この節では、以下の項目について説明します。
節 2.7「Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) へのアップグレード」
Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) をインストールする前に、以下の手順を実行します。
必要に応じて Oracle JRockit Real Time 3.0 をインストールします。低レイテンシがアプリケーションの要件である場合は、この手順の実行をお勧めします。Oracle CEP は、Oracle JRockit Real Time の特定の機能 (特に JRockit の確定的ガベージ コレクタ) にアクセスできる場合、必要に応じてその機能を実行します。Oracle CEP には独自のバージョンの JRockit が含まれていますが、確定的ガベージ コレクタは含まれていません。
注意 : JRockit 5.0 または 6.0 が含まれているバージョンの Oracle JRockit Real Time を必ずインストールしてください。JRockit 1.4.2 が含まれているバージョンの Oracle JRockit Real Time は、Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) と互換性がありません。 |
Oracle JRockit Real Time の詳細については、http://www.oracle.com/technology/products/jrockit/jrrt/index.html
.を参照してください。
Java ベースのビルド ツールである Apache Ant をインストールします。詳細については、http://ant.apache.org/
の Apache Ant Project を参照してください。
Oracle CEP および Oracle CEP アプリケーションを最新のリリースにアップグレードする必要があるかどうかを判断します。
詳細については、節 2.7「Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) へのアップグレード」を参照してください。
Oracle CEP をインストールするには、標準の Oracle インストール プログラムを使用します。このプログラムは以下のモードで使用できます。
グラフィカル モード
グラフィカル モード インストールは、対話型の GUI を使用してソフトウェアをインストールする方法です。Windows システムと UNIX システムの両方で実行できます。節 2.3「グラフィカル モードでの Oracle CEP のインストール」を参照してください。
注意 : グラフィカル モードのインストールを実行するには、ソフトウェアをインストールするマシンに付属のコンソールで、Java ベースの GUI がサポートされている必要があります。Windows システムでは、すべてのコンソールで Java ベースの GUI がサポートされますが、UNIX システムでは、一部のコンソールで Java ベースの GUI がサポートされません。グラフィカル表示がサポートされていないシステムでは、グラフィカル モードでインストール プログラムを起動しようとすると、自動的にコンソール モード インストールが開始されます。 |
コンソール モード
コンソール モード インストールは、対話的なテキストベースの表示で、コマンド ラインからソフトウェアをインストールする方法です。Windows システムおよび UNIX システムのどちらでも使用できます。節 2.4「コンソール モードでの Oracle CEP のインストール」を参照してください。
サイレント モード
サイレント モード インストールでは、非対話的な方法でソフトウェアをインストールします。インストール オプションを選択するには、XML プロパティ ファイルを使用する必要があります。サイレント モード インストールには 2 とおりの方法があります。つまり、スクリプトの一部として、またはコマンド ラインから実行できます。サイレント モード インストールは、インストールのコンフィグレーションを一度だけ設定し、以降はそのコンフィグレーションを使用して多くのマシンにインストールを複製する方法です。節 2.5「サイレント モードでの Oracle CEP のインストール」を参照してください。
Oracle CEP のグラフィカル インストール プログラムは、表示される手順に従って実行できるわかりやすいプログラムですが、必要に応じて、以下に示す詳細な手順に従って実行することもできます。
グラフィカル モードで Oracle CEP をインストールするには、以下の手順を実行します。
Oracle CEP をインストールする Windows または UNIX コンピュータにログインします。
必ず、Oracle CEP インストールの主な管理者となるユーザとしてコンピュータにログインしてください。
Oracle CEP をインストールするプラットフォームの製品配布ファイルをダウンロードします。
次の表からプラットフォームに適したコマンドを使用して、グラフィカル モードでインストール プログラムを起動します。
プラットフォーム | 手順 |
---|---|
Windows | Windows Explorer を使用して、ダウンロード ディレクトリの ocep30_win32.exe ファイルをダブルクリックします。 |
UNIX | コマンド ウィンドウを開き、ダウンロード ディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。
prompt> chmod a+x filename.bin
prompt> ./filename.bin
