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Oracle® Databaseリリース・ノート
11gリリース2 (11.2) for HP-UX
B59006-06
 

 

Oracle® Database

リリース・ノート

11gリリース2(11.2) for HP-UX

B59006-06(原本部品番号:E23561-06)

2013年12月

このリリース・ノートには、今回のリリースのプラットフォーム固有または製品固有のマニュアルに記載されていない情報が含まれています。このドキュメントは、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の補足です。

このドキュメントは、リリース後に更新される場合があります。このドキュメントの更新を確認したり、その他のOracleドキュメントを参照する場合は、Oracle Technology Network (OTN)のWebサイトのドキュメント・セクションを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html

このリリース・ノートは、次の項目で構成されています。

1 動作要件

Oracle Database 11gリリース2(11.2)に関する最新の動作要件については、次のURLでMy Oracle Support(以前のOracleMetaLink)を参照してください。

https://support.oracle.com

Bashのサポート

Bashは、HP-UX Itaniumではサポートされていません。

2 最新のアップグレード情報

アップグレード前後の処理、互換性、相互運用性に関する最新の更新とベスト・プラクティスについては、My Oracle Support(以前のOracleMetalink)のノート785351.1を参照してください。これは「Oracle 11gR2 Upgrade Companion」ページにリンクしています。

https://support.oracle.com

3 サポート対象外の製品

『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の「このリリースで使用できない機能または制限されている機能」の項に、使用できない機能および製品のリストがあります。

『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の「このリリースで使用できない機能または制限されている機能」の項に記載されている項目以外に、次の製品または機能がサポートされていません。

データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュのサポート

Database Smart Flash CacheはOracle SolarisおよびOracle Linuxのみでサポートされています。Oracle Linux上のリリース11.2.0.1の場合、8974084パッチをインストールする必要があります。

Oracle Automatic Storage Managementクラスタ・ファイル・システム(Oracle ACFS)およびOracle Automatic Storage Management動的ボリューム・マネージャ(Oracle ADVM)のサポート

Oracle ACFSおよびOracle ADVMはサポートされません。

Oracle ODBCドライバのサポート

Oracle ODBCドライバはHP-UX PA-RISCではサポートされません。

ASMLIBのサポート

ASMLIBはHP-UXではサポートされていません。

4 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.1)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.1に固有の情報です。

4.1 リリース11.2.0.1のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

4.2 リリース11.2.0.1のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

4.2.1 スタンドアロン・サーバーでのOracle Grid Infrastructureのインストール時、Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistantが失敗する

ASM_DISKSTRING属性が、デフォルトである空の文字列("")に設定されている場合およびディスクへのパスが複数ある場合、スタンドアロン・サーバーでのOracle Grid Infrastructureのインストール時、Oracle Automatic Storage Managementでディスクの検出に失敗します。次のエラー・メッセージが表示されます。

ORA-15020: discovered duplicate ASM disk "HPISIHA_0000" 

回避策:

コマンドsrvctl modify asm -d diskstringを使用して、ASM_DISKSTRING属性を有効なディレクトリ・パスに設定します。すべてのディスクに同じディレクトリ・パスからアクセスするような方法で、デバイスのディレクトリ・パスへの権限を変更することもできます。

この問題は、Oracle Bug#9117353によって追跡されます。

4.3 リリース11.2.0.1のその他の既知の問題

次の項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

4.3.1 スペイン語およびフランス語のヘルプ・ファイルの翻訳の問題

スペイン語またはフランス語を選択すると、Oracle Universal Installerによって翻訳済のヘルプ・ファイルがOracleホーム・ディレクトリにコピーされません。

回避策:

スペイン語に翻訳されたヘルプ・ファイルを取得するには、「製品言語の選択」ページで、「スペイン語(ラテン・アメリカ)」と「スペイン語」の両方を選択します。フランス語に翻訳されたヘルプ・ファイルを取得するには、「フランス語(カナダ)」と「フランス語」の両方を選択します。

この問題は、Oracle Bug#9147106によって追跡されます。

4.3.2 Oracle Management Serviceからの間違ったリバースpingコマンド

間違ったリバースpingコマンドがOracle Management ServiceからOracle Enterprise Manager Database Controlに指定されます。emoms.propertiesファイルの内容は次のとおりです。

emdrep.ping.pingCommand=/usr/sbin/ping <hostname>

回避策:

emoms.propertiesファイルのプロパティを次のように変更します。

emdrep.ping.pingCommand=/usr/sbin/ping <hostname> -n 3 -m 30

注意:

