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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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IRR

IRRファンクションは、一連のキャッシュ・フロー値に関連付けられている内部収益率を計算します。結果の各値は、対応するキャッシュ・フローの正味現在価値がゼロに等しくなる各期間の割引率として計算されます。

戻り値

DECIMAL(たとえば、n 8.25パーセントの内部収益率では、.0825の結果値が生成される)

IRRファンクションによって返される結果は、時間ディメンションを除くcashflowsのすべてのディメンションによってディメンション化されます。cashflowsが時間ディメンションによってのみディメンション化される場合、IRRは単一の値を返します。

構文

IRR(cashflows, [time-dimension])

パラメータ

cashflows

キャッシュ・フロー値の系列を指定する、time-dimensionによってディメンション化される数式。


注意:

結果値の計算に使用されるすべてのキャッシュ・フローは、それらが関連付けられている期間内の同じ相対時点に発生するとみなされます。ステータス外のディメンション位置に対応するキャッシュ・フローは無視されます。

time-dimension

時間ディメンションを指定する名前。cashflowsのディメンションがDAY、WEEK、MONTH、QUARTERまたはYEAR型である場合、time-dimensionの値を指定しないと、IRRは自動的にcashflowsのDAY、WEEK、MONTH、QUARTERまたはYEARのディメンションを使用するため、time-dimension引数はオプションです。

使用上の注意

複数の割引率

キャッシュ・フローの系列には、正味現在価値がゼロに等しくなる割引率が複数ある場合があります。この場合、IRRはそれらの割引率のうちの1つを内部収益率とみなして結果を返します。解が1つのみで-99.9から10,000パーセントである場合、IRRファンクションはそれを内部収益率とします。IRRが内部収益率を計算できない場合、結果の対応する値はNAです。

例7-131 内部収益率の計算

次の文は、projectという名前のディメンションを作成し、それに値を追加します。さらに、yearおよびprojectによってディメンション化されるcflowという名前の変数を作成します。

DEFINE project DIMENSION TEXT
MAINTAIN project ADD 'a' 'b' 'c' 'd' 'e'
DEFINE cflow VARIABLE DECIMAL <project year>

次の値をCFLOWに割り当てたとします。

               ------------------------CFLOW----------------------
               -----------------------PROJECT---------------------
YEAR               a          b          c          d          e
-------------- ---------- ---------- ---------- ---------- -------
Yr95            -200.00      -200.00    -300.00   -100.00  -200.00
Yr96             100.00       150.00     200.00     25.00    25.00
Yr97             100.00       400.00     200.00    100.00   200.00

続いて、次の文

REPORT IRR(cflow, year)

によって生成される内部収益率のレポートは、次のとおりです。

               IRR(CFLOW,
PROJECT          YEAR)
-------------- ----------
a                    0.00
b                    0.84
c                    0.22
d                    0.13
E                    0.06