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Oracle® Airlines Data Modelインストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.2)
B72455-01
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5 Oracle Airlines Data Modelのバックアップ、リカバリおよび削除

この章では、Oracle Airlines Data Modelを削除する方法について説明します。

Oracle Airlines Data Modelのバックアップおよびリカバリ

Oracle Airlines Data Modelのバックアップおよびリカバリは、1) リレーショナル・オブジェクトのバックアップまたはリカバリ、2) Oracle Airlines Data Modelの一部である分析ワークスペースのバックアップまたはリカバリの2ステップのプロセスで行います。これらのステップの概要を次のトピックで説明します。

Oracle Airlines Data Modelのエクスポート

Oracle Airlines Data Modelをバックアップするには、次の手順を実行します。

  1. expdpユーティリティを実行して、OADM_SYSスキーマをバックアップします。

    このユーティリティは、データおよび調整済マイニング・モデルを含むすべての物理表をエクスポートします。詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。

  2. Oracle Airlines Data Modelの一部である分析ワークスペースをバックアップします。分析ワークスペースは、OADM_BAK.EIFという名前のEIFファイルとしてバックアップされます。このファイルは、ORACLE_HOME/oadm/pdm/olapディレクトリに生成されます。

    1. oadm_sysでデータベースに接続します。

    2. 次のSQL文を発行します。

      exec dbms_aw.execute('AW ATTACH OADM');
      exec dbms_aw.execute('CDA OADM_OLAP_DIR');
      exec dbms_aw.execute('EXPORT ALL TO EIF FILE ','OADM_BAK.EIF',' NOTEMPDATA');
      exec dbms_aw.execute('AW DETACH OADM');
      

Oracle Airlines Data Modelのインポート

次の手順を実行して、Oracle Airlines Data Modelをバックアップ・ファイルからリストアします。

  1. impdpユーティリティを実行して、OADM_SYSスキーマをリストアします。

    このユーティリティは、データおよび調整済マイニング・モデルを含むすべての物理表をインポートします。詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。

  2. oadm_sysでデータベースに接続し、ORACLE_HOME/ocdm/pdm/olapディレクトリにある、OADM_BAK.EIFという名前のEIFファイルとして保存された分析ワークスペースをインポートします。

    exec dbms_aw.execute('IMPORT ALL TO EIF FILE ', 'OADM_BAK.EIF');
    

概要: Oracle Airlines Data Modelの削除

Oracle Airlines Data Modelを削除する場合、Oracle Universal Installerを単純に削除モードで実行するのではありません。かわりに、次のタスクを実行します。

  1. 「Oracle Airlines Data Modelのエクスポート」の説明に従って、Oracle Airlines Data Modelをバックアップします。

  2. 「削除前のタスク」の説明に従って、Oracle Airlines Data Modelスキーマを使用するセッションを停止します。

  3. 「削除スクリプトの実行」の説明に従って削除スクリプトを実行します。

  4. サンプル・レポートを削除する場合は、「削除後のタスク」で説明されているタスクを実行します。


    注意:

    Oracle Airlines Data Modelを削除する場合、Oracle Universal Installerを単純に削除モードで実行するのではありません

削除前のタスク

削除スクリプトでは、oadm_sysスキーマが削除されます。したがって、削除スクリプトを実行する前に、oadm_sysスキーマに接続するアクティブなセッションがないことを確認します。

oadm_sysスキーマがアクティブかどうかの識別

これらのスキーマに接続しているアクティブなセッションがあるかどうかを識別するには、次の手順を実行します。

  1. DBAとしてサインインします。

  2. 次のSQL文を実行します。

    select SID,SERIAL# from v$session where USERNAME='OADM_SYS'; 
    

この問合せでセッションIDが返される場合は、アクティブなセッションがあります。

アクティブなoadm_sysスキーマ・セッションの終了

アクティブなセッションを終了するには、次の文を実行します。この文のsidserialは、前の問合せで返されたセッションIDとシリアル番号で置換します。

alter system kill session 'sid,serial' ;

削除スクリプトの実行

Oracle Airlines Data Model削除スクリプトを実行する手順は、次のとおりです。

  1. ORACLE_HOMEを、Oracle Airlines Data Modelを削除するデータベースの場所に設定します。

    たとえば、Oracleホームがディレクトリ/loc/app/oracle/product/11.2/にあるとします。

    Bourne、BashまたはKornシェルでは、次のコマンドを使用してORACLE_HOMEを設定します。

    $ ORACLE_HOME=/loc/app/oracle/product/11.2/
    $ export ORACLE_HOME
    

    Cシェルでは、次のコマンドを使用してORACLE_HOMEを設定します。

    % setenv ORACLE_HOME /loc/app/oracle/product/11.2/
    
  2. Oracle Airlines Data Model削除スクリプトを実行する手順は、次のとおりです。

    $ORACLE_HOME/oadm/oadm_deinstall.sh

  3. プロンプトが表示されたら、SYSTEMパスワードを入力します。

    スクリプトによってOracle Airlines Data Modelの構成が解除され、Oracle Universal Installerが削除サイレント・モードで実行されます。

サンプル・レポートを削除する場合は、削除スクリプトの実行後に、「削除後のタスク」で説明されているタスクを実行します。

削除後のタスク

Oracle Airlines Data Modelのサンプル・レポートを削除する場合は、次の手順に従って追加のクリーンアップを実行します。

  1. ディレクトリBIHome/Server/Repositoryにあるoadm.rpdを削除します。

  2. BIDataHome/web/catalogにあるoadmwebcatフォルダを削除します。

  3. BIHome/Server/Config/NQSConfig.INIから次の行を削除します。

    Star    =    oadm.rpd, DEFAULT