害の発生時、Oracle表内に存在するソース・レコードが多くなり、移動操作の再開時に移動する必要があるソース・レコードが少なくて済む可能性があります。値を高くすると、移動操作が正常に実行された場合の所要時間は減少します。ただし、障害の発生時、Oracle表内に存在するソース・レコードが少なくなり、移動操作の再開時に移動する必要があるソース・レコードが多くなる可能性があります。

オフライン: オフライン・データ移動オプションでは、「移行」「スクリプトの生成」「データ移動スクリプトの生成」をクリックした場合のファイルの作成結果を決定します。

オフライン・データ・スクリプト・ディレクトリ: オフライン・データ移動操作用のスクリプトのデフォルトの場所。

列デリミタの終わり: 列の終わりを示す文字列。

行デリミタの終わり: 行の終わりを示す文字列。

日付マスク: 日付の書式マスク。

タイムスタンプ・マスク: タイムスタンプの書式マスク。

移行: 生成オプション

「生成オプション」ペインには、「移行」「スクリプトの生成」「Oracle DDLの生成」をクリックした場合のファイルの作成結果を決定するオプションが含まれます。

「単一ファイル」「オブジェクト当たり1ファイル」「データベース当たり1ファイル」: 作成されるファイルの数と相対的なサイズを決定します。より多くのファイルを作成すると煩雑になる場合がありますが、複雑な移行計画で柔軟性が増すことがあります。(「最大行数」オプションも参照。)

出力ディレクトリ: ファイルが作成されるデフォルトの場所。

'CREATE'を'CREATE OR REPLACE'として実装: ソース・データベース・オブジェクトのCREATE文の実装時に、CREATE OR REPLACEを使用します(Oracle構文で許可されている場合)。

コメントの生成: Oracle SQL文でコメントを生成します。

制御スクリプトの生成: 必要なすべてのファイルを実行するためのマスター・スクリプトを生成します。

最大行数: 各ファイルの行の最大数を設定します。選択後、値を指定します。

最小権限スキーマ移行: 変換モデル内のスキーマ・オブジェクトをOracleに移行する場合、出力スクリプトにCREATE USER、GRANTおよびCONNECT文を生成しません。そのため、十分な権限を持つ接続を使用してスクリプトを実行する必要があります。このオプションは、スクリプトの実行に使用するデータベース・ユーザーおよび接続がすでに存在する場合、またはそれらを作成する予定である場合に選択できます。

データ移動ユーザーの生成: データの移動操作用に、その操作を実行するための特別な権限を持つ追加のデータベース・ユーザーを作成します。このユーザーは、操作後に削除することをお薦めします。このオプションは利便性のために提供されるものであり、最小限の権限で移行を実行する場合や、データの移動操作のためにユーザーに手動で権限を付与する場合を除き、このオプションをお薦めします。特に、すべての表が単一のユーザーに属していない場合など、複数スキーマの移行ではこのオプションをお薦めします。

障害オブジェクトの生成: 必要な変更をすべて行ってからスクリプトを実行できるように、変換に失敗したオブジェクトを生成スクリプトに含めます。このオプションが選択されていないと、変換に失敗したオブジェクトは生成スクリプトに含まれません。

移行BLOBオフラインのストアド・プロシージャの生成: スキーマにBLOB(バイナリ・ラージ・オブジェクト)が含まれている場合は、(実行権限がパブリックに付与されている)CLOBtoBLOB_sqldeveloperというストアド・プロシージャが作成されます。オフライン取得を実行すると、このプロシージャが自動的に呼び出されます。このオプションが選択されていないと、「データファイルを使用した移行先データベースへの移入」に示されるように、手動の解決策を使用する必要があります。(オフライン取得の後、CLOBtoBLOB_sqldeveloperプロシージャを削除するか、または実行権限をパブリックから削除できます。)

移行: 識別子オプション

「識別子オプション」ペインには、移行時にオブジェクト識別子に適用されるオプションが含まれます。

すべての識別子名に付加 (Microsoft Access、Microsoft SQL ServerおよびSybase Adaptive Serverの移行の場合のみ): 移行対象のオブジェクトの名前の先頭に追加される文字列。たとえば、この文字列がXYZ_で、ソース表の名前がEMPLOYEESの場合、移行対象の表の名前はXYZ_EMPLOYEESになります。(このオプションを使用する場合は、オブジェクト名に長さの制限があることに注意してください。)

