Clientクイック・インストレーション・ガイド
11gリリース2(11.2)for HP-UX PA-RISC(64-Bit)
B59005-05(原本部品番号:E24343-02)
2013年12月
このガイドでは、Oracle Database Client 11gリリース2(11.2)をHP-UX PA-RISC (64-bit)システムで簡単にインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。
このガイドでは、OracleソフトウェアがインストールされていないシステムでOracle Database Clientのデフォルトのインストールを実行する方法について説明します。このシステムに既存のOracleソフトウェア・インストールが存在する場合、インストール手順の詳細は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor HP-UX』を参照してください。
次のいずれかのインストール・タイプをインストールする方法を説明します。
管理者: ローカル・システムまたはリモート・システム上のOracle Databaseインスタンスにアプリケーションを接続できます。Oracle Databaseを管理できるツールも提供されます。
ランタイム: アプリケーションでローカル・システムまたはリモート・システムのOracleデータベース・インスタンスに接続できます。
InstantClient: Oracle Call Interface(OCI)、Oracle C++ Call Interface(OCCI)、Pro*CまたはJava Database Connectivity(JDBC)OCIの各アプリケーションで要求される共有ライブラリのみをインストールできます。このインストール・タイプは、他のOracle Database Clientインストール・タイプよりディスク領域が少なくてすみます。
参照: Instant Clientの機能の詳細は、『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』を参照してください。 |
このガイドでは、「カスタム」インストール・タイプのインストール方法については説明しません。
その他のインストール情報の参照先
Oracle Database Clientのインストールの詳細は、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor HP-UX』を参照してください。
Oracle Database Clientをインストールする前に、root
ユーザーとしていくつかの作業を完了する必要があります。root
ユーザーとしてログインするには、次の手順のいずれかを実行します。
注意: X Window Systemワークステーション、Xターミナル、またはXサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする必要があります。 |
X Window SystemワークステーションまたはXターミナルからソフトウェアをインストールする場合は、次の手順を実行します。
Xターミナル(xterm
)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。
ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、次のコマンドを入力して、リモート・ホストでのローカルのXサーバーのXアプリケーションの表示を可能にします。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
次に例を示します。
$ xhost somehost.us.example.com
ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、ssh
、rlogin
、またはtelnet
コマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ telnet fully_qualified_remote_host_name
root
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - password: #
Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCまたは他のシステムからソフトウェアをインストールする場合の手順は、次のとおりです。
注意: この手順の実行方法の詳細は、必要に応じて、Xサーバーのドキュメントを参照するか、Xサーバーのベンダーまたはシステム管理者に問い合せてください。使用しているXサーバーのソフトウェアによっては、別の順序でタスクを実行する必要がある場合があります。 |
Xサーバー・ソフトウェアを開始します。
Xサーバー・ソフトウェアのセキュリティ設定を、リモート・ホストでローカル・システムのXアプリケーションを表示できるように構成にします。
ソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステム上でXターミナル(xterm
)などのターミナル・セッションを開始します。
root
ユーザーとしてリモート・システムにログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - password:
システムは次の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。
Oracle Database 11g リリース2(11.2)のインストールのメモリー要件は次のとおりです。
256MB以上の物理RAM
物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/contrib/bin/machinfo | grep -i Memory
物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。
次の表に、搭載RAMと構成済スワップ領域の要件の関係を示します。
使用可能なRAM | 必要なスワップ領域 |
---|---|
256MB | RAMのサイズの3倍 |
256MBから512MB | RAMのサイズの2倍 |
512MBから2GB | RAMのサイズの1.5倍 |
2GBから16GB | RAMのサイズと同じ |
16GB超 | 16GB |
構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swapinfo -a
必要に応じて、オペレーティング・システムのドキュメントを参照して追加のスワップ領域の構成方法を確認してください。