これらのコマンドの インストール ログを作成する場合は、
prompt> ./filename.bin -log=C:\logs\server_install.log
|
インストール プログラムのロードが完了すると、標準の [Welcome] ウィンドウが表示されます。
[Next] をクリックします。
[Choose Home Directory] ウィンドウで、既存の ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリを指定するか、または新しいディレクトリを作成できます。
ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリは、Oracle CEP のメイン インストール ディレクトリ (c:\oracle_cep
など) です。使用するコンピュータには、開発およびプロダクション環境でどちらが適しているかによって、1 つまたは複数の ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリを作成できます。
既存の ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリにインストールする場合、インストーラ プログラムは、このリリースの Oracle CEP で必要なバージョンの JRockit がディレクトリに含まれているかどうかを確認します。
必要な JRockit のインストールが検出された場合、新規インストールは行われません。
適切な JRockit のインストールがインストーラ プログラムで検出されない場合、インストーラ プログラムによって独自のバージョンの JRockit が ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリにインストールされます。
[Browse] ボタンを使用して、既存または新しい ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリをコンピュータで参照します。
[Next] をクリックします。
[Choose Install Type] ウィンドウで、Oracle CEP の完全なバージョンをインストールするか、インストールする個々の製品コンポーネントを指定するかを選択できます。
注意 : デフォルトでは、完全インストールに製品サンプルは含まれません。サンプルをインストールする (推奨) には、[Custom] オプションを選択します。 |
[Next] をクリックします。
上記の手順で [Custom] を選択した場合は、次の手順を実行します。
[Choose Products and Components] ウィンドウが表示されます。インストールするコンポーネント (製品サンプルなど) をチェックします。
[JDK Selection] ウィンドウで、Oracle CEP で使用するためにインストールする JDK を選択します。別のディレクトリにインストールされている他の JDK を探すには、[Browse] ボタンを使用します。
[Next] をクリックします。
[Choose Product Installation Directories] ウィンドウで、Oracle CEP のホーム ディレクトリのデフォルト名 (ocep_11.1
) を変更できます。
このディレクトリは任意の名前に変更できますが、わかりやすさと標準化のために、デフォルト名を使用することをお勧めします。たとえば、このマニュアルでは、ocep_11.1
ディレクトリにインストールすることを前提としています。
[Next] をクリックします。
Windows にインストールする場合、管理者特権を持つユーザとしてログインすると、[Choose Shortcut Location] ウィンドウが表示され、スタート メニュー フォルダを表示する場所を選択できます。次の表に、選択可能なオプションを示します。
選択 | 実行される内容 |
---|---|
All Users | 推奨オプション。マシンに登録されているすべてのユーザが、インストールしたソフトウェアにアクセスできます。このオプションを選択すると、管理者特権を持たないユーザがこのインストールで Configuration Wizard を使用してドメインを作成しても、[スタート] メニューにそのドメインのショートカットは作成されません。この場合、ユーザは必要に応じてローカルのスタート メニュー フォルダに手動でショートカットを作成できます。 |
Local user | このマシンに登録されている他のユーザは、このインストールの [スタート] メニューのエントリにアクセスできません。 |
管理者特権を持たないユーザとしてログインした場合、[スタート] メニューのエントリがユーザのローカルのスタート メニュー フォルダに作成されます。
[Next] をクリックします。
[Installation Summary] ウィンドウが表示され、インストールしようとしている製品およびコンポーネントとおおよそのサイズ (MB) が表示されます。このウィンドウではインストール内容を確認するだけです。コンポーネントがインストールされるように変更するには、[Previous] ボタンを使用して適切なウィンドウに戻ります。
[Next] をクリックします。
インストーラ プログラムにより、Oracle CEP がインストールされます。製品が正常にインストールされたことを示す [Installation Complete] ウィンドウが表示されます。
[Done] をクリックしてプログラムを終了します。
コンソール モード インストールは、対話的なテキストベースの表示で、コマンドラインを使用してソフトウェアをインストールする方法です。Windows および UNIX システムの両方で使用できます。
