ヘッダーをスキップ
Oracle® Data Provider for .NET開発者ガイド
11g リリース2 (11.2.0.4)
B66456-02
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

OracleXmlTypeクラス

OracleXmlTypeオブジェクトは、Oracle XMLTypeインスタンスを表します。

クラスの継承

System.Object

  System.OracleXmlType

宣言

// C#
public sealed class OracleXmlType : IDisposable, INullable

スレッド安全性

パブリック静的メソッドはスレッドセーフですが、インスタンス・メソッドではスレッド安全性は保証されません。

備考

OracleXmlTypeオブジェクトは、XML SchemaまたはXML断片部分があるかどうかにかかわらず、整形式XML文書に使用できます。

要件

ネームスペース: Oracle.DataAccess.Types

アセンブリ: Oracle.DataAccess.dll

ODP.NETのバージョン: ODP.NET for .NET Framework 2.0またはODP.NET for .NET Framework 4


OracleXmlTypeメンバー

OracleXmlTypeメンバーは、次の各表にリストしています。

OracleXmlTypeコンストラクタ

OracleXmlTypeコンストラクタを、表6-19にリストします。

表6-19 OracleXmlTypeコンストラクタ

コンストラクタ 説明

OracleXmlTypeコンストラクタ

OracleXmlTypeクラスのインスタンスを作成します(オーバーロード)


OracleXmlType静的メソッド

OracleXmlType静的メソッドを、表6-20にリストします。

表6-20 OracleXmlType静的メソッド

メソッド 説明

Equals

System.Objectからの継承(オーバーロード)


OracleXmlTypeインスタンス・プロパティ

OracleXmlTypeインスタンス・プロパティを、表6-21にリストします。

表6-21 OracleXmlTypeインスタンス・プロパティ

プロパティ 説明

Connection

OracleXmlType内のXMLデータの取得および格納に使用するOracleConnectionを示します。

IsEmpty

OracleXmlTypeが空かどうかを示します

IsFragment

XMLデータがXML要素のコレクションであるか、整形式XMLドキュメントであるかを示します。

IsSchemaBased

OracleXmlTypeが表すXMLデータがXMLスキーマに基づくかどうかを示します。

RootElement


OracleXmlType内にあるスキーマ・ベースのXMLデータの最上位レベル要素の名前を表します。

Schema


OracleXmlType内にあるXMLデータのXMLスキーマを表します。

SchemaUrl


OracleXmlType内にあるXMLデータのXMLスキーマのデータベースにあるXMLスキーマを表します。

Value


現行インスタンスの最初の文字を起点とする文字列としてXMLデータを戻します。


OracleXmlTypeインスタンス・メソッド

OracleXmlTypeインスタンス・メソッドを、表6-22にリストします。

表6-22 OracleXmlTypeインスタンス・メソッド

メソッド 説明

Clone

OracleXmlTypeインスタンスのコピーを作成します

Dispose

このOracleXmlTypeオブジェクトによって割り当てられたリソースを解除します

Equals

System.Objectからの継承

Extract

ネームスペース解決のための指定されたXPath式を使用してXMLデータからのサブセットを抽出します(オーバーロード)

GetHashCode

System.Objectからの継承

GetStream

OracleXmlTypeインスタンスに格納されたXMLデータの読取り専用ストリームを提供するOracleXmlStreamのインスタンスを戻します。

GetType

System.Objectからの継承

GetXmlDocument

このOracleXmlTypeインスタンスに格納されたXMLデータを含むXmlDocumentオブジェクトを戻します。

GetXmlReader

.NET Frameworkクラスおよびメソッドを使用して直接XMLデータを操作するために使用できるXmlTextReaderオブジェクトを戻します。

IsExists

XMLデータ内のXPath式で識別するノードの特定セットの存在を確認します(オーバーロード)

ToString

System.Objectからの継承

Transform

指定されたXSLドキュメントを使用して、OracleXmlTypeを他のOracleXmlTypeインスタンスに変換します(オーバーロード)

