MODEファンクションは、数式のモード(最も頻繁に発生する値)を返すファンクションです。データに重複する値がない場合、MODEはNAを返します。
パラメータ
モードが計算される数式。
内部動作が若干変更されます。このキーワードは、元のパフォーマンスが非常に遅い場合にのみ指定してください。
結果のディメンション。ディメンションを指定しない場合、MODEによってexpressionのすべてのディメンションでモードが計算され、単一の値が返されます。dimension引数に1つ以上のディメンション(ただし、expressionのすべてのディメンションよりも少ない数のディメンション)を指定すると、指定したディメンションの各値についてのモードが計算され、値の配列が返されます。各ディメンションは、expressionのディメンションである必要があります。
使用上の注意
MODEでのNASKIPの影響
MODEはNASKIPオプションに影響されません。
重複値の複数のセット
式で最も頻繁に発生する値として評価された値が複数存在する場合、MODEによって値がソートされ、最も小さい値が返されます。たとえば、一連のデータ{4,5,2,3,7,4,6,2,1}の場合、2と4はどちらも2回出現していますが、このデータのモードは2になります。
例
例8-27 モードのレポート
この例では、次のようにgeographyディメンション、itemsディメンションおよびsales2変数を使用します。
DEFINE geography DIMENSION TEXT MAINTAIN geography ADD 'g1' 'g2' 'g3' DEFINE items DIMENSION TEXT MAINTAIN items ADD 'Item1' 'Item2' 'Item3' 'Item4' 'Item5' DEFINE sales2 DECIMAL <geography items>
sales2変数には、次のデータ値が含まれているとします。
-------------SALES2-------------
-----------GEOGRAPHY------------
ITEMS G1 G2 G3
-------------- ---------- ---------- ----------
Item1 30.00 15.00 12.00
Item2 10.00 20.00 18.00
Item3 15.00 20.00 24.00
Item4 30.00 25.00 25.00
Item5 NA 7.00 21.00
次の文を使用して、geographyディメンションで計算したモードをレポートします。
REPORT W 22 MODE(sales2, geography)
この文によって生成される出力は、次のとおりです。
MODE(SALES2,
GEOGRAPHY GEOGRAPHY)
-------------- ----------------------
g1 30.00
g2 20.00
g3 NA
次の文を使用して、itemsディメンションで計算したモードをレポートします。
REPORT W 18 MODE(sales2, items)
この文によって生成される出力は、次のとおりです。
MODE(SALES2,
ITEMS ITEMS)
-------------- ------------------
Item1 NA
Item2 NA
Item3 NA
Item4 25.00
ITEM5 NA
次の文を使用して、sales2変数のすべてのディメンションで計算したモードをレポートします。
REPORT MODE(sales2)
この文によって生成される出力は、次のとおりです。
Mode ---- 15