表13-25に、Oracle ACFSタグ付け用コマンドの概要を示します。
すべてのプラットフォームでacfsutil
help
を実行して、ヘルプ・テキストを表示できます。すべてのプラットフォームでacfsutil
version
を実行して、Oracle ACFSのバージョンを表示できます。
Windowsプラットフォームでコマンドにオプションを付けて入力するときには、オプションとともに-
のかわりに/
を使用します。たとえば、acfsutil
-h
を使用してLinuxプラットフォームでacfsutil
のヘルプを表示できます。Windowsプラットフォームでは、acfsutil
/h
を使用します。
Windowsオペレーティング・システムでのマウント・ポイントはドライブ文字またはドライブ文字を含むディレクトリのいずれでもよいことに注意してください。
表13-25 Oracle ACFSタグ付け用のコマンドの概要
コマンド | 説明 |
---|---|
|
Oracle ACFSファイルシステムのディレクトリまたはファイルのタグを表示します。 |
|
Oracle ACFSファイルシステムのディレクトリまたはファイルにタグを追加します。 |
|
Oracle ACFSファイルシステムのディレクトリまたはファイルからタグまたはすべてのタグ名を削除します。 |
用途
Oracle ACFSファイルシステムのタグ付けされたディレクトリまたはファイルのタグ名を表示します。
構文および説明
acfsutil
tag
info
-h
acfsutil
tag
info
[-r
] [-t
tagname
] path
[path
...]acfsutil
tag
info
[-t
tagname
]acfsutil
tag
info
-h
は、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表13-26に、acfsutil
tag
info
コマンドで使用可能なオプションを示します。
表13-26 acfsutil tag infoコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
表示するタグ名の文字列を指定します。文字列に空白文字が含まれる場合は引用符で囲みます。 |
|
1つまたは複数のファイルまたはディレクトリへのパス名を指定します。 |
|
指定したパスでの再帰的アクションを指定します。 |
acfsutil
tag
info
コマンドは、指定したディレクトリ・パス名に-r
オプションが含まれている場合に、すべての子ファイルおよびサブディレクトリに再帰的に操作を適用できます。
パス名を指定しないと、acfsutil
tag
info
コマンドはすべてのOracle ACFSマウント・ポイントでタグ付けされたファイルを検索します。
Oracle ACFSファイルシステムのタグ付けされたファイルのパスのみが表示されます。-t
tagname
オプションを指定すると、tagname
と一致するタグ名のみが表示されます。
任意のユーザーがこのコマンドを使用して、読取りアクセス権のあるディレクトリのタグ情報を表示できます。
例
次に、acfsutil
tag
info
コマンドの使用例を示します。
用途
Oracle ACFSファイルシステムの指定したファイルまたはディレクトリに特定のタグを追加します。
構文および説明
acfsutil
tag
set
-h
acfsutil
tag
set
[-v
] [-r
] tagname
path
[path
...]acfsutil
tag
set
-h
は、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表13-27に、acfsutil
tag
set
コマンドで使用可能なオプションを示します。
表13-27 acfsutil tag setコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
タグ名の文字列を指定します。文字列に空白文字が含まれる場合は引用符で囲みます。 タグ文字列は、a-b、A-Z、0-9、空白文字、ハイフンおよびアンダースコアを含むASCII文字で構成されます。タグ名の長さは最大32文字です。
|
|
1つまたは複数のファイルまたはディレクトリへのパス文字列を指定します。 |
|
指定したパスでの再帰的アクションを指定します。 |
|
操作の進行状況を表示します。 |
このコマンドは、指定したディレクトリ・パス名のすべての子ファイルおよびサブディレクトリに再帰的に操作を適用できます。
ファイルまたはディレクトリにタグ名を追加する場合、そのファイルまたはディレクトリの既存のタグは変更されません。ディレクトリにタグが割り当てられた後で作成された新しいファイルは、親ディレクトリからタグを暗黙的に継承します。ディレクトリ内の既存のファイルは新しいタグを継承しません。これらのファイルには明示的にタグを割り当てる必要があります。ファイルの名前変更または同じファイルシステム内でのファイルのサブディレクトリへの移動を行うと、そのファイルでは新しい親ディレクトリからタグ名が継承されません。ファイルシステム間のファイルの移動でコピー操作を使用して、新しく作成されたファイルは親ディレクトリのタグ名を継承しません。
ターゲット・ファイルまたはディレクトリを変更する権限のあるユーザーはこのコマンドを実行できます。
例
次に、acfsutil
tag
set
コマンドの使用例を示します。
用途
指定したファイルまたはディレクトリから特定のタグ名またはすべてのタグ名を削除します。
構文および説明
acfsutil
tag
unset
-h
acfsutil
tag
unset
[-v
] [-r
] {all
| tagname
} path
[path
...]acfsutil
tag
unset
-h
は、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表13-28に、acfsutil
tag
unset
コマンドで使用可能なオプションを示します。
表13-28 acfsutil tag unsetコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
パス文字列のすべてのタグの削除を指定します。 |
|
タグ名の文字列を指定します。文字列に空白文字が含まれる場合は引用符で囲みます。 |
|
1つまたは複数のファイルまたはディレクトリへのパス文字列を指定します。 |
|
指定したパスでの再帰的アクションを指定します。 |
|
操作の進行状況を表示します。 |
このコマンドは、指定したディレクトリ・パス名のすべての子ファイルおよびサブディレクトリに再帰的に操作を適用できます。
ファイルまたはディレクトリからタグ名を削除する場合、そのファイルまたはディレクトリの既存のタグは変更されません。
ターゲット・ファイルまたはディレクトリを変更する権限のあるユーザーはこのコマンドを実行できます。
例
次に、acfsutil
tag
unset
コマンドの使用例を示します。