重要:
|
Oracle Database 11gリリース2(11.2)のインストールのディスク領域要件は次のとおりです。
/tmp
ディレクトリに130MB以上の領域
/tmp
ディレクトリのディスクの空き領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。
# bdf /tmp
/tmp
ディレクトリの使用可能な空きディスク領域が要件未満の場合は、次のいずれかの手順を実行します。
ディスク領域の要件が満たされるように、/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除します。
oracle
ユーザーの環境を設定するときに、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。ファイル・システムの拡張については、必要に応じて、システム管理者に連絡してください。
次のコマンドを入力して、システムの空きディスク領域のサイズを確認します。
# bdf
次の表に、インストール・タイプごとのソフトウェア・ファイルについて、おおよそのディスク領域要件を示します。
インストール・タイプ | ソフトウェア・ファイルの要件 |
---|---|
InstantClient | 260MB |
管理者 | 1.6GB |
ランタイム | 1.3GB |
カスタム(最大) | 1.6GB |
インストールする製品に応じて、次のソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかを確認します。
注意: Oracle Universal Installerは、システムをチェックして、リストに示されている要件を満たしているかどうかを検証します。これらのチェックに合格するために、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認してください。 |
Oracle Database 11gリリース2(11.2)のオペレーティング・システム要件は次のとおりです。
HP-UX 11i V3パッチ・バンドルSep/2008(B.11.31.0809.326a)以上
注意: この項に示されたディストリビューションおよびバージョンのみがサポートされます。他のバージョンには、このソフトウェアをインストールしないでください。 |
インストールされているHP-UXのディストリビューションおよびバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# uname -a
HP-UX hostname B.11.31 U ia64 4156074294 unlimited-user license
この例では、HP-UXのバージョンは11.31です。
次のコマンドを使用して、システムがパッチ・バンドル要件を満たしているかどうかを確認します。
# /usr/sbin/swlist -l bundle |grep QPK
QPK(Quality Pack)バンドルのバージョン番号の形式は、B.11.31.0809.326a
(September 2008リリースの場合)やB.11.31.0903.334a
(March 2009リリースの場合)のようになります。
必要なバンドル、製品またはファイルセットがインストールされていない場合は、それをインストールする必要があります。製品のインストールの詳細は、オペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。
注意: 前の説明でリストされているものより新しいバージョンのパッチがシステムにインストールされている場合があります。記載のパッチがインストールされていない場合、記載のバージョンをインストールする前に、それより新しいバージョンがインストールされているかどうかを確認します。 |
次に、Oracle Database 11gリリース2(11.2)のPro*C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call InterfaceおよびOracle XML Developer's Kit(XDK)に対するHP-UXシステムのコンパイラ要件を示します。
HP ANSI C B.11.31.04(Swlist Bundle - C.11.31.04)- September 2008
aC++ A.03.85(Swlist Bundle - C.11.31.04)- September 2008
HP-UX PA-RISCシステム用のOracle Database 11g リリース2(11.2)には、次に示す以上のパッチが必要です。
注意: 記載のバージョンより新しいバージョンのパッチがシステムにインストールされている場合があります。記載のパッチがインストールされていない場合、記載のバージョンをインストールする前に、それより新しいバージョンがインストールされているかどうかを確認します。インストーラは代わりのパッチを確認します。次の表に記載されているものに優先するパッチの情報は、オペレーティング・システムのベンダーに確認してください。 |
HP-UX 11i V3(11.31)の場合:
PHCO_40381: 11.31 Disk Owner Patch
PHKL_38038: VM patch - hot patching/Core file creation directory
PHKL_38938: 11.31 SCSI cumulative I/O patch
PHKL_39351: Scheduler patch: post wait hang
PHSS_37959: Libcl patch for alternate stack issue fix (QXCR1000818011)
PHSS_38141: 11.31 aC++ Runtime
PHSS_39094: 11.31 linker + fdp cumulative patch
PHSS_39824: 11.31 HP C/aC++ Compiler (A.06.23) patch
PHSS_39080: PA32 program startup code for PBO instrumented builds
PHSS_47276: core dump from u_get_previous_frame_x
HP-UX 11i V3(11.31)VERITAS File Systemの場合:
PHKL_39773: 11.31 VRTS 5.0 GARP6 VRTSvxfs Kernel Patch
注意: このパッチには、他の依存性はありません。HP-UX 11.31のSeptember 2009 updateに含まれています。VxFS 5.0がインストールされている場合のみ必要です。
