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Oracle® TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノート
11gリリース2 (11.2.2)
B66439-08
 

 

Oracle® TimesTen In-Memory Database

リリース・ノート

11gリリース2(11.2.2)

B66439-08(原本部品番号:E61818-06)

2015年4月

このドキュメントでは、TimesTen 11.2.2.8.3に関する最新情報、および正規のドキュメントにはまだ記載されていない情報について説明します。このドキュメントの最新版は、インストール・ディレクトリ内にあるreadme.htmlファイルです。

リリース・ノートは、次のドキュメント・ライブラリで更新される場合もあります。

http://www.oracle.com/technetwork/database/database-technologies/timesten/documentation/index.html 

11.2.2.6.0より前のTimesTen 11.2.2リリースに関する情報は、次の場所で参照できます。

http://www.oracle.com/technetwork/products/timesten/documentation/1122-historic-1886173.html

Oracle TimesTen In-Memory Databaseをインストールするには、インストール・メディア・パックからsetupを実行します。インストールの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。TimesTenのドキュメントのインストールを選択した場合、このガイドはインストール環境のinstall_dir/doc/にあります。

このドキュメントの内容は、次のとおりです。

1 このリリースでの変更点

このセクションでは、リリース間の変更点を示します。

1.1 リリース11.2.2.8.3からリリース11.2.2.8.2での変更点

  • BETWEEN条件が含まれていた埋込みSELECT文の問合せ計画が、パフォーマンスを向上させる索引を使用できなかった問題が修正されました。(Oracle Bug#20158477 - Oracle Bug#18917819のバックポート)

  • このリリースのTimesTenでは、デーモン・ログに再要求リカバリの進捗情報が表示されます。(Oracle Bug#20405077 - Oracle Bug#19921116のバックポート)

  • 以前のリリースでは、キャッシュ・オブジェクト名に#記号が含まれる場合に処理が失敗する可能性がありました。TimesTenでは、キャッシュ・グループ・オブジェクト名での#記号の使用は制限されなくなりました。(Oracle Bug#20506533 - Oracle Bug#20397858のバックポート)

  • マテリアライズド・ビューのSelectList内の内部表の列を含むCASE式の問題が修正されました。(Oracle Bug#20558322 - Oracle Bug#20483583およびOracle Bug#20587521のバックポート - Oracle Bug#20548029のバックポート)

  • TimesTenで、解放されているメモリーの使用が試みられるため、ネストされたスター結合中にアサーションが発生していました。これは修正されています。(Oracle Bug#20603071 - Oracle Bug#20388269のバックポート)

  • WITH表が副問合せで参照されたときにアサーションが発生する可能性がある問題が修正されました。(Oracle Bug#20781532 - Oracle Bug#20669157のバックポート)

1.2 リリース11.2.2.8.2からリリース11.2.2.8.1での変更点

  • 前の11.2.2リリースのTimesTenにおいて、複数の表およびOR条件を含む問合せのパフォーマンスが、より古いリリースのTimesTenより大幅に低下していました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#20250647 - Oracle Bug#19008503のバックポート)

  • Bツリー索引の同時更新または削除によって、コミット中に再要求が失敗する可能性のある問題が修正されました。(Oracle Bug#20286973 - Oracle Bug#18496087のバックポート)

  • データベースのシャットダウンの進捗状況を追跡できるように、デーモン・ログのメッセージがこのリリースで改善されました。(Oracle Bug#20404902 - Oracle Bug#19769918のバックポート)

  • キャッシュ・エージェントがOracleデータベースのオープン・カーソルをリークしていた問題が修正されました。(Oracle Bug#20493505 - Oracle Bug#20458900のバックポート)

  • データベースが、次のようなデーモン・ログ内のエラー・メッセージによりリカバリに失敗する可能性がありました: Validity Error (hpValid.c: 305) sbHpIsValid (): Heap INDEX_0 (id 104888) has invalid free lists。これは修正されています。(Oracle Bug#20515183 - Oracle Bug#20415801のバックポート)

1.3 リリース11.2.2.8.1からリリース11.2.2.8.0での変更点

  • このリリースは、64-bit HP-UX 11i Itaniumでサポートされています。

1.4 リリース11.2.2.8.0からリリース11.2.2.7.10での変更点

このリリースでの変更点は次のとおりです。

1.4.1 新機能

  • 非同期レプリケーションを使用し、キャッシュ・グループを含まないアクティブなスタンバイ・ペアでは、自動パラレル・レプリケーションの依存性コミットを無効にできます。これによって、TimesTenがサブスクライバ・データベースに対してトランザクションの依存性を自動的に強制するが、マスター・データベース上のサブスクライバ・データベース上で同じ順序でコミットされるトランザクションを強制しない場合に、複数のスレッドに対するパラレル・レプリケーションが可能になります。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseレプリケーション・ガイド』を参照してください。

1.4.2 ttMigrateでの動作の変更点

  • 移行の際、TimesTenは表の索引および外部キーをリストアする前に、必ず表の行をリストアするようになりました。-delayFkeysオプションは不要になりました。

  • パラレルでリストアする表が大きい場合、すべての行をリストアした後で、ttMigrateは表の索引のリストアについて進捗情報を出力するようになりました。

  • パラレルでリストアする表が大きく、なんらかのエラーによって索引または外部キーを作成できない場合、ttMigrateは表を削除しません。

  • ttMigrate -rが完了すると、次の内容を含むレポートが出力されます。

    • リストアできなかったすべての索引および外部キーのSQL文。

    • リストアできなかったオブジェクトのリスト。「すでに存在します」のエラーになったオブジェクトは、このレポートでリストされません。

  • ttMigrate -cで大きい表をデータ・ファイルに保存すると、さらに詳細な進捗情報が出力されます。

  • パラレル移行の際、ttMigrateはそのステータス・メッセージのタイムスタンプで時間の部分のみを出力するようになりました。

  • パラレル移行は、大きい表に対してパラレルで行をリストアするときにロック競合エラーが発生しても回復力が強くなりました。

1.4.3 その他の動作の変更点

  • キャッシュ自動リフレッシュの組込みプロシージャで、パラメータTblSpaceThresholdは非推奨になりました。かわりに、パラメータAutoRefreshLogTblSpaceUsagePCTを使用してください。

1.4.4 不具合の修正

  • ttRepAdmin -duplicate操作の直後、またはレプリケーション・エージェント起動の直後にttXactAdmin -logAnalyzeコマンドを実行するとき、エラーが発生していました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#18387531)

  • 副問合せでROWNUMを使用するとTimesTenエラーメッセージ2974が返される問題が修正されました。(Oracle Bug#20146836 - Oracle Bug#19776625のバックポート)

  • チェックポイント完了までの推定時間がデーモンのログ・ファイルで正しく表示されない問題が修正されました。(Oracle Bug#20158462 - Oracle Bug#19769943のバックポート)

  • レプリケーション用に構成されている表の行が、その表に対する他のDML操作と同時に同じトランザクションで更新または削除されると、セグメンテーション違反が発生していました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#20146806 - Oracle Bug#17292350のバックポート)

  • 分析関数RANK()を含む問合せが、誤った結果を返すことがありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#20201699 - Oracle Bug#20143321のバックポート)

  • アプリケーション・リカバリの失敗中に処理されるべき一時的なORA-00601エラーが、ユーザーに返されるときORA-00600エラーになる場合がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#20293318 - Oracle Bug#20250083のバックポート)

  • ttLoadFromOracle組込みプロシージャの実行中に、同時DMLを実行できない問題が修正されました。(Oracle Bug#20306061 - Oracle Bug#20203113のバックポート)

1.5 リリース11.2.2.7.10からリリース11.2.2.7.9での変更点

  • 更新頻度の低い表のXLAブックマークが自動拡張されないため、チェックポイント操作がトランザクション・ログ・ファイルを正しくパージしない問題がJMS/XLAにありました。この問題は修正され、更新頻度の低い表のJMS/XLAブックマークは定期的な間隔で拡張するようになりました。(Oracle Bug#19791341 - Oracle Bug#19210663のバックポート)

  • プライマリ・キー/外部キーの結合条件にNULL値が多すぎるとき、TimesTenが表ロックを使用する原因となる問題が修正されました。(Oracle Bug#19816205 - Oracle Bug#19785297のバックポート)

  • メソッドResultSet.getBigDecimal(String)でメモリー・リークが発生する問題がありました。この問題は修正されました。(Oracle Bug#19834871 - Oracle Bug#19818440のバックポート)

  • TimesTenがスター結合から誤った結果を返すことがある問題が修正されました。(Oracle Bug#19843187)

  • ttCacheAutorefreshLogDefrag組込みプロシージャの検出フェーズがOracleデータベースに対するロックを取得するバグが修正されました。このリリースでは、検出フェーズでOracleデータベースに対するロックは取得されなくなりました。(Oracle Bug#19849442 - Oracle Bug#19826227のバックポート)

  • 行を挿入する十分な領域がある場合でも、TimesTenが2バイト圧縮を使用して"Dictionary Exhausted"エラー・メッセージを返す場合がある問題が修正されました。これは、データベースがすでに検出済の場合にのみ発生していました。(Oracle Bug#19899989)