Update

現行OracleXmlTypeインスタンス内の指定されたXPath式で識別するXMLノードまたは断片を更新します(オーバーロード)

Validate


OracleXmlTypeオブジェクト内のXMLデータが指定されたXMLデータに一致するかどうかを検証します。



OracleXmlTypeコンストラクタ

OracleXmlTypeコンストラクタは、OracleXmlTypeクラスのインスタンスを作成します。

オーバーロード・リスト:

  • OracleXmlType(OracleClob)

    このコンストラクタでは、OracleClobオブジェクトに含まれるXMLデータを使用して、OracleXmlTypeクラスのインスタンスを作成します。

  • OracleXmlType(OracleConnection, string)

    このコンストラクタでは、.NET Stringに含まれるXMLデータを使用して、OracleXmlTypeクラスのインスタンスを作成します。

  • OracleXmlType(OracleConnection, XmlReader)

    このコンストラクタでは、.NET XmlReaderオブジェクトのコンテンツを使用して、OracleXmlTypeクラスのインスタンスを作成します。

  • OracleXmlType(OracleConnection, XmlDocument)

    このコンストラクタでは、.NET XmlDocumentオブジェクト内のXML DOMドキュメントのコンテンツを使用して、OracleXmlTypeオブジェクトのインスタンスを作成します。

OracleXmlType(OracleClob)

このコンストラクタでは、OracleClobオブジェクトに含まれるXMLデータを使用して、OracleXmlTypeクラスのインスタンスを作成します。

宣言

// C#
public OracleXmlType(OracleClob oraClob);

パラメータ

  • oraClob

    OracleClobオブジェクト

例外

ArgumentNullException - OracleClobオブジェクトはNullです。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

CLOBデータは、接続オブジェクトによって異なり、新しいOracleXMLTypeOracleClobオブジェクト内のOracleConnectionを使用して現行インスタンスのデータを格納します。

OracleXmlType(OracleConnection, string)

このコンストラクタでは、.NET Stringに含まれるXMLデータを使用して、OracleXmlTypeクラスのインスタンスを作成します。

宣言

// C#
public OracleXmlType(OracleConnection con, string xmlData);

パラメータ

  • con

    OracleConnectionオブジェクト

  • xmlData

    XMLデータを含む文字列。

例外

ArgumentNullException - OracleConnectionオブジェクトはNullです。

ArgumentException - xmlData引数は空の文字列です。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

新しいOracleXmlTypeは指定のOracleConnectionオブジェクトを使用して、現行インスタンスのデータを格納します。

OracleXmlType(OracleConnection, XmlReader)

このコンストラクタでは、.NET XmlReaderオブジェクトのコンテンツを使用して、OracleXmlTypeクラスのインスタンスを作成します。

宣言

// C#
public OracleXmlType(OracleConnection con, XmlReader reader);

パラメータ

  • con

    OracleConnectionオブジェクト

  • reader

    XmlReaderオブジェクト。

例外

ArgumentNullException - OracleConnectionオブジェクトはNullです。

ArgumentException - reader引数にはデータがありません。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

新しいOracleXMLTypeは指定のOracleConnectionオブジェクトを使用して、現行インスタンスのデータを格納します。

OracleXmlType(OracleConnection, XmlDocument)

このコンストラクタでは、.NET XmlDocumentオブジェクト内のXML DOMドキュメントのコンテンツを使用して、OracleXmlTypeオブジェクトのインスタンスを作成します。

宣言

// C#
public OracleXmlType(OracleConnection con, XmlDocument domDoc);

パラメータ

  • con

    OracleConnectionオブジェクト

  • domDoc

    XMLドキュメント。

例外

ArgumentNullException - OracleConnectionオブジェクトはNullです。

ArgumentException - domDoc引数にはデータがありません。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