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次のようにします。
パッチがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swlist -l patch | grep PHSS_37959
また、インストールされているすべてのパッチをリストするには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swlist -l patch | more
必要なパッチがインストールされていない場合は、次のWebサイトからダウンロードして、インストールします。
Webサイトに新しいバージョンのパッチがある場合、そのバージョンをダウンロードしてインストールします。
使用するコンポーネントに応じて、次のソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。
Oracle Java Database ConnectivityおよびOracle Call Interfaceドライバでは、JNDI拡張機能を提供するJDK 6(HPUX JDK 6.0.05
)またはJDK 5(HPUX JDK 5.0.15
)を使用します。ただし、データベースのインストールに必須ではありません。このリリースでは、JDK 1.5がインストールされています。
次の製品の組合せが動作保証されています。
Pro* COBOL
Micro Focus Server Express 5.1
Pro* FORTRAN
HP FORTRAN/90 - Sep 2008リリース
Oracle Database 11gリリース2(11.2)以降、64ビット・クライアント・ソフトウェアに32ビット・クライアント・バイナリは含まれません。64ビット・ポート上で32ビット・クライアント・バイナリが必要な場合は、それぞれの32ビット・クライアント・ソフトウェアから、32ビット・バイナリをインストールできます。
Oracle Databaseのインストールには、Webブラウザは必須ではありません。ドキュメントにアクセスしたり、Oracle Enterprise Manager Database ControlおよびOracle Application Expressを使用するには、Webブラウザが必要です。Webブラウザは、JavaScript、HTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。
Oracle Enterprise Manager Database Controlでは次のブラウザをサポートしています。
Microsoft Internet Explorer 10.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.3以上でサポート)
Microsoft Internet Explorer 9.0
Microsoft Internet Explorer 8.0
Microsoft Internet Explorer 7.0 SP1
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2
Firefox 21.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4でサポート)
Firefox 17.0.6 ESR (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4でサポート)
Firefox 3.6
Firefox 3.5
Firefox 3.0.7
Firefox 2.0
Safari 4.0.x
Safari 3.2
Safari 3.1
Google Chrome 27.0 (Oracle Enterprise Manager Database Control 11.2.0.4でサポート)
Google Chrome 4.0
Google Chrome 3.0
Netscape Navigator 9.0
Netscape Navigator 8.1
参照: 『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』 |
次のローカル・オペレーティング・システム・グループおよびユーザーがシステムに存在する必要があります。
Oracleインベントリ・グループ(oinstall
)
Oracleソフトウェア所有者(oracle
)
このグループおよびユーザーが存在するかを確認し、必要に応じて作成するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力して、oinstall
グループが存在するかどうか確認します。
# more /var/opt/oracle/oraInst.loc
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory inst_group=oinstall
inst_group
パラメータは、Oracleインベントリ・グループの名前(oinstall
)を示します。
必要に応じて、次のコマンドを入力してoinstall
グループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd oinstall
次のコマンドを入力して、oracle
ユーザーが存在するかどうか、適切なグループに属しているかどうかを確認します。
# id oracle
oracle
ユーザーが存在する場合、このコマンドでユーザーが属するグループの情報が表示されます。出力は次のようになり、oinstall
はプライマリ・グループであることを示します。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
必要に応じて、次のいずれかの処理を実行します。
oracle
ユーザーが存在するが、そのプライマリ・グループがoinstall
でない場合、次のようなコマンドを入力します(-g
オプションでoinstall
をプライマリ・グループとして指定し、-G
オプションでoracle
ユーザーが属している既存のグループを指定)。
# /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle
oracle
ユーザーが存在しない場合は、次のコマンドを入力して作成します。
# /usr/sbin/useradd -g oinstall [-G dba] oracle
このコマンドによってoracle
ユーザーが作成され、次のものが指定されます。
プライマリ・グループとしてのoinstall
任意のセカンダリ・グループとしてのdba
次のコマンドを入力して、oracle
