V$SQL_MONITOR
は、実行がOracleによって監視された(または監視されている)SQL文を示します。SQL文の実行が監視されるたびに、V$SQL_MONITOR
内にエントリが作成されます。SQL文がパラレルで実行されるかまたはCPUまたはI/O時間を5秒以上消費すると、自動的にSQL監視が開始されます。
監視対象のSQL文の実行中、V$SQL_MONITOR
内の統計は通常、毎秒ほぼリアルタイムで更新されます。実行の終了後、監視情報はすぐに削除されません。かわりに、最低1分間、V$SQL_MONITOR
に保存されます。エントリは最終的に削除され、その領域が新しい文の監視時に再利用されます。
列 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
KEY |
NUMBER |
V$SQL_MONITOR をV$SQL_PLAN_MONITOR に格納された対応するプラン・レベルの監視統計に効率的に結合するための人為的な結合キー |
STATUS |
VARCHAR2(19) |
SQL実行のステータス:
|
USER# |
NUMBER |
監視対象のSQLを発行したデータベース・ユーザーのユーザーID |
USERNAME |
VARCHAR2(30) |
監視対象のSQLを発行したデータベース・ユーザーのユーザー名 |
MODULE 脚注 1 |
VARCHAR2(64) |
DBMS_APPLICATION_INFO.SET_MODULE プロシージャによって設定された、サンプリング時の実行モジュールの名前 |
ACTION 脚注 1 |
VARCHAR2(64) |
DBMS_APPLICATION_INFO.SET_ACTION プロシージャによって設定された、サンプリング時の実行アクションの名前 |
SERVICE_NAME |
VARCHAR2(64) |
ユーザー・セッションのサービス名 |
CLIENT_IDENTIFIER |
VARCHAR2(64) |
ユーザー・セッションのクライアント識別子 |
CLIENT_INFO |
VARCHAR2(64) |
ユーザー・セッションのクライアント情報 |
PROGRAM |
VARCHAR2(48) |
監視対象のSQLを発行したOSプログラムの名前 |
PLSQL_ENTRY_OBJECT_ID |
NUMBER |
スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL) |
PLSQL_ENTRY_SUBPROGRAM_ID |
NUMBER |
スタック上の最上位PL/SQLサブプログラムのサブプログラムID(PL/SQLサブプログラムがスタック上にない場合は、NULL) |
PLSQL_OBJECT_ID |
NUMBER |
現在実行中のPL/SQLサブプログラムのオブジェクトID(SQLの実行中はNULL) |
PLSQL_SUBPROGRAM_ID |
NUMBER |
現在実行中のPL/SQLオブジェクトのサブプログラムID(SQLの実行中はNULL) |
FIRST_REFRESH_TIME |
DATE |
SQL文の監視が開始した時刻。通常は、SQL実行開始時刻の数秒後。 |
LAST_REFRESH_TIME |
DATE |
V$SQL_MONITOR 内のSQL文の統計が前回更新された時刻。文の実行中は、統計が通常毎秒リフレッシュされる。 |
REFRESH_COUNT |
NUMBER |
V$SQL_MONITOR 統計がリフレッシュされた回数(通常、SQL文実行中の1秒に1回) |
SID |
NUMBER |
監視対象のSQL文を実行している(または実行が完了した)セッション識別子 |
PROCESS_NAME |
VARCHAR2(5) |
文を実行している(または実行を完了した)プロセス名識別子。プロセスがフォアグラウンドの場合はora 。それ以外の場合は、バックグラウンド・プロセス名(たとえば、PXサーバーp001ではp001 )。 |
SQL_ID |
VARCHAR2(13) |
監視対象の文のSQL識別子 |
SQL_TEXT |
VARCHAR2(2000) |
監視対象のSQLテキストの最初の2000文字(最大) |
IS_FULL_SQLTEXT |
VARCHAR2(1) |
SQL_TEXT 列にすべてのSQLテキストが含まれているかどうか(Y | N ) |
SQL_EXEC_START |
DATE |
実行の開始時刻 |
SQL_EXEC_ID |
NUMBER |
実行識別子。3つの列SQL_ID 、SQL_EXEC_START およびSQL_EXEC_ID は、ともに同じ実行キーを表す。この実行キーは、SQL文の1回の実行を一意に識別するために使用される。 |
SQL_PLAN_HASH_VALUE |
NUMBER |
SQLプランのハッシュ値 |
EXACT_MATCHING_SIGNATURE |
NUMBER |
正規化されたSQLテキストに対して計算されたシグネチャ。正規化には、空白の削除と非リテラル文字列の大文字化が含まれる。 |
FORCE_MATCHING_SIGNATURE |
NUMBER |
EXACT_MATCHING_SIGNATURE と同じ。ただし、SQLテキストのリテラルはバインドによって置換される。 |
SQL_CHILD_ADDRESS |
RAW(4 | 8) |
子カーソルのアドレス(SQL_ID とともに使用してV$SQL と結合できる) |
SESSION_SERIAL# |
NUMBER |
監視対象の文を実行しているセッション・シリアル番号 |
PX_IS_CROSS_INSTANCE |
VARCHAR2(1) |
SQL文が複数のインスタンスにまたがってパラレルに実行されたかどうか(Y | N ) |
PX_MAXDOP |
NUMBER |
監視対象のSQLのかわりに実行されたプラン操作の最大並列度 |
PX_MAXDOP_INSTANCES |
NUMBER |
最大並列度でアクセスされたデータベース・インスタンスの数 |
PX_SERVERS_REQUESTED |
NUMBER |
監視対象のSQLの実行を要求されたパラレル実行サーバーの合計数 |
PX_SERVERS_ALLOCATED |
NUMBER |
