| プロパティ | 説明 | 
|---|---|
| パラメータ・タイプ | 文字列 | 
| 構文 | NLS_SORT = { BINARY |linguistic_definition} | 
| デフォルト値 | NLS_LANGUAGEから導出 | 
| 変更の可/不可 | ALTER SESSION | 
| 値の範囲 | BINARYまたは有効な言語定義名 | 
NLS_SORTには、様々なSQL演算子および句における文字値比較の照合順番を指定します(ORDER BY、GROUP BY、比較条件(=、<>、<=、>=)、IN、BETWEEN、LIKE、MIN/MAX、GREATEST/LEAST、INSTRなど)。
この値がBINARYの場合、比較は、比較対象である文字値のバイナリ・エンコードのバイト値に直接基づきます。順番は、比較対象の値のキャラクタ・セットによって異なり、キャラクタ・セットはデータベース・キャラクタ・セット(VARCHAR2、CHAR、LONGおよびCLOB)または各国語キャラクタ・セット(NVARCHAR2、NCHARおよびNCLOB)のいずれかとなります。
この値が名前付き言語ソートの場合、比較はこのソートによって定義されます。言語ソートでは、1つ以上の自然言語について、使用する人が期待する順番を実現するために、様々なルールが使用されます。これは、通常、それらの言語の辞書および電話帳で使用される順番と同じです。
NLS_SORTパラメータに従う正確な演算子および問合せ句は、NLS_COMPパラメータの値によって異なります。演算子または句がNLS_SORTの値に従っていない場合、NLS_COMPに定められたとおり、照合にはBINARYが使用されます。
BINARY比較は、言語比較よりも高速で使用するリソースも少なくなりますが、自然言語のテキストについてはユーザーが期待する順番になりません。
NLS_SORTの値は、問合せの実行計画に影響します。標準の索引は、言語的な順序でソートする値のソースとして使用できないため、通常は、索引レンジ・スキャンではなく、明示的なソート操作を実行する必要があります。NLSSORT関数にファンクション索引を定義すると、言語的な順序で値をソートして、索引レンジ・スキャンを実行計画に再導入できます。
| 注意:この初期化パラメータ NLS_SORTの値は、このパラメータのセッション値の初期化に使用され、SQL問合せの処理で参照される実際の値です。クライアントがOracle JDBCドライバを使用しているか、クライアントがOCIベースでありNLS_LANGのクライアント設定(環境変数)が定義されている場合、この初期値はクライアント側の値でオーバーライドされます。そのため、初期化パラメータ値は、通常、無視されます。 | 
| 関連項目: 
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