INLISTファンクションは、テキスト値のすべての行が別のテキスト値の行であるかどうかを判別します。通常、INLISTは、リスト(複数行のテキスト値の形式)のすべての行がマスター・リスト(別の複数行のテキスト値の形式)にあるかどうかを判断するために使用します。
INLISTでは、引数としてTEXT値およびNTEXT値を使用できます。1つの引数のみがNTEXTである場合、INLISTはファンクション操作を実行する前に、他の引数をNTEXTに自動的に変換します。
パラメータ
listの各行の比較対象とする複数行のテキスト式。
各行をmasterlistの行と比較する複数行のテキスト式。listのすべての行がmasterlistの行にある場合、INLISTは値YES
を返します。listの1つ以上の行がmasterlistの行にない場合、INLISTは値NO
を返します。
例
例7-118 リストとマスター・リストの比較
この例では、INLISTを使用して、1つのリストの各行がマスター・リストにあるかどうかを確認する方法を示します。この例のマスター・リストは、depts
という変数の複数行のテキスト値です。depts
変数の値は、次のとおりです。
Marketing Purchasing Accounting Engineering Personnel
最初のファンクション・コールでは、テキスト・リテラルとして指定したリストをマスター・リストと比較します。戻り値はYES
です。
INLIST(depts, 'Accounting\nPersonnel')
2番目のファンクション・コールでは、次の値を持つ変数newlist
を比較します。
Development Accounting
これをdepts
のマスター・リストと比較します。戻り値はNO
です。
INLIST(depts, newlist)