  • NUMBERデータ型の列でCOUNT(CASE WHEN)文を指定したとき、TimesTenが誤った結果を返す問題が修正されました。(Oracle Bug#19977347 - バックポートOracle Bug#19910223)

  • 表にエージング・ポリシーが定義されている場合、この機能に対応していないカスタム問合せのバインディングをttLoadFromOracleが使用しようとすると、問題が発生していました。これが修正され、ttLoadFromOracleを使用して表をロードするとき、エージング・ポリシーは無視されるようになりました。(Oracle Bug#20056025 - フォワード・ポートOracle Bug#19846932)

1.6 リリース11.2.2.7.9からリリース11.2.2.7.8での変更点

  • TimesTenのレプリケーション中にアサーション障害が発生することがありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#19072290 - Oracle Bug#1882912のバックポート)

  • マテリアライズド・ビューのディテール表のレプリケーションが、問合せ完了前にスタンバイ・データベースでタイムアウトする問題が修正されました。(Oracle Bug#19789940 - Oracle Bug#19779186のバックポート)

  • サブスクライバに複数のマスターがあり、ストア全体を破棄せずにそのサブスクライバのレプリケーション・スキームを削除して再作成した場合、マスターのいずれかから送信されるトランザクションが失われることがありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#19790271 - Oracle Bug#19665062のバックポート)

  • ttSize操作後に、TimesTenデータベースが無効化される場合がある問題が修正されました。(Oracle Bug#19791347 - Oracle Bug#19624821のバックポート)

  • ユーザー入力(たとえば、表名)がデータベース内のオブジェクトと一致しない場合にttMigrateユーティリティが警告を表示しない問題が修正されました。(Oracle Bug#19796458 - Oracle Bug#19631716のバックポート)

1.7 リリース11.2.2.7.8からリリース11.2.2.7.7での変更点

  • 外部結合に関連するパフォーマンス上の問題が修正されました。(Oracle Bug#19392371)

  • expr('%')の定数(文字列)パターン式でLIKE演算子を使用するとき、たとえばx LIKE UPPER ('%')としたときの問題が修正されました。(Oracle Bug#19598665 - Oracle Bug#19588950のバックポート)

  • LOAD CACHE GROUP操作の実行中にトランザクション・ログが累積し、パージできなくなる問題が修正されました。(Oracle Bug#19627480 - Oracle Bug#19184453のバックポート)

  • クライアント・サーバーのフェイルオーバー後、そのクライアントが新しいノードに接続できず、接続がハングしていました。この動作は、接続数が100を超えると発生していました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#19707264 - Oracle Bug#19463160のバックポート)

1.8 リリース11.2.2.7.7からリリース11.2.2.7.6での変更点

  • アクティブなスタンバイ・ペアでアサーション障害が発生することがありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#19357927 - Oracle Bug#19311819のバックポート)

  • パラメータを使用した問合せがハングする問題が修正されました。(Oracle Bug#19357991 - Oracle Bug#19309880のバックポート)

  • 以前のリリースでは、ASCIISTR関数を含むWHERE句を使用する問合せで、WHERE句がTRUEに評価されないときに行が返されないことがありました。これは修正されています。(Oracle Bug#19460760 - Oracle Bug#19352060のバックポート)

  • デーモン・ログに、大量のメッセージが含まれることがありました。TimesTenのデーモン・ログに出力されるメッセージは少なくなりました。(Oracle Bug#19531532 - Oracle Bug#19518485のバックポート)

1.9 リリース11.2.2.7.6からリリース11.2.2.7.5での変更点

  • semopエラーが発生するとNUMERICAL範囲外エラーが起き、プロセスがハングするという問題が修正されました。このリリースでは、semopが実際に発生したときの新しいエラー処理とデーモン・ログ処理も追加されています。(Oracle Bug#19270693 - Oracle Bug#19153841のフォワード・ポート)

  • cacheawtmethod属性を0に設定して非同期のWRITETHROUGHキャッシュ・グループを使用するとき、レプリケーション・エージェントで発生していたメモリー・リークが修正されました。(Oracle Bug#19286613 - Oracle Bug#19173538のフォワードポート)

  • 複数表の結合を使用する複雑な問合せで、アサーション障害が発生する可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#19289266)

  • アプリケーションがクライアント・フェイルオーバーを使用し、DATE/TIMEベースのパラメータ値を使用する準備済文を実行するときに不正オーバーフロー・エラーが発生する問題が修正されました。(Oracle Bug#19358056 - Oracle Bug#19302284のフォワード・ポート)

  • 問合せオプティマイザが、TRIM()などのスカラー関数を使用する問合せを実行するとき、非効率的な問合せ計画を選択します。この問題は修正されています。(Oracle Bug#19431195)

  • 複数の列に対する問合せで、誤ってエラーTT4053が返され、列のいずれかが存在しないと通知される問題が発生していました。これは修正されています。(Oracle Bug#19451927 - Oracle Bug#19422961のバックポート)

1.10 リリース11.2.2.7.5からリリース11.2.2.7.4での変更点

  • 場合によっては、free()の呼出しでTimesTenのメイン・デーモンがクラッシュしました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#18950190 - これはOracle Bug#18107927のバックポートです)

  • リリース11.2.2.7.4では、行を2回削除したときに発生していたアサーションが修正されました。(Oracle Bug#19015744 - Oracle Bug#18420909のバックポート)

  • ログ・ファイルが2GBを超えていると、ttXactLogユーティリティがエラーになる問題が修正されました。(Oracle Bug#19049579 - Oracle Bug#19046786のバックポート)

  • 複数の同時DML操作を実行すると無効化が発生する問題が修正されました。(Oracle Bug#19072641 - Oracle Bug#18650288のバックポート)

  • 以前のリリースでは、TNS_ADMINファイルを追加するなど、アップグレード中に新しいデーモン・オプションを追加すると、新しいオプションがttendaemon.optionsファイルの新しい行で追加されるのではなく、最後の行の後に追加されていました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#19222024)

1.11 リリース11.2.2.7.4からリリース11.2.2.7.3での変更点

  • 2014年6月11日より、Oracle Database Enterprise EditionのOracle In-Memory Database Cache製品オプションは、Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheに名前が変更されました。Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheによって、Oracle Database表のサブセットをTimesTenデータベースにキャッシュできるため、データとアプリケーションとの距離が縮まり、トランザクションのレスポンス時間が大幅に向上します。

    キャッシュ表には、OLTPトランザクションの標準のリレーショナル表と同様に、Java、C++、.NETおよびCのプログラムからSQLおよびPL/SQLを使用してアクセスします。トランザクションはTimesTenデータベース内で実行されて、ローカルの自動永続性、トランザクション一貫性、Oracle Databaseとのデータベース同期の機能を利用できます。詳細は、OTNのTimesTen製品センターを参照してください。

    製品オプションの名前が変更された結果、このリリースでは、TimesTenドキュメント・セットの2つのタイトルが変更されました。『Oracle In-Memory Database Cache概要』は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cache概要』になりました。『Oracle In-Memory Database Cacheユーザーズ・ガイド』は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』になりました。

  • このリリースでは、アプリケーションが予期せず停止した場合のシステムのリカバリ可能性が向上しています。(Oracle Bug#19024062 - Oracle Bug#17375132のバックポート)

1.12 リリース11.2.2.7.3からリリース11.2.2.7.2での変更点

  • ユーザーが数百万行の非常に大きい表に新しいハッシュ索引を作成しようとしたが、索引が完全に構築される前に索引作成をキャンセルすると、ロールバックに非常に長い時間がかかった後でクラッシュが発生しました。この問題は修正されました。create index文を実行していたプロセスを強制終了(キル)することで、索引の作成を停止できます。(Oracle Bug#18906585)

  • ttMigrate -rコマンドで多数のサブスクライバ・ストアと多数のレプリケーション要素があるレプリケーション・スキーマをリストアすると問題が発生していました。以前のリリースでは、これによってコア・ダンプが発生しました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#18911204)

  • 複雑な問合せの実行中にアサーション障害が発生するという問題は修正されました。(Oracle Bug#18951623)

  • 十分な一時領域がある場合でも、大きなマテリアライズド・ビューの結果に対して一時索引が作成されないという問題は修正されました。これによって、マテリアライズド・ビューの結果を必要とする問合せのパフォーマンス問題が発生していました。(Oracle Bug#18970221)

1.13 リリース11.2.2.7.2からリリース11.2.2.7.1での変更点

  • 集計関数を含むSELECT問合せが、複数の列にCASE条件がある場合に誤った結果を返すことがあるという問題は修正されました。(Oracle Bug#18833048)

1.14 リリース11.2.2.7.1からリリース11.2.2.7.0での変更点

  • 特定のオプティマイザ・ヒントがあるハッシュ索引を使用した場合に、アサーション障害が発生するという問題は修正されました。(Oracle Bug#18726982)

  • Pro*Cアプリケーションで、TimesTenがインジケータの構造の配列を正しく使用できないことがありました。これによってインジケータと配列値が不一致になり、TT0871エラーが発生することがありました。これは修正されています。(Oracle Bug#18721269)

