FILESETコマンドは、指定したファイル・ユニットのページング属性を設定するコマンドです。
構文
FILESET fileunit attrib-arg1 exp1 [attrib-argN expN ...]
ここで、attrib-argは次のいずれかです。
パラメータ
FILEOPEN文またはOUTFILE文を使用してあらかじめ開かれているファイルに割り当てられるファイル・ユニット番号。開かれているファイルに対してのみ属性を設定できます。属性の引数が、変更するファイル特性を指定します。属性は、指定したファイル・ユニットに対応する必要があり、対応しない場合、Oracle OLAPはエラーを返します。属性名とその新しい値のペアを指定することで、複数の属性を1つのFILESET文に設定できます。
下部余白になる空白行の数を指定します。
現行の行数を指定します。PAGINGがオンの場合は改ページのたびにリセットされ、オフの場合は増え続けます。
テキスト出力ファイルの行の最大長、またはバイナリ入力ファイルのレコード長を指定します。
ファイルが作成されたシステムのタイプを指定します。ORIGIN属性のデフォルト値は現在使用しているシステムを反映するので、異なるシステムで作成されたファイルの場合はORIGINを設定する必要があります。ORIGINの設定は、データ読取り文によるファイルの解釈の仕方に影響します。たとえば、データ読取り文はこの設定の情報を使用して、バイナリ・データのバイトを反転する必要があるかどうかなどを決定します。正しく設定するために表9-8「FILESETのORIGIN句の値」を参考にしてください。使用しているシステムが表にない場合、ORIGINの値としてPCまたはHPを使用してみてください。どちらかの値で機能しない場合、もう一方の値に変更してください。
表9-8 FILESETのORIGIN句の値
値 | ハードウェアまたはオペレーティング・システム |
---|---|
ALPHA |
Alphaプロセッサを使用するDECワークステーション |
AVMS |
VMで実行されるDEC Alphaプロセッサ |
HP |
HP MPE XL |
HPS700 |
HP Series 700 Workstation |
HPS800 |
HP Series 800 Workstation |
IBMPC |
DOS、WindowsまたはWindows NTを実行するIntelプロセッサ |
INTEL5 |
UNIXを実行するIntel5プロセッサ |
MIPS |
MIPSシステム |
MVS |
IBM MVS/TSO |
NTALPHA |
Windows NTを実行するDEC Alphaプロセッサ |
PC |
DOS、WindowsまたはWindows NTを実行するIntelプロセッサ |
RS6000 |
IBM AIXを実行するIBM RS6000プロセッサ |
SOLARIS2 |
Solaris2を実行するワークステーション |
SUNOS4 |
SunOS4を実行するワークステーション |
VAX |
VAX VMS(G formatの浮動小数点のみ) |
VM |
VM/CMS |
現行のページ数を指定します。
出力がページングされる際にページ・タイトルおよびヘッダーを生成するOracle OLAPプログラムを指定します。
各ページの行数を指定します。
出力が各ページで書式化されるかどうかを指定します。これは、PAGINGオプションをYESに設定するのと同じです。
各ページが終わるたびにOracle OLAPが一時停止するかどうかを指定します。
タブ文字が拡張されるかどうかを指定します。TABEXPANDがゼロの場合、タブ文字は拡張されません。0より大きい値は、タブ間の距離のバイト数を示します。TABEXPANDのデフォルト値は8
です。
上部余白になる空白行の数を指定します。
設定する属性の新しい値を含む式。式のデータ型は属性のデータ型と同じである必要があります。