ユーザーのパスワードを設定します。
# passwd oracle
Oracleベース・ディレクトリを作成する前に、ディスク領域がある適切なファイル・システムを識別する必要があります。
Oracleベース・ディレクトリを作成するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力して、マウントされたすべてのファイル・システムの情報を表示します。
# bdf
このコマンドにより、次のものも含め、システムにマウントされたすべてのファイル・システムの情報が表示されます。
物理デバイス名
ディスク領域の合計サイズ、使用中のサイズおよび使用可能なサイズ
そのファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリ
表示から、この項で前述したディスク領域要件を満たすファイル・システムを1つまたは2つ識別します。
識別した各ファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリの名前を記録します。
次のようなコマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリ内の推奨サブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。
# mkdir /mount_point/oradata # chown oracle:oinstall /mount_point/oradata # chmod 775 /mount_point/oradata
Oracle Universal Installerはoracle
アカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracle
ユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次のことが必要です。
注意: オペレーティング・システム・ベンダーによってサポートされているシェル・プログラムを使用します。オペレーティング・システムでサポートされていないシェル・プログラムを使用すると、インストール時にエラーが発生する場合があります。 |
シェル起動ファイルで、デフォルトのファイル・モード作成マスク(umask)を022に設定します。
DISPLAY
環境変数を設定します。
oracle
ユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。
たとえば、Xターミナル(xterm
)など、新規ターミナル・セッションを開始します。
次のコマンドを入力し、Xウィンドウ・アプリケーションがこのシステム上に表示されることを確認します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
次に例を示します。
$ xhost somehost.us.example.com
ソフトウェアをインストールするシステムにログインしていない場合は、そのシステムにoracle
ユーザーとしてログインします。
oracle
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のようにユーザーをoracle
に切り替えます。
$ su - oracle
oracle
ユーザーのデフォルト・シェルを確認するには、次のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
シェル起動スクリプトを実行するには、次のいずれかのコマンドを入力します。
Bashシェルの場合:
$ . ./.bash_profile
BourneまたはKornシェルの場合:
$ . ./.profile
Cシェルの場合:
% source ./.login
ローカル・コンピュータにソフトウェアをインストールしない場合は、リモート・コンピュータで次のコマンドを実行して、DISPLAY
変数を設定します。
Bourne、BashまたはKornシェルの場合:
$ export DISPLAY=local_host:0.0
Cシェルの場合:
% setenv DISPLAY local_host:0.0
この例で、local_host
は、Oracle Universal Installerの表示に使用するローカル・コンピュータのホスト名またはIPアドレスです。
リモート・コンピュータで次のコマンドを実行し、シェルおよびDISPLAY環境変数が正しく設定されているかを確認します。
echo $SHELL echo $DISPLAY
今度は、Xアプリケーションを有効にするため、ローカル・コンピュータで次のコマンドを実行します。
$ xhost + fully_qualified_remote_host_name
Xアプリケーションの表示が正しく設定されていることを確認するには、オペレーティング・システムに付属のX11ベースのプログラム(xclock
など)を実行します。
$ xclock
この例で、xclock
は/usr/X11R6/bin/xclocks
にあります。DISPLAY
変数が正しく設定されていれば、xclock
がコンピュータ画面に表示されます。
参照: 詳細は、PC-X Serverまたはオペレーティング・システム・ベンダーのドキュメントを参照してください。 |
/tmp
ディレクトリの空きディスク領域が1GBに満たないことが確認された場合は、1GB以上の空き領域があるファイル・システムを特定し、そのファイル・システムの一時ディレクトリを指定するようにTMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
次のコマンドを使用して、マウントされている各ファイル・システムの空きディスク領域を確認します。
# df -h /tmp
必要に応じて、次のようなコマンドを入力し、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。
$ sudo mkdir /mount_point/tmp $ sudo chmod a+wr /mount_point/tmp # exit
次のようなコマンドを入力し、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ TMP=/mount_point/tmp $ TMPDIR=/mount_point/tmp $ export TMP TMPDIR
Cシェルの場合:
% setenv TMP /mount_point/tmp % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
次のようなコマンドを入力し、ORACLE_BASE
およびORACLE_SID