IPv6を使用するすべてのコンピュータで、pingコマンドのかわりにping6コマンド(または同等のIPv6コマンド)を指定する必要があります。

この問題は、Oracle Bug#9211800によって追跡されます。

4.3.3 Oracle Database Client(32-Bit)でのヘルプ・ページのロードの失敗

Oracle Universal Installerは、clientinstaller_help.mapファイルは見つけられず、英語以外のロケールでヘルプ・ページのロードに失敗します。

回避策:

Oracle Universal Installerを実行する前にLANG=Cを設定します。インストーラのロケールが英語に変更され、ヘルプ・コンテンツを利用できるようになります。

この問題は、Oracle Bug#9474214によって追跡されます。

4.3.4 SQL Developerが起動に失敗する

Oracle Databaseのインストール後、SQL Developerが起動に失敗し、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

/bin/bash: bad interpreter: No such file or directory

回避策:

sqldeveloper.shファイルをテキスト・エディタで開き、#!/bin/bashを実際のbashの場所に変更します。次に例を示します。

#!/usr/local/bin/bash

この問題は、Oracle Bug#9335876によって追跡されます。

5 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.2に固有の情報です。

5.1 リリース11.2.0.2のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

5.2 リリース11.2.0.2のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

5.2.1 32-Bitクライアント・インストールで再リンクが失敗する

32-bitクライアント・インストールでの再リンクは、再リンク・スクリプトが64-bitライブラリをロードしようとするため、失敗します。

回避策:

インストールの後、$ORACLE_HOME/oui/oraparam.iniファイルのJRE_MEMORY_OPTIONSから、手動で-d64フラグを削除します。

この問題は、Oracle Bug#10027801によって追跡されます。

5.2.2 論理ボリューム・マネージャの問題

Oracle Automatic Storage Managementコンフィギュレーション・アシスタントは、オペレーティング・システムの論理ボリューム・マネージャ(LVM)で使用されているディスクを除外しようとします。Oracleのgridユーザーに、該当するブロック・デバイスに対する読取り権限がない場合、キャラクタ・デバイス・ファイルをデフォルトの場所である/dev/rdisk/*からチェックする際に使用するメカニズムが失敗する場合があります。このような失敗により、自動ストレージ管理コンフィギュレーション・アシスタントが既存のLVMボリューム・グループの上にOracle ASMディスク・グループを作成し、LVMのコンテンツが破損する場合も稀にあります。


注意:

Oracle ASMが参照しているキャラクタ・デバイス・ファイルが別の場所に作成されている場合、このような失敗の危険性はありません。次に例を示します。
/gridbase/asmdisks

回避策:

システム管理者が、Oracle ASMで使用される/dev/rdisk/*ファイルに読取り/書込みアクセスを明示的に付与しているサーバーでは、該当するブロック・デバイスへの読取り権限を有効にします。ブロック・デバイスの所有者の変更は必要ありません。たとえば、Oracle ASMでディスク11を使用可能な場合、そのディスクに対するデバイス・ファイルのリストは、通常、次のように示されます。

$ ls -l /dev/*disk/disk11
brw-r-----   1 bin       sys         5 0x000001 Apr 21 2009 /dev/disk/disk11
crw-rw----   1 grid      oinstall  132 0x00001c Apr 21 2009 /dev/rdisk/disk11

rootユーザーとして、次のコマンドを使用してブロック・デバイスへの読取りアクセスを有効にします。

chmod a+r /dev/disk/disk11

この結果、次のようになります。

$ ls –l /dev/*disk/disk11
 
brw-r--r--   1 bin    sys            5 0x000001 Apr 21  2009 /dev/disk/disk11
 
crw-rw----   1 grid   oinstall     132 0x000001 Apr 21  2009 /dev/rdisk/disk11

この問題は、Oracle Bug#9956769によって追跡されます。

5.2.3 データベース・アップグレードでの所有者およびグループ権限の問題

Oracle ASM検出パス/dev/rdsk/*をデフォルトとして使用して、Oracle Databaseリリース10.xまたは11.1からリリース11.2にアップグレードする場合、該当する/dev/rdisk*ディスクに、レガシー・デバイス特殊ファイルの/dev/rdsk/*ディスクと同じ所有者およびグループ権限が使用されていることを確認します。使用されていない場合、データベースの起動に失敗する可能性があります。

