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Oracle® CEP 入門
リリース 11gR1 (11.1.1)
B55583-01
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用語集

アダプタ

着信イベント ソースに対する直接のインタフェースとなる EPN の要素。アダプタは着信プロトコルを認識し、イベント データを POJO で照会できる標準化された形式に変換します。アダプタは、標準化されたイベント データをストリームに転送します。

集約関数

集約関数は単一のタプルの代わりにグループのタプルに基づいて単一の集約結果を返します。

関数」および「単一行関数」を参照してください。

CEP

Complex Event Processing。

チャネル

チャネルは、アダプタプロセッサの間や、プロセッサイベント Bean の間など、異なる種類のコンポーネント間でイベント フローが生じる物理的な流れを表します。チャネルはストリームまたはリレーションをモデル化できます。

条件

Oracle CQL 条件は 1 つ以上の式および論理 (ブール) 演算子の組み合わせを指定し、TRUEFALSE、または UNKNOWN の値を返します。

定数値

固定データ値。リテラルと同義です。

CQL

Oracle Continuous Query Language。EDA に代わるものです。

データ フィード

イベント ソースと同義です。

宛先

Oracle CQL の宛先は、Enterprise Link BAM Adapter、JMS キューまたはトピック、ファイルなどのクエリ結果のコンシューマを識別します。宛先を追加するようにクエリを変更できます。

確定的ガベージ コレクション

メモリ ヒープのガベージ コレクションの短い予測的な休止時間。これは、使用されないオブジェクトをヒープからクリアして新しいオブジェクトのために領域を解放するプロセスです。

DStream

削除されたタプルを表す、リレーションからストリームへの演算子。

EDA

イベント駆動型アーキテクチャ。

EPL

Oracle イベント処理言語。CQL に取って代わられます。

EPN

Oracle イベント処理ネットワーク。EPN は、Oracle CEP がイベントの処理に使用するアダプタストリームPOJO、およびビジネス ロジック POJO の任意の相互的な連結です。

イベント Bean

特別なイベントが検出された場合に実行されるビジネス ロジックが含まれた POJO。イベント Bean はイベント シンクです。

イベント ルール

イベントのフィルタおよび集約のために POJO によって実行される、CQL または EDA で表されたクエリ。

イベント シンク

プロセッサなどの、イベントを使用するコンポーネント。

イベント ソース」を参照してください。

イベント ソース

センサー、配信サービス、株価表示などの、イベントを提供するコンポーネント。

データ フィード」および「イベント シンク」を参照してください。

Oracle CQL 式は、値に評価される 1 つ以上の値、演算子、および Oracle CQL 関数の組み合わせです。通常、式ではコンポーネントのデータ型が想定されます。

条件」および「関数」を参照してください。

書式設定モデル

文字列に格納されている日時や数値データの形式を記述する文字リテラル

関数

Oracle CQL 関数は、データ項目を操作して結果を返す点で演算子と同様です。関数が演算子と異なる点は、引数の形式です。この形式により、0、1、2 個、またはより多数の引数を操作できます。

条件」、「集約関数」、および「単一行関数」を参照してください。

増分処理

新しいイベント到着時の (再) 計算コストをこれまでのイベントの総数の代わりに新しいイベントの個数に比例させることにより、スケーラビリティとパフォーマンスを向上させるユーザ定義集約関数のデザイン パターン。

ユーザ定義の集約関数が増分処理をサポートする場合は、register function 文で supports incremental processing 句を指定して、既に処理されたイベント データ全体を再スキャンする代わりに新しいイベント データのみを提供するように Oracle CEP サービス エンジンに指示します。

IStream

挿入されたタプルを表す、リレーションからストリームへの演算子。

Join

複数のストリーム、ビュー、またはリレーションから行を結合するクエリ。

レイテンシ

ある指定された場所から別の場所にデータが到達するまでにかかる時間を表す式。

リテラル

固定データ値。定数値と同義です。

単調

リレーション R は、R(t1) が含まれていて、t1 <= T2 であるときは常に R(t2) と等しい場合に単調です。値のシーケンスは減少しない場合にのみ単調増加になります。逆に、値のシーケンスは増加しない場合にのみ単調減少になります。

Now 枠

間隔 T をパラメータとして受け取り、S [Range T] で指定される、ストリーム S に対する時間ベースのスライド枠の特別なケース。Now 枠の定義は以下のとおりです: S [Now] (S [Range 0] の簡略形)。T = 0 の場合、時間 t のリレーションはタイムスタンプ t を持つ S の要素から取得されたタプルで構成されます。

スライド枠」を参照してください。

演算子

Oracle CQL 演算子はデータ項目を操作して結果を返します。構文上、演算子はオペランドの前後、または 2 つのオペランドの間に置かれます。

OSGi

サービス指向性、コンポーネント ベースの環境、および標準化されたソフトウェア ライフサイクル管理を提供する Java 用の動的モジュール システム。Oracle CEP アプリケーションは OSGi バンドルとしてパッケージ化およびデプロイされます。詳細については、http://www.osgi.org/ を参照してください。

分割された枠

ストリーム S の分割されたスライド枠は、正の整数のタプル数 N とストリームの属性のサブセット {A1,... Ak} をパラメータとして受け取り、以下のように指定されます: S[Partition By A1 ... Ak Rows N] またはオプションとして、S[Partition By A1 ... Ak Rows N Range T]