環境変数を設定します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle $ ORACLE_SID=sales $ export ORACLE_BASE ORACLE_SID
Cシェルの場合:
% setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle % setenv ORACLE_SID sales
この例で、/u01/app/oracle
は前に作成または識別したOracleベース・ディレクトリで、sales
はデータベースの名前(通常は5文字以内)です。
次のコマンドを入力して、ORACLE_HOME
およびTNS_ADMIN
環境変数が設定されていないことを確認します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ unset ORACLE_HOME $ unset TNS_ADMIN
Cシェルの場合:
% unsetenv ORACLE_HOME % unsetenv TNS_ADMIN
注意: ORACLE_HOME 環境変数が設定されている場合、Oracle Universal Installerはその値を使用してOracleホーム・ディレクトリのデフォルト・パスとして指定します。ただし、ORACLE_BASE 環境変数をユーザーが設定する場合は、ORACLE_HOME 環境変数を設定せずに、Oracle Universal Installerから提示されるデフォルト・パスを選択することをお薦めします。 |
ほとんどのHP-UXシステムでは、ドライブに製品ディスクを挿入するとディスクが自動的にマウントされます。自動的にマウントされない場合は、次の手順に従ってマウントしてください。
ユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - password:
必要に応じて次のコマンドを入力し、現在マウントされているディスクをアンマウントして、ドライブから取り出します。
# /usr/sbin/umount /SD_DVD
この例で、/SD_DVD
はディスク・ドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。
適切なディスクをディスク・ドライブに挿入し、次のようなコマンドを入力してマウントします。
# /usr/sbin/mount -F cdfs -o rr /dev/dsk/cxtydz /SD_DVD
この例で、/SD_DVD
はディスク・マウント・ポイント・ディレクトリで、/dev/dsk/c
x
t
y
d
z
はディスク・デバイスのデバイス名(/dev/dsk/c0t2d0
など)です。
Oracle Universal Installerに「ディスクの場所」ダイアログ・ボックスが表示されている場合は、次の例のように、ディスクのマウント・ポイント・ディレクトリのパスを入力します。
/SD_DVD
oracle
ユーザーの環境を構成した後、次のようにOracle Universal Installerを起動してOracle Databaseをインストールします。
次のコマンドを入力してOracle Universal Installerを起動します。
$ /mount_point/db/runInstaller
Oracle Universal Installerが起動しない場合は、X Windowの表示に関する問題のトラブルシューティング方法について、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor HP-UX』を参照してください。
次の手順では、Oracle Universal Installerの各画面で推奨される処理について説明します。次のガイドラインを使用して、インストールを実行します。
追加の情報が必要な場合、またはデフォルト以外のオプションを選択する場合は、追加の情報について「ヘルプ」をクリックしてください。
ソフトウェアのインストールまたはリンク中にエラーが発生した場合は、トラブルシューティングについて、『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor HP-UX』を参照してください。
注意: 前述した作業を完了している場合、ほとんどの画面でデフォルト値を選択することで、インストールを完了することができます。 |
Oracle Database Client 11gリリース2(11.2)がすでにシステムにインストールされている場合、インストール・モードの選択画面が表示されます。新規の場所にOracle Database Clientソフトウェアをインストールする場合は、「新規インストール」を選択します。
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降では、前のリリースのOracle Database Clientをアップグレードする場合は、「アップグレード」を選択して、「既存のOracle Database Clientのアップグレードの実行」の手順に従います。
「インストール・タイプの選択」画面で、インストール・タイプ(「InstantClient」、「管理者」または「ランタイム」)を選択し、「次へ」をクリックします。
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降では、ソフトウェア更新機能を使用して、最新の更新内容を直接ダウンロードして適用できます。ソフトウェア更新のダウンロード画面で、次のいずれかのオプションを選択して、「次へ」をクリックします。
最新のソフトウェア更新をダウンロードして適用する場合は、ダウンロードにMy Oracle Support資格証明を使用を選択します。
プロキシ設定をクリックして、Oracle Universal Installerがインターネットへの接続に使用するプロキシを構成します。使用するサイトのプロキシ・サーバー情報およびサーバーが接続しているローカル・エリア・ネットワークへのアクセス権を持つユーザー・アカウントを指定します。Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以降、必要に応じてプロキシ・レルム情報を入力できます。プロキシ・レルム情報では大/小文字が区別されます。
「接続のテスト」をクリックして、プロキシ設定が正しく入力され、インストーラにより更新がダウンロードできることを確認します。
以前にダウンロードされたソフトウェア更新を適用する場合は、事前ダウンロード済のソフトウェア更新を使用を選択します。
すべての更新を適用しない場合は、ソフトウェア更新のスキップを選択します。
