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Oracle® Databaseリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56311-12
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V$SESSION

V$SESSIONは、カレント・セッションごとのセッション情報を示します。

データ型 説明
SADDR RAW(4 | 8) セッション・アドレス
SID NUMBER セッション識別子
SERIAL# NUMBER セッション・シリアル番号。セッションのオブジェクトを一意に識別するために使用される。これによって、セッションが終了してから別のセッションが同じセッションIDで開始される場合、セッション・レベルのコマンドが必ず正しいセッション・オブジェクトに適用される。
AUDSID NUMBER 監査セッションID
PADDR RAW(4 | 8) このセッションを所有するプロセスのアドレス
USER# NUMBER Oracleユーザー識別子
USERNAME VARCHAR2(30) Oracleユーザー名
COMMAND NUMBER 実行中のコマンド(最後の文を解析済)。

次のSQL問合せを実行することによって、このCOMMAND列に戻された任意の値nのコマンド名がわかる。

SELECT command_name
   FROM v$sqlcommand
   WHERE command_type = n;

このCOMMAND列の値が0の場合、コマンドがV$SESSIONに記録されていないことを示す。

OWNERID NUMBER 移行可能なセッションを持つユーザーの識別子。値が2147483644の場合、列の内容は無効。

Parallel Slavesを使用する操作の場合、この値は4バイトとして解釈される。下位2バイトはセッション番号を表し、上位のバイトは問合せコーディネータのインスタンスIDを表す。

TADDR VARCHAR2(8) トランザクション・ステート・オブジェクトのアドレス
LOCKWAIT VARCHAR2(8) セッションが待機しているロックのアドレス。ロックがない場合はNULL。
STATUS VARCHAR2(8) セッションの状態:
  • ACTIVE - セッションがSQLを実行中

  • INACTIVE - 非アクティブで、制限が構成されていないか構成された制限を超えていないセッション

  • KILLED - 消去予定のマーク付きセッション

  • CACHED - Oracle*XAで使用するために一時的にキャッシュに入っているセッション

  • SNIPED - 構成された制限(リソース・マネージャのコンシューマ・グループに指定されたリソース制限またはユーザー・プロファイルで指定されたアイドル時間など)のいくつかを超えている非アクティブ・セッション。このようなセッションが再びアクティブになることはできない。