新しいOracleXMLTypeは指定のOracleConnectionオブジェクトを使用して、現行インスタンスのデータを格納します。


OracleXmlType静的メソッド

OracleXmlType静的メソッドを、表6-23にリストします。

表6-23 OracleXmlType静的メソッド

メソッド 説明

Equals

System.Objectからの継承(オーバーロード)



OracleXmlTypeインスタンス・プロパティ

OracleXmlTypeインスタンス・プロパティを、表6-24にリストします。

表6-24 OracleXmlTypeインスタンス・プロパティ

プロパティ 説明

Connection


OracleXmlType内のXMLデータの取得および格納に使用するOracleConnectionを示します。

IsEmpty


OracleXmlTypeが空かどうかを示します

IsFragment


XMLデータがXML要素のコレクションであるか、整形式XMLドキュメントであるかを示します。

IsSchemaBased


OracleXmlTypeが表すXMLデータがXMLスキーマに基づくかどうかを示します。

RootElement


OracleXmlType内にあるスキーマ・ベースのXMLデータの最上位レベル要素の名前を表します。

Schema


OracleXmlType内にあるXMLデータのXMLスキーマを表します。

SchemaUrl


OracleXmlType内に含まれるXMLデータのXMLスキーマのデータベース内のURLを表します。

Value


現行インスタンスの最初の文字を起点とする文字列としてXMLデータを戻します。


Connection

このインスタンス・プロパティでは、OracleXmlType内のXMLデータの取得および格納に使用するOracleConnectionを示します。

宣言

// C#
public OracleConnection Connection {get;}

プロパティ値

OracleConnectionオブジェクト

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

備考

接続は、OracleXmlTypeを作成または使用する前に、ユーザーによって明示的にオープンされる必要があります。

IsEmpty

このプロパティでは、OracleXmlTypeが空かどうかを示します。

宣言

// C#
public bool IsEmpty {get;}

プロパティ値

OracleXmlTypeが空のXMLドキュメントを表す場合はtrueを戻します。それ以外の場合はfalseを戻します。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

IsFragment

このプロパティでは、XMLデータがXML要素のコレクションであるか、整形式XMLドキュメントであるかを示します。

宣言

// C#
public bool IsFragment {get;}

プロパティ値

OracleXmlTypeオブジェクトに含まれるXMLデータがルート要素を持たないXML要素のコレクションである場合、trueを戻します。それ以外の場合はfalseを戻します。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

IsSchemaBased

このプロパティでは、OracleXmlTypeが表すXMLデータがXMLスキーマに基づくかどうかを示します。

宣言

// C#
public bool IsSchemaBased {get;}

プロパティ値

OracleXmlTypeが表すXMLデータがXMLスキーマに基づく場合はtrueを戻します。それ以外の場合はfalseを戻します。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

RootElement

このプロパティは、OracleXmlType内にあるスキーマ・ベースのXMLデータの最上位レベル要素、またはルート要素の名前を表します。

宣言

// C#
public string RootElement{get;}

プロパティ値

OracleXmlType内にあるスキーマ・ベースのXMLデータの最上位レベル要素、またはルート要素の名前を表す文字列。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

備考

OracleXmlTypeインスタンスに非スキーマ・ベースのXMLデータがある場合、このプロパティは空の文字列を戻します。

Schema

このプロパティはOracleXmlType内にあるXMLデータのXMLスキーマを表します。

宣言

// C#
public OracleXmlType Schema {get;}

プロパティ値

OracleXmlTypeにあるXMLデータのXMLスキーマを表すOracleXmlTypeインスタンス。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

備考

OracleXmlTypeインスタンスに非スキーマ・ベースのXMLデータがある場合、このプロパティは空のXMLドキュメントを表すOracleXmlTypeインスタンスを戻します。

SchemaUrl

このプロパティは、OracleXmlType内にあるXMLデータのXMLスキーマのデータベースにあるXMLスキーマを表します。

宣言

// C#
public string SchemaUrl {get;}

プロパティ値

XMLデータのXMLスキーマのデータベース内にあるURLを表す文字列。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