コンソール モードでインストールする場合、各セクションでのプロンプトに応答して選択肢の番号を入力するか、〔Enter〕を押してデフォルトを受け入れます。インストール プロセスを終了するには、プロンプトで exit
(または省略形の x
) と入力します。選択内容を確認または変更する場合は、プロンプトで previous
(または省略形の p
) と入力します。次のウィンドウに進むには、next
(または省略形の n
) と入力します。
注意 : 次の手順では、Windows の規則 (パス名のバックスラッシュなど) を使用しています (たとえばC:\oracle_cep\ocep_11.1 )。UNIX システムでパス名を入力する場合は、UNIX の規則を使用します。たとえば、/oracle_cep/ocep_11.1 のようにパス名にフォワード スラッシュを使用します。 |
コンソール モードで Oracle CEP をインストールするには、以下の手順を実行します。
Oracle CEP をインストールする Windows または UNIX コンピュータにログインします。
必ず、Oracle CEP インストールの主な管理者となるユーザとしてコンピュータにログインしてください。
Oracle CEP をインストールするプラットフォームの製品配布ファイルをダウンロードします。
使用するプラットフォームに適した次の表のコマンドを使用して、コンソール モードでインストール プログラムを起動します。
プラットフォーム | 手順 |
---|---|
Windows | コマンド ウィンドウを開き、ダウンロード ディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。
prompt> ocep30_win32.exe -mode=console インストール ログを作成する場合は、 prompt> ocep30_win32.exe -mode=console -log=C:\logs\server_install.log |
UNIX | コマンド ウィンドウを開き、ダウンロード ディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。
prompt> chmod a+x filename.bin prompt> ./filename.bin -mode=console これらのコマンドの インストール ログを作成する場合は、
prompt> ./filename.bin -mode=console -log=C:\logs\server_install.log
|
[Welcome] プロンプトで next
(または省略形の n
) と入力するか、〔Enter〕を押してインストール プロセスを続行します。
既存のホーム ディレクトリのリストがある場合はそれらのリストと、新しいディレクトリを作成するオプションが [Choose Home Directory] ウィンドウに表示されます。
ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリは、Oracle CEP のメイン インストール ディレクトリ (c:\oracle_cep
など) です。使用するコンピュータには、開発およびプロダクション環境でどちらが適しているかによって、1 つまたは複数の ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリを作成できます。
既存の ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリにインストールする場合、インストーラ プログラムは、このリリースの Oracle CEP で必要なバージョンの JRockit がディレクトリに含まれているかどうかを確認します。
必要な JRockit のインストールが検出された場合、新規インストールは行われません。
適切な JRockit のインストールがインストーラ プログラムで検出されない場合、インストーラ プログラムによって独自のバージョンの JRockit が ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリにインストールされます。
1
と入力して新しい ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリを作成するか、既存の ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリの番号を入力します。
1
を選択して新しい ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリを作成する場合、インストール プログラムで示される必要な各手順に従って、新しい ORACLE_CEP_HOME
を作成します。
必ず ORACLE_CEP_HOME
ディレクトリの絶対パスを入力してください (例 : C:\oracle_cep2
)。
指定されたディレクトリが存在しない場合は、自動的に作成されます。
[Choose Install Type] ウィンドウで、Oracle CEP の完全なバージョンをインストールするか、インストールする個々の製品コンポーネントを指定するかを選択できます。
1
と入力して完全インストールを選択するか、2
と入力してカスタム インストールを選択します。
注意 : デフォルトでは、完全インストールに製品サンプルは含まれません。サンプルをインストールする (推奨) には、[Custom] オプションを選択します (2 )。 |
上記の手順で [Custom] を選択した場合は、[Choose Components to Install] ウィンドウが表示されます。
インストールするコンポーネント (サンプルなど) を切り替えるには、括弧にその番号を入力します。