次で引用された識別子です (Microsoft SQL ServerおよびSybase Adaptive Serverの移行の場合のみ): このオプションが有効になっていると、識別子を示すために引用符(二重引用符)が使用されます(SELECT "Col 1" from "Table 1"など)。このオプションが有効になっていないと、引用符は文字列リテラルを示します。重要: このオプションの設定は、移行されるソース・データベース内の設定と一致している必要があります(「Microsoft SQL ServerまたはSybase Adaptive Serverからの移行の前に」を参照)。

移行: 翻訳オプション

「翻訳オプション」ペインには、ソース・データベースの書式からOracle書式へのストアド・プロシージャおよびストアド・ファンクションの変換に関連するオプションが含まれます。

デフォルトのソース日付書式: ソース・データ内の日付のデフォルトのデータ書式マスク。

翻訳差分ビューア(Alt+z): 翻訳の差分ビューア機能を使用する場合の表示に影響する複数のオプション。

バージョニング

「バージョニング」プリファレンスは、SQL Developerで使用できるバージョン制御および管理システムの動作に影響します。CVSおよびSubversionのプリファレンスを指定できます。SQL Developerによるバージョニングの使用の詳細は、「バージョニングの使用」を参照してください。

バージョニング: CVS

「CVS」ペインでは、CVS(Concurrent Versions System)で使用するオプションを指定します。

CVSクライアント: 「Oracle SQL Developer内」(SQL Developerとともにインストールされる)または「外部の実行可能ファイル」(別々にインストールされるCVSクライアントで、名前またはパスを指定する必要がある)。

  • システム・パス上の名前: CVSサーバー実行可能ファイルの名前。ほとんどのインストールにデフォルト値(cvs)が適しています。このオプションでは、CVSサーバー実行可能ファイルの名前がシステム・パス上にあることを想定しています。

  • 環境からのパス: CVSサーバー実行可能ファイルの場所。特に、システム・パス上にCVSサーバー実行可能ファイルが複数ある場合。選択領域には、ローカル・システムに認識されているCVSサーバー実行可能ファイルのすべてのインスタンスが表示されます。複数のバージョンのCVSをインストールする場合があります。このオプションによって、SQL Developerで使用するバージョンを指定できます。

  • その他のパス: CVSサーバー実行可能ファイルがシステム・パス上にない場合の場所。

編集/監視モードでCVSを実行: このオプションが有効になっている場合は、CVSを介してファイルのエディタを宣言することで、ファイルへのアクセスを調整できます(ファイルは、その後、変更できます)。このプリファレンスを変更した後にチェックアウトしたファイルのみが影響を受けます。このオプションが無効な場合は、「バージョニング」メニューの編集および監視コマンドが無効になります。

状態オーバーレイスキーム: バージョニングの状態を示すためにナビゲータにフォルダおよびファイル名とともに表示されるアイコンのスキーム。

バージョニング: CVS: コマンド

「CVS: コマンド」ペインでは、CVSソース制御のオプションを設定します。内部CVSクライアントを使用している場合、一部のオプションは使用できません。

拡張コントロールの有効化: このオプションを有効にすると、拡張CVSコントロールがダイアログ・ボックスに表示されます。基本的なCVS機能のみを使用している場合は、複雑にならないように、また画面領域を節約するために、拡張コントロールを使用せずにSQL Developerを使用したい場合があります。

グローバル・オプション: 出力なしで実行: このオプションを有効にすると、情報メッセージが表示されなくなります。

グローバル・オプション: コマンドを記録しない: このオプションを有効にすると、CVSコマンドはリポジトリ・コマンド履歴に記録されません。

グローバル・オプション: 暗号化: このオプションを有効にすると、クライアントとサーバー間のすべての通信が暗号化されます。デフォルトでは、CVSで暗号化はサポートされません。CVSの構築時に特別な構成オプションを使用して有効にする必要があります。

圧縮レベルの設定: このオプションを有効にすると、クライアントとサーバー間で送信されるファイルの圧縮レベルを設定できます。レベルは、「最小」(高速、低圧縮)から「最大」(低速、高圧縮)まで設定できます。

キーワード置換モード: CVSでは、キーワード置換モードを使用して、ファイルのチェックアウト時または更新時にリビジョン情報がファイルに挿入されます。このオプションでは、バージョニングされたファイルのキーワード置換の置換モードを制御します。

  • 自動: デフォルトの推奨オプション。

  • キーワードのみモード(-kk): キーワード文字列のキーワード名のみが生成され、その値は省略されます。このオプションは、異なるリビジョンのファイルを比較するときにキーワード置換のための差異を無視する場合に役立ちます。