1.15 リリース11.2.2.7.0からリリース11.2.2.6.2での変更点

このリリースでの変更点は次のとおりです。

1.15.1 新機能

  • DDLReplicationLevelおよびDDLReplicationAction接続属性は、DDL文によって作成または削除されたオブジェクトの、どれをアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームに含まれるデータベースに自動レプリケートするかを制御します。このリリースでは、DDLReplicationLevel接続属性の新しいレベル3 (デフォルトではない)によって、CREATE VIEWまたはDROP VIEW文、CREATE SEQUENCEまたはDROP SEQUENCE文、およびttCacheUidPwdSet組込みプロシージャを実行してOracleキャッシュ管理ユーザーの名前とパスワードを設定した結果のレプリケーションが追加されました。DDLReplicationLevel=3DDLReplicationAction接続属性にINCLUDEが設定された場合、作成されたすべての新しい順序およびビューがレプリケーション・スキームに含まれます。また、DDLReplicationLevel=3では、ALTER TABLE ADD COLUMN NOT NULL DEFAULTをレプリケートできるようになりました。

  • 以前のリリースから11.2.2.7.0に移行したユーザーは、TimesTenデーモン・ログに使用されるディスク領域の増加に気付くでしょう。これは、TimesTenの診断テストを向上するための増加です。サポート・ログ・ファイルの最大サイズは100MBに、ユーザー・ログの最大サイズは10MBになりました。制約のある環境では、TimesTenが使用するディスク領域を縮小するように構成する必要がある可能性があります。これは、info/ttendaemon.optionsファイルの次の項目を設定して行います。

    -maxuserlogsize nBytes

    -maxsupportlogsize nBytes

  • ユーザー・ログ・メッセージおよびサポート・ログ・メッセージの新しいRECOVERY指定は、TimesTen自動リカバリのステータスを報告するメッセージに対応します。これはttDaemonLogユーティリティで制御できるカテゴリではないため、メッセージを無効にすることはできません。

  • Oracle Clusterwareを使用する場合は、ユーザー名またはパスワードの変更後、新しいttCWAdmin -reauthenticateコマンドを実行して、この新しいユーザー名およびパスワードをOracle Clusterwareで保存できるようにする必要があります。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』を参照してください。

  • ttIsql editコマンドを使用すると、テキスト・エディタでファイルの編集またはttIsqlコマンドの編集を実行できます。ttIsql editコマンドは、emacsgeditviなどのテキスト・エディタを起動します。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』および『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』を参照してください。

  • ttIsqlユーティリティに、waitforresultコマンドも含まれるようになりました。このコマンドはwaitforコマンドに類似していますが、チェックする結果に1つまたは複数の列を含めることができる点が異なります。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』を参照してください。

  • このリリースではTimesTenのディスク領域の事前割当て機能(Preallocate接続属性を使用)が改善され、オペレーティング・システムのネイティブの事前割当てAPIが利用可能な場合には、そのAPIを使用するようになりました。オペレーティング・システムにこの機能があると、事前割当てのパフォーマンスが向上します。オペレーティング・システムのドキュメントを参照すると、使用しているプラットフォームで事前割当てAPIがサポートされているかどうかを判断できます。

  • このリリースでは、チェックポイント・ファイルをパラレルで読み取ることができます。RecoveryThreads接続属性の値が1より大きい場合、チェックポイント読取りはこの値を使用します。パラレル・チェックポイント読取りで使用される最大スレッド数は、RecoveryThreadsの値にかかわらず8です。パラレル・チェックポイント読取りは、ソリッド・ステート・ディスク(SSD)から読み取るときのロード時間を改善できます。

1.15.2 不具合の修正

  • Windowsシステムで、TNS_ADMINパスが空白であると、サイレント・インストールが誤ってttendaemon.options-tns_namesを追加し、そのためサーバーが起動しなくなっていました。(Oracle Bug#17969153)

  • アプリケーションが多数の行を削除したとき、TimesTenがラッチを数秒間保持するという問題は修正されています。(Oracle Bug#18033792)

  • JDBCまたはODBCを介してPL/SQL文に対して一連の値を実行すると、誤った値が挿入されることがあるという問題は修正されています。これによって、PL/SQLプロシージャが値を一意制約のある列に挿入した場合に、制約違反が発生することもありました。これは、PL/SQLコールに渡すときに型の変換を必要とする、バインド・データ型に該当します。(Oracle Bug#18084711)

  • PL/SQLからの同じ変数をMERGE文の異なる句にバインドするという結果誤りの問題は解決されました。(Oracle Bug#18085214)

  • ttMigrateユーティリティに、新しいオプション-activeDMLがあります。ttMigrate -cの処理中にコミットするアクティブなDMLトランザクションのあるデータベースを保存しており、そのデータベースに外部キーで関連付けられている表がある場合には、新しい-activeDMLオプションの使用を検討してください。このオプションによって、外部キーの階層に含まれるすべての表に対して表ロックが取得されるので、ttMigrateデータ・ファイルへの保存中にアクティブなDMLが表の内容を変更して一貫性が失われることがなくなります。このオプションは表ロックを取得するため、ロックされた表での同時のDMLによってロックの競合が発生して、表の保存が失敗する可能性があります。-activeDMLを使用する場合は、ttMigrateの戻りコードとすべてのttMigrate出力テキストを確認して、使用しているttMigrateデータ・ファイルが正常に保存されたことを検証する必要があります。(Oracle Bug#18110440)

  • TimesTenのエラーメッセージTT40132で、ユーザー・カウントの表名に不正なまたは空の文字列が表示されるという問題は修正されました。(Oracle Bug#18231628)

  • DDLのレプリケート中に問合せがタイムアウトしたとき、TimesTenがメッセージ6111ではなくメッセージ8170を返すという問題は修正されました。(Oracle Bug#18251646)

  • AUTOREFRESH問合せがOracle Databaseの共有プールのサイズを増大させるという問題は修正されました。(Oracle Bug#18324801)

  • レプリケーションの受信側がコア・ダンプを発生させることがあるという問題は修正されました。(Oracle Bug#18367811)

  • 特定の条件下では、ログ・レコードがログ・ファイルに書き込まれませんでした。これによって、レプリケーションからしばらく後またはデータベースのリカバリ中にアサーションが発生することがありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#18392922)

  • 11.2.2.6.5より前の11.2.2.6.xリリースでは、マテリアライズド・ビューに関連付けられたディテール表にレコードを挿入するときに、多数のデッドロックを引き起こす問題がありました。このリリースでは、デッドロックの発生が大幅に減少しています。(Oracle Bug#18409839)

  • INリストを含む問合せの出力で、正しい列の名前が表示されないという問題は修正されました。(Oracle Bug#18417694)

  • EXP LIKE '%'句を含む問合せの一時索引によって発生するパフォーマンスの問題は修正されました。(Oracle Bug#18420973)

  • ディテール表でUPDATE処理を実行すると誤ったTimesTenエラー871が返されるという問題は修正されました。(Oracle Bug#18434738)

  • ttMigrate -numThreadsを使用し、複数のユーザーを同時にリストアしたとき、ロックの競合が発生することがあるという問題は修正されました。このリリースでは、処理を再試行して正常に実行させます。(Oracle Bug#18439785)

  • Linuxシステムでのインストール時にttjdbc7.jarファイルが含まれないという問題は修正されました。(Oracle Bug#18442611)

  • 以前のリリースでは、ORDER BYを使用する問合せにUNION ALLを使用する副問合せも含まれている場合に、間違った結果を返すかデータベースの切断を発生させていました。これは修正されています。(Oracle Bug#18501505)

  • ttOptUpdateStats組込みプロシージャへのコールで、表が空である場合にstatsが再計算されないという問題は修正されました。(Oracle Bug#18507797)

  • ttMigrate -cコマンドを使用してシノニムを参照するPL/SQLオブジェクトを保存すると問題が発生していました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#18529266)

  • ttMigrateユーティリティで、21億行を超える表をttMigrateデータ・ファイルに保存する場合に問題が発生していました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#18679794)

1.16 リリース11.2.2.6.2からリリース11.2.2.6.1での変更点

  • 同期して保持されているマテリアライズド・ビュー表に対するSELECTに、ディテール表への最新のINSERT処理が反映されないという問題は修正されました。(Oracle Bug#18014207)

1.17 リリース11.2.2.6.1からリリース11.2.2.6.0での変更点

  • ttMigrate -r -numThreadsコマンドが、新しい-delayFkeysパラメータをとるようになりました。このパラメータを使用すると、パラレル・リストア処理で表の外部キーの作成を遅延させて、表のすべての行がリストアされた後に行うことができます。これによって、外部キーを含む表のリストア処理のパフォーマンスを大幅に改善できます。(Oracle Bug#17320320)

  • ユーザー認証時に、TimesTenエラー6003: Lock request denied because of time-outを表示してデータベースへの接続が失敗することがあるという問題は修正されました。(Oracle Bug#17494158)

  • クラシック・レプリケーション用のレプリケーション・スキーマを変更するとき、ROUTE句を使用するとパフォーマンスが低下していました。サブスクライバの追加時に不要なチェックが行われていました。この問題は修正されました。(Oracle Bug#17550646)

  • アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームから外部キー制約のある表を削除すると、DDLのレプリケーションを有効にしていてもTimesTenエラー8192が発生するという問題は修正されました。(Oracle Bug#17586598)

