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Oracle® TimesTen In-Memory Database Java開発者ガイド
11gリリース2 (11.2.2)
B66445-06
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6 JMS/XLAリファレンス

ここでは、JMS/XLA APIに関するリファレンス情報を示します。内容は次のとおりです。


注意:

「アクセス制御がXLAに与える影響」で、TimesTenアクセス制御がXLA機能に与える影響について説明されています。

JMS/XLA MapMessageの内容

javax.jms.MapMessageには、C構造体ttXlaUpdateDesc_tとしてパブリッシュされた、XLA更新ヘッダー内のフィールドに対応する一連の名前および値のペアが含まれています。MapMessageインスタンスに含まれるフィールドは、更新タイプによって異なります。

XLA更新タイプ

JMS/XLA APIで返される各MapMessageには、整数値としてメッセージ内に記述されている更新タイプを示す__TYPE(アンダースコア2つ)という名前と値のペアが1つ以上含まれています。タイプは、整数値で指定されています。整数タイプと比較するために、com.timesten.dataserver.jmsxla.XlaConstantsに定義されている定数を使用します。表6-1に、サポートされているタイプを示します。

表6-1 XLA更新タイプ

タイプ 説明

ADD_COLUMNS

列が追加されたことを示します。

COMMIT_FIELD

コミットを含むメッセージ内のフィールドの名前。

COMMIT_ONLY

コミットが発生したことを示します。

CONTEXT_FIELD

バイト配列としてttApplicationContextプロシージャに渡されたコンテキスト値を含むメッセージ内のフィールドの名前。

CREATE_INDEX

索引が作成されたことを示します。

CREATE_SEQ

順序が作成されたことを示します。

CREATE_SYNONYM

シノニムが作成されたことを示します。

CREATE_TABLE

表が作成されたことを示します。

CREATE_VIEW

ビューが作成されたことを示します。

DELETE

行が削除されたことを示します。

DROP_COLUMNS

列が削除されたことを示します。

DROP_INDEX

索引が削除されたことを示します。

DROP_SEQ

順序が削除されたことを示します。

DROP_SYNONYM

シノニムが削除されたことを示します。

DROP_TABLE

表が削除されたことを示します。

DROP_VIEW

ビューが削除されたことを示します。

FIRST_FIELD

トランザクションの最初のレコードを示すフラグを含むフィールドの名前。

INSERT

行が挿入されたことを示します。

MTYP_FIELD

タイプ情報を含むメッセージ内のフィールドの名前。

MVER_FIELD

XLAレコードのトランザクション・ログ・ファイル数を含むメッセージ内のフィールドの名前。

NULLS_FIELD

NULL値を持つフィールドのリストを含むメッセージ内のフィールドの名前。

REPL_FIELD

レプリケーションで更新が適用されたことを示すフラグを含むメッセージ内のフィールドの名前。

TBLNAME_FIELD

表の名前を含むメッセージ内のフィールドの名前。

TBLOWNER_FIELD

表の所有者を指定するメッセージ内のフィールドの名前。

TRUNCATE

表が切り捨てられたことを示します。

TYPE_FIELD

メッセージ・タイプを指定するメッセージ内のフィールドの名前。

UPDATE

行が更新されたことを示します。

UPDATE_DESCRIPTOR_FIELD

バイト配列としてttXlaUpdateDesc_tを返すフィールドの名前。

UPDATED_COLUMNS_FIELD

更新された列のリストを含むメッセージ内のフィールドの名前。


XLAフラグ

すべての更新タイプに対して、MapMessageには次のことを示す名前と値のペアが含まれています。

  • トランザクションの最初のレコードであるかどうか

  • トランザクションの最後のレコードであるかどうか

  • 更新がレプリケーションによって実行されたかどうか

  • どの表が更新されたか

  • 更新された表の所有者

表6-2に、これらのXLAフラグを含む名前と値のペアを示します。各名前の先頭には、2つのアンダースコアが付いています。

表6-2 JMS/XLAフラグ

名前 説明 対応するttXlaUpdateDesc_tフラグ

__AGING_DELETE

エージングによって削除されたことを示します。このフラグは、XLA更新レコードがエージングによって削除された場合のみ示されます。XlaConstants定数AGING_DELETE_FIELDがこのフラグを表します。