SERVER VARCHAR2(9) サーバー・タイプ:
  • DEDICATED

  • SHARED

  • PSEUDO

  • POOLED

  • NONE

SCHEMA# NUMBER スキーマ・ユーザー識別子
SCHEMANAME VARCHAR2(30) スキーマ・ユーザー名
OSUSER VARCHAR2(30) オペレーティング・システムのクライアント・ユーザー名
PROCESS VARCHAR2(24) オペレーティング・システムのクライアント・プロセスID
MACHINE VARCHAR2(64) オペレーティング・システムのマシン名
PORT NUMBER クライアントのポート番号
TERMINAL VARCHAR2(30) オペレーティング・システムの端末名
PROGRAM VARCHAR2(48) オペレーティング・システムのプログラム名
TYPE VARCHAR2(10) セッション・タイプ
SQL_ADDRESS RAW(4 | 8) SQL_HASH_VALUEとともに使用され、現在実行されているSQL文を識別する
SQL_HASH_VALUE NUMBER SQL_ADDRESSとともに使用され、現在実行されているSQL文を識別する
SQL_ID VARCHAR2(13) 現在実行されているSQL文のSQL識別子
SQL_CHILD_NUMBER NUMBER 現在実行されているSQL文の子番号
SQL_EXEC_START DATE このセッションにより現在実行中のSQL実行が開始された時刻。SQL_IDがNULLの場合はNULL。
SQL_EXEC_ID NUMBER SQL実行識別子。SQL_IDがNULLの場合、またはSQL実行がまだ開始されていない場合はNULL(V$SQL_MONITORを参照)。
PREV_SQL_ADDR RAW(4 | 8) PREV_HASH_VALUEとともに使用され、前回実行されたSQL文を識別する
PREV_HASH_VALUE NUMBER SQL_HASH_VALUEとともに使用され、前回実行されたSQL文を識別する
PREV_SQL_ID VARCHAR2(13) 最後に実行されたSQL文のSQL識別子
PREV_CHILD_NUMBER NUMBER 最後に実行されたSQL文の子番号
PREV_EXEC_START DATE 前回実行されたSQL文のSQL実行開始
PREV_EXEC_ID NUMBER 前回実行されたSQL文のSQL実行識別子
PLSQL_ENTRY_OBJECT_ID NUMBER スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL)
PLSQL_ENTRY_SUBPROGRAM_ID NUMBER スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのサブプログラムID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL)
PLSQL_OBJECT_ID NUMBER 現在実行中のPL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(SQLの実行中はNULL)
PLSQL_SUBPROGRAM_ID NUMBER 現在実行中のPL/SQLオブジェクトのサブプログラムID(SQLの実行中はNULL)
MODULE脚注 1 VARCHAR2(48) DBMS_APPLICATION_INFO.SET_MODULEプロシージャをコールして設定された、現在実行中のモジュール名
MODULE_HASH NUMBER MODULE列のハッシュ値
ACTION脚注 1 VARCHAR2(32) DBMS_APPLICATION_INFO.SET_ACTIONプロシージャをコールして設定された、現在実行中のアクション名
ACTION_HASH NUMBER ACTION列のハッシュ値
CLIENT_INFO VARCHAR2(64) DBMS_APPLICATION_INFO.SET_CLIENT_INFOプロシージャによって設定された情報
FIXED_TABLE_SEQUENCE NUMBER この列には、セッションがデータベースへのコールを完了するたびに増加する数値が示され、動的パフォーマンス表から介入的選択が行われる。この列は、データベース内の統計情報を監視するパフォーマンス・モニターで使用可能。パフォーマンス・モニターでデータベースを調べる場合は、現在アクティブなセッション、またはパフォーマンス・モニターが前回調べた中での最大値よりも大きい値を持つセッションを調べるだけで済む。前回、パフォーマンス・モニターがデータベースを調べた後は、その他のセッションはすべてアイドル状態になる。
ROW_WAIT_OBJ# NUMBER ROW_WAIT_ROW#に指定されている行を含む表のオブジェクトID
ROW_WAIT_FILE# NUMBER ROW_WAIT_ROW#に指定されている行を含むデータ・ファイルの識別子。この列が有効なのは、現在、セッションが別のトランザクションのコミットを待機しており、ROW_WAIT_OBJ#の値が-1以外の値の場合のみ。
ROW_WAIT_BLOCK# NUMBER ROW_WAIT_ROW#に指定されている行を含むブロックの識別子。この列が有効なのは、現在、セッションが別のトランザクションのコミットを待機しており、ROW_WAIT_OBJ#の値が-1以外の値の場合のみ。
ROW_WAIT_ROW# NUMBER 現在ロック中の行。この列が有効なのは、現在、セッションが別のトランザクションのコミットを待機しており、ROW_WAIT_OBJ#の値が-1以外の値の場合のみ。
TOP_LEVEL_CALL# NUMBER Oracle最上位のコール番号
LOGON_TIME DATE ログイン時刻
LAST_CALL_ET NUMBER セッションSTATUSが現在ACTIVEである場合は、セッションがアクティブになってからの経過時間(秒)を表す。

セッションSTATUSが現在INACTIVEである場合は、セッションが非アクティブになってからの経過時間(秒)を表す。

PDML_ENABLED VARCHAR2(3) この列は、PDML_STATUS列に置き換えられた
FAILOVER_TYPE VARCHAR2(13) 透過的アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)がセッションで可能かどうか、およびどの程度まで可能かを示す。
  • NONE - このセッションで、フェイルオーバーは使用禁止。

  • SESSION - 切断後にクライアントによるセッションのフェイルオーバーが可能。

  • SELECT - 進行中の選択についてもクライアントによるフェイルオーバー問合せが可能。

関連項目:

  • TAFの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。

  • TAFの構成の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

FAILOVER_METHOD VARCHAR2(10) セッションでの透過的アプリケーション・フェイルオーバーを示す。
  • NONE - このセッションで、フェイルオーバーは使用禁止。