備考

OracleXmlTypeインスタンスに非スキーマ・ベースのXMLデータがある場合、このプロパティは空の文字列を戻します。

Value

このプロパティでは、現行インスタンスの最初の文字を起点とするstringとしてXMLデータを戻します。

宣言

// C#
public string RootElement{get;}

プロパティ値

stringとしてのXMLデータ全体。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。


OracleXmlTypeインスタンス・メソッド

OracleXmlTypeインスタンス・メソッドを、表6-25にリストします。

表6-25 OracleXmlTypeインスタンス・メソッド

メソッド 説明

Clone

OracleXmlTypeインスタンスのコピーを作成します

Dispose

このOracleXmlTypeオブジェクトによって割り当てられたリソースを解除します

Equals

System.Objectからの継承

Extract

ネームスペース解決のための指定されたXPath式を使用してXMLデータからのサブセットを抽出します(オーバーロード)

GetHashCode

System.Objectからの継承

GetStream

OracleXmlTypeインスタンスに格納されたXMLデータの読取り専用ストリームを提供するOracleXmlStreamのインスタンスを戻します。

GetType

System.Objectからの継承

GetXmlDocument

このOracleXmlTypeインスタンスに格納されたXMLデータを含むXmlDocumentオブジェクトを戻します。

GetXmlReader

.NET Frameworkクラスおよびメソッドを使用して直接XMLデータを操作するために使用できるXmlTextReaderオブジェクトを戻します。

IsExists

XMLデータ内のXPath式で識別するノードの特定セットの存在を確認します(オーバーロード)

ToString

System.Objectからの継承

Transform

指定されたXSLドキュメントを使用して、OracleXmlTypeを他のOracleXmlTypeインスタンスに変換します(オーバーロード)

Update

現行OracleXmlTypeインスタンス内の指定されたXPath式で識別するXMLノードまたは断片を更新します(オーバーロード)

Validate


OracleXmlTypeオブジェクト内のXMLデータが指定されたXMLデータに一致するかどうかを検証します。


Clone

このメソッドは、このOracleXmlTypeインスタンスのコピーを作成します。

宣言

// C#
public object Clone();

実装

ICloneable

戻り値

OracleXmlTypeオブジェクト。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

Dispose

このパブリック・メソッドでは、このオブジェクトによって割り当てられたリソースを解除します。

宣言

// C#
public void Dispose();

実装

IDisposable

Extract

このメソッドでは、ネームスペース解決の指定されたXPath式を使用してXMLデータからのサブセットを抽出します。

オーバーロード・リスト:

  • Extract(string, string)

    このメソッドでは、ネームスペース解決のために、指定されたXPath式および文字列パラメータを使用して、OracleXmlTypeオブジェクトが表すXMLデータからのサブセットを抽出します。

  • Extract(string, XmlNameSpaceManager)

    このメソッドでは、ネームスペース解決のための指定されたXPath式および.NET XmlNameSpaceManagerオブジェクトを使用して、OracleXmlTypeオブジェクトが表すXMLデータからのサブセットを抽出します。

Extract(string, string)

このメソッドでは、ネームスペース解決のために、指定されたXPath式および文字列パラメータを使用して、OracleXmlTypeオブジェクトが表すXMLデータからのサブセットを抽出します。

宣言

// C#
public OracleXmlType Extract(string xpathExpr, string nsMap);

パラメータ

  • xpathExpr

    XPath式。

  • nsMap

    XPath式のネームスペース解決に使用する文字列パラメータ。nsMapには、スペースで区切られたゼロ以上のネームスペースがあります。nsMapにはNULLを使用できます。次に例を示します。

     xmlns:nsi"=http://www.company1.com" xmlns:nsz="http://www.company2.com"
    

戻り値

OracleXmlTypeオブジェクト。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

ArgumentNullException - xpathExprはNULLまたはゼロ長です。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

