プロパティ | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ | ブール |
デフォルト値 | true |
変更の可/不可 | ALTER SYSTEM |
値の範囲 | true | false |
基本/基本以外 | 基本以外 |
注意: LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRST パラメータは非推奨です。これは、下位互換性のためにのみ残されています。 |
LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRST
には、アーカイバ・プロセス(ARCn)がREDOデータをリモートのスタンバイ・データベース宛先に送信するタイミングを指定します。
値:
true
ARCnプロセスは、オンラインREDOログ・ファイルが1つ以上のローカルの宛先に正しくアーカイブされた後にREDOデータを送信します。これがデフォルト値です。
オンラインREDOログ・ファイルはまずローカルにアーカイブされるため、LGWRプロセスは、ARCnプロセスがローカルの宛先と同時にスタンバイ・データベースにアーカイブを行う場合よりもはるかに早くオンラインREDOログを再利用します。この動作は、長距離のWide Area Network(WAN)などの低速なネットワーク接続を使用するリモートの宛先へのアーカイブに有効です。
false
ARCnプロセスは、オンラインREDOログ・ファイルがローカルの宛先にアーカイブされると同時にREDOデータを送信します。この結果、REDOデータがリモートのスタンバイ・データベース宛先に迅速に送信されます。
LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRST
をfalse
に設定すると、高速Local Area Network(LAN)などのより高速なネットワーク接続を使用している場合に最も有効です。
LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRST
がtrue
に設定されている場合は、フィジカル・スタンバイ・データベース、およびLOG_ARCHIVE_DEST_
n
初期化パラメータに次の属性が指定されているデータベースでは、このパラメータは使用されません。
MANDATORY
LOCAL
LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRST
がtrue
に設定されている場合は、アーカイブ操作の同期化が必要なスイッチオーバーなどの特定の操作中に、このパラメータは無視されます。宛先が(LOG_ARCHIVE_DEST_
n
初期化パラメータにLGWR
属性を指定することで)ログ・ライター・プロセスを使用するよう明示的に構成されている場合に、なんらかの理由でログ・ライター・プロセスが宛先へのアーカイブを実行できなくなると、LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRSTがfalse
に設定されていても、Data GuardがARCn
プロセスを使用するようリセットされ、デフォルトの動作でアーカイブ操作を完了します。
たとえば、スタンバイ・データベースまたはネットワークの問題でLGWRプロセスに障害が発生した場合、ARCnプロセスがアーカイブを完了します。Data Guardは、ローカルの宛先にまずアーカイブを実行することで、プライマリ・データベースへの影響を最小化し、オンラインREDOログ・ファイルをできるかぎり速くLGWRプロセスで使用可能にします。
関連項目: LOG_ARCHIVE_LOCAL_FIRST初期化パラメータ、およびこのパラメータがARCn動作に与える影響の詳細は、 『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 |