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Oracle® Services for Microsoft Transaction Server開発者ガイド
11gリリース2 (11.2) for Microsoft Windows
B58888-03
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用語集

原子性、一貫性、独立性および永続性(ACID)

ACIDは、トランザクション・マネージャ(トランザクション・マネージャとも呼びます)によってすべてのトランザクションに提供される4つの基本的な属性からなります。

Component Object Model (COM)

オブジェクト間通信を、個々のオブジェクトの記述に使用されるプログラム言語の種類に関係なく実現するためのバイナリ標準。

Distributed Component Object Model (DCOM)

オブジェクトがネットワークを介して他のオブジェクトと対話できるようにするためのCOM拡張。

データ操作言語

データベースのデータの問合せおよび更新を行うSQL文のカテゴリ。一般的なDML文には、SELECTINSERTUPDATEおよびDELETEがあります。

JOB_QUEUE_PROCESSES

この初期化パラメータは、1インスタンスで同時に実行されるDBMS_JOBジョブおよびOracle Scheduler(DBMS_SCHEDULER)ジョブの最大数を指定します。Oracle SchedulerジョブやDBMS_JOBジョブを実行したり、それらのジョブに依存するデータベース機能を使用するには、このパラメータを1以上に設定する必要があります。

listener.ora

リスナーについての次の項目を示すリスナー構成ファイル。

  • 一意な名前

  • 接続要求を受け入れるプロトコル・アドレス

  • リスニング対象のサービス

Microsoft .NET

Microsoft .NETは、Webサービスを介して、情報、人、システムおよびデバイスを相互に、あるいはインターネット上でより大きなアプリケーションに接続するために使用されるMicrosoft社のソフトウェア・テクノロジのセット。

Microsoftアプリケーション・デモ

WindowsのMicrosoft Transaction Serverに付属しているVisual C++ Sample BankパッケージのOracle Call Interface(OCI)実装。

Microsoft分散トランザクション・コーディネータ(MS DTC)

Microsoft分散トランザクション・コーディネータ(MS DTC)はMicrosoft Transaction Serverのコンポーネントで、トランザクション処理の中心となります。

Microsoft Transaction Server

インターネットまたはネットワーク・サーバー上で動作する、COMベースのトランザクション処理システム。

mtssys

デフォルトのMicrosoft Transaction Server管理者ユーザー名。Oracle9i Databaseリリース1(9.0.1)より前のリリースでは、これはOraMTSのユーザー名でした。

ネット・サービス名

Oracle Net接続に対するOracle Netサーバー、および特定のシステム識別子(SID)またはデータベースを示すためにクライアントが使用する名前。ネット・サービス名は、ポート番号とプロトコルにマップされます。ネット・サービス名は、接続文字列、データベース別名、ホスト文字列またはサービス名とも呼ばれます。

Oracle Netサーバーのみではなく、接続先の特定のSIDまたはデータベースも示します。

OraMTS

Oracle Services for Microsoft Transaction Serverの略。

Oracle Call Interface(OCI)

データベース内のデータおよびスキーマの操作を可能にするAPI。OCIプログラムは、データベース以外のアプリケーションの場合と同じ方法でコンパイルおよびリンクします。前処理やプリコンパイルを別途行う必要はありません。

Oracle Data Provider for .NET (ODP.NET)

Oracle Data Provider for .NET(ODP.NET)は、.NET環境からOracleデータベースへのデータ・アクセスを最適化します。ODP.NETでは、接続プール、PL/SQL、LOBs、RefCursors、グローバリゼーションまたはローカライゼーション、プロキシ・ユーザー認証またはパラメータ配列バインド、名前付きパラメータ、およびOracleタイプと.NETタイプ間の安全なタイプ・マッピングをサポートします。

Oracle Fail Safe

あるクラスタ・ノードで障害が発生した場合に、そのノードで実行されているデータベースおよびアプリケーションを、稼働しているノードへ自動的に素早くフェイルオーバー(移動)します。

Oracle MTS Recovery Service

Oracle MTS Recovery Serviceは、失敗したトランザクションが開始されたコンピュータで、インダウト・トランザクションを解決します。Microsoft Transaction Server対応の各データベースに対してスケジューリングされたリカバリ・ジョブによって、Oracle MTS Recovery Serviceがインダウト・トランザクションを解決できるようになります。

Oracle Objects for OLE (OO4O)

Oracle Objects for OLE(OO4O)は、COMベースのデータベース接続ツールで、使用しやすいインタフェースにより、Oracle Databaseインスタンスへのシームレスで最適化されたアクセスを提供します。

Oracle Open Database Connectivity (ODBC)ドライバ

Oracle ODBCドライバは、1つのアプリケーションから多数の異なるデータ・ソースへのアクセスを可能にする標準インタフェースを提供します。アプリケーションのソース・コードをデータ・ソースごとにコンパイルしなおす必要はありません。データベース・ドライバにより、アプリケーションが特定のデータ・ソースにリンクされます。データベース・ドライバは、アプリケーションが特定のデータ・ソースにアクセスするために必要に応じて起動できるDLLです。したがって、アプリケーションはデータベース・ドライバが存在するすべてのデータ・ソースにアクセスできます。

Oracle Provider for OLE DB

アプリケーション、コンパイラおよびその他のデータベース・コンポーネントからOracleデータへの高性能な効率のよいアクセスを提供するインタフェース。

Oracle Services for Microsoft Transaction Server (OraMTS)

OracleデータベースをMicrosoft Transaction Serverに完全に統合するコンポーネント。このコンポーネントにより、Microsoft Transaction Serverを使用してCOMベースのアプリケーションを開発およびデプロイすることが可能になります。

Optimal Flexible Architecture (OFA)

Oracleソフトウェアおよびデータベースのファイルのネーミングおよび配置に関する一連のガイドライン。

リソース・マネージャ(RM)

Microsoft Transaction Serverは、データベースがリソース・マネージャ(RM)として機能できるようにトランザクション・プロセスに登録します。

SYSDBA

ADMIN OPTIONおよびSYSOPERシステム権限とすべてのシステム権限を持つ特別なデータベース管理ロール。SYSDBAでは、CREATE DATABASEアクションおよび時間ベースのリカバリも許可されています。

SYSOPER

データベース管理者が、STARTUPSHUTDOWNALTER DATABASE OPEN/MOUNTALTER DATABASE BACKUPARCHIVE LOGおよびRECOVERを実行することを許可する特別なデータベース管理ロール。RESTRICTED SESSION権限も含まれます。

tnsnames.ora

ネット・サービス名にマップされる接続記述子を含むファイル。すべてのクライアントまたは各クライアントで使用するために、このファイルを集中してメンテナンスすることも、ローカルでメンテナンスすることもできます。

トランザクション識別子(XIDs)

トランザクションが開始されたクライアント・コンピュータを示します。