  • キーワード/値モード(-kkv): デフォルトの形式でキーワード文字列が生成されます。

  • キーワード/値/ロックユーザー・モード(-kkvl): 特定のリビジョンがロックされている場合、常にロック者の名前が挿入されること以外はキーワード/値モードと同様です。

  • 旧コンテンツ・モード(-ko): 作業中のファイルにチェックインする直前にそのファイル内の古いキーワード文字列が生成されます。

  • 値のみモード(-kv): キーワード文字列のキーワード値のみが生成されます。これは、キーワード・デリミタを文字列から削除することが困難なプログラミング言語で記述されたファイルを生成するのに役立ちます。ただし、キーワード名が削除されると、それ以上キーワード置換を実行できないため、このオプションは慎重に使用する必要があります。

コミット時: コメント・テンプレートの使用: このオプションを有効にすると、テンプレート・フォームでコミット・コメントが入力されます。このフォームは、CVSシステム管理者が設定します。状況やインストールによって様々なフォームがある場合があり、そのいずれもコミット・コメントに適さない場合もあります。この場合、このプリファレンスによって、すべてのフォームの使用を無効にすることができます。

コミット時: ファイルを自動的に追加: このオプションを有効にすると、コミット・アクションを実行するたびにCVSリポジトリにローカル・ファイルが追加されます。

削除時にバックアップ・ファイルを作成: このオプションを有効にすると、ソース制御システムのアクションによって削除されるファイルのバックアップ・コピーが作成されます。

バージョニング: CVS: 一般

「CVS: 一般」ペインでは、環境設定および操作タイムアウトを指定します。

ナビゲータで状態オーバーレイ・アイコンを使用: このオプションを有効にすると、状態オーバーレイ・アイコンが使用されます。状態オーバーレイ・アイコンは、ナビゲータのオブジェクト名に関連付けられた小さいシンボルです。バージョン制御されたファイルの状態(最新など)を示します。

ナビゲータで状態オーバーレイ・ラベルを使用: このオプションを有効にすると、状態オーバーレイ・ラベルが使用されます。状態オーバーレイ・ラベルは、ナビゲータのオブジェクト名に関連付けられたツールチップです。

自動的にファイルを編集可能にする: このファイルを有効にすると、データ・ファイルの変更を開始するときにエディタが自動的に使用されます。(誤ってファイルを編集した場合は、すぐに「バージョニング」→「編集解除」を使用して元に戻します。)

操作タイムアウト: CVS操作の完了までに許容される最大時間。

バージョニング: CVS: ナビゲータ・ラベル

「CVS: ナビゲータ・ラベル」ペインでは、ナビゲータ・ノードおよびツールチップに表示されるCVS情報の書式設定を指定します。キーワード置換モードの詳細は、CVSのドキュメントを参照してください。

バージョニング: CVS: バージョン・ツール

「CVS: バージョン・ツール」ペインでは、保留中の変更ウィンドウおよびマージ・エディタのオプションを指定します。

変更のコミット送信時にダイアログを使用: 「保留中の変更」ウィンドウが開いているときに、制限のある画面領域を最適に使用できます。「保留中の変更」ウィンドウの「コメント」領域を表示させないことで画面領域を節約できますが、それでもコミット・アクションの前にコメントを追加する必要がある場合もあります。「コミット」ダイアログの開き方(常に開くのか、「保留中の変更」ウィンドウの「コメント」領域が非表示の場合のみ開くのか、開かないのか)を選択できます。

受信変更タイマー・インターバル: ファイルの変更ステータスがチェックされる頻度。

エディタのマージ: ローカルまたはサーバーでファイルをマージするかどうかを指定します。

バージョニング: Subversion

「Subversion」ペインでは、SQL Developerで使用するSubversionクライアントを指定します。

バージョニング: Subversion: 一般

「Subversion: 一般」ペインでは、環境設定および操作タイムアウトを指定します。

ナビゲータで状態オーバーレイ・アイコンを使用: このオプションを有効にすると、状態オーバーレイ・アイコンが使用されます。状態オーバーレイ・アイコンは、ナビゲータのオブジェクト名に関連付けられた小さいシンボルです。バージョン制御されたファイルの状態(最新など)を示します。

ナビゲータで状態オーバーレイ・ラベルを使用: このオプションを有効にすると、状態オーバーレイ・ラベルが使用されます。状態オーバーレイ・ラベルは、ナビゲータのオブジェクト名に関連付けられたツールチップです。

