プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Database SQL言語リファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56299-08
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

STATS_BINOMIAL_TEST

構文

stats_binomial_test.gifの説明が続きます。
図「stats_binomial_test.gif」の説明

用途

STATS_BINOMIAL_TESTは、有効な値が2つのみである二値変数に使用する直接確立法です。このファンクションは、標本の割合と指定された割合との差をテストします。このテストでは通常、小さいサイズの標本が使用されます。

このファンクションは4つの引数を取ります。expr1はテスト対象の標本、expr2は割合を求める値、pはテストの基準となる割合です。4つ目の引数はVARCHAR2型の戻り値です。4つ目の引数を指定しない場合、デフォルトでTWO_SIDED_PROBが戻り値になります。表5-3に、戻り値の意味を示します。

表5-3 STATS_BINOMIALの戻り値

戻り値 意味

TWO_SIDED_PROB

指定された母集団の割合pが、観測された割合より外側になる確率

EXACT_PROB

指定された母集団の割合pが、観測された割合と正確に同じ値になる確率

ONE_SIDED_PROB_OR_MORE

指定された母集団の割合pが、観測された割合以上になる確率

ONE_SIDED_PROB_OR_LESS

指定された母集団の割合pが、観測された割合以下になる確率


EXACT_PROBでは、pと一致する割合が戻される確率が戻されます。標本における割合が、50%と大幅に異なるか(有意差があるか)どうかをテストする場合、通常、pを0.50に設定します。割合が異なるかどうかのみをテストする場合、戻り値にTWO_SIDED_PROBを使用します。割合がexpr2の値より大きいかどうかをテストする場合、戻り値にONE_SIDED_PROB_OR_MOREを使用します。割合がexpr2より小さいかどうかをテストする場合、戻り値にONE_SIDED_PROB_OR_LESSを使用します。

STATS_BINOMIAL_TESTの例 次の例では、母集団の69%が男性であるという仮定に基づいて観測された男性数が、実際の男性数と正確に同一となる確率を判断します。

SELECT AVG(DECODE(cust_gender, 'M', 1, 0)) real_proportion,
       STATS_BINOMIAL_TEST
         (cust_gender, 'M', 0.68, 'EXACT_PROB') exact,
       STATS_BINOMIAL_TEST
         (cust_gender, 'M', 0.68, 'ONE_SIDED_PROB_OR_LESS') prob_or_less
  FROM sh.customers;