  • 複数の外部結合を含む問合せが失敗します。外部結合の定義が、外部結合を指定するためにOracle構文(+)を使用します。この問題は修正されました。(Oracle Bug#17855394)

  • SELECT文の実行時にクライアント/サーバー・モードでアサーション障害が発生するという問題は修正されました。(Oracle Bug#17872526)

  • 問合せオプティマイザが、11を超える表を含む結合問合せを評価するとき、非効率的な問合せ計画を選択します。この問題は修正されました。(Oracle Bug#17901565)

  • TWOSAFEサービスを使用するアクティブ・スタンバイ・ペアを使用すると、アクティブ・データベースの少数のXLAメッセージがXLAまたはJMS/XLAリーダーに返されないことがあります。この問題は修正されました。(Oracle Bug#17920607)

1.18 リリース11.2.2.6.0からリリース11.2.2.5.0での変更点

このリリースでの変更点は次のとおりです。

1.18.1 新機能

  • SQLCancel(hstmt) ODBC関数を使用して、またはttIsqlユーティリティで[Ctrl]キーを押したまま[C]キーを押すことによって、ttLoadfromOracle処理を取り消して、完全に停止できます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』を参照してください。

  • 自動リフレッシュの処理に使用するキャッシュ・エージェントに対するトランザクション・コミット・バッファのサイズを管理できます。自動リフレッシュ・キャッシュ・グループを含むアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームを使用する場合、レプリケーション・エージェントに対するトランザクション・コミット・バッファのサイズも管理できます。詳細は、『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』および『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』を参照してください。

  • このリリースには、ttDbWriteConcurrencyModeSet組込みプロシージャおよびttDbWriteConcurrencyModeGet組込みプロシージャが含まれています。これらのプロシージャで同時書込み処理時に読取り最適化を制御できます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』および『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』を参照してください。

  • INANYSOMEまたはALLに使用する値リスト内の定数式、動的パラメータおよびNULL値のサポートが追加されました。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス』を参照してください。

1.18.2 不具合の修正

  • 以前のリリースでは、切り捨てられた自動リフレッシュ変更ログ表が原因で、読取り専用キャッシュ・グループの予期しない完全自動リフレッシュが発生する場合がありました。これは修正されました。(Oracle Bug#12331763)

  • TimesTenのWindowsインストーラでTimesTen JDBCの.jarファイルが含まれないという問題は修正されています。(Oracle Bug#12385810)

  • 以前のリリースでは、ユーザーが-localhostオプションを指定せずにttRepAdmin -duplicateコマンドを指定したときに、TimesTenはエラー・メッセージTT16045で誤った情報を返していました。このリリースでは、TimesTenはエラー・メッセージで有用な正しい情報を返します。(Oracle Bug#12401395)

  • snmp.iniファイルについて誤ったパスがドキュメントに記載されているという問題がありました。このリリースでは、snmp.iniファイルは、UNIXシステムではinstall_dir/info/に、Windowsプラットフォームではinstall_dir\srv\info\にあります。(Oracle Bug#13546123)

  • FIRST 1句またはFIRST N句を含む特定の結合問合せで、完了に時間がかかるという問題は修正されています。(Oracle Bug#16171204)

  • レプリケーション・スキームに障害しきい値が含まれ、トランザクション・ログにバックログがある場合に、CREATE ACTIVE STANDBY PAIR文が非同期ライトスルー・サブスクライバで失敗する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#16292638)

  • 以前のリリースでは、キャッシュ管理者またはキャッシュ・ユーザーのパスワードを変更するときに、Clusterware管理のアクティブ・スタンバイ・ペアを削除する必要がありました。このリリースでは、アクティブ・スタンバイ・ペアを削除する必要はありません。キャッシュ管理者およびキャッシュ・ユーザーのパスワードの変更手順は、『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』を参照してください。(Oracle Bug#16364233)

  • 以前のリリースでは、非同期ライトスルー・キャッシュ・グループを含むアクティブ・スタンバイ・ペア・スキームでタイムアウト値が小さすぎる場合に、大規模なトランザクションによって、ただちに再起動することのない障害がトランスミッタで発生する可能性がありました。このリリースでは、Oracle Databaseへのライトスルーが発生することはありません。これは修正されています。(Oracle Bug#16419027)

  • 以前のリリースでは、TRUNCATE TABLE操作でアサーション障害が発生する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#16536874)

  • SELECT問合せで分析関数ROW_NUMDENSE_RANKまたはRANKを使用した場合にアサーション障害が発生する可能性があるという問題は修正されています。(Oracle Bug#16629624)

  • ORDER BY句を含む問合せの出力でTimesTenによって列名が変更されるという問題は修正されています。(Oracle Bug#16714127および17021410)

  • プロシージャttIndexAdviceCaptureStart(1,0)で作成をコールした後に問合せを実行すると、TimesTenがエラー805を返するという問題は修正されています。(Oracle Bug#16729095)

  • 1つ以上の行を親表から削除している最中に未コミットの外部キー値を更新すると、デッドロックが発生する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#16805039)

  • 削除済の一意の値を同じトランザクションで再度使用すると一意性違反が発生する可能性があるという問題は修正されています。(Oracle Bug#16805056および16805068)

  • リリース11.2.2.4.4以上で発生したハッシュ索引でのパフォーマンスの低下は修正されました。(Oracle Bug#16818440)

  • 左側外部結合に関する問合せのパフォーマンスがこのリリースでは改善されています。(Oracle Bug#16820660、16843298および16895481)

  • このリリースには、spinlatchアサーションよりも多くの情報を収集する診断が含まれています。(Oracle Bug#16855677)

  • Oracle Clusterwareで3つ以上のアプリケーションを管理すると、TimesTenが誤って多数のエラー・メッセージを返す可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#16859952)

  • 以前のリリースでは、トランザクションの最中に自動クライアント・フェイルオーバーが発生すると、障害発生前のコミットされていない更新が、新しい接続が確立されたときに警告なしに破棄されました。このリリースでは、アプリケーションは、属性RollbackRequiredOnFailover=1をクライアントDSNエントリではなく、クライアント接続文字列に指定する必要があります。TimesTenは、損失の可能性を報告し、続行する前にアプリケーションに対してトランザクションのロールバックを依頼します。(Oracle Bug#16892906)

  • 以前のリリースでは、複合問合せが一時索引を実表に作成した場合にアサーション障害が発生する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#16892974)

  • DELETE副問合せによって一時領域不足のエラーが発生する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#16921854)

  • 除去方針が定義されているローカルの動的キャッシュ・グループの動的ロード中に、デッドロック・エラーが発生する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#16928152)

  • サブスクライバの状態がSTOPに設定された後に、レプリケーション・エージェントのCPU使用率がスパイクするという問題は修正されています。(Oracle Bug#16951511および17246933)

  • ラッチ・アサーションが発生した場合に、このアサーションの根本原因の診断に役立つ詳細な情報を.invalファイルで収集できるようになりました。(Oracle Bug#16955266)

  • インスタンス管理者以外のユーザーがデータベースの作成を試みると、TimesTenはエラー・メッセージ15105を返します。ユーザーがデータベースの作成を試みた際に入力したユーザーIDとパスワードが一致しないと、このエラーが発生する可能性があります。このリリースでは、エラーの原因をより詳しく説明するようにTimesTenエラー・メッセージ15105の本文が改善されています。(Oracle Bug#16963720)

  • キャッシュ・グループが変更された場合に、キャッシュ・グループのデーモン・ログ・メッセージにキャッシュ・グループの名前が含まれるようになりました。(Oracle Bug#17038478)

  • データベースのリカバリで、このデータベースに圧縮された列が含まれている表があると、アサーション障害が発生する可能性があるという問題は修正されています。(Oracle Bug#17038539および17038634)

  • 表に対するSELECT操作中にアプリケーションが中断または停止した後に、一意でないハッシュ索引を含む同じ表に対してINSERTが実行されると、ラッチ・アサーション障害が発生する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#17039444)

  • アウトライン列を使用すると整数のオーバーフローが発生する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#17047291)

  • 左側外部結合を使用したSELECT問合せでセグメンテーション・フォルトが発生する可能性があるという問題は修正されました。(Oracle Bug#17321103)

  • 以前のリリースでは、レプリケーション・スキームを含むデータベースのリストア時にttMigrateユーティリティに-numthreadsオプションを指定すると、TimesTenがTimesTen 8151エラーを返す可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#17056944)

  • 一意索引がある列に対して暗黙的なデータ型変換を実行する問合せで、アサーション障害が発生する可能性がありました。この問題は修正されています。(Oracle Bug#17259103)

  • 既存のレプリケーション・スキームに新しいサブスクライバを追加後に、データベースの非互換性が発生する可能性があるという問題は修正されています。(Oracle Bug#17321440)

  • Could not find user count row for table tablename in CACHE_ADMIN.TT_06_LOG_SPACE_STATS. Any autorefreshed cache group containing table tablename will not be refreshed.というデーモン・ログ・メッセージが正しく出力されない可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#17348602)

  • 接続、切断および複数スレッドからの問合せを実行したクライアント・サーバー・アプリケーションでコア・ダンプが発生する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#17413183)

  • ネストされたGROUP BY句で表外データ型を使用すると、問合せで誤った結果が返される可能性があるという問題は修正されました。(Oracle Bug#17421433)

