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Oracle® Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド
11g リリース2 (11.2)
B56290-06
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用語集

自動ワークロード・リポジトリ(AWR)

すべてのOracle Databaseに存在する組込みリポジトリ。Oracle Databaseは、すべての重要な統計およびワークロード情報のスナップショットを定期的に生成し、AWRに格納します。

管理者管理データベース

実行可能なサーバーやデータベース内のどこでサービスが実行可能かを特に定義したデータベースです。

キャッシュ一貫性

任意のキャッシュを介してメモリー位置を読み取っても、別のキャッシュを介してその位置に書き込まれた最新のデータが戻されるように、複数のキャッシュ内のデータを同期化することです。キャッシュ整合性とも呼ばれます。

キャッシュ・フュージョン

ブロックを保持しているインスタンスのメモリー・キャッシュから要求側インスタンスのメモリー・キャッシュにブロックを直接コピーする、Oracle RACのディスク不要のキャッシュ一貫性メカニズム。

カーディナリティ

通常操作中に実行するデータベース・インスタンスの数です。

クラスタ

相互に接続された複数のコンピュータまたはサーバーで、エンド・ユーザーおよびアプリケーションからは1つのサーバーとして認識されます。

クラスタ・ファイル・システム

高パフォーマンスのサービスをクライアントに提供するために連携するサーバーのクラスタによる分散ファイル・システム。クラスタ・ファイル・システム・ソフトウェアはストレージ・クラスタ・コンポーネントへの分散リクエストを処理します。

クラスタ・データベース

Oracle RACデータベースの総称。

クラスタ・レディ・サービス・デーモン(CRSD)

高可用性リカバリおよびOCRのメンテナンスのような管理操作を実行する主なOracle Clusterwareのプロセスです。また、アプリケーション・リソースを管理し、rootユーザー(Mac OS Xベースのシステムではadminグループのユーザー)として実行され、障害発生時に自動的に再起動します。

クラスタ同期サービス(CSS)

クラスタ全体のメンバーシップの共通ビューを提供して、各ノードのメンバーシップの状態を検出および追跡するOracle Clusterwareコンポーネント。CSSはプロセスの状態(特にデータベース・インスタンスの状態)も監視します。バックグラウンド・プロセスであるグローバル・エンキュー・サービス・モニター(LMON)が、クラスタ・データベース環境の状態を監視し、CSSへの登録および登録解除を行います。「OCSSD」も参照してください。

クラスタ時刻同期サービス

クラスタ内のすべてのノードの内部クロックがすべて同期化されるようにする時刻同期メカニズム。

クラスタ検証ユーティリティ(CVU)

共有ストレージ・デバイス、ネットワーク構成、システム要件、Oracle Clusterware、グループ、ユーザーなど、Oracle RACの様々なコンポーネントを検証するツール。

分散トランザクション処理(DTP)

分散トランザクションの枠組み。外部的に調整されたトランザクションであるXAタイプと、内部的に調整されたトランザクションである分散SQLタイプ(Oracleのデータベース・リンク)の両方が含まれます。

イベント・マネージャ(EVM)

Oracle Clusterwareのイベントを発行するバックグラウンド・プロセス。イベントの発生時に、EVMは指定されたコールアウト・ディレクトリをスキャンし、そのディレクトリ内のすべてのスクリプトを実行します。

イベント・マネージャ・デーモン(EVMD)

LinuxまたはUNIXのイベント・マネージャ・デーモン。racgevtプロセスを起動してコールアウトを管理します。

拡張遠距離クラスタ

クラスタの各ノードが、遠く離れた2つの建物に配置(道りの反対側、キャンパスの反対側や街の反対側など)されたクラスタです。可用性の理由から、データを両方のサイトに配置する必要があり、これにより、記憶域をミラー化するための代替を検討する必要があります。

障害グループ

障害グループはディスク・グループのディスクのサブセットです。これらのディスクはハードウェアを共有するため、同時に障害が発生する可能性があります。障害グループは、データのミラー・コピーを格納するために使用されます。

高速アプリケーション通知(FAN)

