構文

用途
DECOMPOSEは、Unicodeキャラクタに対してのみ有効です。DECOMPOSEは、任意のデータ型の文字列を引数として取り、入力と同じキャラクタ・セットで分解されたUnicodeの文字列を戻します。たとえば、oウムラウト・コードポイントは、ウムラウト・コードポイントが続く「o」コードポイントとして戻されます。
stringは、CHAR、VARCHAR2、NCHAR、NVARCHAR2、CLOBまたはNCLOBデータ型です。
CANONICALを使用すると標準的な分解が行われ、(たとえば、COMPOSEファンクションを使用して)元の文字列への再構成が可能になります。これはデフォルトであり、NFD正規形の文字列が戻されます。
COMPATIBILITYを使用すると互換モードで分解が行われます。このモードでは、再構成はできません。このモードは、半角および全角のカタカナ文字を分解する場合など、外的な書式またはスタイル情報なしに再構成を行うことが望ましくない場合に有効です。このモードでは、NFKD正規形の文字列が戻されます。
暗黙的な変換を使用して、CLOBおよびNCLOBの値がサポートされます。charが文字のLOB値の場合、COMPOSE演算の前にVARCHAR値に変換されます。特定の開発環境で、LOB値のサイズがVARCHARのサポートする長さを超える場合、この演算は失敗します。
例
次の例では、文字列「Châteaux」をその要素のコードポイントに分解します。
SELECT DECOMPOSE ('Châteaux')
FROM DUAL;
DECOMPOSE
---------
Cha^teaux
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注意: この例の結果は、ご使用のオペレーティング・システムのキャラクタ・セットによって異なる場合があります。 |