コンポーネントを選択したら、next
(または n
) と入力します。
[Choose Product Installation Directories] で、新しい値を入力すると、Oracle CEP のホーム ディレクトリのデフォルト名 (ocep_11.1
) を変更できます。
このディレクトリは任意の名前に変更できますが、わかりやすさと標準化のために、デフォルト名を使用することをお勧めします。たとえば、このマニュアルでは、ocep_11.1
ディレクトリにインストールすることを前提としています。
指定し終わったら next
(または n
) と入力します。
Windows にインストールする場合、管理者特権を持つユーザとしてログインすると、[Choose Shortcut Location] ウィンドウが表示され、スタート メニュー フォルダを表示する場所を選択できます。次の表に、選択可能なオプションを示します。
選択 | 実行される内容 |
---|---|
1 "All Users" | 推奨オプション。マシンに登録されているすべてのユーザが、インストールしたソフトウェアにアクセスできます。このオプションを選択すると、管理者特権を持たないユーザがこのインストールで Configuration Wizard を使用してドメインを作成しても、[スタート] メニューにそのドメインのショートカットは作成されません。この場合、ユーザは必要に応じてローカルのスタート メニュー フォルダに手動でショートカットを作成できます。 |
2 "Local user" | このマシンに登録されている他のユーザは、このインストールの [スタート] メニューのエントリにアクセスできません。 |
管理者特権を持たないユーザとしてログインした場合、[スタート] メニューのエントリがユーザのローカルのスタート メニュー フォルダに作成されます。
該当する番号を入力します。
インストーラ プログラムにより、Oracle CEP がインストールされます。製品が正常にインストールされたことを示す [Installation Complete] ウィンドウが表示されます。
exit
と入力してプログラムを終了します。
サイレント モード インストールでは、非対話的な方法でソフトウェアをインストールします。インストール オプションを選択するには、XML プロパティ ファイルを使用する必要があります。
サイレント モードで Oracle CEP をインストールするには、以下の手順を実行します。
Oracle CEP をインストールする Windows または UNIX コンピュータにログインします。
必ず、Oracle CEP インストールの主な管理者となるユーザとしてコンピュータにログインしてください。
Oracle CEP をインストールするプラットフォームの製品配布ファイルをダウンロードします。
silent.xml
ファイルを作成します。このファイルには、対話的なインストール処理の場合に通常はユーザによって入力されるコンフィグレーション設定を定義します。
節 2.5.1「サイレント モード インストール用の silent.xml ファイルの作成」を参照してください。
注意 : silent.xml ファイルのエントリが不適切な場合は、インストール エラーが発生することがあります。原因を特定しやすいように、インストール プログラムを開始するときにログ ファイルを作成することをお勧めします。 |
使用するプラットフォームに適した次の表のコマンドを使用して、サイレント モードでインストール プログラムを起動します。
プラットフォーム | 手順 |
---|---|
Windows | コマンド ウィンドウを開き、ダウンロード ディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。
prompt> ocep30_win32.exe -mode=silent -silent_xml=path_to_xml_file
上記のコマンドでは、 インストール ログを作成する場合は、
prompt> ocep30_win32.exe -mode=silent -silent_xml=path_to_xml_file -log=C:\logs\server_install.log
|
UNIX | コマンド ウィンドウを開き、ダウンロード ディレクトリに移動して、次のコマンドを入力します。
prompt> chmod a+x filename.bin prompt> ./filename.bin -mode=silent -silent_xml=path_to_xml_file これらのコマンドでは、 インストール ログを作成する場合は、 prompt> ./filename.bin -mode=silent -silent_xml=path_to_xml_file -log=C:\logs\server_install.log |
Oracle インストーラ ウィンドウが表示され、ファイルを抽出中であることが示されます。その他のプロンプトやテキストは表示されません。
インストールが完了すると、Oracle インストーラ ウィンドウが閉じます。
サイレント インストールの成功または失敗の詳細については、節 2.5.3「コマンド ウィンドウでの終了コードの戻り値」を参照してください。
サイレント モードで Oracle CEP をインストールする場合は、XML ファイル (silent.xml
) を使用して、インストール プログラムで実装するインストール オプションを決定します。
サイレント モード インストールで silent.xml ファイルを作成するには、以下の手順を実行します。
任意のテキスト エディタを使用して、Oracle CEP をサイレント モードでインストールするコンピュータに silent.xml
という空のファイルを作成します。