アプリケーションでは、FANを使用して、迅速な障害の検出、障害発生後の接続プールの分散の均等化、および障害が発生したコンポーネントの修復時の接続プールの分散の再均等化を行うことができます。FAN通知プロセスでは、クラスタ・サーバーが使用不可になるか、またはネットワーク・インタフェースに障害が発生した場合にOracle Databaseによって発行されるシステム・イベントが使用されます。

高速接続フェイルオーバー

JDBC、OCIまたはODP.NETを使用するクライアントなどのFAN統合クライアントの高可用性を実現します。高速接続フェイルオーバーを使用するようにクライアントを構成した場合、クライアントが自動的にFANイベントをサブスクライブし、データベースのUPイベントおよびDOWNイベントに対処できます。それに対応して、Oracle Databaseは、要求されたデータベース・サービスを提供するアクティブ・インスタンスにクライアントを接続します。

ディスク書込みの強制実行

Oracle RACでは、ある特定のデータ・ブロックを変更できるのは一時点で1つのインスタンスのみです。あるインスタンスによって、別のインスタンスに必要なデータ・ブロックが変更された場合、そのブロックに送信された要求のタイプによっては、ディスク書込みの強制実行が必要になります。

General Parallel File System (GPFS)

General Parallel File System (GPFS)は、IBM社の共有ディスク・ファイル・システム製品。同機種または異機種クラスタ内のすべてのノードからのデータ・アクセスを提供します。

グローバル・キャッシュ・サービス(GCS)

キャッシュ・フュージョンを実装するプロセス。グローバル・ロール内のブロックのブロック・モードを保持します。インスタンス間のブロックの転送を担います。グローバル・キャッシュ・サービスでは、グローバル・キャッシュ・サービス・プロセス(LMSn)、グローバル・エンキュー・サービス・デーモン(LMD)などの、様々なバックグラウンド・プロセスが使用されます。

グローバル・キャッシュ・サービス・プロセス(LMSn)

リモート・メッセージを管理するプロセス。Oracle RACでは、最大で10のグローバル・キャッシュ・サービス・プロセスが提供されます。

グローバル・キャッシュ・サービス(GCS)・リソース

複数のOracle RACインスタンスのバッファ・キャッシュ内のデータ・ブロックへのアクセスを調整し、キャッシュ一貫性を提供するグローバル・リソース。

グローバル・データベース名

データベースを他のデータベースから一意に識別する完全な名前。グローバル・データベース名の書式はdatabase_name.database_domain(たとえばOP.US.FOO.COM)です。

グローバル動的パフォーマンス・ビュー(GV$)

Oracle RACクラスタ内のすべてのオープン・インスタンスに関する情報を格納する動的パフォーマンス・ビューです。(ローカル・インスタンスには限りません。)これに対して、標準の動的パフォーマンス・ビュー(V$)は、ローカル・インスタンスに関する情報のみを格納します。

グローバル・エンキュー・サービス(GES)

グローバルに共有されるエンキューを調整するサービス。

グローバル・エンキュー・サービス・デーモン(LMD)

リソースへの要求を管理して、ブロックへのアクセスを制御する、リソース・エージェント・プロセス。LMDはデッドロックの検出およびリモート・リソース要求の処理も行います。リモート・リソース要求とは、別のインスタンスから発行された要求です。

グローバル・エンキュー・サービス・モニター(LMON)

バックグラウンドのLMONプロセスは、クラスタ全体を監視し、グローバル・リソースを管理します。LMONはインスタンスの完全破損および障害が発生したインスタンスに関連付けられたリカバリを管理します。特に、LMONはグローバル・リソースに関連付けられたリカバリの部分を処理します。LMONによって提供されるサービスは、クラスタ・グループ・サービスとも呼ばれます。

グローバル・サービス・デーモン(GSD)

SRVCTLからの要求を受けとり、起動や停止などの管理ジョブ・タスクを実行するコンポーネント。コマンドは各ノードでローカルに実行され、その結果はSRVCTLに戻されます。GSDはデフォルトでノードにインストールされています。

Oracle Grid Infrastructure

エンタープライズ・グリッド・アーキテクチャ用のインフラストラクチャを提供するソフトウェア。クラスタの場合は、Oracle ClusterwareとOracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)が含まれます。スタンドアロン・サーバーの場合は、Oracle RestartとOracle ASMが含まれます。Oracle Database 11gリリース2(11.2)では、これらのインフラストラクチャ製品がOracle Grid Infrastructureホーム(Grid_home)と呼ばれる1つのソフトウェア・インストールの中に結合されています。