  • BASIC - 切断後にクライアントが再接続する。

  • PRECONNECT - バックアップ対象となる各インスタンスからのすべての接続をバックアップ・インスタンスがサポートできる。

FAILED_OVER VARCHAR2(3) セッションがフェイルオーバー・モードで実行中かどうか、およびフェイルオーバーが発生したかどうか(YES | NO)
RESOURCE_CONSUMER_GROUP VARCHAR2(32) セッションのカレント・リソース・コンシューマ・グループ名
PDML_STATUS VARCHAR2(8) ENABLEDの場合、セッションはPARALLEL DML使用可能モードになる。DISABLEDの場合、PARALLEL DML使用可能モードは、セッションにサポートされない。FORCEDの場合、セッションはPARALLEL DMLを使用するために変更される。
PDDL_STATUS VARCHAR2(8) ENABLEDの場合、セッションはPARALLEL DDL使用可能モードになる。DISABLEDの場合、PARALLEL DDL使用可能モードは、セッションにサポートされない。FORCEDの場合、セッションはPARALLEL DDLを使用するために変更される。
PQ_STATUS VARCHAR2(8) ENABLEDの場合、セッションはPARALLEL QUERY使用可能モードになる。DISABLEDの場合、PARALLEL QUERY使用可能モードは、セッションにサポートされない。FORCEDの場合、セッションはPARALLEL QUERYを使用するために変更される。
CURRENT_QUEUE_DURATION NUMBER セッションがキューされている(1)場合、現在までキューに費やしている時間。現在キューされていない場合、値は0
CLIENT_IDENTIFIER VARCHAR2(64) セッションのクライアント識別子
BLOCKING_SESSION_STATUS VARCHAR2(11) この列はブロッキング・セッションがあるかどうかを示す。
  • VALID - ブロッキング・セッションがあり、そのセッションはBLOCKING_INSTANCE列およびBLOCKING_SESSION列で識別される。

  • NO HOLDER - このセッションをブロックしているセッションはない。

  • NOT IN WAIT - このセッションは待機中ではない。

  • UNKNOWN - ブロッキング・セッションは不明。

BLOCKING_INSTANCE NUMBER ブロッキング・セッションのインスタンス識別子。この列は、BLOCKING_SESSION_STATUSの値がVALIDのときにのみ有効。
BLOCKING_SESSION NUMBER ブロックしているセッションのセッション識別子。この列は、BLOCKING_SESSION_STATUSの値がVALIDのときにのみ有効。
FINAL_BLOCKING_SESSION_STATUS VARCHAR2(11) 最終ブロッキング・セッションとは、そのセッションから開始して相互にブロックされたセッションが続くことによって構成される待機チェーン内の、最後の要素のこと。循環待機チェーンの場合は、待機チェーン内のセッションのいずれかが最終ブロッカとして選択される。

この列は最終ブロッキング・セッションがあるかどうかを示す。

  • VALID - 最終ブロッキング・セッションがあり、そのセッションはFINAL_BLOCKING_INSTANCE列およびFINAL_BLOCKING_SESSION列で識別される。

  • NO HOLDER - このセッションをブロックしているセッションはない。

  • NOT IN WAIT - このセッションは待機中ではない。

  • UNKNOWN - 最終ブロッキング・セッションは不明。

FINAL_BLOCKING_INSTANCE NUMBER 最終ブロッキング・セッションのインスタンス識別子。この列は、FINAL_BLOCKING_SESSION_STATUSの値がVALIDのときにのみ有効。
FINAL_BLOCKING_SESSION NUMBER ブロックしているセッションのセッション識別子。この列は、FINAL_BLOCKING_SESSION_STATUSの値がVALIDのときにのみ有効。
SEQ# NUMBER 現行または前回の待機を一意に識別する番号(待機ごとに増分される)
EVENT# NUMBER イベント番号
EVENT VARCHAR2(64) セッションが待機しているリソースまたはイベント