TT_AGING

__CASCADING_DELETE

カスケード削除によって削除されたことを示します。このフラグは、XLA更新レコードがカスケード削除によって削除された場合のみ示されます。XlaConstants定数CASCADING_DELETE_FIELDがこのフラグを表します。

TT_CASCDEL

__COMMIT

トランザクション内の最終レコードであり、この操作の後にコミットが実行されたことを示します。これは、TT_UPDCOMMITがオンの場合にMapMessageに含まれます。XlaConstants定数COMMIT_FIELDがこのフラグを表します。

TT_UPDCOMMIT

__FIRST

新規トランザクション内の最初のレコードであることを示します。これは、TT_UPDFIRSTがオンの場合にMapMessageに含まれます。XlaConstants定数FIRST_FIELDがこのフラグを表します。

TT_UPDFIRST

__REPL

この変更がレプリケーションによってデータベースに適用されたことを示します。これは、TT_UPDREPLがオンの場合にMapMessageに含まれます。XlaConstants定数REPL_FIELDがこのフラグを表します。

TT_UPDREPL

__UPDCOLS

これは、XLA更新ディスクリプタにはその操作によって実際に変更された列のリストが含まれることを示すUPDATETUPレコードのみに使用されます。これは、列名のリストがセミコロンで区切られた文字列として指定され、TT_UPDCOLSがオンの場合にのみMapMessageに含まれます。XlaConstants定数UPDATE_COLUMNS_FIELDがこのフラグを表します。

TT_UPDCOLS



注意:

XlaConstantsインタフェースは、com.timesten.dataserver.jmsxlaパッケージ内にあります。

アプリケーションは、MapMessageメソッドitemExists()を使用して、フラグが示されるかどうか判断したり、getBoolean()を使用して、フラグが設定されているかどうかを判断できます。入力時に、XlaConstants.AGING_DELETE_FIELDなどのフラグに対応するXlaConstants定数を指定します。

例6-1 コミットの確認

XLAでTT_UPDCOMMITを使用するのと同じように、JMS/XLAで、これがトランザクションの最後のレコードであるか、操作後にコミットが実行されたかを確認するため次のテストを行うことができます。

if (MapMessage.getBoolean(XlaConstants.COMMIT_FIELD) ) { // Field is set
   ...
}

DMLイベント・データの書式

多くのDML操作は、XLAイベント・ハンドラで監視可能なXLA更新を生成します。この項では、これらの操作を行うために生成されるMapMessageオブジェクトの内容について説明します。

表データ

INSERTUPDATEおよびDELETE操作では、MapMessageには、__TBLOWNERおよび__TBLNAMEという2つの名前と値のペアが含まれます。これらのフィールドには、更新される表の名前と所有者が記述されます。たとえば、表SCOTT.EMPLOYEESでは、すべての関連するMapMessageに、文字列SCOTTの値が入った__TBLOWNERというフィールドと、文字列EMPLOYEESの値が入った__TBLNAMEというフィールドが含まれます。

行データ

INSERTおよびDELETE操作では、挿入または削除された行の完全なイメージはメッセージに含まれ、すべての列値を使用できます。

UPDATE操作の場合、実際に変更された列を示す列番号のリストだけでなく、行の前後のイメージが使用可能です。列値には、列の名前を使用してアクセスします。前のイメージの列名は、すべて1つのアンダースコアで始まります。たとえば、columnnameには新規の値が含まれており、_columnnameには以前の値が含まれています。

列の値がNULLである場合、列の値は列リストから省略されます。__NULLSの名前と値のペアには、NULL値を含む列のセミコロンで区切られたリストが含まれています。

コンテキスト情報

ttApplicationContext組込みプロシージャを使用してXLAレコード内のコンテキスト情報がエンコードされた場合、その情報はMapMessage__CONTEXT名前と値のペアに含まれます。コンテキスト情報が提供されていない場合、__CONTEXT値はMapMessageには含まれません。

