次に、Oracle Database 11gリリース2(11.2)のOracle Textの新機能を説明し、追加情報の参照先を示します。現行リリースに移行するユーザーのために、前のリリースでの新機能情報も載せています。
次の各項目で、Oracle Textの新機能について説明します。
名前マッチング
ある文化のスペリングの規則に慣れた人が、別の文化に起源を持つ名前に同じ規則を適用することは難しい場合があります。名前の照合は、正字法の違いによりスペリングが異なる可能性がある正しい名前を一致させるための解決策を提供します。また、レコードの名と姓が正しく分割されていない場合など、少し正確さに欠けるデータの検索も実行できます。
関連項目: 詳細は、『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。 |
結果セット・インタフェース
通常、検索結果ページは、最初の数ドキュメントのメタデータ、ワードごとのヒット数、合計ヒット数など、多くの個別の要素で構成されます。以前のリリースのOracle Textでこれらの結果を生成する場合、元表の問合せやCTX_QUERY.COUNT_HITS
のコールなどのいくつかの問合せやコールが必要でした。コールのたびに、問合せの再解析と索引メタデータの検索の時間が必要でした。このリリースでは、データベースにアクセスして少しの検索結果を作成するかわりに、検索結果ページに必要な各種データを一度に作成できる結果セット・インタフェースを使用できます。これにより、オーバーヘッドを共有することでパフォーマンスが向上します。結果セット・インタフェースは、カテゴリ問合せの上位N個の検索など、SQLで表すことが困難なデータ・ビューも戻すことができます。
関連項目: 詳細は、『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。 |
USER_FILTER
command
属性に指定する実行可能ファイルの存在する必要のあるWindowsシステム上の場所が、%ORACLE_HOME%/bin
ディレクトリではなく%ORACLE_HOME%/ctx/bin
ディレクトリになりました。
アプリケーション停止時間ゼロのための新規の増分索引付けおよびオンライン索引作成
関連項目: 『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』のPOPULATE_PENDINGによるCONTEXT索引の追加的な作成に関する項 |
索引のオンライン再作成およびメンテナンス・プロセスの制御向上に関する新機能
関連項目: 『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』の索引の再作成に関する項 |
Oracle Enterprise Managerの新しいOracle Text Manager。次の処理を実行できます。
Oracle Text索引の状態の監視
索引設定の変更
ディスク領域、断片化、不要データ、ワードの出現頻度などに関する索引レベルの統計の生成
索引の同期化、最適化および再構築
問題の診断、および失敗した操作の再開
ログの管理
関連項目: 『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』のOracle Enterprise ManagerのText Managerに関する項 |
複合問合せパフォーマンス改善のためのCONTEXT
索引タイプに関するコンポジット・ドメイン索引の新規サポート
関連項目: 『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』のOracle Textのコンポジット・ドメイン索引(CDI)に関する項 |
問合せパフォーマンスおよびスケーラビリティの向上
関連項目: 『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』のOracle RACノード間の問合せのパラレル化に関する項 |
メタデータの範囲検索を可能にする新規SDATA
セクション・タイプとSDATA
演算子。
関連項目: 『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』のSDATAセクションに関する項 |
新しいユーザー定義のスコア付け機能DEFINESCORE
およびDEFINEMERGE
ステミング($)問合せの問合せパフォーマンスを改善するBASIC_LEXER
型のINDEX_STEMS
属性の新規値。
増分索引付けをサポートするALTER
INDEX
のNOPOPULATE
オプション
Oracle Textのパーティション数の新しい制限(Oracle Databaseの最大値と同じになりました)
関連項目: 『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』のパーティション表と索引に関する項 |
新機能の使用状況トラッキング
関連項目: 『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』のOracle Enterprise Managerのデータベース機能の使用状況トラッキングに関する項 |