関連項目: 付録C「Oracle待機イベント」を参照。

P1TEXT VARCHAR2(64) 第1待機イベント・パラメータの説明
P1 NUMBER 第1待機イベント・パラメータ(10進数)
P1RAW RAW(8) 第1待機イベント・パラメータ(16進数)脚注 2 
P2TEXT VARCHAR2(64) 第2待機イベント・パラメータの説明
P2 NUMBER 第2待機イベント・パラメータ(10進数)
P2RAW RAW(8) 第2待機イベント・パラメータ(16進数)脚注 2
P3TEXT VARCHAR2(64) 第3待機イベント・パラメータの説明
P3 NUMBER 第3待機イベント・パラメータ(10進数)
P3RAW RAW(8) 第3待機イベント・パラメータ(16進数)脚注 2
WAIT_CLASS_ID NUMBER 待機イベントのクラスの識別子
WAIT_CLASS# NUMBER 待機イベントのクラスの番号
WAIT_CLASS VARCHAR2(64) 待機イベントのクラスの名前
WAIT_TIME NUMBER セッションが現在待機中の場合、値は0。セッションが待機中でない場合、値は次のとおり。
  • > 0 - 値は、前回の待機時間(1/100秒)

  • -1 - 前回の待機時間は1/100秒未満だった

  • -2 - パラメータTIMED_STATISTICSは、falseに設定された

WAIT_TIME_MICROおよびSTATE列が設定されている場合、この列は非推奨になる。

SECONDS_IN_WAIT NUMBER セッションが現在待機中の場合、値は現在の待機が開始されるまで待機した時間。セッションが待機中でない場合、値は前回の待機開始以降の時間。

WAIT_TIME_MICROおよびTIME_SINCE_LAST_WAIT_MICRO列が設定されている場合、この列は非推奨になる。

STATE VARCHAR2(19) 待機状態:
  • WAITING - セッションは現在待機中。

  • WAITED UNKNOWN TIME - 前回の待機時間が不明。パラメータTIMED_STATISTICSfalseに設定されている場合はこの値。

  • WAITED SHORT TIME - 前回の待機は1/100秒未満だった

  • WAITED KNOWN TIME - 前回の待機時間は、WAIT_TIME列で指定される

WAIT_TIME_MICRO NUMBER 待機時間(マイクロ秒)。セッションが現在待機中の場合、値は現在の待機に費やされた時間。セッションが現在待機中でない場合、値は前回の待機の待機時間。
TIME_REMAINING_MICRO NUMBER 値は、次のように解釈される
  • > 0 - 現在の待機の残り時間(マイクロ秒)

  • 0 - 現在の待機はタイムアウトした

  • -1 - セッションは現在の待機内で無期限に待機できる

  • NULL - セッションは現在待機中でない

TIME_SINCE_LAST_WAIT_MICRO NUMBER 前回の待機終了後の経過時間(マイクロ秒)。セッションが現在待機中の場合、値は0
SERVICE_NAME VARCHAR2(64) セッションのサービス名
SQL_TRACE VARCHAR2(8) SQLトレースが使用可能(ENABLED)か使用禁止(DISABLED)か
SQL_TRACE_WAITS VARCHAR2(5) 待機トレースが使用可能(TRUE)か使用禁止(FALSE)か
SQL_TRACE_BINDS VARCHAR2(5) バインド・トレースが使用可能(TRUE)か使用禁止(FALSE)か
SQL_TRACE_PLAN_STATS VARCHAR2(10) 行ソース統計が各カーソルのトレース・ファイルにダンプされる頻度
  • never

  • first_execution

  • all_executions

SESSION_EDITION_ID NUMBER セッションでsys_context('USERENV', 'SESSION_EDITION_ID')によってレポートされる値を示す。
CREATOR_ADDR RAW(4 | 8) プロセスまたはサーキット作成のアドレス
CREATOR_SERIAL# NUMBER プロセスまたはサーキット作成のシリアル番号
ECID VARCHAR2(64) アプリケーション・サーバーから送信された実行コンテキストの識別子

脚注 1 Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2)からは、この列のデータ型はVARCHAR2(64)です。

脚注 2 P1RAWP2RAWおよびP3RAW列には、数値が16進数で表示されることを除けば、P1P2およびP3列と同じ値が表示されます。


関連項目:

  • V$SESSIONを使用したI/O待機セッションの判別例は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。

  • V$SESSIONを使用したbuffer busy waits待機中オブジェクトの識別例は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。