  • 最初にアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームから読取り専用キャッシュ・グループを除外せずにそのキャッシュ・グループを削除すると、アサーション障害が発生する可能性がありました。現在、TimesTenでは、ユーザーがアクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームから読取り専用のキャッシュ・グループを除外する前に削除しようとすると、エラーが返されます。(Oracle Bug#17484944および17484956)

  • アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキームが含まれているデータベースでON DELETE CASCADEを指定して外部キーで関連付けられている表を作成すると、TimesTenエラー3017が発行される可能性がありました。このエラーは、DDLReplicationLevel2の場合は発行されることはありません。これは修正されています。(Oracle Bug#17504656および17504720)

  • 集計またはrownumを使用した副問合せを使用する問合せでアサーション障害が発生する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#17512072)

  • バックログが双方向レプリケーション・スキームで処理されているときのパフォーマンスの問題を避けるために、このリリースではレプリケーション・トランスミッタでのトランザクション・リストの処理が一部改善されています。(Oracle Bug#17554372)

  • TimesTenデーモンまたはTimesTenサーバーの構成時にポートが使用中であるとTimesTenインストーラが間違って判断する場合があるという問題は修正されています。(Oracle Bug#17576641)

  • UPDATE操作の実行が遅く、その後、制約違反によって失敗するという問題は修正されています。(Oracle Bug#17579344)

  • ttMigrateユーティリティを使用した移行後に、アクティブ・スタンバイ・ペアのレプリケーション・スキーム内のスタンバイ・データベースのステータスがIDLEに変更されるという問題は修正されています。(Oracle Bug#17577970および17577929)

  • The sequence number for table tablename had changed but the table was not refreshed. The cache group in data store database_name is out of sync.というエラーをキャッシュ・エージェントが誤って報告する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#17610433)

  • 1つの接続で索引を変更中に、別の接続でその索引を持つ列にアクセスを試みると、アサーション障害が発生する可能性がありました。これは修正されています。(Oracle Bug#17641951)

2 プラットフォームおよび構成

この項の内容は次のとおりです。

2.1 プラットフォームおよびコンパイラ

プラットフォームまたはオペレーティング・システム C/C++コンパイラ・サポート JDKのサポート脚注 1 
Linux x86-32およびx86-64:
  • Oracle Enterprise Linux 4、5および6

  • Oracle Enterprise Linux 7 (x86-64のみ)

  • Red Hat Enterprise Linux 4、5および6

  • Red Hat Enterprise Linux 7 (x86-64のみ)

  • SUSE Enterprise Server 10および11

  • SUSE Enterprise Server 12 (x86-64のみ)

  • MontaVista
    Linux CGE 5.0および6.0x脚注 2 

  • Asianux 3.0

TimesTenでは、Native POSIXスレッドはサポートされていますが、LinuxThreadsはサポートされていません。

Intel icc 10.1、gcc 4.3および4.5

Oracle Linux 6はテスト済で、gcc 4.4でコンパイルされています。

Oracle Linux 7はテスト済で、gcc 4.8でコンパイルされています。

Oracle JDK 5.0および6

JRockit JDK 5.0および6.0

IBM JDK 6.0。

注意: IBM Java 6 SDKには、Java SE Version 6 SR9-FP2、またはLinux x86およびx86-64以上が必要です。

Microsoft Windows x86-32:
  • Windows XP、Windows Vista、Windows Server 2003、Windows Server 2003リリース2、Windows Server 2008、Windows 7およびWindows 8.1

Windows用のVisual Studio 2010、2008および2005 Oracle JDK 5.0および6

JRockit JDK 5.0および6.0

Microsoft Windows x86-64:
  • Windows XP、Windows Vista、Windows Server 2003、Windows Server 2003リリース2、Windows Server 2008 R2、Windows 7、Windows 8.1、Windows 2012 Server R2

Windows用のVisual Studio 2010、2008および2005 Oracle JDK 5.0および6

JRockit JDK 5.0および6.0

Solaris SPARC 64-bit:
  • Oracle Solaris 10、11、11.2

Solaris SPARC用のSolaris Studio 12 Oracle JDK 5.0および6

JRockit JDK 5.0および6.0

Solaris x86-64:
  • Oracle Solaris 10、11、11.2

Solaris x86-64用のSolaris Studio 12 Oracle JDK 5.0および6
Solaris SPARC 32-bit
(クライアントのみ):
  • Oracle Solaris 10および11

Solaris SPARC用のSolaris Studio 12 Oracle JDK 5.0および6
HP-UX 11i Itanium 64-bit:
  • HP-UX 11.31

HP C/aC++ Oracle JDK 5.0、6および7
IBM AIX 32-bit(クライアントのみ):
  • AIX 6.1および7.1

AIX 32-bit用のIBMコンパイラ IBM JDK 5.0および6.0
IBM AIX 64-bit:
  • AIX 6.1および7.1

AIX用のIBMコンパイラ IBM JDK 5.0および6.0
Mac OS X Mavericks 10.9 (クライアントのみ) gcc 4.2.1 AppleJDK 6.0およびOracle JDK 7.0

脚注 1 TimesTen ttjdbc6.jarは、Oracle Java 7ランタイム環境(JRE)およびOracle Java 8 JREでの動作が保証されています。TimesTenはJDBC 7またはJDBC 8の機能をサポートしません。ttjdbc7.jarファイルとttjdbc8.jarファイルは、それぞれttjdbc6.jarのコピーです。

脚注 2 MontaVista CGE LinuxのTimesTenでサポートされているのは、IMDBコアの機能およびレプリケーションのみです。TimesTen Cacheとキャッシュ・グリッド、OCI API、Pro*C、PL/SQL、Clusterware、およびWindowsクライアントからの接続は、このプラットフォームではサポートされていません。

TimesTenはOracle VMで提供される仮想マシンでサポートされています。

2.2 クライアント/サーバーの構成

サポートされているプラットフォーム上のTimesTen Clientは、TimesTenがサポートされているすべてのプラットフォーム上のTimesTen Serverに接続できます。

構成の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のTimesTen ClientおよびServerに関する説明を参照してください。

2.3 TimesTen Cache

Oracle TimesTen Application-Tier Database Cache (TimesTen Cache)を使用すると、Oracle DatabaseのデータをTimesTenにキャッシュできます。TimesTenインストールには、Oracle Instant Clientが含まれます。Oracleサーバーの次のリリースがTimesTen Cacheオプションでサポートされています。

  • Oracle Database 10gリリース2(10.2.0.5.0以上)

  • Oracle Database 11gリリース1(11.1.0.7.0以上)

  • Oracle Database 11gリリース2(11.2.0.2.0以上)

  • Oracle Database 12c

2.4 レプリケーションの構成

TimesTenのレプリケーションは、同一のプラットフォーム間およびビット・レベル間においてのみサポートされます。

Oracle Clusterware 11.2.0.2、11.2.0.3および11.2.0.4は、TimesTenアクティブ・スタンバイ・ペア・レプリケーションでサポートされます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』を参照してください。

3 ソフトウェア要件

ソフトウェア要件については、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』を参照してください。

4 製品内容

Oracle TimesTen In-Memory Databaseには、次のものが含まれています。

  • リリース・ノート。このドキュメントには、正規のマニュアルには記載されていない最新情報が示されています。

  • Oracle TimesTenのインストール・メディア。このインストール・メディアには、Oracle TimesTenライブラリと実行可能ファイル、デモ・プログラム、ユーティリティおよびオンライン・ドキュメントが収められています。インストール・メディアに収められているマニュアルは、次のとおりです。

    • Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノート(部品番号B66439、旧部品番号B66439)。前述の説明を参照してください。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』(部品番号B66440): このガイドでは、TimesTenのインストールおよびアップグレードについて説明します。

    • 『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cache概要』(部品番号B66721): このマニュアルには、Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheの機能の説明と、開発者がTimesTen Cacheアプリケーションを計画する際に役立つ情報が示されています。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』(部品番号B66441): このガイドには、TimesTenの構成、およびttIsqlユーティリティを使用したデータ・ストアの管理についての情報が示されています。また、TimesTen用の基本的なチュートリアルも含まれています。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』(部品番号B66444): このガイドには、CアプリケーションのコンパイルとそれをOracle TimesTenにリンクする方法、およびOracle TimesTenデータ・ストアの設定方法と使用方法が示されています。また、エラー処理、イベント管理およびパフォーマンス・チューニングに関するトピックも含まれています。さらに、C言語固有のAPIに関するリファレンス情報も含まれています。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Database Java開発者ガイド』(部品番号B66445): このガイドには、Oracle TimesTenでのJavaアプリケーションのコンパイル方法、およびOracle TimesTenデータベースの設定方法と使用方法が示されています。また、エラー処理、イベント管理およびパフォーマンス・チューニングに関するトピックも含まれています。さらに、Java言語固有のすべてのAPIのリファレンス情報も含まれています。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Database TTClassesガイド』(部品番号B66724): このマニュアルには、Oracle TimesTen C++インタフェース・クラス・ライブラリの説明が示されています。ライブラリでは、ODBCの最も一般的な機能を含めたラッパーが提供されます。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Database PL/SQL開発者ガイド』(部品番号B66724): このガイドには、TimesTenデータベースでPL/SQLを使用する方法が示されています。対象読者は、Oracle TimesTen In-Memory Database用にPL/SQLベースのアプリケーションを開発するすべてのユーザーです。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Database PL/SQLパッケージ・リファレンス』(部品番号B66725): このガイドには、TimesTenデータベースで使用可能なすべてのPL/SQLパッケージのリファレンス情報が示されています。対象読者は、Oracle TimesTen In-Memory Database用にPL/SQLベースのアプリケーションを開発するすべてのユーザーです。

