CDA
CDAコマンドを使用すると、セッションのカレント・ディレクトリ・オブジェクトを特定または変更できます。
既定のカレント・ディレクトリ・オブジェクトを使用すると、ディレクトリ・オブジェクトの名前を指定することなく、DMLファイルのアクセス文でファイル識別子を指定できます。ファイル・アクセス文の例としては、FILECOPY、FILEMOVE、FILEDELETE、EXPORTおよびIMPORTがあります。
パラメータ
- directory-alias
-
実行しているセッションのカレント・ディレクトリ・オブジェクトになるディレクトリ・オブジェクトを指定するテキスト式。
この引数を指定しなかった場合、CDAによってカレント・ディレクトリ・オブジェクトの名前が現行の出力ファイルに送信されます。カレント・ディレクトリ・オブジェクトが存在しない場合、この文によって、存在しないという状況が通知されます。
使用上の注意
既定のカレント・ディレクトリ・オブジェクトでのファイル識別子の指定
次の文を実行すると、セッションのカレント・ディレクトリ・オブジェクトのファイルlog.txt
が、backup
というディレクトリ・オブジェクトのファイルoldlog.txt
に移動します。
FILECOPY 'log.txt' 'backup/oldlog.txt'
ディレクトリ・オブジェクトの設定
データベース管理者はディレクトリ・オブジェクトを設定して、このオブジェクトへのアクセス権を付与する必要があります。
例
例9-60 カレント・ディレクトリ・オブジェクトの指定
次の文を実行すると、mydir
がカレント・ディレクトリ・オブジェクトとして指定されます。
CDA 'mydir'
例9-61 カレント・ディレクトリ・オブジェクトの取得
次の文を実行すると、カレント・ディレクトリ・オブジェクトが現行の出力ファイルに送信されます。
CDA
この文によって生成される出力は、次のとおりです。
The current directory is MYDIR.