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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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FILESET

FILESETコマンドは、指定したファイル・ユニットのページング属性を設定するコマンドです。

構文

FILESET fileunit attrib-arg1 exp1 [attrib-argN expN ...]

ここで、attrib-argは次のいずれかです。

BMARGIN
LINENUM
LSIZE
ORIGIN
PAGENUM
PAGEPRG
PAGESIZE
PAGING
PAUSEATPAGEEND
TABEXPAND
TMARGIN

パラメータ

fileunit

FILEOPEN文またはOUTFILE文を使用してあらかじめ開かれているファイルに割り当てられるファイル・ユニット番号。開かれているファイルに対してのみ属性を設定できます。属性の引数が、変更するファイル特性を指定します。属性は、指定したファイル・ユニットに対応する必要があり、対応しない場合、Oracle OLAPはエラーを返します。属性名とその新しい値のペアを指定することで、複数の属性を1つのFILESET文に設定できます。

BMARGIN

下部余白になる空白行の数を指定します。

LINENUM

現行の行数を指定します。PAGINGがオンの場合は改ページのたびにリセットされ、オフの場合は増え続けます。

LSIZE

テキスト出力ファイルの行の最大長、またはバイナリ入力ファイルのレコード長を指定します。

ORIGIN

ファイルが作成されたシステムのタイプを指定します。ORIGIN属性のデフォルト値は現在使用しているシステムを反映するので、異なるシステムで作成されたファイルの場合はORIGINを設定する必要があります。ORIGINの設定は、データ読取り文によるファイルの解釈の仕方に影響します。たとえば、データ読取り文はこの設定の情報を使用して、バイナリ・データのバイトを反転する必要があるかどうかなどを決定します。正しく設定するために表9-8「FILESETのORIGIN句の値」を参考にしてください。使用しているシステムが表にない場合、ORIGINの値としてPCまたはHPを使用してみてください。どちらかの値で機能しない場合、もう一方の値に変更してください。

表9-8 FILESETのORIGIN句の値

ハードウェアまたはオペレーティング・システム

ALPHA

Alphaプロセッサを使用するDECワークステーション

AVMS

VMで実行されるDEC Alphaプロセッサ

HP

HP MPE XL

HPS700

HP Series 700 Workstation

HPS800

HP Series 800 Workstation

IBMPC

DOS、WindowsまたはWindows NTを実行するIntelプロセッサ

INTEL5

UNIXを実行するIntel5プロセッサ

MIPS

MIPSシステム

MVS

IBM MVS/TSO

NTALPHA

Windows NTを実行するDEC Alphaプロセッサ

PC

DOS、WindowsまたはWindows NTを実行するIntelプロセッサ

RS6000

IBM AIXを実行するIBM RS6000プロセッサ

SOLARIS2

Solaris2を実行するワークステーション

SUNOS4

SunOS4を実行するワークステーション

VAX

VAX VMS(G formatの浮動小数点のみ)

VM

VM/CMS


PAGENUM

現行のページ数を指定します。

PAGEPRG

出力がページングされる際にページ・タイトルおよびヘッダーを生成するOracle OLAPプログラムを指定します。

PAGESIZE

各ページの行数を指定します。

PAGING

出力が各ページで書式化されるかどうかを指定します。これは、PAGINGオプションをYESに設定するのと同じです。

PAUSEATPAGEEND

各ページが終わるたびにOracle OLAPが一時停止するかどうかを指定します。

TABEXPAND

タブ文字が拡張されるかどうかを指定します。TABEXPANDがゼロの場合、タブ文字は拡張されません。0より大きい値は、タブ間の距離のバイト数を示します。TABEXPANDのデフォルト値は8です。

TMARGIN

上部余白になる空白行の数を指定します。

exp

設定する属性の新しい値を含む式。式のデータ型は属性のデータ型と同じである必要があります。

例9-132 レポートのページングの設定

ディスク・ファイルのレポートに出力を送信する場合、次のように属性を設定することによって、レポートを各ページに編成して最初のページを1とすることができます。

DEFINE fil.unit INTEGER
fil.unit = FILEOPEN('REPORT' WRITE)
FILESET fil.unit PAGING YES PAGENUM 1