プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Database SQL言語リファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56299-08
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

STATS_KS_TEST

構文

stats_ks_test.gifの説明が続きます。
図「stats_ks_test.gif」の説明

用途

STATS_KS_TESTは、2つの標本を比較して、それらが同じ母集団に属しているか、または同じ分布を持つ母集団に属しているかをテストするKolmogorov-Smirnovファンクションです。このファンクションでは、標本の母集団が正規分布に従うとは仮定されません。

このファンクションは、2つの式とVARCHAR2型の戻り値の3つの引数を取ります。expr1には、データを2つの標本に分類する値を指定します。expr2には、各標本の値を指定します。expr1に、行を1つのみか3つ以上の標本に分類する値を指定すると、エラーが発生します。このファンクションは、3つ目の引数に従って1つの値を戻します。3つ目の引数を指定しない場合、デフォルトでSIGが戻り値になります。表5-6に、戻り値の意味を示します。

表5-6 STATS_KS_TESTの戻り値

戻り値 意味

STATISTIC

Dの観測値

SIG

Dの有意性


STATS_KS_TESTの例 次の例では、Kolmogorov-Smirnov検定を使用して、男性と女性に対する売上の分布が偶然であるかどうかを判断します。

SELECT stats_ks_test(cust_gender, amount_sold, 'STATISTIC') ks_statistic,
       stats_ks_test(cust_gender, amount_sold) p_value
  FROM sh.customers c, sh.sales s
  WHERE c.cust_id = s.cust_id;

KS_STATISTIC    P_VALUE
------------ ----------
  .003841396 .004080006