V$LOGMNR_CONTENTSは、ログ履歴情報を示します。このビューに問い合せるには、SELECT ANY TRANSACTION権限が必要です。
V$LOGMNR_CONTENTSビューに対してSELECT文を実行すると、アーカイブREDOログ・ファイルが順番に読み込まれます。REDOログ・ファイルからの変換済レコードが、V$LOGMNR_CONTENTSビューに行として戻されます。この操作は、起動時に指定したフィルタ基準(EndTimeまたはendScn)が満たされるか、アーカイブ・ログ・ファイルの終わりに達するまで続行されます。
| 列 | データ型 | 説明 |
|---|---|---|
SCN |
NUMBER |
データベースに変更が加えられた時点のシステム変更番号(SCN) |
START_SCN |
NUMBER |
この変更を含むトランザクションが開始されたときのシステム変更番号(SCN)。COMMITTED_DATA_ONLYオプションがDBMS_LOGMNR.START_LOGMNR()の起動時に選択された場合のみ有効、それ以外の場合はNULL。この列は、トランザクションの開始を含まない時間/SCN範囲に問合せが実行されると、NULLになることもある。 |
COMMIT_SCN |
NUMBER |
トランザクションのコミット時のシステム変更番号(SCN)。COMMITTED_DATA_ONLYオプションがDBMS_LOGMNR.START_LOGMNR()の起動時に選択された場合のみ有効。 |
TIMESTAMP |
DATE |
データベースに変更が加えられた時点のタイムスタンプ |
START_TIMESTAMP |
DATE |
この変更を含むトランザクションが開始されたときのタイムスタンプ。COMMITTED_DATA_ONLYオプションがDBMS_LOGMNR.START_LOGMNR()の起動時に選択された場合のみ有効、それ以外の場合はNULL。この列は、トランザクションの開始を含まない時間/SCN範囲に問合せが実行されると、NULLになることもある。 |
COMMIT_TIMESTAMP |
DATE |
トランザクションのコミット時のタイムスタンプ。COMMITTED_DATA_ONLYオプションがDBMS_LOGMNR.START_LOGMNR()の起動時に選択された場合のみ有効。 |
XIDUSN |
NUMBER |
変更を生成したトランザクションのトランザクションIDのUNDOセグメント番号 |
XIDSLT |
NUMBER |
変更を生成したトランザクションのトランザクションIDのスロット番号 |
XIDSQN |
NUMBER |
変更を生成したトランザクションのトランザクションIDの順序番号 |
XID |
RAW(8) |
トランザクション識別子のRAW表現 |
PXIDUSN |
NUMBER |
パラレル・トランザクションの親トランザクションIDのUNDOセグメント番号 |
PXIDSLT |
NUMBER |
パラレル・トランザクションの親トランザクションIDのスロット番号 |
PXIDSQN |
NUMBER |
パラレル・トランザクションの親トランザクションIDの順序番号 |
PXID |
RAW(8) |
親トランザクション識別子のRAW表現 |
TX_NAME |
VARCHAR2(256) |
変更を行ったトランザクションの名前。トランザクションの名前が指定されている場合にのみ有効。 |
OPERATION |
VARCHAR2(32) |
変更を行ったユーザー・レベルのSQL操作:
|
OPERATION_CODE |
NUMBER |
操作コード番号:
|
ROLLBACK |
NUMBER |
1 = 関連するトランザクションの部分的ロールバックまたは完全ロールバックが実行されたためにREDOレコードが生成された場合
0 = それ以外の場合 |
SEG_OWNER |
VARCHAR2(32) |
変更されたデータ・セグメントの所有者 |
SEG_NAME |
VARCHAR2(256) |
変更されたデータ・セグメントの名前 |
TABLE_NAME |
VARCHAR2(32) |
変更された表の名前(REDOが表の変更に関係している場合) |
SEG_TYPE |
NUMBER |
変更されたデータ・セグメントのタイプ:
|
SEG_TYPE_NAME |
VARCHAR2(32) |
セグメント・タイプ名:
|
TABLE_SPACE |
VARCHAR2(32) |
変更されたデータ・セグメントが含まれている表領域の名前。この列は、OPERATION列の値がDDLの行には移入されない。これはDDLが複数の表領域を処理する場合があるため。 |
ROW_ID |
VARCHAR2(18) |
変更によって変更された行の行ID(変更がDMLに関連している場合にのみ有効)。REDOレコードがDMLに関連付けられていない場合はNULL。 |
USERNAME |
VARCHAR2(30) |
トランザクションを実行したユーザーの名前 |
OS_USERNAME |
VARCHAR2(4000) |
オペレーティング・システムのユーザー名 |
MACHINE_NAME |
VARCHAR2(4000) |
ユーザーがデータベースに接続されたマシン |
AUDIT_SESSIONID |
NUMBER |
変更を実行しているユーザー・セッションに関連付けられた監査セッションID |
SESSION# |
NUMBER |
変更を行ったセッションのセッション番号 |
SERIAL# |
NUMBER |
変更を行ったセッションのシリアル番号 |
SESSION_INFO |
