REVERTコマンドは、指定したオブジェクトについて、最後に更新、再同期化(RESYNC文を使用)、またはACQUIREのRESYNC句で取得されてから行われたすべての変更、あるいはアナリティック・ワークスペースがアタッチされてから行われたすべての変更を削除するコマンドです。
パラメータ
マルチライタ・モードでアタッチされているアナリティック・ワークスペースの取得された変数、値セット、リレーションまたはディメンションの名前のリスト(カンマ区切り)。または、読取り専用モードでアタッチされているアナリティック・ワークスペースの変数、値セット、リレーションまたはディメンションのリスト。
使用上の注意
ディメンション値の追加後のディメンションの回復
ディメンション値を追加してからディメンションを元に戻すと、そのディメンションによってディメンション化された変数の領域割当てが最適ではなくなる場合があるためお薦めしません。
例
例10-108 REVERTによる変更の取消し
budget
という名前の変数がmyworkspace
という名前のアナリティック・ワークスペースにあるとします。また、複数のステップでbudget
を変更する必要があり、すべてのステップが完了するまでアナリティック・ワークスペースのデータは更新しません。各ステップで複数のモデルを実行し、必要な結果が得られるモデルを見つけます。このタスクを実行するには、次の手順を実行します。
アナリティック・ワークスペースをマルチライタ・モードでアタッチします。
budget
を取得します。
各ステップで次の手順を実行します。
適切なモデルを実行し、必要なモデルが見つかるまで実行ごとに操作を元に戻して繰り返します。
budget
を更新します。
budget
をコミットして解放します。
次のコードによってこれらのタスクが実行されます。
AW ATTACH myworkspace MULTI ACQUIRE RESYNC budget ...try model 1a --> not acceptable REVERT budget ...try model 1b --> ok. Done with Step 1 UPDATE MULTI budget ...try model 2a --> not acceptable REVERT budget ...try model 2b --> not acceptable REVERT budget ...try model 2c --> ok. Done with Step 2 UPDATE MULTI budget ...try model 3a --> ok. Done with Step 3. Done with all steps. UPDATE MULTI budget COMMIT RELEASE budget AW DETACH myworkspace