例 2-1 に示すサンプルの XML ファイルの内容を、独自の silent.xml
ファイルにコピーします。
例 2-1 サイレント モード インストール用の silent.xml ファイルのサンプル
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!-- Silent installer option: -mode=silent -silent_xml=C:\oracle\silent.xml --> <bea-installer> <input-fields> <data-value name="BEAHOME" value="C:\oracle_cep" /> <data-value name="USER_INSTALL_DIR" value="C:\oracle_cep\ocep_11.1" /> <data-value name="INSTALL_SHORTCUT_IN_ALL_USERS_FOLDER" value="yes"/> <data-value name="COMPONENT_PATHS" value="Oracle Complex Event Processing" /> </input-fields> </bea-installer>
silent.xml
ファイルで、表 2-1 に示すキーワードの値を編集し、コンフィグレーションを反映します。
たとえば、ORACLE_CEP_HOME ディレクトリ (e:\oracle_cep
) にインストールする場合、対応する <data-value>
要素を以下のように更新します。
<data-value name="BEAHOME" value="e:\oracle_cep" />
表 2-1 silent.xml ファイルの値
データ値名 | 入力する値 |
---|---|
BEAHOME |
選択した |
USER_INSTALL_DIR |
Oracle CEP ソフトウェアのインストール先ディレクトリの絶対パス名。 |
INSTALL_SHORTCUT_IN_ALL_USERS_FOLDER |
Windows のみ。以下を指定します。
All Users フォルダに [スタート] メニューのショートカットを作成するには、インストールを実行しているユーザに管理者特権が必要です。 指定しない場合、このパラメータのデフォルト値は |
COMPONENT_PATHS |
システムにインストールする Oracle CEP のコンポーネントおよびサブコンポーネントを指定します。以下の値を使用します。
これらの値の入力の詳細については、節 2.5.2「コンポーネント選択のガイドライン」を参照してください。
|
ファイルを任意のディレクトリに保存します。
データ値名 COMPONENT_PATHS
に値を指定する場合は、次のガイドラインに従います。
インストールする製品コンポーネントを指定すると、完全インストールのデフォルトでインストールされるすべてのサブコンポーネントもインストールされます。たとえば、次のエントリは Oracle CEP とサンプルの両方をインストールします。
<data-value name="COMPONENT_PATHS" value="Oracle Complex Event Processing" />
複数のコンポーネントまたはサブコンポーネントをインストールする場合は、コンポーネントを縦棒 (|) で区切ります。縦棒の前後にスペースを入れないでください。
サブコンポーネントを指定する場合は、エントリごとにコンポーネントとサブコンポーネントの組み合わせを指定する必要があります。たとえば、Oracle CEP およびサンプルを明示的にインストールする場合、ファイルに次の行を入力します。
<data-value name="COMPONENT_PATHS" value="Oracle Complex Event Processing/Event Server|Oracle Complex Event Processing/Event Server Samples" />
注意 : このリリースの Oracle CEP にはサーバ本体とサンプルのみが含まれています。そのため、上記の例は最初の箇条書きの例と同等です。 |
インストール プログラムをサイレント モードで実行すると、インストールの成功または失敗を示す終了コードが生成されます。表 2-2 に、これらの終了コードを示します。
例 2-2 は、サイレント モードでインストール プログラムを呼び出し、スクリプトを実行したコマンド ウィンドウに終了コードをエコーする Windows コマンド ファイルのサンプルを示しています。
例 2-2 サイレント モードの終了コードを表示する Windows コマンド ファイルのサンプル
rem Execute the installer in silent mode @echo off ocep30_win32.exe -mode=silent -silent_xml=C:\downloads\silent.xml -log=C:\logs\products_silent.log @rem Return an exit code to indicate success or failure of installation set exit_code=%ERRORLEVEL% @echo. @echo Exitcode=%exit_code% @echo. @echo Exit Code Key @echo --------------- @echo 0=Installation completed successfully @echo -1=Installation failed due to a fatal error @echo -2=Installation failed due to an internal XML parsing error @echo.