DDLイベント・データの書式

多くのデータ定義言語(DDL)操作は、XLAイベント・ハンドラで監視可能なXLA更新を生成します。この項では、これらの操作を行うために生成されるMapMessageオブジェクトの内容について説明します。

CREATE_TABLE

__TYPE=1(XlaConstants.CREATE_TABLE)が指定されているメッセージは、表が作成されていることを示します。表6-3に、CREATE_TABLE操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-3 更新メッセージで提供されるCREATE_TABLEデータ

名前

OWNER

作成された表の所有者の文字列値

NAME

作成された表の名前の文字列値

PK_COLUMNS

この表の主キー内の列の名前を含む文字列値

表に主キーがない場合、PK_COLUMNS値は指定されません。

書式:

<col1name>[;<col2name> [;<col3name>[;...]]]

COLUMNS

表の列の名前を含む文字列値

書式:

<col1name>[;<col2name> [;<col3name>[;...]]]

注意: 表の列ごとに、列について説明する追加の名前と値のペアがMapMessageに含まれています。

_column_name_TYPE

この列の(java.sql.Typesからの)データ型を表す整数値

_column_name_PRECISION

この列の精度を含む整数値(NUMERICまたはDECIMAL)

_column_name_SCALE

この列のスケールを含む整数値(NUMERICまたはDECIMAL)

_column_name_SIZE

この列の最大サイズを示す整数値(CHARVARCHARBINARYまたはVARBINARY)

_column_name_NULLABLE

この列でNULL値が許可されているかどうかを示すブール値

_column_name_OUTOFLINE

この列がタプルのインラインまたはアウトラインのいずれに保存されるかを示すブール値

_column_name_INPRIMARYKEY

この列が表の主キーの一部であるかどうかを示すブール値


DROP_TABLE

__TYPE=2 (XlaConstants.DROP_TABLE)が指定されているメッセージは、表が削除されていることを示します。表6-4に、DROP_TABLE操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-4 更新メッセージで提供されるDROP_TABLEデータ

名前

OWNER

順序の所有者の文字列値

NAME

削除された順序の名前の文字列値


CREATE_INDEX

__TYPE=3(XlaConstants.CREATE_INDEX)が指定されているメッセージは、索引が作成されていることを示します。表6-5に、CREATE_INDEX操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-5 更新メッセージで提供されるCREATE_INDEXデータ

名前

TBLOWNER

索引が作成された表の所有者の文字列値

TBLNAME

索引が作成された表の名前の文字列値

IXNAME

作成された索引の名前の文字列値

INDEX_TYPE

P(主キー)、F(外部キー)、R(標準)の索引タイプを表す文字列値

INDEX_METHOD

H(ハッシュ)、T(範囲)、B(ビットマップ)の索引メソッドを表す文字列値

UNIQUE

索引が一意であるかどうかを示すブール値

HASH_PAGES

ハッシュ索引内のページ数を表す整数値(範囲索引には指定されません)

COLUMNS

索引内の列について説明する文字列値

書式:

<col1name>[;<col2name> [;<col3name>[;...]]]

DROP_INDEX

__TYPE=4(XlaConstants.DROP_INDEX)が指定されているメッセージは、索引が削除されていることを示します。表6-6に、DROP_INDEX操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-6 更新メッセージで提供されるDROP_INDEXデータ

名前

OWNER

索引が削除された表の所有者の文字列値

TABLE_NAME

索引が削除された表の名前の文字列値

INDEX_NAME

削除された索引の名前の文字列値


ADD_COLUMNS

__TYPE=5(XlaConstants.ADD_COLUMNS)が指定されているメッセージは、表に新規列が追加されていることを示します。表6-7に、ADD_COLUMNS操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-7 更新メッセージで提供されるADD_COLUMNSデータ

名前

OWNER

変更された表の所有者の文字列値

NAME

変更された表の名前の文字列値

PK_COLUMNS

この表の主キー内の列の名前を含む文字列値

表に主キーがない場合、PK_COLUMNS値は指定されません。

書式:

<col1name>[;<col2name> [;<col3name>[;...]]]

COLUMNS

表に追加された列の名前を含む文字列値

書式:

<col1name>[;<col2name> [;<col3name>[;...]]]