Extract(string, XmlNameSpaceManager)

このパブリック・メソッドでは、ネームスペース解決のための指定されたXPath式および.NET XmlNameSpaceManagerオブジェクトを使用して、OracleXmlTypeオブジェクトが表すXMLデータからのサブセットを抽出します。

宣言

// C#
public OracleXmlType Extract(string xpathExpr, XmlNameSpaceManager nsMgr);

パラメータ

  • xpathExpr

    XPath式。

  • nsMgr

    XPath式のネームスペース解決に使用する.NET XmlNameSpaceManagerオブジェクト。nsMgrにはNULLを使用できます。

戻り値

OracleXmlType

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

ArgumentNullException - xpathExprはNULLまたはゼロ長です。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

この値が空の文字列である場合、デフォルト・ネームスペースは無視されます。

GetStream

このパブリック・メソッドは、OracleXmlTypeインスタンスに格納されたXMLデータの読取り専用ストリームを提供するOracleXmlStreamのインスタンスを戻します。

宣言

// C#
public Stream GetStream();

戻り値

Streamオブジェクト。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

GetXmlDocument

このパブリック・メソッドは、このOracleXmlTypeインスタンスに格納されたXMLデータを含むXmlDocumentオブジェクトを戻します。

宣言

// C#
public XmlDocument GetXmlDocument();

戻り値

XmlDocumentオブジェクト

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

XmlDocumentオブジェクト内のXMLデータは、OracleXmlType インスタンス内のXMLデータのコピーであり、これを変更してもOracleXmlTypeインスタンス内のXMLデータは自動的には変更されません。戻されたXmlDocumentインスタンスには、trueに設定されたPreserveWhitespaceプロパティがあります。

GetXmlReader

パブリック・メソッドは、.NET Frameworkクラスおよびメソッドを使用して直接XMLデータを操作するために使用できるXmlTextReaderオブジェクトを戻します。

宣言

// C#
public XmlTextReader GetXmlReader();

戻り値

XmlTextReaderオブジェクト。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

XmlTextReaderは、OracleXmlTypeインスタンスに格納されたXMLデータの読取り専用、および順方向専用の表現です。

IsExists

IsExistsでは、XMLデータ内のXPath式で識別するノードの特定セットの存在を確認します。

オーバーロード・リスト:

  • IsExists(string, string)

    このメソッドでは、ネームスペース解決の文字列パラメータを使用して、現行OracleXmlTypeインスタンスによって表されるXMLデータ内の、XPath式で識別するノードの特定セットの存在を確認します。

  • IsExists(string, XmlNameSpaceManager)

    このメソッドでは、ネームスペース解決の.NET XmlNameSpaceManagerオブジェクトを使用して、現行OracleXmlTypeインスタンスによって表されるXMLドキュメント内の、XPath式で識別するノードの特定セットの存在を確認します。

IsExists(string, string)

このメソッドでは、ネームスペース解決の文字列パラメータを使用して、現行OracleXmlTypeインスタンスによって表されるXMLデータ内の、XPath式で識別するノードの特定セットの存在を確認します。

宣言

// C#
public bool IsExists(string xpathExpr, string nsMap);

パラメータ

  • xpathExpr

    XPath式。

  • nsMap

    XPath式のネームスペース解決に使用する文字列パラメータ。nsMapには、スペースで区切られたゼロ以上のネームスペースがあります。nsMapにはNULLを使用できます。

戻り値

必要なノードのセットが存在する場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

ArgumentNullException - xpathExprはNULLまたはゼロ長です。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

この値が空の文字列である場合、デフォルト・ネームスペースは無視されます。

IsExists(string, XmlNameSpaceManager)

このメソッドでは、ネームスペース解決の.NET XmlNameSpaceManagerオブジェクトを使用して、現行OracleXmlTypeインスタンスによって表されるXMLドキュメント内の、XPath式で識別するノードの特定セットの存在を確認します。