    • 『Oracle Data Provider for .NET Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・ユーザーズ・ガイド』(部品番号B66728): Oracle TimesTen In-Memory Database(TimesTen)に対するODP.NETサポートによって、.NETクライアント・アプリケーションからTimesTenデータベースへのADO.NETデータ・アクセスが可能になります。このドキュメントでは、TimesTenでのODP.NET 11.2サポートに固有の機能およびその使用方法について説明されています。

    • 『Oracle Data Provider for .NET Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・ユーザーズ・ガイド』(部品番号E48239):Oracle TimesTen In-Memory Database(TimesTen)に対するODP.NETサポートによって、.NETクライアント・アプリケーションからTimesTenデータベースへのADO.NETデータ・アクセスが可能になります。このドキュメントでは、TimesTenでのODP.NET 12.1サポートに固有の機能およびその使用方法について説明されています。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』(部品番号B66447): このガイドには、Oracle TimesTenのすべてのユーティリティ、組込みプロシージャ、属性およびシステム制限のリファレンス情報が示されています。TimesTenの他の機能のリファレンスも含まれています。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド』(部品番号B66446): TimesTen SQLの拡張機能を含む、すべてのTimesTen SQL文、式および関数のリファレンス情報が示されています。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Databaseエラー・メッセージおよびSNMPトラップ』(部品番号B66726): このマニュアルには、TimesTenのエラー・メッセージのリファレンス情報、およびTimesTenでSNMPトラップを使用するときの情報が示されています。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Databaseシステム表およびビュー・リファレンス』(部品番号B66448): このドキュメントには、TimesTenのシステム表、システム・ビューおよびレプリケーション表に関するリファレンス情報が示されています。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Database開発者および管理者ガイド』(部品番号B66443): このマニュアルには、Oracle TimesTenレプリケーションの動作の理解に役立つ情報と、一般的に最も必要とされるタスクの実行方法を示す手順を追った説明および例が示されています。TimesTenとOracle Clusterwareの統合に関する情報も示されています。

    • 『Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheユーザーズ・ガイド』(部品番号B66442): このガイドには、Oracle TimesTen Application-Tier Database Cacheとキャッシュ・グリッドの作成方法および管理方法の理解に役立つ情報が示されています。

    • 『Oracle TimesTen In-Memory Databaseトラブルシューティング・ガイド』(部品番号B66722): このマニュアルには、TimesTenの使用時に発生するいくつかの問題のトラブルシューティング方法が示されています。

    • Oracle TimesTen In-Memory Database JDBC Extensions Java APIのリファレンス(部品番号E21647)およびOracle TimesTen In-Memory Database JMS/XLA Java APIのリファレンス(部品番号E21648): これらのリファレンスには、JDBCクラスおよびインタフェースへのTimesTenの拡張と、TimesTen JMS/XLAパッケージの説明が示されています。

    • 『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inインストレーション・ガイドfor Oracle TimesTen In-Memory Database』(部品番号B66727)および『Oracle Enterprise Manager System Monitoring Plug-inリリース・ノート for Oracle TimesTen In-Memory Database』(部品番号B66449): このマニュアルおよびリリース・ノートでは、Oracle Enterprise Manager 11g Plug-in for TimesTenについて説明されています。

    • 『Oracle® Enterprise Manager for Oracle TimesTen In-Memory Databaseユーザーズ・ガイド』(部品番号E64876、旧部品番号E28645)および『Oracle® Enterprise Manager for Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノート』(部品番号E64875、旧部品番号E28646)。このマニュアルおよびリリース・ノートでは、Oracle Enterprise Manager 12c Plug-in for TimesTenについて説明されています。

前述の内容で1つでも不足しているものがある場合は、Oracleサポート・サービスにご連絡ください。詳細は、「Oracleサポートへのアクセス」を参照してください。

5 事前通知

この項では、非推奨アイテムおよび削除されたアイテムを示します。

5.1 リリース11.2.2.1.0での非推奨アイテム

非推奨アイテムを使用すると警告が表示されます。

  • レプリケーションのSTORETABLE DEFINITION CHECKING EXACTとの一貫性を維持するためにttMigrate-repUpgradeオプションは-exactUpgradeに変更されました。これがデフォルトです。

  • レプリケーションのSTORETABLE DEFINITION CHECKING RELAXEDとの一貫性を維持するためにttMigrate-noRepUpgradeオプションは-relaxedUpgradeに変更されました。

  • -renameオプションは、ttMigrateユーティリティから削除されました。

  • XLA非永続モード用の機能は非推奨となり、ドキュメントから削除されました。永続XLA専用のユーティリティおよびAPIを使用してください。

  • TTStatusオブジェクトを最後の引数として取り、例外を返さないTTClassesメソッドのサポートは削除されました。

6 既知の問題および制限事項

この項では、次のカテゴリの既知の問題および制限事項について説明します。

6.1 このリリースでの新しい問題

  • パラレル・レプリケーションが有効な場合に、ReceiverThreads2に設定しないでください。これを設定すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

6.2 Cache Advisor

  • Cache Advisorの既知の問題および制限事項のリストについては、TimesTenインスタンスのinstall_dir/ttcacheadvにあるreadme.htmlファイルを参照してください(Linux x8664のみ)。

6.3 クライアント/サーバー

  • WindowsのODBC「Client DSN Setup」ダイアログ・ボックスで、「Server Name」がUNIXホストである場合、そのサーバーでDSNリストを取得する「Refresh」ボタンを押してもリストを取得できないことがあります。クライアントDSNエントリを正常に作成するには、「Server DSN」フィールドに既知のDSNを入力します。そのクライアントDSNを使用したWindowsからのTimesTen接続は正常に動作します。

  • UNIXでttlocalhostを使用すると、あるTimesTenインスタンスのクライアントは、別のTimesTenインスタンスのサーバーに接続できません。たとえば、ttlocalhostを使用している場合、32-bit TimesTenクライアントは64-bit TimesTenサーバーに接続できません。この問題を回避するには、ttShmHost(共有メモリーIPC)またはlocalhost(127.0.0.1)を使用します。

  • IPCとして共有メモリーを使用している場合に、アプリケーションがシステム定義のプロセスごとのファイル記述子制限に達すると、アプリケーションでクライアント・ドライバからのエラー・メッセージ24が検出される場合があります。これは、アプリケーションにシステム定義のプロセスごとのファイル記述子制限より多くのオープン・ファイル記述子があることが原因でshmatシステム・コールが失敗した場合に、クライアントDSNへの接続操作中に発生することがあります。

6.4 TimesTen Cache

  • TimesTenでは、拡張データ型はサポートしていません。拡張データ型とは、宣言されたサイズが4000バイトを超えるVARCHAR2またはNVARCHAR2データ型、または宣言されたサイズが2000バイトを超えるRAWデータ型です。

    ユーザーが拡張データ型を使用した列を含むOracle Database表のキャッシュを試みた場合、TimesTenはエラーを返します。

    ユーザーがpassthrough=3モードで拡張データ型を使用した列に対してSELECTの実行を試みた場合、TimesTenはエラーを返しコマンドは失敗します。

    かわりに、Oracleデータにアクセスするには、SQL*Plusまたはその他の方法でOracle Databaseに問い合せます。

  • Oracle TimesTen Cacheを使用している場合は、次の行を追加して、コア・ダンプ全体を有効にすることをお薦めします。

    DIAG_RESTRICTED=FALSE
    

    追加場所は、Oracle Databaseのクライアント・インストールに含まれるsqlnet.oraファイルです。

    この設定によって、アサーション障害時にコア・ダンプが有効になります。詳細は、Oracle DatabaseのReadmeファイルを参照してください。

  • 問合せに複数のキャッシュ・グループ表が指定されており、計画内の最初の表が、動的ロード条件の指定されていないキャッシュ・グループ表である場合、動的ロードが発生しない可能性があります。キャッシュ・グループが空の場合に、このような計画になる可能性があります。

    これは、次のようにして修正できます。

    • 動的ロード条件が指定された表が結合表の左端になるように結合順を設定する

    • 動的ロード条件が指定されていない表が空にならないように偽統計を設定する。

  • グローバル・キャッシュ・グループ操作はWindowsシステムではサポートされていません。

  • 次の場合:

    • 複数のAWTキャッシュ・グループが存在する。

    • AWTキャッシュ・グループ用に適用されてOracleに伝播される保留中のDML操作が存在する。

    • AWTキャッシュ・グループが削除され、その後再作成される。

    正常な動作としては、保留中のDMLはOracle Databaseに適用されません。保留中のDMLがOracleに適用されるという問題が存在します。この問題を回避するには、次のいずれかを行います。

