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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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NAFILL

NAFILLファンクションは、NA値を指定の埋込み式に置き換えてソース式の値を返します。

戻り値

戻り値のデータ型はsource-expressionと同じです。埋込み式とソース式のデータ型が同じでない場合、Oracle OLAPは可能なかぎり埋込み式をソース式のデータ型に変換します。変換されない場合はエラーが生成されます。ソース式と埋込み式がどちらもNAである場合、NAFILLはNAを返します。

構文

NAFILL(source-expression fill-expression)

パラメータ

source-expression

評価される式。source-expressionの値がNAではない場合、NAFILLはsource-expressionの対応する値を返します。結果のディメンションおよびデータ型は、source-expressionによって決まります。

fill-expression

戻り値の置換後の式。fill-expressionのデータ型はsource-expressionと同じである必要があります。fill-expressionは、source-expressionの値がNAと等しい場合にのみ評価されます。

使用上の注意

埋込み式内のファンクション

ソース式と同じデータ型が返される場合、埋込み式には任意のファンクションを使用できます。

NAFILLより優先順位の高いNATRIGGER

Oracle OLAPは、NAFILLファンクションを適用する前に$NATRIGGERプロパティ式を評価します。$NATRIGGER式がNAである場合、NAFILLファンクションは有効です。

例8-32 NA値へのゼロの埋込み

変数salesNA値があり、そのNA値をゼロとみなして平均を計算するとします。通常、NA値はAVERAGEファンクションによって無視され、平均の計算の対象となる値の数にカウントされません。NAFILLをAVERAGEファンクション内で使用すると、その値は一時的にゼロとして扱われるため、NA値が平均の計算の対象としてカウントされます。

REPORT AVERAGE(NAFILL(sales 0.0))