宣言

// C#
public bool IsExists(string xpathExpr, XmlNameSpaceManager nsMgr);

パラメータ

  • xpathExpr

    XPath式。

  • nsMgr

    XPath式のネームスペース解決に使用する.NET XmlNameSpaceManagerオブジェクト。nsMgrにはNULLを使用できます。

戻り値

必要なノードのセットが存在する場合はtrueを戻し、それ以外の場合はfalseを戻します。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

ArgumentNullException - xpathExprはNULLまたはゼロ長です。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

この値が空の文字列である場合、デフォルト・ネームスペースは無視されます。

Transform

このメソッドでは、指定されたXSLドキュメントを使用して、OracleXmlTypeを他のOracleXmlTypeインスタンスに変換します。

オーバーロード・リスト:

  • Transform(OracleXmlType, string)

    このメソッドは、指定されたXSLドキュメントおよびXSLTパラメータの文字列を(OracleXmlTypeオブジェクトとして)使用して、現行のOracleXmlTypeインスタンスを他のOracleXmlTypeインスタンスに変換します。

  • Transform(string, string)

    このパブリック・メソッドは、指定されたXSLドキュメントおよびXSLTパラメータの文字列を使用して、現行のOracleXmlTypeインスタンスを他のOracleXmlTypeインスタンスに変換します。

Transform(OracleXmlType, string)

このメソッドは、指定されたXSLドキュメントおよびXSLTパラメータの文字列を使用して、現行のOracleXmlTypeインスタンスを他のOracleXmlTypeインスタンスに変換します。

宣言

// C#
public OracleXmlType Transform(OracleXmlType xsldoc, string paramMap);

パラメータ

  • xsldoc

    OracleXmlTypeオブジェクトとしてのXSLドキュメント。

  • paramMap

    XSLドキュメントのパラメータを指定する文字列。

    このリリースでは、paramMapは無視されます。

戻り値

変換したXMLドキュメントを含むOracleXmlTypeオブジェクト。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

ArgumentNullException - xsldocパラメータがNULLです。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

Transform(string, string)

このメソッドは、指定されたXSLドキュメントおよびXSLTパラメータの文字列を使用して、現行のOracleXmlTypeインスタンスを他のOracleXmlTypeインスタンスに変換します。

宣言

// C#
public OracleXmlType Transform(string xsldoc, string paramMap);

パラメータ

  • xsldoc

    XSLTに使用するXSLドキュメント。

  • paramMap

    XSLドキュメントのパラメータを指定する文字列。

    このリリースでは、paramMapは無視されます。

戻り値

変換したXMLドキュメントを含むOracleXmlTypeオブジェクト。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

ArgumentNullException - xsldocパラメータがNULLです。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

Update

このメソッドでは、現行OracleXmlTypeインスタンス内の指定されたXPath式で識別するXMLノードまたは断片を更新します(オーバーロード)

オーバーロード・リスト:

  • Update(string, string, string)

    このメソッドでは、ネームスペース解決のための指定された文字列値および文字列パラメータを持つ指定されたXPath式で識別されるXMLノードを更新します。

  • Update(string, XmlNameSpaceManager, string)

    このメソッドでは、ネームスペース解決のための指定された文字列値および.NET XmlNameSpaceManagerオブジェクトを持つ指定されたXPath式で識別されるXMLノードを更新します。

  • Update(string, string, OracleXmlType)

    このメソッドでは、ネームスペース解決のための指定されたOracleXmlType値および文字列値に格納されたXMLデータを持つ指定されたXPath式で識別されるXMLノードを更新します。

  • Update(string, XmlNameSpaceManager, OracleXmlType)

    このメソッドでは、ネームスペース解決のための指定されたOracleXmlType値および .NET XmlNameSpaceManagerオブジェクトに格納されたXMLデータを持つ指定されたXPath式で識別されるXMLノードを更新します。

Update(string, string, string)