    • キャッシュ・グループが再作成される前にすべてのAWTキャッシュ・グループを削除します。

      または

    • キャッシュ・グループを削除する前に、Oracle Databaseに対してttRepSubscriberWait組込みプロシージャをコールして保留中のすべてのDMLがOracleに適用されていることを確認します。

  • Oracle Databaseの外部キーがキャッシュされた表に対応している場合、外部キーには索引が必要です。外部キーに索引がない場合、TimesTenはキャッシュ・グループの作成時にエラーを返します。パラレル伝播が有効になっている場合、AWTキャッシュ・グループに対してこの制限が適用されます。

  • アプリケーションがキャッシュ・グループで複数のUNLOAD BY ID操作を実行した場合、キャッシュ・エージェントによって実行された自動リフレッシュ・トランザクションでデッドロックが発生する可能性があります。デッドロックは、同じ行がOracle Databaseで同時に更新される場合にのみ発生します。

  • OracleサーバーのOracle Bug#7512227によって、TimesTenの自動リフレッシュでは、Oracle実表に対する挿入および更新に失敗します。削除は行われます。Oracleサーバーのこの不具合はOracle 10gリリース10.2.0.3以上で発生し、Oracle Database 11gでは発生しません。2つの解決策があります。

    • CURSOR_SHARING Oracleサーバー・パラメータにEXACTを設定する。

    • Oracleリリース10.2.0.5向けの適切なOracleパッチをインストールする。

    詳細は、My Oracle Supportのドキュメント793948.1を参照してください。

  • 異なるユーザーが所有するOracleシノニムをキャッシュすると、エラー「5140: Could not find owner.synonym in Oracle. May not have privileges」が発生します。回避するには、次のようにします。

    • シノニムの所有者が、キャッシュ・グループを作成できます。

    • 元のシノニムを指す新しいプライベート・シノニムを作成してから、キャッシュ・グループを作成します。シノニムをキャッシュするキャッシュ・グループを所有するユーザーと、そのシノニムの所有者は同一である必要があります。(Oracle Bug#8243193)

  • TimesTen Cacheを正常に動作させるには、hostnameコマンドおよびuname -nコマンド(UUCPアドレス)によって返される値が同じである必要があります。hostnameおよびuname -nが異なる値を返す場合、TimesTen CacheからOracleでの制約違反による障害が報告される場合があります。また、uname -sを使用して、インターネット・アドレスおよびUUCPアドレスが同じであることを確認することができます。(Oracle Bug#7033084)

  • 外部キーがNULL値可能であると、対応する親行が存在しない行になることがあります。このような行は失効し、手動リフレッシュ操作または自動リフレッシュ操作時に適切にリフレッシュされない場合があります。それらの行は、アンロードまたはエージング操作では削除されません。また、OracleでFLUSH文を実行しても更新されません。(Oracle Bug#5735286)

6.5 TimesTenのインストールおよび削除

  • このリリースにアップグレードする場合、TimesTenでは、リリース11.2.2.1.xおよび11.2.2.2.xより前のリリースで作成されたAWT表に不足している制約がないかが自動的にチェックされることはありません。このリリースにアップグレードした後、ttCacheCheck組込みプロシージャを実行してください。

  • TimesTenでのJDBCのパフォーマンスを改善するために、Windows 2003仮想マシンのOracle VMハイパーバイザでXenNet仮想デバイスを使用するときに、LargeSendOffloadパラメータをFALSEに構成します。デフォルトでは、XenNet仮想デバイスのLargeSendOffloadパラメータはTRUEに設定されています。このパラメータは、XenNetプロパティ・ダイアログの「Advanced」タブで変更できます。

  • PermSize+TempSize+LogBufMB+20MB > 256GBのLinuxシステムのデータベースでは、共有セグメントのサイズに対応できるようにラージ・ページを構成しておく必要があります。

  • Windows 64-bitシステムでは、QuickStart TTClassesデモはコンパイルしてから使用する必要があります。

  • TimesTenは、Oracle Linux 5 GAと仮想化オプション(2.6.18-8.el5xen)、Oracle Linux 5 Update 1と仮想化オプション(2.6.18-53.el5xen)、Oracle Linux 5 Update 2と仮想化オプション(2.6.18-92.el5xen)の各Oracle Linux 5カーネルではサポートされません。

    TimesTenは、バージョン2.6.18*のOracle Linux 5カーネル(xen接尾辞なし、仮想化オプションなし)、Oracle Linux 5 Update 4と仮想化オプション(2.6.18-164.el5xen)、Oracle Linux 5 Update 5と仮想化オプション(2.6.18-194.el5xen)の各Oracle Linux 5カーネルでサポートされています。

    uname -r Linuxコマンドで、Linuxカーネル・バージョンが表示されます。

  • 新しい64-bit LinuxシステムにTimesTenをインストールしようとしても、32-bitアプリケーションがサポートされていないことがあります。Compatibility Arch SupportパッケージおよびCompatibility Arch Development Supportパッケージを選択してアーキテクチャ固有のサポートをシステムにインストールします。

  • Windowsシステムでは、インストールを変更したり、追加することはできません。たとえば、すでにOracle TimesTen Clientのみがインストールしてある場合に、Oracle TimesTen Data Managerをインストールするには、最初にTimesTenを削除してから、システムにインストールするすべてのコンポーネントを再インストールする必要があります。

  • AIX上でTimesTen 32-bitを実行するには、次の場所に示される適切な修正またはより新しい修正をインストールする必要があります。

    http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=isg1fixinfo105065
    

    このオペレーション・システム・パッチがないと、TimesTenの実行時に、コア・ダンプやその他の重大な問題が発生する場合があります。

    ルートIBM APARは、IZ10231: R27 OVERWRITTEN AFTER DLSYM EXECUTION APPLIES TO AIX 5300-06です。

    http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=isg1IZ10231を参照してください。

  • UNIXにTimesTenを再インストールすると、既存のsys.odbc.iniおよびsys.ttconnect.iniファイルは、オプションでsys.odbc.ini.oldおよびsys.ttconnect.ini.oldファイルとして保存され、新しいデモ・ファイルがインストールされます。この場合、再インストール後に、定義されている可能性がある追加のDSNを手動でマージする必要があります。

6.6 JDBC

  • TimesTenでは、位置を指定した更新または削除はサポートしていません。setCursorNameおよびgetCursorNameメソッドへのコールは無視されます。

  • 夏時間のあるタイムゾーンで実行しているJDBCアプリケーションが、ResultSet.getTimestamp()を使用して存在しない時間を選択すると、1時間遅れの時間が取得されます。たとえば、太平洋標準時で、時間が標準時間から夏時間に変更される日には、2:00 a.m.から2:59 a.m.の間の時間は存在しません。この場合に、標準時間で実行されているJDBCアプリケーションがgetTimestamp()を使用して'2002-04-07 02:00:00'の値を選択すると、'2002-04-07 01:00:00'が取得されます。

  • JDBCアプリケーションのSQL文には、データベース・キャラクタ・セットの文字のみを含める必要があります。データベース・キャラクタ・セットに含まれないUnicode文字は、問合せの解析時に、代替文字に変換されます。次の方法で対処できます。

    • データベース・キャラクタ・セットとしてAL32UTF8を使用する。

    • データベース・キャラクタ・セットに含まれない文字を問合せテキストで使用しないように、文をパラメータ化する。

6.7 ODBC

  • ODBC SQLExtendedFetch関数は、TimesTenヘッダー・ファイルに表示されます。ただし、TimesTenではこの関数はサポートされていません。

6.8 PL/SQL

  • PLSQL_CODE_TYPE=NATIVEは指定可能ですが、INTERPRETEDとして実装されます。

  • 32-bit LinuxでのJRockitは、デフォルトのヒープとして、使用可能な物理メモリーの50パーセントで最大1GBを割り当てます。32-bitプラットフォームでのJRockitユーザーは、PLSQL_MEMORY_ADDRESSの値として、デフォルト(10000000)以外を選択する必要がある場合があります。B0000000などの値を検討します。この値によって、PL/SQL共有メモリーが確実にJRockitヒープの一部でなくなります。

  • q'(引用構文)の使用はサポートされません。

  • UTL_FILEアクセスは、install_dir/plsql/utl_file_tempにある一時ディレクトリに制限されます。インスタンス管理者は、UTL_FILEへのアクセス権を特定のデータベース・ユーザーに付与できます。ユーザーは、場所のパラメータ文字列に'UTL_FILE_TEMP'の文字列を指定した場合にのみUTL_FILEを使用してディレクトリを参照できます。

6.9 レプリケーション

  • ttRepAdmin -duplicateコマンドライン・ユーティリティとODCB ttRepDuplicateEXユーティリティの間では、データベース複製時のキャッシュ・グループのデフォルトの処理に一貫性がありません。ttRepAdminを使用すると、キャッシュ・グループはデフォルトで通常の表に変換されます(-noKeepCG)。ttRepDuplicateEXを使用すると、キャッシュ・グループはデフォルトのままになります。

