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Oracle® OLAP DMLリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B61346-03
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NASPELL

NASPELLオプションは、出力のNA値に使用されるスペルを制御します。

データ型

TEXT

構文

NASPELL = {'text'|'NA'}

パラメータ

text

出力のNA値に使用するスペル。テキスト・リテラルではなく式を指定する場合は、一重引用符を省略できます。デフォルトはNAです。

使用上の注意

NASPELLを「0」に設定

NASPELLをテキスト文字の0(ゼロ)に設定すると、NA値は0と表示されます。ただし、計算ではNAとして処理されます。

NA値の割当て

NASPELLは、Oracle OLAP出力にのみ影響し、NA値の割当て方法には影響しません。たとえば、NASPELLをNONEに設定した場合でも、NA値を次のように割り当てます。

var1 = NA

NASPELLより優先順位の高い$NATRIGGER

Oracle OLAPは、NASPELLオプションを適用する前に$NATRIGGERプロパティ式を評価します。$NATRIGGER式がNAである場合、NASPELLオプションは有効です。

例5-72 NA値を「NONE」として表示

現行の月が指定されない場合は常にNA値にされるcurrent.monthという名前の変数があるとします。この場合、値をNAではなくNoneと表示されるようにできます。

NASPELLの設定がデフォルト値のNAである場合に、次のOLAP DML文

SHOW current.month

によって、次の出力が生成されます。

NA

これに対し、OLAP DML文

NASPELL = 'None'
SHOW current.month

によって、次の出力が生成されます。

None