グリッドのプラグ・アンド・プレイ・デーモン(GPNPD)

このプロセスを使用すると、グリッド・プラグ・アンド・プレイ・プロファイルにアクセスできます。また、クラスタのノード間でプロファイルの更新が調整され、すべてのノードで最新のプロファイルが保持されます。

High Availability Cluster Multi-Processing (HACMP)

IBM AIXベースの高可用性クラスタ・ソフトウェア製品。HACMPは高可用性(HA)とクラスタ・マルチプロセッシング(CMP)の2つの主なコンポーネントで構成されます。

高可用性

ハードウェアまたはソフトウェア障害が発生しても、一貫性のある連続的なサービスを提供する、冗長コンポーネントを搭載したシステム。ある程度の冗長性を伴います。

インスタンス

Oracle RACデータベースの場合、クラスタ内の各ノードには通常、データベースを参照する実行中のOracleソフトウェアのインスタンスが1つ存在します。データベースが起動されると、Oracle Databaseによってシステム・グローバル領域(SGA)と呼ばれるメモリー領域が割り当てられ、1つ以上のOracle Databaseプロセスが起動されます。このSGAとOracle Databaseプロセスの組合せはインスタンスと呼ばれます。各インスタンスには、一意のOracleシステム識別子(SID)、インスタンス名、ロールバック・セグメントおよびスレッドIDが割り当てられます。

インスタンス・メンバーシップ・リカバリ

Oracle RACで、すべてのクラスタ・メンバーが機能しているか、またはアクティブであることを保証するために使用される方法です。インスタンス・メンバーシップ・リカバリによってメンバーシップがポーリングおよび調整されます。制御ファイルでハートビートを示していないメンバー、または定期的なアクティビティ問合せメッセージに応答しないメンバーは、停止しているとみなされます。

インスタンス名

クラスタで共通のサービス名が共有されている場合に、特定のインスタンスを一意に識別するために使用されるインスタンスの名前。インスタンス名は、インスタンス初期化ファイル(initsid.ora)のINSTANCE_NAMEパラメータによって識別されます。Oracleシステム識別子(SID)と同じです。

インスタンス番号

データ・ブロックのエクステントを特定のインスタンスと関連付ける番号。インスタンス番号を使用すると、インスタンスを起動し、そのインスタンスに割り当てられたエクステントが挿入および更新に使用されていることを確認できます。これによって、そのインスタンスが他のインスタンスに割り当てられた領域を使用していないことを確認できます。

インターコネクト

ノード間の通信リンク。

論理ボリューム・マネージャ(LVM)

オンラインでのディスク記憶域管理に使用される、LinuxまたはUNIXのサブシステムの総称。

プロセス間通信(IPC)

オペレーティング・システム依存の高速転送コンポーネント。IPCは異なるノード上のインスタンス間でメッセージを転送します。インターコネクトとも呼ばれます。

マスター・ブート・レコード(MBR)

コンピュータの起動時に実行されるプログラム。通常、MBRはローカル・ハード・ディスクの最初のセクターに存在します。パーティション表を調査し、システムの起動に使用するパーティションを決定して、起動プロセスを開始します。その後、MBRプログラムは起動パーティションのブート・セクターに制御を移し、起動プロセスを続行させます。

メトリック

累積統計の変更率です。

Network Attached Storage (NAS)

ネットワーク経由でサーバーに接続された記憶域。

ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)

TCP/IPの最上位に構築されたインターネット標準プロトコル。このプロトコルは、ネットワーク内のコンピュータ時計の時刻をミリ秒単位で正確に同期化します。

ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)

コンピュータをネットワークに接続するために、コンピュータに挿入するカード。

ノード

ノードは、Oracle RACおよびOracle Clusterwareソフトウェアがインストールされているコンピュータ・システムです。

Object Link Manager (OLM)

