プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Database SQL言語リファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56299-08
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

ASSOCIATE STATISTICS

用途

ASSOCIATE STATISTICS文を使用すると、統計収集、選択性またはコストに関するファンクションが含まれた統計タイプ(またはデフォルトの統計)を、1つ以上の列、スタンドアロン・ファンクション、パッケージ、型、ドメイン索引または索引タイプに関連付けることができます。

現在のすべての統計タイプの関連付けのリストについては、USER_ASSOCIATIONSデータ・ディクショナリ・ビューを問い合せます。統計情報に関連付けるオブジェクトを分析する場合、USER_USTATSビューでその関連性を問い合せることができます。


関連項目:

ANALYZEが関連性で使用する優先順位については、「ANALYZE」を参照してください。

前提条件

この文を発行する場合は、ベース・オブジェクト(表、ファンクション、パッケージ、型、ドメイン索引または索引タイプ)を変更する適切な権限が必要です。さらに、デフォルト統計情報のみを関連付けていないかぎり、統計タイプに対する実行権限が必要です。統計タイプは、すでに定義されている必要があります。


関連項目:

型の定義の詳細は、「CREATE TYPE」を参照してください。

セマンティクス

column_association

1つ以上の表の列を指定します。schemaを指定しない場合、表は自分のスキーマ内にあるとみなされます。

function_association

1つ以上のスタンドアロン・ファンクション、パッケージ、ユーザー定義データ型、ドメイン索引または索引タイプを指定します。schemaを指定しない場合、オブジェクトは自分のスキーマ内にあるとみなされます。

  • FUNCTIONSは、スタンドアロン・ファンクションのみを参照し、メソッド型または組込みファンクションは参照しません。

  • TYPESはユーザー定義型のみを参照し、組込みSQLデータ型は参照しません。

function_associationの制限事項: すでに関連性を定義してあるオブジェクトには指定できません。まず、このオブジェクトと統計情報の関連性を取り消す必要があります。

using_statistics_type

列、ファンクション、パッケージ、型、ドメイン索引または索引タイプと関連付ける統計タイプ(または型のシノニム)を指定します。statistics_typeは作成済である必要があります。

NULLキーワードが有効であるのは、統計情報を列または索引に関連付ける場合のみです。統計タイプをオブジェクト型に関連付けると、そのオブジェクト型の列は統計タイプを継承します。同様に、統計タイプを索引タイプに関連付けると、その索引タイプの索引インスタンスは統計タイプを継承します。この継承を無効にするには、その列または索引に別の統計タイプを関連付けます。その列や索引に統計タイプが何も関連付けられていない状態にするには、using_statistics_type句の中でNULLを指定します。

統計タイプの指定の制限事項: ファンクション、パッケージ、型または索引タイプにはNULLを指定できません。


関連項目:

統計収集ファンクションの作成の詳細は、『Oracle Databaseデータ・カートリッジ開発者ガイド』を参照してください。

default_cost_clause

スタンドアロン・ファンクション、パッケージ、型、ドメイン索引または索引タイプのデフォルトのコストを指定します。この句を指定する場合、CPUコスト、I/Oコスト、ネットワーク・コストの順でそれぞれに対して1つの数を指定する必要があります。それぞれのコストは、ファンクションまたはメソッドを一度実行した場合、またはドメイン索引に一度アクセスした場合の値です。指定できる値は0(ゼロ)以上の整数です。

default_selectivity_clause

スタンドアロン・ファンクション、型、パッケージまたはユーザー定義演算子が指定された述語に対するデフォルトの選択性をパーセントで指定します。default_selectivity_clauseは、0から100の数値である必要があります。範囲外のものは無視されます。

default_selectivity_clause句の制限事項: DEFAULT SELECTIVITYは、ドメイン索引または索引タイプに指定できません。

storage_table_clause

この句は、INDEXTYPEの統計に対してのみ有効です。

  • WITH SYSTEM MANAGED STORAGE TABLESを指定すると、統計データの格納がシステムで管理されます。statistics_typeに指定するタイプによって、システムで保持される表に統計関連の情報が格納されます。また、指定する索引タイプはすでに登録済であるか、またはWITH SYSTEM MANAGED STORAGE TABLES句をサポートするように変更されている必要があります。

  • WITH USER MANAGED STORAGE TABLESを指定すると、ユーザー定義の統計情報を格納する表は、ユーザーによって管理されます。これはデフォルトの動作です。

統計情報の関連付け例: 次の文は、スタンドアロン・パッケージemp_mgmtへの関連性を作成します。このパッケージを作成する例については、『Oracle Database PL/SQL言語リファレンス』を参照してください。

ASSOCIATE STATISTICS WITH PACKAGES emp_mgmt DEFAULT SELECTIVITY 10;

デフォルト・コストの指定例: 次の文は、ドメイン索引salary_index(「拡張索引作成機能の使用方法」で作成)を使用して任意の述語を実装した場合、常にCPUコストは100、I/Oコストは5、およびネットワーク・コストは0になるように指定します。

ASSOCIATE STATISTICS WITH INDEXES salary_index DEFAULT COST (100,5,0);

オプティマイザは、コスト・ファンクションをコールするかわりに、これらのデフォルト・コストを使用します。