自動的にファイルを編集可能にする: このファイルを有効にすると、データ・ファイルの変更を開始するときにエディタが自動的に使用されます。(誤ってファイルを編集した場合は、すぐに「バージョニング」→「編集解除」を使用して元に戻します。)

操作タイムアウト: Subversion操作の完了までに許容される最大時間。

バージョニング: Subversion: バージョン・ツール

「Subversion: バージョン・ツール」では、保留中の変更ウィンドウおよびマージ・エディタのオプションを指定します。

変更のコミット送信時にダイアログを使用: 「保留中の変更」ウィンドウが開いているときに、制限のある画面領域を最適に使用できます。「保留中の変更」ウィンドウの「コメント」領域を表示させないことで画面領域を節約できますが、それでもコミット・アクションの前にコメントを追加する必要がある場合もあります。「コミット」ダイアログの開き方(常に開くのか、「保留中の変更」ウィンドウの「コメント」領域が非表示の場合のみ開くのか、開かないのか)を選択できます。

受信変更タイマー・インターバル: ファイルの変更ステータスがチェックされる頻度。

エディタのマージ: ローカルまたはサーバーでファイルをマージするかどうかを指定します。

Webブラウザとプロキシ

「Webブラウザとプロキシ」ペインの設定は、「更新のチェック」機能(「ヘルプ」「更新のチェック」をクリック)を使用する際に、システムがファイアウォールで保護されている場合にのみ関係します。

ブラウザのコマンド・ライン: デフォルト・ブラウザ以外のWebブラウザを指定する場合、そのブラウザを起動するための実行可能ファイルを指定します。デフォルト・ブラウザを使用する場合、このフィールドは空白のままにします。

HTTPプロキシ・サーバーの使用: このフィールドに適切な値を指定するには、Webブラウザのオプションまたはプリファレンスを確認します。

ユーザー関連情報の場所

SQL Developerは、オペレーティング・システムおよび所定の環境仕様に応じて、いくつかの特定の場所にユーザー関連情報を格納します。ユーザー関連情報には、ユーザー定義レポート、ユーザー定義スニペット、SQLワークシート履歴、コード・テンプレートおよびSQL Developerユーザー・プリファレンスが含まれます。ほとんどの場合、ユーザー関連情報は、そのSQL Developerのインストール・ディレクトリ階層の外に格納されます。このため、そのディレクトリを削除して新しいバージョンをインストールしてもユーザー関連情報は保持されます。

ユーザー関連情報は、次の場所または次の場所の下に格納されます。

  • Windowsシステムの場合、HOME環境変数が定義されていればその場所に、定義されていない場合にSQLDEVELOPER_USER_DIRが定義されていればその場所に、それ以外の場合は、次の表に示されているとおりです。

  • LinuxおよびMac OS Xシステムの場合、SQLDEVELOPER_USER_DIRが定義されていればその場所に、それ以外の場合は、次の表に示されているとおりです。

次の表に、様々なオペレーティング・システムにおけるリソース・タイプ別の一般的なデフォルトの場所(ディレクトリの下またはファイル内)を示します。(.sqldeveloperというディレクトリの名前に含まれているピリオドに注意してください。)

表1-1 ユーザー関連情報のデフォルトの場所

リソース・タイプ システム(Windows、LinuxまたはMac OS X)

ユーザー定義レポート

Windowsの場合: C:\Documents and Settings\<user-name>\Application Data\SQL Developer\UserReports.xml

LinuxまたはMac OS Xの場合: ~/.sqldeveloper/UserReports.xml

ユーザー定義スニペット

Windowsの場合: C:\Documents and Settings\<user-name>\Application Data\SQL Developer\UserSnippets.xml

Linuxの場合: ~/.sqldeveloper/ UserSnippets.xml

Mac OS Xの場合: /Users/<Your user>/Library/Application Support/ SQLDeveloper/UserSnippets.xml

SQL履歴

Windowsの場合: C:\Documents and Settings\<user-name>\Application Data\SQL Developer\SqlHistory.xml

Linuxの場合: ~/.sqldeveloper/ SqlHistory.xml

Mac OS Xの場合: /Users/<Your user>/Library/Application Support/ SQLDeveloper/ SqlHistory.xml

コード・テンプレート

Windowsの場合: C:\Documents and Settings\<user-name>\Application Data\SQL Developer\ CodeTemplate.xml