注意: 追加する列ごとに、列について説明する追加の名前と値のペアがMapMessageに含まれています。

_column_name_TYPE

この列の(java.sql.Typesからの)データ型を表す整数値

_column_name_PRECISION

この列の精度を含む整数値(NUMERICまたはDECIMAL)

_column_name_SCALE

この列のスケールを含む整数値(NUMERICまたはDECIMAL)

_column_name_SIZE

この列の最大サイズを示す整数値(CHARVARCHARBINARYまたはVARBINARY)

_column_name_NULLABLE

この列でNULL値が許可されているかどうかを示すブール値

_column_name_OUTOFLINE

この列がタプルのインラインまたはアウトラインのいずれに保存されるかを示すブール値

_column_name_INPRIMARYKEY

この列が表の主キーの一部であるかどうかを示すブール値


DROP_COLUMNS

__TYPE=6(XlaConstants.DROP_COLUMNS)が指定されているメッセージは、表から既存の列が削除されていることを示します。表6-8に、DROP_COLUMNS操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-8 更新メッセージで提供されるDROP_COLUMNSデータ

名前

OWNER

変更された表の所有者の文字列値

NAME

変更された表の名前の文字列値

COLUMNS

表から削除された列の名前を含む文字列値

書式:

<col1name>[;<col2name> [;<col3name>[;...]]]

注意: 削除された列ごとに、列について説明する追加の名前と値のペアがMapMessageに含まれています。

_column_name_TYPE

この列の(java.sql.Typesからの)データ型を表す整数値

_column_name_PRECISION

この列の精度を含む整数値(NUMERICまたはDECIMAL)

_column_name_SCALE

この列のスケールを含む整数値(NUMERICまたはDECIMAL)

_column_name_SIZE

この列の最大サイズを示す整数値(CHARVARCHARBINARYまたはVARBINARY)

_column_name_NULLABLE

この列でNULL値が許可されているかどうかを示すブール値

_column_name_OUTOFLINE

この列がタプルのインラインまたはアウトラインのいずれに保存されるかを示すブール値

_column_name_INPRIMARYKEY

この列が表の主キーの一部であるかどうかを示すブール値


CREATE_VIEW

__TYPE=14(XlaConstants.CREATE_VIEW)が指定されているメッセージは、マテリアライズド・ビューが作成されていることを示します。表6-9に、CREATE_VIEW操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-9 更新メッセージで提供されるCREATE_VIEWデータ

名前

OWNER

作成されたビューの所有者の文字列値

NAME

作成されたビューの名前の文字列値


DROP_VIEW

__TYPE=15(XlaConstants.DROP_VIEW)が指定されているメッセージは、マテリアライズド・ビューが削除されていることを示します。表6-10に、DROP_VIEW操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-10 更新メッセージで提供されるDROP_VIEWデータ

名前

OWNER

削除されたビューの所有者の文字列値

NAME

削除されたビューの名前の文字列値


CREATE_SEQ

__TYPE=16(XlaConstants.CREATE_SEQ)が指定されているメッセージは、順序が作成されていることを示します。表6-11に、CREATE_SEQ操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-11 更新メッセージで提供されるCREATE_SEQデータ

名前

OWNER

作成された順序の所有者の文字列値

NAME

作成された順序の名前の文字列値

CYCLE

CYCLEオプションが新規の順序に指定されているかどうかを示すブール値

INCREMENT

INCREMENT BYオプションが新規の順序に指定されていることを示すlong

MIN_VALUE

MINVALUEオプションが新規の順序に指定されていることを示すlong

MAX_VALUE

MAXVALUEオプションが新規の順序に指定されていることを示すlong


DROP_SEQ

__TYPE=17(XlaConstants.DROP_SEQ)が指定されているメッセージは、順序が削除されていることを示します。表6-12に、DROP_SEQ操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-12 更新メッセージで提供されるDROP_SEQデータ

名前

OWNER

削除された表の所有者の文字列値

NAME

削除された表の名前の文字列値


CREATE_SYNONYM

__TYPE=19(XlaConstants.CREATE_SYNONYM)が指定されているメッセージは、シノニムが作成されていることを示します。表6-13に、CREATE_SYNONYM操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-13 更新メッセージで提供されるCREATE_SYNONYMデータ