シンボリック・リンクを論理ドライブにマッピングし、それらをOLMのGraphical User Interfaceに表示するOracleインタフェース。

OCSSD

クラスタ同期サービス(CSS)・デーモンを管理するLinuxまたはUNIXのプロセスです。クラスタ・ノード・メンバーシップを管理し、oracleユーザーとして実行し、このプロセスに失敗した場合はクラスタが再起動されます。

Oracle Cluster File System

Oracleには、2種類のクラスタ・ファイル・システム(Windows用のOCFS、Linux用のOCFS2)があります。Windows用のOCFSは独自のファイル・システムですが、Linux用のOCFS2のソースは、GNUのGeneral Public License(GPL)に基づいて使用できます。2つのファイル・システムに互換性はありません。

Oracle Cluster Registry (OCR)

クラスタ・ノード・リストに関する情報およびインスタンスからノードへのマッピング情報を管理するOracle RAC構成情報のリポジトリ。OCRは、カスタマイズされたアプリケーション用のOracle Clusterwareリソース・プロファイルに関する情報も管理します。

Oracle Enterprise Manager Configuration Assistant

Oracle Enterprise Manager機能の構成に使用できるGraphical User InterfaceベースのConfiguration Assistant。

Oracleグリッド・ネーミング・サービス・デーモン(GNSD)

Oracleグリッド・ネーミング・サービスは、クラスタmDNSと外部DNSサーバー間のゲートウェイ。gnsdプロセスは、クラスタ内で名前解決を実行します。

Oracle高可用性サービス・デーモン(OHASD)

このプロセスは、クラスタ操作を円滑化するプロセスで構成される、Oracle Clusterwareスタックの下位部分を常駐させます。

Oracle Interface Configurationツール(OIFCFG)

非クラスタのOracle DatabaseとOracle RACデータベースの両方で使用されるコマンドライン・ツールです。このツールを使用すると、コンポーネントへのネットワーク・インタフェースの割当ておよび割当て解除を行ったり、特定のネットワーク・インタフェースを使用するようにコンポーネントに指定したり、コンポーネントの構成情報を取得することができます。Oracle Universal Installerも、OIFCFGを使用して、使用可能なインタフェースの識別および表示を行います。

Oracle Managed Files

いくつかの初期化パラメータに基づいて、制御ファイル、REDOログ・ファイル、データファイルなどのデータベース・ファイルの名前の指定、場所の設定、作成、削除を自動化するサービスです。Oracle Managed Filesは、VxFSやODMなどのホスト・オペレーティング・システムでサポートされている従来のファイル・システムに加えて使用できます。データベース管理の多くの側面について独自の方針を作成する必要をなくすことによって、それらの詳細を簡略化できます。

Oracle Notification Service

すべてのFANイベントに関する情報を通信する、パブリッシュおよびサブスクライブ・サービス。

Oracle Clusterware

ノードのメンバーシップ、グループ・サービス、グローバル・リソース管理、高可用性機能などのクラスタ・データベースの処理を管理するOracle提供のクラスタウェア。

Oracle Universal Installer

Oracle Clusterware、Oracleリレーショナル・データベース・ソフトウェアおよびOracle RACソフトウェアをインストールするためのツールです。Oracle Universal Installerを使用してDatabase Configuration Assistant(DBCA)を起動することもできます。

ポリシー管理データベース

クラスタ・リソースとして定義したデータベースです。データベースの管理は、データベースがどのサーバーで実行可能か、予想されるワークロードのサポートにデータベースのインスタンスがいくつ必要かといった、リソースの構成方法によって定義されます。

RAWデバイス

ファイル・システムがまだ設定されていないディスク・ドライブ。ディスクの共有が可能であるため、Oracle RACに使用されます。「RAWパーティション」も参照してください。

RAWパーティション

最小限のアクセス・レベルでアクセスされる物理ディスクの部分。拡張パーティションが作成され、論理パーティションがフォーマットされずに拡張パーティションに割り当てられた場合に作成されます。フォーマットが完了したパーティションは、クックド・パーティションと呼ばれます。「RAWデバイス」も参照してください。

Recovery Manager (RMAN)

