AGGMAPINFOファンクションは、アナリティック・ワークスペース内のaggmapオブジェクトの仕様に関する情報を返すファンクションです。
集計仕様(AGGMAP型のaggmapオブジェクト)に関する情報は、コンパイル後にのみ取得できます。集計仕様をコンパイルするには、COMPILE文を使用するか、またはFUNCDATAキーワードを指定してAGGREGATEコマンドを実行します。AGGMAPINFOファンクションで使用する前に集計仕様がコンパイルされていない場合は、AGGMAPINFOでコンパイルされます。ALLOCATEで使用するaggmapはコンパイルする必要がありません。
パラメータ
aggmapオブジェクトの名前。
返される情報の種類を指定します。詳細は、表7-1「AGGMAPINFOファンクションのchoiceパラメータのキーワード」を参照してください。
表7-1 AGGMAPINFOファンクションのchoiceパラメータのキーワード
キーワード | データ型 | 説明 |
---|---|---|
ADDED_MODELS |
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AGGMAP ADDまたはREMOVEモデル文を使用して現在aggmapに追加されているモデル。モデルの名前を複数行のテキスト文字列で返す。 |
AGGINDEX |
|
aggmapにあるAGGINDEX文の設定を示す。 |
CHILDREN member-name |
|
MAINTAIN ADD SESSION文を使用して追加されるディメンション・メンバーで、一時計算メンバーを計算するために使用する方程式の右側に使用。メンバーの名前を複数行のテキスト文字列で返す。 |
CUSTOMMEMBERS |
|
MAINTAIN ADD SESSION文で追加されるメンバー。メンバーの名前を複数行のテキスト文字列で返す。 |
DIMENSION |
|
aggmapで使用されるモデルまたはリレーションのディメンションの名前。メンバーの名前を複数行のテキスト文字列で返す。 |
FCACHE |
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AGGREGATEファンクションのキャッシュがOracle OLAPにあるかどうかを示す。(AGGMAP型のaggmapにのみ適用。) |
MAPTYPE |
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aggmapの型。
|
MODELS |
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aggmapのモデル。モデルの名前を複数行のテキスト文字列で返す。 |
NUMRELS |
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aggmap仕様にあるRELATION文の合計数。 |
RELATIONS |
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aggmap仕様のRELATION文で指定されているリレーションの名前。各文を別々の行で表示。 |
STORE |
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aggmapのCACHE文がSTOREに設定されているかどうかを示す。 |
VARIABLES |
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AGGMAP ADDまたはREMOVEモデル文または$AGGMAPプロパティを使用してデフォルトのaggmapとして指定されているaggmapオブジェクトの変数。変数の名前を複数行のテキスト文字列で返す。 |
返される情報を具体的に指定します。
PRECOMPUTEを指定すると、RELATION文のPRECOMPUTEキーワードの後にある制限句のテキストを返します。単一のRELATION文を指定するには、rel-pos引数を使用する必要があります。RELATION文にPRECOMPUTEキーワードがない場合はNA
を返します。(AGGMAP型のaggmapにのみ適用。)
RELATIONを指定すると、rel-pos引数で指定したRELATION文の後にあるリレーションの名前を返します。
STATUSを指定すると、rel-pos引数で指定したRELATION文のPRECOMPUTE句をコンパイルした結果のステータス・リストを返します。(AGGMAP型のaggmapにのみ適用。)
aggmapのRELATION文を指定するINTEGER
。このINTEGER
値はRELATION文のリストにおける文の位置を示します。rel-pos引数はRELATION、PRECOMPUTEまたはSTATUSキーワードでのみ使用できます。たとえば、aggmapの最初のRELATION文に関する情報を取得するには、rel-pos引数としてINTEGER
値の1
を使用します。aggmapの4番目のRELATION文に関する情報を取得するには、INTEGER
値の4
を使用します(以降同様)。使用できるのは、1
からaggmap仕様にあるRELATION文の合計数までの任意のINTEGER
値です。aggmapオブジェクトのRELATION文の合計数を取得するには、NUMRELSキーワードを使用します。
例
例7-4 aggmapオブジェクトに関する情報の取得
sales.agg
という名前のaggmapが次の文で定義されているとします。
DEFINE sales.agg AGGMAP <time, product, geography>
次の仕様がAGGMAP文でsales.agg
に追加されているとします。
AGGMAP RELATION time.r PRECOMPUTE (time ne 'Year98') RELATION product.r RELATION geography.r CACHE STORE END
aggmapに仕様が追加されている場合、AGGMAPINFOを使用してその仕様に関する情報を取得できます。
RELATION文で指定されている各階層の名前を参照するには、次の文を使用します。
SHOW AGGMAPINFO(sales.agg RELATIONS)
次の結果が表示されます。
time.r product.r geography.r
次の文と結果で、aggmapオブジェクトにあるRELATION文の数を取得できます。
SHOW AGGMAPINFO(sales.agg NUMRELS) 3
次の文と結果で、即時計算されるデータがセッションのキャッシュに格納されることを確認できます。aggmapにCACHE STORE文が含まれているので、結果はYES
です。
show AGGMAPINFO(sales.agg STORE) YES
次の文によって、aggmapにある2番目のRELATION文で指定されているリレーション名が表示されます。
SHOW AGGMAPINFO(sales.agg RELATION 2) product.r
次の文によって、aggmapにある最初のRELATION文のPRECOMPUTEキーワードの後にある制限句が表示されます。
SHOW AGGMAPINFO(sales.agg PRECOMPUTE 1) time NE 'YEAR98'
time
ディメンション値がJan98
からDec99
、Year98
およびYear99
であるとします。次の文によって、aggmapにある最初のRELATION文のディメンションに対するステータス・リストが表示されます。
SHOW AGGMAPINFO(sales.agg STATUS 1) Jan98 TO Dec99, Year99
RELATION文の制限句でtime
ディメンション値がYear98
と等しくないように指定されているので、Year98
以外のすべてのtime
ディメンション値がステータスに含まれます。
次の文によって、sales.agg
のaggmapの型が表示されます。
SHOW AGGMAPINFO(sales.agg MAPTYPE) AGGMAP