  • ALTER TABLE文の実行直後にレプリケーション・エージェントが停止し、そのエージェントがALTER TABLEトランザクションの最後より後の処理に進まなかった場合、変更された表のレプリケーションが失敗する可能性があります。この問題は、RETURNサービス・ポリシーに関係なく発生する可能性があります。ALTER TABLEトランザクション後にレプリケーション・エージェントを停止する必要がある場合は、ttRepSubscriberWaitコールを実行して、レプリケーション・エージェントの再始動ポイントが表の変更処理の後に進んだことを確認します。

  • TWOSAFEユーザー・セッションの最初の操作がALTER TABLE操作である場合、ALTER TABLEはレプリケートされません。回避策として、表を変更する前に、同じセッションで表に対してその他の操作をいくつか行います。

  • 非常にまれな状況下で、レプリケートされるディテール表と、それに対応するマテリアライズド・ビューのペアが分岐することがあります。この分岐が発生するのは、マテリアライズド・ビューが次の両方の条件を満たしている場合のみです。

    • ビュー定義に、2つ以上の条件がある。

    • 条件のいずれかに、数値オーバーフロー、0(ゼロ)による除算、文字列の切捨てなど、例外を生成する可能性がある式が含まれている。

    2つのデータベースでの条件評価の順序に違いがあると、1つの条件が評価された後、受信側のデータベースでのみ例外が生成される場合、ディテール表に対する更新のレプリケートによって、分岐が発生する可能性があります。この結果、受信側のデータベースは更新を拒否するため、ディテール表とマテリアライズド・ビューの分岐が発生します。このような分岐を回避するために、ユーザーは、式の評価時に例外を生成する可能性のあるマテリアライズド・ビューをレプリケートしないようにする必要があります。SQL CAST演算子を使用して、算術オーバーフローを回避できる場合があります。

  • ttXLAApplyがレプリケーションの実装に使用されている場合、外部キーおよび一意制約を文レベルで検証することはできません。

6.10 SQL、ユーティリティおよびプロシージャ

  • 以前のリリースのTimesTenで作成したデータベースでこのリリースのttStatsユーティリティを使用するには、データベースを11.2.2.6.0に移行する必要があります。

  • ttLoadFromOracle組込みプロシージャを実行しても、外部キー制約は適用されません。この組込みプロシージャ(またはttIsqlコマンド)を使用して、外部キーの参照表(子表)である表に行をロードすると、一致する親のない行がロードされる可能性があります。TimesTenでは、この外部キー違反を検出しません。Oracleからロードされたデータが外部キー制約に違反している可能性がある場合は、子表と親表の両方をロードした後、手動で外部キー制約を検証する必要があります。

  • TimesTenのBINARY_DOUBLEおよびBINARY_FLOATは、ほぼ同じデータ型です。これらの型のデータを格納および取得すると、最下位の桁が丸められるか、切り捨てられます。これらの型の列は、主キー、一意キーおよび外部キーでは使用しないでください。

  • ビュー定義およびそのビューにアクセスする問合せで同じ列別名を使用すると、TimesTenによって「TT2210: Column reference of XXX is ambiguous」というエラーが誤って発行される場合があります。回避策としては、異なる列別名を列に明示的に割り当てます。

  • アウトライン列を含む表から行を削除し、同じトランザクションでその表を削除すると、DDLCommitBehavior=1の使用時にアサーション障害が発生します。この問題を回避するには、DELETE文とDROP TABLE文の間にコミットを追加します。

  • 問合せに指定した表の総数および問合せの処理に使用した一時集計の最大合計数は32です。一時集計は、スカラーまたは集計副問合せを処理するために必要です。問合せの表と一時集計の合計数が32を超える場合、問合せは「Statement that needs more than 31 nesting levels has not been implemented」というメッセージを発生して失敗します。

  • NLSSORT属性がbinary以外の値に設定されている場合でも、CHAR型を指定したCOUNT DISTINCTでは、バイナリ・ソート順序およびバイナリ比較セマンティクスを使用します。

  • NLS_SORTセッション・パラメータが多言語ソート(FRENCH_Mなど)に設定されている場合、パターン一致のワイルド・カード記号が空白文字に適用されると、LIKE演算子で不正確な結果が返される場合があります。

  • JDBCアプリケーションのSQL文には、データベース・キャラクタ・セットの文字のみを含める必要があります。データベース・キャラクタ・セットに含まれないUnicode文字は、問合せの解析時に、代替文字に変換されます。次の方法で対処できます。

    • データベース・キャラクタ・セットとしてAL32UTF8を使用する。

    • データベース・キャラクタ・セットに含まれない文字を問合せテキストで使用しないように、文をパラメータ化する。

6.11 SQL*Plus

  • TimesTenでは、TimesTenデータベースへのSQL*Plus接続はサポートされません。ttIsqlを使用します。

6.12 TimesTenとOracle Clusterwareとの統合

  • Oracle Clusterware用のTimesTenサポートでは、アクティブ・データベースのttCRSMasterプロセスを強制終了するとロール・スイッチが発生するという問題が存在します。

  • TimesTenでは、WindowsプラットフォームでのClusterwareがサポートされていません。

  • 次のアクションのいずれかを実行する場合:

    • アクティブなデータベースのホストとして、ホストを指定する必要があるプロンプトに応答する。

    • ttCWAdmin -createコマンドを入力する。

    次のメッセージが表示されます。

    「Warning!! Data store on host(s) host list may be destroyed in Order to be duplicated from active after the roll out. Please back up this data store manually if necessary, before executing ttCWAdmin -start」

    指定されたDSNを持つデータベースがスタンバイ・データベースのホストに存在する場合、古いデータベースは破棄され、ttCWAdmin -createコマンドによって作成されたデータベースと置き換えらます。

    指定したDSNを持つデータベースがスタンバイ・ホストにない場合、この警告は意味を持ちません。

6.13 TimesTen OCIサポート

  • NLS_LANGにTimesTenでサポートされない値が設定されると、「Cannot connect」などの誤ったエラーが発生することがあります。

6.14 TimesTen Pro*C/C++サポート

  • Windowsプラットフォームでは、SQLLIBのファンクションを使用するPro*Cアプリケーションのリンク行にOCI.LIBおよびORASQL11.LIBの両方を含める必要があります。正しい順序は、最初にOCI.LIB、次にORASQL11.LIBです。順序を逆にすると、SQLLIBの関数が動作しなくなる可能性があります。

  • Pro*C/C++デモをコンパイルするときに、「System default option values taken from: install_dir/ttoracle_home/instantclient_11_2/precomp/admin/pcscfg.cfg」というメッセージが表示されることがあります。パス名が正しくない可能性があります。

6.15 TTClasses

  • パススルーを使用してOracle DatabaseにNULL LOBデータを設定するためにTTCmd::setParamNull()メソッドは使用できません。かわりに、INSERTまたはUPDATE文でリテラルを使用します。

6.16 TimesTenのアップグレード

  • ttMigrateユーティリティでは、異なるユーザーが所有するオブジェクト間の外部キー依存を、TimesTenリリース7.0以前のリリースからリリース11.2.1以上には移行できないため、回避策が必要です。この問題に対処するには、まず親表をリストアします。その後、子表の所有者に、その親表に対する適切なREFERENCES権限を付与します。最後に、子表をリストアします。

  • ttMigrateユーティリティでは、マテリアライズド・ビューをTimesTenリリース7.0以前のリリースからリリース11.2.1以上には移行できないため、回避策が必要です。この問題に対処するには、まず、マテリアライズド・ビューから参照されているディテール表をリストアします。その後、マテリアライズド・ビューの所有者に、すべてのディテール表に対するSELECT権限を付与します。最後に、マテリアライズド・ビューをリストアします。

6.17 XLAおよびJMS/XLA

XLA (トランザクション・ログAPI)の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者ガイド』を参照してください。JMS/XLAの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database Java開発者ガイド』を参照してください。

  • XLAおよびJMS/XLAは、CREATE INDEX文の索引タイプに誤った情報を返します。XLAのttXlaCreateIndexTup_tフラグ・フィールドに反映されている値およびJMS/XLAのCREATE_INDEXINDEX_TYPE値は常にRであり、これは実際の索引タイプにかかわらず、通常の索引を示します。

  • この制限は、JMS/XLA、ODBC/XLAおよびTTClasses/XLAに適用されます。LOB列の変更がコミットされても、XLAはLOBの値を返しません。XLAは次のことを示します。

    • LOBが挿入、更新または削除されているかどうか

    • LOB列の値がNULLNULLでないか

    • LOBの長さがゼロかどうか

    • LOBの値が未定義かどうか

  • TimesTenは、CREATE MATERIALIZED VIEW LOG操作に対してXLAレコードを生成しません。

  • JMS/XLAは、国際化をサポートするためにOracle GDKを使用します。TimesTenディストリビューションのinstall_dir/libには、JMS/XLAがテスト済のorai18n.jarのバージョンが含まれています。JMS/XLAは、orai18n.jarの他のバージョンでも動作しますが、他のバージョンはサポートされていません。

  • 最高のスループットを得るために、Linuxで実行するJMS/XLAアプリケーションでは、『Oracle TimesTen In-Memory Database Java開発者ガイド』の高いイベント率の処理に関する項のパフォーマンスのガイドラインに従って、これらの問題に対処する必要があります。

7 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートをご契約のお客様には、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


Oracle TimesTen In-Memory Databaseリリース・ノート, 11gリリース2(11.2.2)

B66439-08

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