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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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SHOW

SHOWコマンドは、式の単一の値を表示するコマンドです。通常、SHOWは、単一セルの変数の値またはメッセージを表示するのに使用します。SHOWは、エラー条件が発生せずに、エラーに似たメッセージを生成するプログラムで便利です。SHOWの出力は現行の出力ファイルに送信されます。

構文

SHOW expression [NONL]

パラメータ

expression

表示する値。expressionがディメンション化されている場合は、ディメンションの現行のステータスに基づいてその式の最初の値のみが表示されます。テキスト・リテラルを表示する場合は、一重引用符で値を囲む必要があります。

NONL

値の最後に改行文字を付加しないことを示します。デフォルトでは、SHOWは改行文字を付加します。

使用上の注意

出力行の連結

SHOWに付けるNONL引数は、プログラムで便利です。この引数を使用すると、複数の値を単一の出力行に連結できます。このためには、NONL引数を持つ1つ以上のSHOWコマンドの後に、NONL引数を持たない1つのSHOW文を続けます。すべてのSHOWコマンドから得られた値は、指定した順序で単一の出力値に連結されます。行の長さによって、実際には、この値が複数行の出力として生成される場合があります。

エラー・メッセージの生成

プログラムからエラー・メッセージを生成する場合、SHOWをSIGNALのかわりとして使用できます。SIGNALはエラー状態を知らせてプログラムの実行を停止しますが、SHOWはこれを実行せずにメッセージを生成します。エラー・メッセージは、デバッグ・ファイルに送信して活用できます。DBGOUTFILE文を使用してメッセージをデバッグ・ファイルに送るように指定すると、SHOWの出力はデバッグ・ファイルおよび現行の出力ファイルに送信されます。

コンポジットの値の表示

SHOWを名前付きまたは名前のないコンポジットとともに使用すると、コンポジットにそのベース・ディメンションのステータスの最初の値に対応する値がない場合はNA値が表示されます。たとえば、次の文を発行します。

SHOW SPARSE <market product>

marketおよびproductの現行値の組合せがコンポジットに存在しない場合、NA値を生成します。

テキストの行の分割

テキスト式を出力テキストで2つ以上の行に分割するには、改行デリミタ(\n)をテキストの適切な場所に挿入します。

NTEXT値に対するSHOWの使用

SHOWコマンドはNTEXT値を出力ファイルのキャラクタ・セットに変換します。NTEXT値を出力ファイルのキャラクタ・セットで表示できない場合、その文字は正しく表示されません。

例10-119 オプションの値の表示

この例では、SHOWを使用してDECIMALSオプションの現行値をレポートします。OLAP DML文

SHOW DECIMALS

によって、次の出力が生成されます。

2

例10-120 データ値の表示

SHOWを使用してディメンション化された変数の値をレポートする場合、そのディメンションの現行のステータスに基づいて変数の最初の値のみが表示されます。OLAP DML文

SHOW JOINCHARS('Actual = ' actual)

によって、次の出力が生成されます。

Actual = 533,362,88 

例10-121 SHOWによるエラー・メッセージの作成


エラー・ラベルに分岐させずに警告メッセージを表示する場合、SHOW文を使用できます。

select:
LIMIT month TO nummonths
IF STATLEN(month) GT 9
   THEN DO
     SHOW 'You can select no more than 9 months.'
     GOTO finish
     DOEND
REPORT DOWN district W 6 units
finish:
POP month
RETURN

例10-122 値セットの値の表示

アナリティック・ワークスペースに、値Jan95May95およびDec95を持つ、monthsetという値セットが格納されているとします。SHOWを使用すると、この値セットの値を表示できます。

SHOW monthset
Jan95
May95
Dec95