次のコマンドを実行して、レガシー・デバイス特殊ファイルのディスクと、永続デバイス特殊ファイルのディスクをマップします。

ioscan -m dsf

マッピングの結果に基づいて、該当する永続デバイス特殊ファイルのディスクで権限を変更します。

この問題は、Oracle Bug#10148343によって追跡されます。

5.2.4 クラスタのノード間でのネットワーク接続の問題

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールする際、root.shスクリプトが2番目のノードで失敗し、次のエラーがocssd.logに記録されます。

CSSD][105]clssnmLocalJoinEvent: takeover aborted due to cluster member node found on disk 
CRS-5818:Aborted command 'start for resource: ora.cssd 1 1' for resource 'ora.cssd'

解決方法:

最新の10 Gigabit Ethernetアダプタを備えたサーバーでは、バージョンB.11.31.1009.01以上の10GigEthr-02ソフトウェア・バンドルが必要です。

swlist 10GigEthr-02コマンドを実行して、HPサーバーの現在のバージョンを識別します。これが前述のバージョンよりも古い場合は、HPのサイトで「Search」フィールドに10GigEthr-02と入力し、最新ソフトウェアをダウンロードします。

https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/index.do

この問題は、Oracle Bug#10175794によって追跡されます。

5.2.5 Oracle Enterprise Manager Database Controlでのパフォーマンス統計の問題

Oracle Enterprise Managerのクラスタ・パフォーマンス・ページのサマリー・チャートにデータが表示されません。

回避策:

次の手順を実行します。

  1. Oracle Enterprise Manager Database Controlを停止します。

  2. 次をプロパティ・ファイル$ORACLE_HOME/host_dbuniquename/sysman/config/emoms.propertiesに追加します。

    oracle.sysman.db.rac.useRemoteCollection=false
    
  3. Oracle Enterprise Manager Database Controlを再起動します。

この問題は、Oracle Bug#10129539によって追跡されます。

5.3 リリース11.2.0.2のその他の既知の問題

次の項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

5.3.1 SQL Developerが起動に失敗する

Oracle Databaseのインストール後、SQL Developerが起動に失敗し、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

/bin/bash: bad interpreter: No such file or directory

回避策:

sqldeveloper.shファイルをテキスト・エディタで開き、#!/bin/bashを実際のbashの場所に変更します。次に例を示します。

#!/usr/local/bin/bash

この問題は、Oracle Bug#9335876によって追跡されます。

6 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.3)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.3に固有の情報です。

6.1 リリース11.2.0.3のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

6.2 リリース11.2.0.3のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

6.2.1 Oracle Grid Infrastructureのインストール時のSEMMNUカーネル・パラメータの問題

Oracle Grid Infrastructureのインストール時に、runfixup.shスクリプトを実行してSEMMNUカーネル・パラメータの値を調整するように求められると、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

NOTE:    The requested changes could not be applied to the currently
         running system, for the following reasons:
         - The tunable 'semmnu' cannot be changed without a reboot.
        * The requested changes have been saved, and will take effect at
         next boot.

回避策:

インストール前にSEMMNUの値を適切な値に設定するか、エラー・メッセージを無視してインストールを続行します。インストールが完了したら、サーバーを再起動してカーネル・パラメータの変更を実行します。

この問題は、Oracle Bug#12811986によって追跡されます。

6.2.2 Oracle Grid InfrastructureのアップグレードがOracle ASMアップグレードで失敗する

バージョン11.1.0.7以降のOracle ASMからOracle Grid Infrastructure 11.2.0.2または11.2.0.3にアップグレードしようとした場合、または、Oracle Grid Infrastructureのアップグレード時にOracle ASMのアップグレードを選択し、Oracle ASM 11.1.0.7のインストール所有者がOracle Clusterwareのインストールとは異なる場合は、アップグレードが失敗します。

回避策:

作業パスを、アップグレードを試行した際に作成される新しいGrid Infrastructureホームに変更します。

次のコマンドを実行して、Oracle ASMのインストールを手動でアップグレードします。

Grid_home_for_11_2/bin/asmca 

この問題は、Oracle Bug#12741662によって追跡されます。

6.2.3 Oracle Cluster Registryでの権限の問題

クラスタ検証ユーティリティでOCR整合性チェックを実行すると、Oracle Cluster Registryで使用されるデバイスへのアクセス権限をユーザーが持たないことにより、共有性チェックが失敗する場合があります。次のようなエラーが表示される場合があります。

PRVF-4172 : Check of OCR device "device_used_for_OCR" for sharedness
failed Could not find the storage

回避策:

エラー・メッセージのdevice_used_for_OCRで識別されるデバイスの権限をチェックします。rootユーザーとしてログインしている場合は、デバイスへのアクセス権限をユーザーに付与します。

この問題は、Oracle Bug#10064738によって追跡されます。

6.2.4 修正スクリプトでmaxssiz_64bitカーネル・パラメータが設定されない

fixup.shスクリプトで、カーネル・パラメータmaxssiz_64bitが正常なデータベース・インストールに必要な最小値に設定されません。

回避策:

rootユーザーとして次のコマンドを実行し、パラメータをチューニングします。

# /usr/sbin/kctune maxssiz_64bit=1073741824

この問題は、Oracle Bug#12746701によって追跡されます。

6.2.5 修正スクリプトでshmmniおよびshmsegカーネル・パラメータが設定されない

fixup.shスクリプトで、カーネル・パラメータshmmniおよびshmsegが正常なデータベース・インストールに必要な最小値に設定されません。

回避策:

rootユーザーとして次のコマンドを実行し、パラメータをチューニングします。

# /usr/sbin/kctune shmmni=4096
# /usr/sbin/kctune shmseg=512

この問題は、Oracle Bug#12739313によって追跡されます。

6.2.6 Oracle Grid Infrastructureを11.2.0.3リリースにアップグレードした後のOC4Jエラー

OC4Jが有効なままになっていると、Oracle Grid Infrastructureを11.2.0.3リリースにアップグレードした後にエラーが発生する場合があります。rootupgrade.shログ・ファイルに次のエラー・メッセージが表示されます。

PRKO-2116: OC4J is already enabled. 

回避策:

次の手順を使用して、OC4Jリソースを無効にして停止します。

  1. Oracle Clusterwareスタックの実行中に、次のコマンドを入力します。

    $ srvctl config oc4j
    

    このコマンドの出力でOC4Jが有効であると表示される場合は、次のコマンドを入力してOC4Jを無効にします。

    $ srvctl disable oc4j
    
  2. 次のコマンドを実行して、OC4Jが実行中かどうかをチェックします。

    $ srvctl status oc4j
    
  3. 前述の手順のコマンドの出力で、OC4Jが実行中と表示される場合は、次のようにOC4Jを停止します。

    $ srvctl stop oc4j
    
  4. 次のコマンドを入力して、OC4Jリソースが実行されていないことを確認します。

    $ srvctl status oc4j
    

この問題は、Oracle Bug#12845598によって追跡されます。

6.2.7 HP-UXの自動SSH構成の問題

このリリースでは、インストーラの問題により自動SSH構成は利用できません。

回避策:

Oracle Grid Infrastructureのインストール・ガイドのすべてのクラスタ・ノードでのSSHの手動構成に関する項の説明に従って、手動SSH構成を実行します。

この問題は、Oracle Bug#9979216によって追跡されます。

6.2.8 クラスタのノード間でのネットワーク接続の問題

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールする際、root.shスクリプトが2番目のノードで失敗し、次のエラーがocssd.logに記録されます。

CSSD][105]clssnmLocalJoinEvent: takeover aborted due to cluster member node found on disk 
CRS-5818:Aborted command 'start for resource: ora.cssd 1 1' for resource 'ora.cssd'

解決方法:

最新の10 Gigabit Ethernetアダプタを備えたサーバーでは、バージョンB.11.31.1009.01以上の10GigEthr-02ソフトウェア・バンドルが必要です。

swlist 10GigEthr-02コマンドを実行して、HPサーバーの現在のバージョンを識別します。これが前述のバージョンよりも古い場合は、HPのサイトで「Search」フィールドに10GigEthr-02と入力し、最新ソフトウェアをダウンロードします。

https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/index.do

この問題は、Oracle Bug#10175794によって追跡されます。

6.3 リリース11.2.0.3のその他の既知の問題

この時点で既知の問題はありません。

7 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.4)に固有の情報

次の内容は、リリース11.2.0.4に固有の情報です。

7.1 リリース11.2.0.4のインストールの事前要件

インストールの事前要件は、インストレーション・ガイドを参照してください。

7.2 リリース11.2.0.4のインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

7.2.1 自動SSH構成の問題

このリリースでは、インストーラの問題により自動SSH構成は利用できません。

回避策:

Oracle Grid Infrastructureのインストール・ガイドのすべてのクラスタ・ノードでのSSHの手動構成に関する項の説明に従って、手動SSH構成を実行します。

この問題は、Oracle Bug#9979216によって追跡されます。

7.2.2 Oracle Grid InfrastructureのアップグレードがOracle ASMアップグレードで失敗する

バージョン11.1.0.7のOracle ASMからOracle Grid Infrastructure 11.2.0.2、11.2.0.3または11.2.0.4にアップグレードする際に、Oracle Grid Infrastructureのアップグレード時にOracle ASMのアップグレードを選択し、そのOracle ASM 11.1.0.7のインストール所有者がOracle Clusterwareのインストール所有者とは異なる場合、アップグレードが失敗します。

回避策:

作業パスを、アップグレードを試行した際に作成される新しいGrid Infrastructureホームに変更します。

次のコマンドを実行して、Oracle ASMのインストールを手動でアップグレードします。

Grid_home_for_11_2/bin/asmca 

この問題は、Oracle Bug#12741662によって追跡されます。

7.2.3 Oracle Cluster Registryでの権限の問題

クラスタ検証ユーティリティでOCR整合性チェックを実行すると、Oracle Cluster Registryで使用されるデバイスへのアクセス権限をユーザーが持たないことにより、共有性チェックが失敗する場合があります。次のようなエラーが表示される場合があります。

PRVF-4172 : Check of OCR device "device_used_for_OCR" for sharedness
failed Could not find the storage

回避策:

エラー・メッセージのdevice_used_for_OCRで識別されるデバイスの権限をチェックします。rootユーザーとしてログインしている場合は、デバイスへのアクセス権限をユーザーに付与します。

この問題は、Oracle Bug#10064738によって追跡されます。

7.2.4 クラスタのノード間でのネットワーク接続の問題

クラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールする際、root.shスクリプトが2番目のノードで失敗し、次のエラーがocssd.logに記録されます。

CSSD][105]clssnmLocalJoinEvent: takeover aborted due to cluster member node found on disk 
CRS-5818:Aborted command 'start for resource: ora.cssd 1 1' for resource 'ora.cssd'

解決方法:

最新の10 Gigabit Ethernetアダプタを備えたサーバーでは、バージョンB.11.31.1009.01以上の10GigEthr-02ソフトウェア・バンドルが必要です。

swlist 10GigEthr-02コマンドを実行して、HPサーバーの現在のバージョンを識別します。これが前述のバージョンよりも古い場合は、HPのサイトで「Search」フィールドに10GigEthr-02と入力し、最新ソフトウェアをダウンロードします。

https://h20392.www2.hp.com/portal/swdepot/index.do

この問題は、Oracle Bug#10175794によって追跡されます。

7.2.5 データベース・クライアント(32ビット)インストール時にメモリーの前提条件チェックが失敗する

データベース・クライアント(32ビット)のインストール時に、メモリー要件チェックが失敗し、次のエラーが表示されます。

PRVF-07562: Sufficient available memory is not available on node "{0}" [Required
available memory = {1}]

回避策:

なし

この問題は、Oracle Bug#17552672によって追跡されます。

7.3 リリース11.2.0.4のその他の既知の問題

次の項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

7.3.1 データベースの2回目のインストール後にリスナーの起動に失敗する

システムにデータベースが2回目にインストールされた場合、Network Configuration Assistantはリスナーの起動に失敗します。

回避策:

次のいずれかの回避策を使用します。

  • Network Configuration Assistantをスキップしてインストールを続行します。

  • ORACLE_HOME2/network/admin/listener.oraファイルを編集し、ポートの値を、競合しない値に変更します。

  • 次のコマンドを入力して、リスナーを起動します。

    ORACLE_HOME2/bin/lsnrctl start listener
    

この問題は、Oracle Bug#17580585によって追跡されます。

8 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。


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B59006-06

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