名前

OWNER

作成されたシノニムの所有者の文字列値

NAME

作成されたシノニムの名前の文字列値

OBJECT_OWNER

シノニムを作成するオブジェクトのスキーマの文字列値

OBJECT_NAME

シノニムを作成するオブジェクトの名前の文字列値

IS_PUBLIC

シノニムがパブリックであるかどうかを示すブール値

IS_REPLACE

シノニムがCREATE OR REPLACEを使用して作成されたかどうかを示すブール値


DROP_SYNONYM

__TYPE=20(XlaConstants.DROP_SYNONYM)が指定されているメッセージは、シノニムが削除されていることを示します。表6-14に、DROP_SYNONYM操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-14 更新メッセージで提供されるDROP_SYNONYMデータ

名前

OWNER

削除されたシノニムの所有者の文字列値

NAME

削除されたシノニムの名前の文字列値

IS_PUBLIC

シノニムがパブリックであったかどうかを示すブール値


TRUNCATE

__TYPE=18(XlaConstants.TRUNCATE)が指定されているメッセージは、表が切り捨てられていることを示します。表内のすべての行が削除されています。表6-15に、TRUNCATE操作に対して生成されるMapMessageに含まれている名前と値のペアを示します。

表6-15 更新メッセージで提供されるTRUNCATEデータ

名前

OWNER

切り捨てられた表の所有者の文字列値

NAME

切り捨てられた表の名前の文字列値


データ型のサポート

この項では、JMS/XLAに対するデータ型の考慮事項を説明します。

データ型のマッピング

表6-16に、TimesTenでサポートされているデータ型に対するアクセス方法を示します。データ型の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド』のデータ型に関する項を参照してください。

表6-16 データ型のマッピング

TimesTenの列のデータ型 MapMessageメソッドでの読取り
CHAR(n)

getString()

VARCHAR(n)

getString()

NCHAR(n)

getString()

NVARCHAR(n)

getString()

NVARCHAR2(n)

getString()

DOUBLE

getString()

アプリケーションでBigDecimalまたはDoubleに変換可能。

FLOAT

getString()

アプリケーションでBigDecimalまたはDoubleに変換可能。

DECIMAL(p,s)

getString()

アプリケーションでBigDecimalまたはDoubleに変換可能。

NUMERIC(p,s)

getString()

アプリケーションでBigDecimalまたはDoubleに変換可能。

INTEGER

getInt()

SMALLINT

getShort()

TINYINT

getShort()

BINARY(n)

getBytes()

VARBINARY(n)

getBytes()

DATE

getLong()getString()

getLong()メソッドは、起点(1970年1月1日、00:00:00 UTC)からのマイクロ秒を戻します。

アプリケーションでDateまたはCalendarに変換可能。

TIME

getString()

アプリケーションでDateまたはCalendarに変換可能。

TIMESTAMP

getLong()getString()

getLong()メソッドは、起点(1970年1月1日、00:00:00 UTC)からのマイクロ秒を戻します。ナノ秒は切り捨てられます。ナノ秒の精度が必要な場合は、getString()を使用します。

アプリケーションでDateまたはCalendarに変換可能。

TT_CHAR

getString()

TT_VARCHAR

getString()

TT_NCHAR

getString()

TT_NVARCHAR

getString()

ORA_CHAR

getString()

ORA_VARCHAR2

getString()

ORA_NCHAR

getString()

ORA_NVARCHAR2

getString()

VARCHAR2

getString()

TT_TINYINT

getShort()

TT_SMALLINT

getShort()

TT_INTEGER

getInt()

TT_BIGINT

getLong()

BINARY_FLOAT

getFloat()

BINARY_DOUBLE

getDouble()

REAL

getFloat()

NUMBER

getString()

ORA_NUMBER

getString()

TT_DECIMAL

getString()

TT_TIME

getString()