スライド枠」を参照してください。

POJO

Plain Old Java Object。サードパーティ インタフェースを実装したりサードパーティ クラスを拡張する必要のない Java クラスです。Oracle CEP では、POJO を使用してビジネス ロジックを表現できます。

プロセッサ

ストリームからの標準化されたイベント データを (CQL または EDA で表現された) クエリを使用して処理し、出力ストリームに新しいイベントを生成する EPN の要素。

クエリ

クエリとは 1 つ以上のストリームまたはビューからデータを取得する操作です。このリファレンスでは、最上位の SELECT 文がクエリと呼ばれます。

リアルタイム

ユーザにとって十分に迅速であるか、またはコンピュータが外部プロセスの最新の状態を維持できる (たとえば、絶えず変化する天気をビジュアル化するなど) コンピュータの応答性のレベル。

リレーション

リレーションとは、時間で変化するタプルのバッグです。この「時間」とは時間ドメインの瞬間を指します。時間の各瞬間において、リレーションとは制限のあるセットです。また、リレーションは、リレーションの変化する状態を表す挿入、削除、または更新を含む、タイムスタンプを持つタプルのシーケンスとして表すこともできます。更新は、増分するタイムスタンプの順にシステムに到着する必要があります。ストリームと同様、リレーションにはすべてのタプルが準拠する固定スキーマがあります。

RStream

入力されたリレーションの現在の状態全体を維持し、各時間ステップごとの挿入としてすべてのタプルを出力する、リレーションからストリームへの演算子。

単一行関数

単一行関数は、問い合わせを行うストリームまたはビューの各行ごとに単一の結果行を返します。

関数」および「集約関数」を参照してください。

スライド枠

SQL99 から継承された枠の仕様に基づいた、ストリームからリレーションへの演算子。

以下を参照: 「Now 枠」、「分割された枠」、「Unbounded 枠、タプルベース」、および「Unbounded 枠、時間ベース

ソース

Oracle CQL ソースは、Enterprise Link BAM Adapter、JMS キューまたはトピック、ファイルなどの、Oracle CQL クエリが操作するデータのプロデューサを識別します。データ ソースを追加するようにストリームまたはリレーションを変更できます。

Spring フレームワーク

Java の軽量なオープン ソースのアプリケーション フレームワーク。Oracle CEP サーバは Spring フレームワークを使用して Oracle CEP アプリケーションをホストします。詳細については、http://www.springframework.org/ を参照してください。

ストリーム

ストリームとは、タイムスタンプを持つタプルのシーケンスです。同じタイムスタンプを持つ複数のタプルを使用できます。入力ストリームのタプルは、増分するタイムスタンプの順にシステムに到着する必要があります。ストリームには名前付き属性のセットで構成される関連付けられたスキーマがあり、ストリームのすべてのタプルはスキーマに準拠しています。

ストリームはタプルとタイムスタンプのペアのバッグであり、タイムスタンプを持つタプルの「挿入」シーケンスとして表すことができます。

Oracle CEP では、ストリームはチャネル コンポーネントとしてモデル化できます。

タプル」および「チャネル」を参照してください。

スループット

Oracle CQL ソースは、Enterprise Link BAM Adapter、JMS キューまたはトピック、ファイルなどの、Oracle CQL クエリが操作するデータのプロデューサを識別します。データ ソースを追加するようにストリームまたはリレーションを変更できます。

タプル

「ストリームのタプル」という用語はストリーム要素のデータ部分 (タイムスタンプ データは除く) の順序付きリストを表します (<s,t>s)。たとえば、以下のような株価表示のデータ ストリームがある場合、ストリームの各要素は <timestamp value><stock symbol>、および <stock price> で構成されます。

...
<timestampN>    NVDA,4
<timestampN+1>  ORCL,62
<timestampN+2>  PCAR,38
<timestampN+3>  SPOT,53
<timestampN+4>  PDCO,44
<timestampN+5>  PTEN,50
...

ストリーム要素 <timestampN+1>  ORCL,62 のタプルは ORCL,62 です。

ストリーム」を参照してください。

Unbounded 枠、時間ベース

間隔 T をパラメータとして受け取り、S [Range T] で指定される、ストリーム S に対する時間ベースのスライド枠の特別なケース。Unbounded 枠の定義は以下のとおりです: S [Range Unbounded] (S [Range infinity] の簡略形)。T = infinity の場合、時間 t のリレーションは t までの S のすべての要素から取得されたタプルで構成されます。

スライド枠」を参照してください。

Unbounded 枠、タプルベース

タプル数 N をパラメータとして受け取り、S [Rows N] で指定される、ストリーム S に対するタプルベースのスライド枠の特別なケース。Unbounded 枠の定義は以下のとおりです: S [Rows Unbounded] (S [Rows infinity] の簡略形であり、S [Range Unbounded] と同等です)。T = infinity の場合、時間 t のリレーションは t までの S のすべての要素から取得されたタプルで構成されます。

スライド枠」を参照してください。

ビュー

Oracle CQL ビューは、ストリームまたはリレーションでの代替の選択項目を表します。Oracle CQL では、サブクエリの代わりにビューを使用します。[REGISTER|CREATE] VIEW 文を使用して作成した最上位の VIEW 文はビューと呼ばれます。