Linuxの場合: ~/.sqldeveloper/ CodeTemplate.xml

Mac OS Xの場合: /Users/<Your user>/Library/Application Support/ SQLDeveloper/ CodeTemplate.xml

SQL Developerユーザー・プリファレンス

Windowsの場合: C:\Documents and Settings\<user-name>\Application Data\SQL Developer\systemn.n.n.n.n

Linux またはMac OS Xの場合: ~/.sqldeveloper/systemn.n.n.n.n


SQLDEVELOPER_USER_DIRのデフォルト以外の場所を指定するには、次のいずれかの手順を実行します。

  • 環境変数SQLDEVELOPER_USER_DIRを設定して別のディレクトリ・パスを指定します。

  • <sqldeveloper_install>\sqldeveloper\sqldeveloper\bin\sqldeveloper.confファイルを編集して、次の行で、SQLDEVELOPER_USER_DIRを目的のディレクトリ・パスで置き換えます。

    SetUserHomeVariable SQLDEVELOPER_USER_DIR
    

ユーザー固有のSQL Developer情報に他のユーザーがアクセスすることを防ぐには、情報が格納されているディレクトリ、またはパス階層内でそのディレクトリの上位のディレクトリに、適切な権限を設定する必要があります。たとえば、Windowsシステムの場合は、SQL Developerフォルダ、およびDocuments and Settingsの下の\<user-name>\Application Data\SQL Developerフォルダを共有できないように設定し、LinuxまたはMac OS Xシステムの場合は、~/.sqldeveloperディレクトリを任意のユーザーが読み取りできないように設定できます。

Oracle TimesTen In-Memory Databaseのサポート

Oracle TimesTen In-Memory Databaseに接続する場合、使用可能なオブジェクト・タイプには、Oracle Databaseにも適用できるものと、次のようにTimesTen固有のものがあります。

  • キャッシュ・グループ

  • レプリケーション・スキーム

TimesTenデータベースへの接続を作成するには、データベース接続の作成/編集/選択ダイアログ・ボックスの「TimesTen」タブを使用します。

TimesTenの使用方法とリファレンス情報の詳細は、TimesTenインストールに含まれるオンライン・ドキュメントを参照してください。詳細は、http://www.oracle.com/technology/products/timesten/を参照してください。

ヘルプの使用

SQL Developerでは、「ヘルプ」メニューおよび状況依存ヘルプを使用できます(「ヘルプ」ボタンをクリックするか、特定の状況で[F1]キーを押します)。ヘルプ・コンテンツの大部分は、SQL Developer Documentation Libraryの『Oracle Database SQL Developerユーザーズ・ガイド』にも記載されています。

ヘルプは「ヘルプ・センター」ウィンドウに表示されます。このウィンドウでは、左に「コンテンツ」ペイン、右上に「検索」ボックスがあり、ヘルプ・トピックは「検索」ボックスの下のペインに表示されます。水平の分割バーを移動してペインのサイズを変更できます(たとえば、「コンテンツ」ペインの幅を狭くしたり、ヘルプ・トピック・コンテンツ用の余白を広くすることができます)。「ヘルプ・センター」ウィンドウのサイズ変更および再配置も可能です。

「検索」では、アイコン(双眼鏡)をクリックすると、検索オプション(大文字/小文字を区別するかどうか、指定したすべての単語に基づいてトピックを照合するか、指定したいずれかの単語に基づいて照合するか、ブール式に基づいて照合するか)を表示できます。

「常に手前に表示」ボタンは、SQL Developerウィンドウでフォーカスを切り替えた(クリックした)ときに「ヘルプ・センター」ウィンドウを手前に表示するかどうかを設定します。

ヘルプ・トピックを印刷するには、トピック表示ペインにヘルプ・トピックを表示して、ペイン上部の「印刷」アイコンをクリックします。

ヘルプ・トピック・ビューアのフォント・サイズを拡大または縮小するには、「ヘルプ・センター」トピック表示領域ツールバーの「フォント・サイズの変更」アイコンをクリックし、「フォント・サイズの拡大」または「フォント・サイズの縮小」を選択します。この設定は、現行のヘルプ・ペインまたはヘルプ・ウィンドウを表示している間のみ保持されるため、ヘルプ・テキスト・フォントを希望のサイズに設定した後、「ヘルプ・センター」ウィンドウを開いたままにする必要がある場合があります。

詳細情報

SQL Developerおよび関連トピックの詳細は、次のWebサイトを参照してください。