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Oracle® Databaseリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56311-12
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動的パフォーマンス・ビュー

Oracleには一連の基礎となるビューがあり、これらのビューは、データベース・サーバーによって管理され、データベース管理者のユーザーSYSがアクセスできます。これらのビューは、データベースがオープンされて使用されている間に継続的に更新され、内容が主にパフォーマンスに関係しているため、動的パフォーマンス・ビューと呼ばれます。

これらのビューは通常のデータベース表のように見えますが、そうではありません。これらのビューでは、内部ディスク構造およびメモリー構造体のデータが表示されます。これらのビューを選択することはできますが、更新や変更はできません。


注意:

  • 動的パフォーマンス・ビューに問い合せて、情報を抽出することができます。ただし、サポートされているのは、単純な問合せのみです。ソート、結合、GROUP BY句などが必要な場合は、情報を各V$ビューから表にコピー(たとえば、CREATE TABLE ... AS SELECT文を使用)して、その後、それらの表を問い合せてください。

  • V$ビュー内の情報は動的であるため、これらのビューのSELECT操作の読取り一貫性は保証されません。


catalog.sqlスクリプトには、動的パフォーマンス・ビューに関するビューおよびパブリック・シノニムが定義されています。これらのビューおよびシノニムを作成するには、catalog.sqlを実行する必要があります。インストール後、ユーザーSYSまたはSYSDBAロールが付与されているユーザーのみが動的パフォーマンス表にアクセスできます。catalog.sqlの実行の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

V$ビュー

実際の動的パフォーマンス・ビューは、接頭辞V_$によって識別されます。これらのビューのパブリック・シノニムには、接頭辞V$が付いています。データベース管理者および他のユーザーは、V_$オブジェクトではなく、V$オブジェクトのみにアクセスしてください。

動的パフォーマンス・ビューはOracle Enterprise Managerによって使用され、Oracle Enterprise Managerはシステム・パフォーマンスに関する情報にアクセスするための主要なインタフェースとなります。インスタンスが起動されると、メモリーから読み込まれるV$ビューがアクセス可能になります。ディスクから読み込まれるビューにアクセスするには、データベースがマウントされ、場合によってはオープンされている必要があります。

GV$ビュー

この章で説明されているほとんどすべてのV$ビューには、対応するGV$(グローバルV$)ビューがあります。Real Application Clustersでは、GV$ビューで問合せを実行すると、該当するすべてのインスタンスからV$ビュー情報が取り出されます。各GV$ビューには、V$ビュー情報以外にデータ型がNUMBERINST_ID列があります。INST_ID列には、対応付けられたV$ビュー情報を取得した元のインスタンス番号が表示されます。INST_ID列をフィルタとして使用することで、使用可能なインスタンスのサブセットからV$情報を取り出せます。たとえば、次の問合せを実行して、V$LOCKビューからインスタンス2および5の情報を取り出します。

SQL> SELECT * FROM GV$LOCK WHERE INST_ID = 2 OR INST_ID = 5;

関連項目:

ご使用のオペレーティング・システムのOracle Real Application Clustersのインストレーション・ガイド