データファイル、制御ファイルおよびアーカイブREDOログ・ファイルをバックアップ、コピー、リストアおよびリカバリできるツール。Oracleサーバーに含まれており、個別にインストールする必要はありません。RMANは、オペレーティング・システム(OS)のプロンプトからコマンドライン・ユーティリティとして実行するか、またはGUIベースのOracle Enterprise ManagerのBackup Managerを使用して実行できます。

結果キャッシュ

結果キャッシュはSGAまたはクライアント・アプリケーション・メモリー内のメモリー領域で、データベースの問合せまたは問合せブロックの結果を再利用するために格納します。キャッシュされた行は、失効しないかぎり文およびセッション間で共有されます。

ランタイム接続ロード・バランシング

Oracle Databaseは、要求されたアプリケーションに対して現在のワークロードに応じて最適なサービスを提供する接続プールに基づいて、インテリジェントなサービス接続決定を行うことができます。JDBC、ODP.NETおよびOCIクライアントはロード・バランシング・アドバイザと統合され、これらのいずれかのクライアント環境を使用して、ランタイム接続ロード・バランシングを使用できます。

スケーラビリティ

Oracle RACアプリケーションにノードを追加し、大幅なスケールアップおよびスピードアップを実現する機能です。

セキュア・シェル(SSH)

ネットワーク上のリモート・コンピュータにログインするためのプログラム。SSHを使用すると、リモート・システム上でコマンドを実行し、ファイルをあるシステムから別のシステムに移動できます。SSHでは厳密認証が使用され、セキュアでないチャネル上での通信を保護します。

サーバー制御(SRVCTL)ユーティリティ(SRVCTL)

Server Management(SRVM)は、Oracle Enterprise ManagerをOracle RACで操作するために必要なコンポーネントを構成します。Intelligent Agent、グローバル・サービス・デーモン、SRVCTLなどのSRVMコンポーネントを使用すると、オープンなクライアント/サーバー・アーキテクチャを介して異機種間環境で実行されているクラスタ・データベースを、Oracle Enterprise Managerを使用して管理できます。

サーバー

Oracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータ・システムです。

サーバー・グループ

アプリケーション、データベースまたはその両方をホスティングするグループに論理的に分割されているクラスタ内のノードです。サーバー・グループはその他のサーバー・グループのメンバーになることができます。

サービス・レベル

システムのパフォーマンスの尺度。

サービス

Oracle RACデータベースで定義可能なエンティティ。サービスによって、データベースのワークロードをグループ化し、サービスを提供するために割り当てられた最適なインスタンスに作業をルーティングできます。

Shared Everything

すべてのインスタンスによってすべてのデータへのアクセスが共有されるデータベースのアーキテクチャ。

単一クライアント・アクセス名(SCAN)

Oracle Database 11gのデータベース・クライアントでは、データベースとの接続にSCANを使用します。SCANは、パブリック・クライアント接続を処理するクラスタ内の複数のリスナーに対応する、複数のIPアドレスに解決できます。

単一のサービス

一度に1つのインスタンス上のみで実行されるサービス。サービスの分散トランザクション処理(DTP)プロパティを定義することによって、サービスを強制的にSINGLETONサービスにすることができます。

スプリット・ブレイン・シンドローム

複数のインスタンスによってクラスタ・データベースの制御が試行される状態。たとえば、2ノード環境で、一方のインスタンスによって更新の管理が試行され、もう一方のインスタンスによって同時に更新の管理が試行される状態です。

システム識別子(SID)

Oracleシステム識別子(SID)は、実行中のOracleソフトウェアの特定のインスタンスを識別します。Oracle RACデータベースの場合、クラスタ内の各ノードにはデータベースを参照するインスタンスが存在します。

透過的アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)

Oracle RACやOracle RAC Guardなどの高可用性環境を対象としたランタイム・フェイルオーバーで、TAFとは、アプリケーションからサービスへの接続のフェイルオーバーおよび再確立を指します。これにより、クライアント・アプリケーションは接続障害の発生時にデータベースに自動的に再接続でき、実行中だったSELECT文を再開することも可能です。この再接続は、Oracle Call Interfaceライブラリ内から自動的に実行されます。

投票ディスク

ノードのメンバーシップに関する情報を管理するファイル。

ウォレット

ウォレットは、個々のエンティティのセキュリティ資格証明の格納と管理に使用するデータ構造です。