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Oracle® Database SQL言語リファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56299-08
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算術演算子

1つまたは2つの引数を持つ算術演算子を使用することによって、数値を否定(正負を反転)、加算、減算、乗算および除算できます。これらの演算子の中には、日時および時間隔の演算に使用されるものもあります。演算子の引数は、数値データ型、または数値データ型に暗黙的に変換可能な任意のデータ型に解決される必要があります。

単項算術演算子は、引数の数値データ型と同じデータ型を戻します。バイナリ算術演算子の場合、Oracleは、数値の優先順位が最も高い引数を判断し、残りの引数をそのデータ型に暗黙的に変換して、そのデータ型を戻します。表4-2に、算術演算子を示します。


関連項目:

暗黙的な変換の詳細は、表3-10「暗黙的な型変換のマトリックス」を参照してください。数値の優先順位の詳細は、「数値の優先順位」を参照してください。また、「日時および期間の演算」を参照してください。

表4-2 算術演算子

演算子 用途

+ -

式の正負を示す場合、これらは単項演算子です。

SELECT *
  FROM order_items
  WHERE quantity = -1
  ORDER BY order_id, 
    line_item_id, product_id;

SELECT *
  FROM employees
  WHERE -salary < 0
  ORDER BY employee_id;

+ -

加算、減算を行う場合、これらはバイナリ演算子です。

SELECT hire_date 
  FROM employees
  WHERE SYSDATE - hire_date > 365
  ORDER BY hire_date;

* /

乗算、除算を行います。これらはバイナリ演算子です。

UPDATE employees
  SET salary = salary * 1.1;

二重否定や負の数の減算を表現する場合に、算術式で、連続した負の符号(--)は使用しないでください。文字--は、SQL文ではコメントの開始を示す場合に使用します。連続した負の符号は、空白またはカッコで区切ってください。SQL文中のコメントの詳細は、「コメント」を参照してください。