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Oracle® Streamsアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド
11gリリース2 (11.2)
B61355-04
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Oracle Streams Advanced Queuingの新機能

この章では、Oracle Database 11gリリース1(11.1)の新機能について説明し、詳細情報の参照先を示します。Oracle Database 11gリリース2(11.2)の新機能はありません。

通知拡張機能

次の通知拡張機能が導入されています。

ストリーム通知の拡張性

AQイベント通知のインフラストラクチャにより、イベントのサプライヤまたはパブリッシャからコンシューマまたは登録者へのデータベース・イベントの非同期通知が可能になります。イベント・モニターが通知を送信します。増加する通知機能の使用の要求を満たすために、11gの通知サーバーは、コーディネータと下位プロセスのセットで構成されるパラレル通知サーバーに拡張されました。パラレル通知サーバーは、より大量な通知をより迅速に処理し、ステージング通知イベントで使用する共有メモリーを削減する機能を提供します。


関連項目:

「非同期通知」

通知の時間別のグループ化

非常に大量のイベントがデータベースで発生した場合、通知がアプリケーションの負担にならないようにすることが重要です。最適な方法は、通知のグループ化およびアプリケーション指定の間隔およびアプリケーション指定のフォーマットによる配信です。Oracle Streams AQが提供するインフラストラクチャを使用すると、AQおよびDBCHANGE名前空間で通知を時間別にグループ化できます。ユーザーには、グループ化の間隔および事前定義済のフォーマットを指定して、このグループ化の間隔の終了時に通知できるようにするオプションがあります。また、ユーザーはグループ化された通知の送信の開始時間およびグループ化された通知の送信回数を指定できます。


関連項目:

「非同期通知」

診断性および管理性の向上

次の項では、診断性について説明します。

新しいパフォーマンス・ビューおよびAWRサポート

このリリースでは、永続メッセージ統計および通知統計の新しいパフォーマンス・ビューが追加されました。また、Automatic Workload Repository(AWR)が拡張され、ほとんどの永続メッセージ操作でキューを表示することにより、AQパフォーマンスの問題を容易に診断できるようになりました。

サブスクリプション登録のディクショナリ・ビュー

新しいディクショナリ・ビューを使用すると、Oracle Streams Advanced Queuingのサブスクリプション管理が簡素化されます。DBA_SUBSCR_REGISTRATIONSおよびUSER_SUBSCR_REGISTRATIONSは、サブスクリプションの詳細情報の他に登録されたサブスクリプションを識別します。通知のランタイム統計は、V$SUBSCR_REGISTRATION_STATSビューで使用できます。

キュー表レベルのエクスポートおよびインポート

キューのエクスポートが、キュー表レベル単位で完全にサポートされています。ユーザーは、キュー表をエクスポートするだけです。キュー表内のすべてのキュー、プライマリ・オブジェクトの権限付与、ビュー、IOT、ルールなどの関連するオブジェクトが自動的にエクスポートされます。

ジョブ・キュー・プロセスからデータベース・スケジューラへの移行

EMON PL/SQL通知は、バックグラウンド・ジョブで実行されます。このリリースでは、このジョブはDBMS_JOBSではなくDBMS_SCHEDULERジョブです。

init.oraパラメータのjob_queue_processesをPL/SQL通知またはAQ伝播に設定する必要はありません。

同様に、AQ伝播はDBMS_JOBSではなくDBMS_SCHEDULERジョブで処理されます。また、伝播にはDBMS_SCHEDULERのイベント・ベースのスケジュール機能を向上させる利点があります。

メッセージ・ゲートウェイ拡張機能

次のメッセージ・ゲートウェイ拡張が導入されています。

Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)環境における拡張メッセージ・ゲートウェイ・エージェント

Oracle Schedulerを使用して、メッセージ・ゲートウェイ・エージェントを起動します。メッセージ・ゲートウェイがOracle Scheduler RACサービス機能を活用し、メッセージ・ゲートウェイ・エージェントはデータベース・サービスと関連付けられます。メッセージ・ゲートウェイ・エージェントが実行されるインスタンスが失敗または停止した場合は、Oracle Schedulerがサービスをサポートしている別のインスタンス上のエージェントを自動的に再起動します。

複数のメッセージ・ゲートウェイ・エージェント

メッセージ・ゲートウェイが拡張されて、1つのインスタンスおよびデータベースに対して複数のエージェントが可能になりました。この拡張機能により、機能、編成または作業負荷に基づいて伝播ジョブを静的にパーティション化し、異なるコンピュータ上の異なるデータベース・インスタンスに存在する異なるMGWエージェントに割り当てることができるようになりました。これは、MGWを拡張するのみでなく、MGWが複雑なアプリケーション統合環境で使用される場合に重要となる、伝播ジョブのグループ化および分離を可能にします。

簡素化されたメッセージ・ゲートウェイの伝播ジョブ構成

強化されたPL/SQL APIにより、伝播サブスクライバと伝播スケジュールが新しい伝播ジョブに統合されます。メッセージ・ゲートウェイの伝播ジョブを作成し、スケジュールするのが容易になりました。