ソフトウェア更新のダウンロードを選択するか、事前ダウンロード済ソフトウェアのダウンロード場所を指定すると、ソフトウェア更新の適用画面が表示されます。前の画面でダウンロードにMy Oracle Support資格証明を使用を選択した場合は、すべての更新をダウンロードして適用を選択して「次へ」をクリックします。前の画面で事前ダウンロード済のソフトウェア更新を使用を選択した場合は、すべての更新を適用を選択して「次へ」をクリックします。
「製品言語の選択」では、製品の実行に使用する言語を選択できます。
製品の言語を、「使用可能な言語」リストから選択して、「選択された言語」リストに移します。「次へ」をクリックします。
手順2で「InstantClient」をインストール・タイプとして選択した場合、この画面は表示されません。
「インストール場所の指定」画面で、次の詳細を入力します。
Oracleベース: このパスはデフォルトで表示されます。このパスは要件に応じて変更できます。手順2で「InstantClient」をインストール・タイプとして選択した場合、「Oracleベース」セクションは表示されません。
「ソフトウェアの場所」セクションで、デフォルト値をそのまま使用するか、Oracleコンポーネントのインストール先であるOracleホーム・ディレクトリ・パスを入力します。ディレクトリ・パスにはスペースを入れないようにしてください。「次へ」をクリックします。
コンピュータにOracleソフトウェアを初めてインストールする場合、インストーラの「インベントリの作成」画面で、中央インベントリのディレクトリ・パスを指定するように求められます。Oracleインベントリ・ディレクトリを所有するオペレーティング・システム・グループ(Oracleインベントリ・グループ)のoraInventoryグループ名を選択し、「次へ」をクリックします。
注意: デフォルトでは、Oracleインベントリ・ディレクトリはOracleベース・ディレクトリの下にインストールされません。これは、すべてのOracleソフトウェア・インストールが共通のOracleインベントリを共有するためです。その結果、すべてのユーザーに対してOracleインベントリは1つしかない一方で、各ユーザーには個別のOracleベースがあります。 |
「前提条件チェックの実行」画面で、コンピュータが、目的の製品をインストールするための最低システム要件を満たしているかどうかを確認します。「次へ」をクリックします。
注意: 「すべて無視」オプションを選択する際には、注意が必要です。このオプションを選択すると、Oracle Databaseをシステムに正常にインストールできるかどうかをOracle Universal Installerが確認できない場合があります。
「サマリー」画面に表示された情報を確認して、「終了」をクリックします。
注意: Oracle Database 11gリリース2(11.2)以降では、すべてのインストール手順をレスポンス・ファイルに保存できます。これを行うには、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックします。このファイルは、後でサイレント・インストールに使用できます。 |
「製品のインストール」画面に、クライアント・インストールの進捗状況が表示されます。Oracle Database Clientがインストールされると、root
ユーザーとして新しいインベントリにroot構成スクリプトを実行するように求められます。root
ユーザーとしてroot.sh
スクリプトを実行してインストールを完了し、「OK」をクリックします。
「終了」画面で、「閉じる」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。
Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)以降では、次の手順を使用して、既存のOracle Database Client 11gリリース2(11.2)のアップグレードを実行できます。
注意: 既存のOracle Database Client 11gリリース2(11.2)のアップグレード可能なホームがシステムにない場合は、既存のアップグレードは実行できません。 |
oracle
ユーザーの環境を構成した後、次のコマンドを使用してOracle Universal Installerを起動します。
$ /mount_point/db/runInstaller
参照: 『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor HP-UX』のOracle Universal Installerの実行に関する項 |
システムにOracle Database Client 11gリリース 2 (11.2.0.1)以上がすでにインストールされている場合のみ、インストール・モードの選択画面が表示されます。「アップグレード」を選択して、既存のOracle Database Clientソフトウェアを最新バージョンにアップグレードします。
「インストール場所の指定」画面で、デフォルトのソフトウェアの場所の値を受け入れるか、Oracleコンポーネントのインストール先のOracleホーム・ディレクトリ・パスを入力します。ディレクトリ・パスにはスペースを入れないようにしてください。「次へ」をクリックします。
ソフトウェア更新のダウンロード画面で、次のいずれかのオプションを選択し、「次へ」をクリックします。
My Oracle Support資格証明を使用してダウンロード
事前にダウンロードしたソフトウェア更新を使用
ソフトウェア更新のスキップ
ソフトウェア更新のダウンロード画面のオプションの詳細は、「Oracle Database Clientのインストール」の手順3を参照してください。
ソフトウェア更新の適用画面は、ソフトウェア更新のダウンロードを選択するか、以前にダウンロードしたソフトウェア更新の場所を入力した場合に表示されます。すべての更新のダウンロードおよび適用またはすべての更新の適用のいずれか適切な方を選択し、「次へ」をクリックします。
ソフトウェア更新の適用画面のオプションの詳細は、「Oracle Database Clientのインストール」の手順4を参照してください。
「製品言語の選択」では、製品の実行に使用する言語を選択できます。
製品の言語を、「使用可能な言語」リストから選択して、「選択された言語」リストに移します。「次へ」をクリックします。
「前提条件チェックの実行」画面で、コンピュータが、目的の製品をインストールするための最低システム要件を満たしているかどうかを確認します。「次へ」をクリックします。
「サマリー」画面に表示された情報を確認して、「インストール」をクリックします。
「製品のインストール」画面に、クライアント・アップグレードの進捗状況が表示されます。
