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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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RENAME

RENAMEコマンドは、アナリティック・ワークスペース内にあるオブジェクトの名前を変更するコマンドです。

構文

RENAME oldname newname [AW workspace]

パラメータ

oldname

アナリティック・ワークスペース内にある既存のオブジェクトの名前。修飾オブジェクト名を指定して、オブジェクトが存在するアタッチされたワークスペースを指定できます。別の方法として、AWキーワードを使用してワークスペースを指定することもできます。両方を一緒には使用できません。

修飾オブジェクト名またはAWキーワードを使用してアナリティック・ワークスペースを指定しない場合、現行のワークスペース内のオブジェクトの名前が変更されます。

名前のないコンポジットの場合、その作成時に使用したのと同じ構文を使用します。「名前のないコンポジットの名前付け」を参照してください。

newname

新しい名前。アナリティック・ワークスペース・オブジェクトの新しい名前は、オブジェクトが存在するワークスペース内の他の名前とは重複できません。アナリティック・ワークスペース・オブジェクトのネーミングのルールに従って名前を選択します(詳細はDEFINEコマンドを参照)。名前付きコンポジットを名前のないコンポジットに変更するには、newname引数としてSPARSEキーワードを使用します。「名前付きコンポジットの名前解除」を参照してください。

AW workspace

オブジェクトの名前を変更するアタッチされたワークスペースの名前。修飾オブジェクト名またはAWキーワードを使用してアナリティック・ワークスペースを指定しない場合、現行のワークスペース内のオブジェクトの名前が変更されます。

使用上の注意

関連付けられたオブジェクトの更新

変数の名前を変更しても、その変数を使用するオブジェクト(計算式など)は自動的には更新されません

ディメンションの名前を変更すると、そのディメンションによってディメンション化されるすべてのオブジェクトの定義は自動的に更新されます。さらに、名前が変更されたディメンションのすべての値セットは、新しい名前に自動的に更新されます。

RENAMEとPERMIT

オブジェクトのアクセス権を変更する権限がPERMIT文によって拒否されている場合、そのオブジェクトの名前は変更できません。オブジェクトの名前を変更しても、オブジェクトに関連付けられている権限には影響しません。

名前のないコンポジットの名前付け

RENAME文を使用すると、名前のないコンポジットに名前を付けることができます。次の例は、marketおよびproductによってディメンション化される名前のないコンポジットに対して名前m.prodを割り当てます。

RENAME SPARSE <market product> m.prod

名前付きコンポジットの名前解除

名前付きコンポジットにプロパティおよびアクセス権制限がない場合、および名前付きコンポジットによってディメンション化されるオブジェクトが1つ以上存在する場合、そのコンポジットを名前のないコンポジットに変更できます。また、名前付きコンポジットと同じ順序のディメンションを持つ名前のないコンポジットは存在できず、名前付きコンポジットは、名前のないコンポジットのディメンション・リストでは使用できません。名前付きコンポジットを名前のないコンポジットに変更するには、newname引数としてSPARSEキーワードを使用します。次の例は、名前付きコンポジットm.prodを名前のないコンポジットに変更します。

RENAME m.prod SPARSE

コンポジットの名前変更の制限

コンポジットが名前のないコンポジットのベース・ディメンションである場合、またはコンポジットのベース・ディメンションのいずれかが名前のないコンポジットである場合、そのコンポジットの名前は変更できません。

例10-99 プログラムの名前変更

次の文は、プログラムtestreportの名前をsales.reportに変更します。

RENAME testreport sales.report