MODEL.XEQRPTプログラムは、モデルの実行に関するレポートを生成するプログラムです。レポートには、解決に失敗したブロックが示され、連立ブロックの解決に使用されたモデル・オプションの値が表示されます。
使用上の注意
MODEL.XEQRPTの実行
MODEL.XEQRPTを実行する前に、次の操作を行う必要があります。
MODERRORオプションをSTOPまたはCONTINUEに設定します。
モデルを実行します。
エラーのためにモデルの実行が停止した場合は、MODEL.XEQRPT
プログラムを実行します。
MODEL.XEQRPTへのMODERRORの影響
MODEL.XEQRPTから返される結果は、MODERRORオプションの設定によって次のように異なります。
MODERRORがSTOP
に設定されており、エラーが原因でモデルの実行が停止した場合、MODEL.XEQRPTプログラムを実行すると、モデルの実行についてのレポートを生成できます。レポートには、解決に失敗したブロックが示され、連立ブロックの解決に使用されたモデル・オプションの値が表示されます。
MODERRORがCONTINUE
に設定されており、モデルの1つのブロックが連立ブロックで、そのブロックが発散するかまたは収束に失敗した場合、Oracle OLAPによって、モデルの残りのブロックが実行されます。
さらに、モデルのディメンションではないソリューション変数の追加のディメンションのステータスにある残りの値に対しても、Oracle OLAPによってモデルが実行されます。この場合、モデルの実行の終了後にMODEL.XEQRPTプログラムを実行すると、この追加のディメンションの最後の値の解決に関するレポートが生成されます。
モデルが追加のディメンションの最後の値に対して実行されたときに、モデルの連立ブロックが収束した場合は、それ以前に別のディメンション値に対するモデルの実行が失敗していても、MODEL.XEQRPT
は、ブロックが解決されたとしてレポートします。エラーが発生したディメンション値についてのMODEL.XEQRPT
を参照するには、MODERRORをSTOP
に設定し、モデルを再実行します。
例
例10-65 income.estモデルについての実行レポートの生成
income.estモデルを実行した後、MODEL.XEQRPTプログラムを使用すると、モデルの実行に関するレポートを生成できます。
次の文で、MODEL.XEQRPTプログラムを実行し、モデルの実行レポートを生成します。
MODEL.XEQRPT income.est
この文によって生成される実行レポートは次のとおりです。
MODEL INCOME.EST <LINE MONTH> Solution status: SOLVED Model options in use: MODSIMULTYPE: AITKENS MODMAXITERS: 50 MODTOLERANCE: 3 MODOVERFLOW: 3 MODGAMMA: 1 BLOCK 1 (STEP-FORWARD <MONTH>) Solution status: SOLVED BLOCK 2 (SIMULTANEOUS) Solution status: SOLVED Iterations: 15
レポートには、連立ブロックの解決に使用されたモデル・オプションの値と、各ブロックの解決の成否が示されます。