TT_DATE

getLong()getString()

getLong()メソッドは、起点(1970年1月1日、00:00:00 UTC)からのマイクロ秒を戻します。

TT_TIMESTAMP

getLong()getString()

getLong()メソッドは、起点(1970年1月1日、00:00:00 UTC)からのマイクロ秒を戻します。

ORA_DATE

getLong()getString()

getLong()メソッドは、起点(1970年1月1日、00:00:00 UTC)からのマイクロ秒を戻します。

ORA_TIMESTAMP

getLong()getString()

getLong()メソッドは、起点(1970年1月1日、00:00:00 UTC)からのマイクロ秒を戻します。ナノ秒は切り捨てられます。ナノ秒の精度が必要な場合は、getString()を使用します。

TT_BINARY

getBytes()

TT_VARBINARY

getBytes()

ROWID

getBytes()getString()

BLOB

getBytes()

注意: LOB自体の情報は得られません。LOBフィールドには長さがゼロのデータまたはnullデータが含まれます(値が実際にNULLの場合)。

CLOBNCLOB

getString()

注意: LOB自体の情報は得られません。LOBフィールドには長さがゼロのデータまたはnullデータが含まれます(値が実際にNULLの場合)。


データ型キャラクタ・セット

JMS/XLAでは、次のデータ型にUTF-16キャラクタ・セットを使用します。

  • TT_CHAR

  • TT_VARCHAR

  • ORA_CHAR

  • ORA_VARCHAR2

  • TT_NCHAR

  • TT_NVARCHAR

  • ORA_NCHAR

  • ORA_NVARCHAR2

  • NCHAR

  • NVARCHAR

  • NVARCHAR2

イベント処理用のJMSクラス

次のJMSクラスは、JMS/XLAアプリケーションで使用できます。JMS/XLA APIではパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージのみがサポートされていることに注意してください。

  • Message(親クラスのみ)

  • TopicConnectionFactory

  • トピック

  • TopicSubscriber

  • Connection

  • Session

  • ConnectionMetaData

  • MapMessage

  • TopicConnection

  • TopicSession

  • ConnectionFactory

  • Destination

  • MessageConsumer

  • ExceptionListener

これらのクラスのマニュアルについては、次のJava EEの場所を参照してください(1つ目はJava 6用、2つ目はJava 5.0用)。

http://docs.oracle.com/javaee/6/api/
http://docs.oracle.com/javaee/5/api/

JMS/XLAレプリケーションAPI

TimesTen com.timesten.dataserver.jmsxlaパッケージには、TargetDataStoreインタフェースとTargetDataStoreImplクラスが含まれています。

詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database JMS/XLA Java API Reference』を参照してください。

TargetDataStoreインタフェース

このインタフェースは、ソース・データベースからターゲット・データベースにXLA更新レコードを適用するために使用されます。ソースおよびターゲット・データベース・スキーマは、影響を受けた表で同一である必要があります。

このインタフェースは、表6-17に示すメソッドを定義します。

表6-17 TargetDataStoreメソッド

メソッド 説明

apply()

XLA更新記述子をターゲット・データベースに適用します。

close()

データベースへの接続をクローズし、リソースを解放します。

commit()

手動コミットを実行します。

getAutoCommitFlag()

自動コミット・フラグの値を返します。

getConnectString()

データベース接続文字列を返します。

getUpdateConflictCheckFlag()

更新の競合を確認するためのフラグの値を返します。

isClosed()

オブジェクトがクローズしているかどうかを確認します。

isDataStoreValid()

データベースが有効であるかを確認します。

rollback()

最後のトランザクションをロールバックします。

setAutoCommitFlag()

適用時に自動コミットのフラグを設定します。

setUpdateConflictCheckFlag()

適用時の更新の競合の確認のフラグを設定します。


TargetDataStoreImplクラス

このクラスは、ターゲット・データベースの接続とXLAハンドラを作成します。これは、TargetDataStoreインタフェースを実装します。

JMSのメッセージ・ヘッダー・フィールド

表6-18に、JMS/XLAで提供されているJMSのメッセージ・ヘッダー・フィールドを示します。

表6-18 JMS/XLAのヘッダー・フィールド

ヘッダー 内容

JMSMessageId

XLAレコードのトランザクション・ログ・ファイル数

JMSType

__TYPEフィールドの文字列表示