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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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MEDIAN

MEDIANファンクションは、式の値の中央値を計算するファンクションです。中央値とは、特定の数列で真中に位置する値のことです。

戻り値

DECIMAL

構文

MEDIAN(expression [CACHE] [dimension...])

パラメータ

expression

中央値が計算される式。

CACHE

内部動作が若干変更されます。このキーワードは、元のパフォーマンスが非常に遅い場合にのみ指定してください。

dimension

結果のディメンションの名前。または、expressionの1つのディメンションと結果のディメンションとする別のディメンションとの間のリレーションの名前。

デフォルトでは、MEDIANファンクションの戻り値は単一の値になります。結果に対し1つ以上のディメンションを指定すると、MEDIANは、指定されたディメンションに対して値を計算し、値の配列を返します。各ディメンションは、expressionのディメンションであるか、そのディメンションの1つと関連している必要があります。


ヒント:

指定したディメンションがexpressionの実際のディメンションではなくexpressionのディメンションに関連付けられたディメンションであり、かつ2つのディメンション間のリレーションが2つ以上ある場合は、ディメンション間のデフォルトのリレーションを使用して計算が行われます(デフォルトのリレーションの詳細は、 RELATIONコマンド を参照)。(デフォルトのリレーションの詳細は、RELATIONコマンドを参照してください。)Oracle OLAPでこのデフォルトのリレーションを使用しない場合は、リレーションの名前を指定して、関連付けられたディメンションを指定します。

使用上の注意

NA値とMEDIAN

MEDIANは、他の集計ファンクションと同様に、NASKIPオプションの影響を受けます。NASKIPがYESに設定されている場合(デフォルト)、MEDIANはNA値を無視し、NA値以外の中央値を返します。NASKIPがNOに設定されている場合、MEDIANは式の値のいずれかがNAのときに、NAを返します。式のすべての値がNAの場合、NASKIPの設定にかかわらず、MEDIANはNAを返します。

例8-24 月別売上の中央値の計算

この例では、スポーツウェアの月間売上の中央値を販売地区別に計算する方法を示します。

LIMIT product TO 'Sportswear'
REPORT W 12 HEADING 'Median Sales' MEDIAN(sales district)

この文によって生成される出力は、次のとおりです。

DISTRICT          Median Sales
----------------- ------------
Boston               67,923.05
Atlanta             152,186.52
Chicago              94,372.06
Dallas              160,854.60
Denver               86,745.40
Seattle              53,950.28