このメソッドでは、ネームスペース解決のための指定された文字列値および文字列パラメータを持つ指定されたXPath式で識別されるXMLノードを更新します。

宣言

// C#
public void Update(string xpathExpr, string nsMap, string value);

パラメータ

  • xpathExpr

    更新するノードを識別するXPath式。

  • nsMap

    XPath式のネームスペース解決に使用する文字列パラメータ。nsMapには、スペースで区切られたゼロ以上のネームスペースがあります。nsMapにはNULLを使用できます。次に例を示します。

    xmlns:nsi"=http://www.company1.com" xmlns:nsz="http://www.company2.com"
    
  • value

    stringとしての新しい値。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

ArgumentNullException - xpathExprはNULLまたはゼロ長です。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

この値が空の文字列である場合、デフォルト・ネームスペースは無視されます。

Update(string, XmlNameSpaceManager, string)

このメソッドでは、ネームスペース解決のための指定された文字列値および.NET XmlNameSpaceManagerオブジェクトを持つ指定されたXPath式で識別されるXMLノードを更新します。

宣言

// C#
public void Update(string xpathExpr, XmlNameSpaceManager nsMgr, string
  value);

パラメータ

  • xpathExpr

    更新するノードを識別するXPath式。

  • nsMgr

    XPath式のネームスペース解決に使用する.NET XmlNameSpaceManagerオブジェクト。nsMgrにはNULLを使用できます。

  • value

    stringとしての新しい値。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

ArgumentNullException - xpathExprはNULLまたはゼロ長です。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

この値が空の文字列である場合、デフォルト・ネームスペースは無視されます。

Update(string, string, OracleXmlType)

このメソッドでは、ネームスペース解決のための指定されたOracleXmlType値および文字列値に格納されたXMLデータを持つ指定されたXPath式で識別されるXMLノードを更新します。

宣言

// C#
public void Update(string xpathExpr, string nsMap, OracleXmlType value);

パラメータ

  • xpathExpr

    更新するノードを識別するXPath式。

  • nsMap

    XPath式のネームスペース解決に使用する文字列パラメータ。nsMapには、スペースで区切られたゼロ以上のネームスペースがあります。nsMapにはNULLを使用できます。

  • value

    OracleXmlTypeオブジェクトとしての新しい値。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

ArgumentNullException - xpathExprはNULLまたはゼロ長です。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

この値が空の文字列である場合、デフォルト・ネームスペースは無視されます。

Update(string, XmlNameSpaceManager, OracleXmlType)

このメソッドでは、ネームスペース解決のための指定されたOracleXmlType値および .NET XmlNameSpaceManagerオブジェクトに格納されたXMLデータを持つ指定されたXPath式で識別されるXMLノードを更新します。

宣言

// C#
public void Update(string xpathExpr, XmlNameSpaceManager nsMgr, OracleXmlType     value);

パラメータ

  • xpathExpr

    更新するノードを識別するXPath式。

  • nsMgr

    XPath式のネームスペース解決に使用する.NET XmlNameSpaceManagerオブジェクト。nsMgrにはNULLを使用できます。

  • value

    OracleXmlTypeオブジェクトとしての新しい値。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

ArgumentNullException - xpathExprはNULLまたはゼロ長です。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

備考

この値が空の文字列である場合、デフォルト・ネームスペースは無視されます。

Validate

このメソッドではOracleXmlTypeオブジェクト内のXMLデータが指定されたXMLデータに一致するかどうかを検証します。

宣言

// C#
public bool Validate(String schemaUrl);

パラメータ

  • schemaUrl

    XMLスキーマのデータベース内にあるURLを表す文字列。

戻り値

XMLデータがXMLスキーマと一致する場合はtrueを戻します。それ以外の場合はfalseを戻します。

例外

ObjectDisposedException - オブジェクトはすでに処理されています。

InvalidOperationException - OracleConnectionがオープンされていないか、またはオブジェクトの存続中にクローズされています。

ArgumentNullException - schemaUrl引数はNULLか空の文字列です。