「終了」画面で情報を確認し、「閉じる」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。
参照: 『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor HP-UX』の現行バージョンによる既存のソフトウェアの更新に関する項およびレスポンス・ファイルによるOracle Database Clientのインプレース・アップグレードの実行に関する項 |
次の製品または機能の使用を予定している場合は、Oracle Database Examplesメディアから製品をダウンロードおよびインストールしてください。
Oracle JDBC開発ドライバ
Oracle Databaseのサンプル
様々なOracle製品のデモ
ソフトウェアおよび様々なOracle製品のデモをOracle Database Examplesメディアからインストールする方法の詳細は、『Oracle Database Examplesインストレーション・ガイド』を参照してください。
このリリースのOracle Databaseを理解するため、次の作業を実行することをお薦めします。
Webブラウザを使用してOracle Enterprise Manager Database Controlにログインします。
Oracle Enterprise Manager Database ControlはWebベースのアプリケーションで、単一のOracle Databaseインストールの管理に使用できます。Database ControlのデフォルトのURLは、次のようになります。
http://host.domain:1158/em/
ログインするには、ユーザー名SYSを使用し、SYSDBAとして接続します。Oracle Database 11gのインストール中にこのユーザーに対して指定したパスワードを使用します。
使用する製品に応じた、必須およびオプションのインストール後の作業の詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor HP-UX』および『Oracle Database Clientインストレーション・ガイドfor HP-UX』を参照してください。
インストールしたデータベースの構成を理解するためのDatabase Controlの使用方法は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for HP-UX』を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用したデータベースの管理の詳細は、『Oracle Database 2日でデータベース管理者』を参照してください。
『Oracle Database 2日でデータベース管理者』は新しいOracleデータベース管理者向けで、Database Controlを使用したOracle Databaseインストールのあらゆる点の管理方法が説明されています。また、電子メール通知および自動バックアップを有効にする方法についても示しますが、これらはインストール中には構成しない場合があります。
この項の内容は次のとおりです。
製品ライセンス
トライアルの使用許諾条項により30日間このメディア・パックに含まれる製品をインストールおよび評価できます。ただし、30日間の評価期間後も製品の使用を継続する場合はプログラム・ライセンスを購入する必要があります。プログラム・ライセンスの購入の詳細は、次の項を参照してください。
ライセンスおよびバージョン更新の購入
次のOracle Store WebサイトからOracle製品のプログラム・ライセンスと更新バージョンを購入できます。
Oracleサポート・サービスへの問合せ
Oracle Product Supportを購入した場合、Oracleサポート・サービスにいつでも問合せできます。Oracle Product Supportの購入またはOracleサポート・サービスへの問合せの情報については、Oracleサポート・サービスのWebサイトを参照してください。
http://www.oracle.com/us/support/index.html
製品ドキュメントの場所
製品ドキュメントには、任意のプラットフォームでのOracle製品の構成、使用または管理方法について記載されています。Oracle Database製品の製品ドキュメントは、HTML形式とPDF形式の両方でOracle Technology Network (OTN)の次のWebサイトからオンラインで入手できます。
http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
Oracleカスタマは、My Oracle Supportから電子サポートにアクセスできます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
か、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
を参照してください。
Oracle Database Clientインストレーション・ガイド, 11gリリース2(11.2)for HP-UX PA-RISC (64-Bit)
B59005-05
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ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。
このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。
U.S. GOVERNMENT END USERS: Oracle programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are "commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations.As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs.No other rights are granted to the U.S. Government.
このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。
OracleおよびJavaはOracle Corporationおよびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、The Open Groupの登録商標です。
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