VARCHAR2(4000) |
トランザクションを実行したデータベース・セッションに関する情報。プロセス情報、ユーザーがログインしたマシン名などを含む。可能なSESSION_INFO列には次の情報が含まれる場合がある。
|
THREAD# |
NUMBER |
データベースに変更を加えたスレッドの番号 |
SEQUENCE# |
NUMBER |
トランザクション内のSQL文の順序番号。COMMITED_DATA_ONLYオプション・セットなしでマイニングする場合、この値は1。 |
RBASQN |
NUMBER |
変更に関連付けられたREDOレコードのREDOブロック・アドレス(RBA)に関連付けられた順序番号 |
RBABLK |
NUMBER |
ログ・ファイル内のRBAブロック番号 |
RBABYTE |
NUMBER |
ブロック内のRBAバイト・オフセット |
UBAFIL |
NUMBER |
UNDOブロックを含むファイルを識別するUNDOブロック・アドレス(UBA)ファイル番号 |
UBABLK |
NUMBER |
UNDOブロックのUBAブロック番号 |
UBAREC |
NUMBER |
UNDOブロック内のUBAレコード索引 |
UBASQN |
NUMBER |
UBAのUNDOブロック順序番号 |
ABS_FILE# |
NUMBER |
トランザクションによって変更されたブロックのデータ・ブロック絶対ファイル番号 |
REL_FILE# |
NUMBER |
データ・ブロックの相対ファイル番号。オブジェクトの表領域からの相対番号。 |
DATA_BLK# |
NUMBER |
ファイル内のデータ・ブロック番号 |
DATA_OBJ# |
NUMBER |
オブジェクトを識別するデータ・ブロック・オブジェクト番号 |
DATA_OBJV# |
NUMBER |
変更されている表のバージョン番号 |
DATA_OBJD# |
NUMBER |
表領域内のオブジェクトを識別するデータ・ブロックのデータ・オブジェクト番号 |
SQL_REDO |
VARCHAR2(4000) |
再構成されたSQL文で、変更を実行した元のSQL文と同じ。データベースに対してSQL_REDOを実行する前に、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照。
LogMinerは一時表のSQL REDOを生成しない。そのような場合、この列には文字列 |
SQL_UNDO |
VARCHAR2(4000) |
再構成されたSQL文で、変更を実行した元の文の結果を取り消すために使用できる。DDL文には対応するSQL_UNDOが存在しない。データベースに対してSQL_UNDOを実行する前に、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照。
LogMinerは一時表のSQL UNDOを生成しない。そのような場合、この列には文字列 |
RS_ID |
VARCHAR2(32) |
レコード・セットID。ともに行の論理変更を一意に識別するタプル(RS_ID、SSN)。通常、これはV$LOGMNR_CONTENTSからの1行を意味するが、REDOまたはUNDOの単一のSQL文が大きすぎてそれぞれの列、SQL_UNDOまたはSQL_REDO内に収まらない場合、複数行となる場合もある。RS_IDは、行を生成したREDOレコードを一意に識別する。 |
SSN |
NUMBER |
SQL順序番号。RS_IDと組み合せて使用され、行の論理変更を一意に識別し、V$LOGMNR_CONTENTSビューから1行以上で表示される。 |
CSF |
NUMBER |
継続SQLフラグ。表示される値:
|
INFO |
VARCHAR2(32) |
行に関する情報メッセージ。たとえば、文字列「USER DDL」は、SQL_REDO列に戻されたDDL文がユーザーによって実行されたトップレベルのDDLであることを示し、文字列「INTERNAL DDL」は、SQL_REDO列に戻されたDDL文がRDBMSによって内部で実行されたことを示す。 |
STATUS |
NUMBER |
0の値は、SQL_REDOおよびSQL_UNDO列に示されている再構成されたSQL文が、有効な実行可能SQL文であることを示す。それ以外の場合、再構成されたSQL文は実行不可能。これは、分析用のLogMinerにデータ・ディクショナリが提供されていないか、提供されたデータ・ディクショナリに、マイニングされているオブジェクトの定義がないことによる。
|
REDO_VALUE |
NUMBER |
DBMS_LOGMNR.MINE_VALUE()およびDBMS_LOGMNR.COLUMN_PRESENT()ファンクションへの入力として使用。 |
UNDO_VALUE |
NUMBER |
DBMS_LOGMNR.MINE_VALUE()およびDBMS_LOGMNR.COLUMN_PRESENT()ファンクションへの入力として使用。 |
SAFE_RESUME_SCN |
NUMBER |
将来の使用のために予約済 |
CSCN |
NUMBER |
COMMIT_SCN列が設定されている場合、この列は非推奨になる |
OBJECT_ID |
RAW(16) |
XMLType表へのDMLに使用するオブジェクト識別子。タイプが定義されていない表を変更する場合、この列の値はNULL。 |
EDITION_NAME |
VARCHAR2(30) |
DDL文が実行されたエディションを示す |
CLIENT_ID |
VARCHAR2(64) |
操作を実行したセッションでのクライアント識別子(適用できる場合)。 |