構文
cost_matrix_clause::=
mining_attribute_clause::=
用途
このファンクションは、DBMS_DATA_MINING
パッケージまたはOracle Data Minerで作成した分類モデルで使用するためのものです。また、指定した予測のコストのメジャーをOracleのNUMBER
として戻します。
オプションのclass
パラメータを指定すると、このファンクションは指定したクラスのコストを戻します。class
パラメータを指定しない場合、最適な予測に関連付けられたコストが戻されます。この形式とPREDICTION
ファンクションを組み合せて使用すると、予測値とコストの最適な組合せを取得できます。
COST
句は、すべての分類モデルに対して有効です。
モデルに関連付けられたコスト・マトリックスを考慮して、スコアリングを実行する必要があることを示すには、COST
MODEL
を指定します。このようなスコアリングのコスト・マトリックスが存在しない場合は、エラーが戻されます。
コスト・マトリックスが存在するかどうかわからない場合は、COST
MODEL
AUTO
を指定します。この場合、次のようになります。
格納されたコスト・マトリックスが存在する場合は、格納されたコスト・マトリックスを使用してコストが戻されます。
格納されたコスト・マトリックスが存在しない場合は、単位コスト・マトリックス(対角線上は0の値、それ以外の場所は1の値)が適用されます。これは、1から指定されたクラスの確率を引いた値と同じです。
表内コスト・マトリックスを指定するには、VALUES
句(cost_matrix_clause
の下の方のブランチ)を使用します。表内コスト・マトリックスは、モデルがスコアリングのコスト・マトリックスに関連付けられているかどうかにかかわらず使用できます。表内コスト・マトリックスの例は、『Oracle Data Miningアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。
mining_attribute_clause
は、PREDICTION
ファンクションと同様に動作します。「mining_attribute_clause」を参照してください。
関連項目:
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例
次の例では、イタリア在住で、提携カードの使用を薦める上で最もコストが低い顧客を10人検索します。
この例と前提条件のデータ・マイニング操作は、デモ・ファイル$ORACLE_HOME/rdbms/demo/dmdtdemo.sql
で確認できます。データ・マイニングのデモ・ファイルの一般情報は、『Oracle Data Mining管理者ガイド』を参照してください。次に、このファンクションの構文の使用例を示します。
WITH cust_italy AS ( SELECT cust_id FROM mining_data_apply_v WHERE country_name = 'Italy' ORDER BY PREDICTION_COST(DT_SH_Clas_sample, 1 COST MODEL USING *) ASC, 1 ) SELECT cust_id FROM cust_italy WHERE rownum < 11; CUST_ID ---------- 100081 100179 100185 100324 100344 100554 100662 100733 101250 101306 10 rows selected.