問合せを実行するために割り当てられたパラレル実行サーバーの実際の数 |
PX_SERVER# |
NUMBER |
監視対象の文を実行している(または実行を完了した)論理パラレル実行サーバーのプロセス番号。この監視エントリが実行サーバーに関連付けられていない場合はNULL。これは、パラレル・サーバー・セット内の論理番号(V$PX_SESSION のSERVER# を参照)。 |
PX_SERVER_GROUP |
NUMBER |
PX_SERVER# が属する論理パラレル実行サーバーのグループ番号(V$PX_SESSION のSERVER_GROUP を参照)。この監視エントリがパラレル実行サーバーに関連付けられていない場合はNULL。SQL文に1つ以上のパラレル副問合せが含まれない場合、この値は通常1 。 |
PX_SERVER_SET |
NUMBER |
PX_SERVER# が属するパラレル実行サーバーの論理セットの番号で、1 または2 (V$PX_SESSION のSERVER_SET を参照)。この監視エントリがパラレル実行サーバーに関連付けられていない場合はNULL。 |
PX_QCINST_ID |
NUMBER |
パラレル実行コーディネータが実行されているインスタンス識別子。PX_SERVER# がNULLの場合はNULL。 |
PX_QCSID |
NUMBER |
パラレル実行コーディネータのセッション識別子。PX_SERVER# がNULLの場合はNULL。 |
ERROR_NUMBER |
VARCHAR2(40) |
SQLが実行に失敗した場合に示されるエラー番号(たとえば、ORA-00932の場合は932) |
ERROR_FACILITY |
VARCHAR2(4) |
SQLが実行に失敗した場合に示されるエラー機構(たとえば、ORA-00932の場合はORA) |
ERROR_MESSAGE |
VARCHAR2(256) |
SQLが実行に失敗した場合に表示される詳細なエラー・メッセージ(エラー番号およびエラー機構に対応している) |
BINDS_XML |
CLOB |
SQLとともに使用されるバインド変数の情報で、名前、位置、値、データ・タイプなど(XML形式で格納される) |
OTHER_XML |
CLOB |
XML形式で格納される、SQL実行文に関する追加情報 |
ELAPSED_TIME |
NUMBER |
経過時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。 |
QUEUING_TIME |
NUMBER |
文のキューでSQLが費した時間(マイクロ秒) |
CPU_TIME |
NUMBER |
CPU時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。 |
FETCHES |
NUMBER |
SQL文に関連するフェッチ数。文の実行時に更新される。 |
BUFFER_GETS |
NUMBER |
バッファ取得操作数。文の実行時に更新される。 |
DISK_READS |
NUMBER |
ディスク読取り数。文の実行時に更新される。 |
DIRECT_WRITES |
NUMBER |
直接書込み数。文の実行時に更新される。 |
IO_INTERCONNECT_BYTES |
NUMBER |
Oracle Databaseとストレージ・システムの間で交換されたI/Oのバイト数 |
PHYSICAL_READ_REQUESTS |
NUMBER |
監視対象のSQLによって発行された物理読取りI/Oリクエスト数 |
PHYSICAL_READ_BYTES |
NUMBER |
監視対象のSQLによってディスクから読み取られたバイト数 |
PHYSICAL_WRITE_REQUESTS |
NUMBER |
監視対象のSQLによって発行された物理書込みI/Oリクエスト数 |
PHYSICAL_WRITE_BYTES |
NUMBER |
監視対象のSQLによってディスクに書き込まれたバイト数 |
APPLICATION_WAIT_TIME |
NUMBER |
アプリケーション待機時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。 |
CONCURRENCY_WAIT_TIME |
NUMBER |
同時実行性待機時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。 |
CLUSTER_WAIT_TIME |
NUMBER |
クラスタの待機時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。 |
USER_IO_WAIT_TIME |
NUMBER |
ユーザーI/O待機時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。 |
PLSQL_EXEC_TIME |
NUMBER |
PL/SQL実行時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。 |
JAVA_EXEC_TIME |
NUMBER |
Java実行時間(マイクロ秒)。文の実行時に更新される。 |
RM_LAST_ACTION 脚注 2 |
VARCHAR2(48) |
このSQL操作に対してリソース・マネージャによって実行された最新のアクション。値は次のいずれか。
最後の値の |
RM_LAST_ACTION_REASON 脚注 2 |
VARCHAR2(30) |
このSQL操作に対してリソース・マネージャによって実行された最新のアクションの理由。値は次のいずれか。
|
RM_LAST_ACTION_TIME 脚注 2 |
DATE |
このSQL操作に対してリソース・マネージャによって実行された最新のアクションの時間。 |
RM_CONSUMER_GROUP 脚注 2 |
VARCHAR2(30) |
このSQL操作の現在のコンシューマ・グループ |
脚注 1 Oracle Database 11g
リリース2(11.2.0.2)からは、この列のデータ型はVARCHAR2(64)です。
脚注 2 この列は、Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)から使用可能です。