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Oracle® Databaseリファレンス
11gリリース2 (11.2)
B56311-12
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初期化パラメータの使用方法

初期化パラメータは様々な機能グループに分類されます。たとえば、パラメータによって次のことができます。

データベース管理者は、初期化パラメータを使用して次のことができます。

初期化パラメータの多くは、データベースのパフォーマンスを改善するためにチューニングできます。それ以外のパラメータは、変更しないでください。変更する場合は、Oracleサポート・サービスの指示に従ってください。

すべての初期化パラメータは省略可能です。Oracleには、各パラメータにデフォルト値が用意されています。パラメータのデフォルト値は、オペレーティング・システムによって異なる場合があります。

初期化パラメータのタイプ

Oracle Databaseサーバーには、次のタイプの初期化パラメータがあります。

導出パラメータ

初期化パラメータには、導出されるものがあります。導出とは、その値がその他のパラメータの値から算出されることを意味します。通常、導出パラメータの値は変更しないでください。変更した場合、算出された値は指定値によってオーバーライドされます。

たとえば、SESSIONSパラメータのデフォルト値は、PROCESSESパラメータの値から導出される値です。PROCESSESの値が変更されると、SESSIONSのデフォルト値も変更されます。ただし、値を指定してオーバーライドした場合を除きます。

オペレーティング・システム依存パラメータ

初期化パラメータには、有効な値または範囲が、ホスト・オペレーティング・システムに依存するものがあります。たとえば、パラメータDB_BLOCK_BUFFERSは、メイン・メモリー内のデータ・バッファの数を示し、その最大値は、オペレーティング・システムに依存します。これらのバッファのサイズはDB_BLOCK_SIZEで設定します。デフォルト値は、オペレーティング・システムに依存します。


関連項目:

オペレーティング・システムによって異なるOracleパラメータおよびオペレーティング・システムのパラメータの詳細は、オペレーティング・システム固有のOracleマニュアルを参照してください。

変数パラメータ

変数初期化パラメータを使用すると、多くの場合、システムのパフォーマンスが改善します。変数パラメータには、容量の制限を設定してもパフォーマンスに影響しないパラメータもあります。たとえば、OPEN_CURSORSの値が10である場合、その11番目のカーソルをオープンしようとするユーザー・プロセスは、エラーを受け取ります。また、変数パラメータには、パフォーマンスには影響しても義務的な制限を課さないパラメータもあります。たとえば、DB_BLOCK_BUFFERSの値を小さくした場合、パフォーマンスが劣化することはあっても、作業の妨げにはなりません。

変数パラメータの値を大きくすると、システムのパフォーマンスが改善されることがあります。ただし、ほとんどのパラメータの場合、値を大きくすると、システム・グローバル領域(SGA)のサイズも大きくなります。SGAが大きくても、ある程度まではデータベースのパフォーマンスを改善できます。仮想メモリー・オペレーティング・システムでは、SGAが大きすぎると、メモリーにスワップ・インされたりスワップ・アウトされる場合、パフォーマンスが劣化することがあります。仮想メモリー作業領域を制御するオペレーティング・システムのパラメータは、SGAのサイズを考慮して設定してください。オペレーティング・システムの構成によって、SGAの最大サイズを制限することもできます。