Oracle CEP のインストール後、以下の手順を実行します。
製品サンプルを実行してみます。製品サンプルとその実行方法の詳細については、第 3 章「Oracle CEP のサンプル」を参照してください。
独自の Oracle CEP ドメインを作成します。
以下を参照してください。
『Oracle CEP 管理者ガイド』の「Oracle CEP スタンドアロンサーバ ドメインの作成」
『Oracle CEP 管理者ガイド』の「Oracle CEP マルチサーバ ドメインの作成」
Oracle CEP アプリケーションを作成して、新しいドメインにデプロイします。
プログラミング モデルの説明、アプリケーションを構成するさまざまなコンポーネントの詳細、およびコンポーネントが連動するしくみについては、『Oracle CEP IDE Eclipse 開発者ガイド』の「Oracle CEP アプリケーションの作成の概要」を参照してください。
Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) へのアップグレードは 2 つのステップで実行します。まずアプリケーションをアップグレードし、次にアプリケーションのデプロイ先となるドメインをアップグレードします。
表 2-3 に、サポートされている各アップグレード パスで実行する必要のある手順を示します。
表 2-3 アップグレード パス
詳細については、節 2.7.5「下位互換性について」を参照してください。
この節では、WebLogic Event Server 2.0 ドメインを Oracle CEP 10.3 で正常に実行できるようにアップグレードするために必要な手順を説明します。わかりやすくするために、既存の WebLogic Event Server 2.0 ドメインは /bea/user_projects/domains/mydomain20
ディレクトリにあると想定します。
WebLogic Event Server 2.0 ドメインを Oracle CEP 10.3 へアップグレードするには、以下の手順を実行します。
Configuration Wizard を使用して一時的な Oracle CEP 10.3 ドメインを作成します。この手順の後半のステップで、新しい Oracle CEP 10.3 ドメイン内のファイルを使用または参照する必要があります。新しいドメインを使用するのが最適な方法です。このドメインは後で必要に応じて削除できます。
この手順では、新しい Oracle CEP 10.3 ドメインを mydomain30
とし、そのドメインに defaultserver
という単一のサーバがあるとします。サーバ ファイルは /oracle_cep/user_projects/domains/mydomain30/defaultserver
ディレクトリにあるとします。
『Oracle CEP 管理者ガイド』の「Oracle CEP スタンドアロンサーバ ドメインの作成」を参照してください。
WebLogic Event Server 2.0 サーバが現在実行中の場合は、停止します。
必要に応じてドメインを復元できるように、WebLogic Event Server 2.0 ドメインのバックアップ コピーを作成します。
WebLogic Event Server 2.0 ドメインにある次の 2 つのファイルを Oracle CEP 10.3 ドメインの同等のファイルで置き換えます。
lib/XACMLAuthorizerInit.ldift
lib/XACMLRoleMapperInit.ldift
WebLogic Event Server 2.0 のファイルはドメイン ディレクトリ (この例では /bea/user_projects/domains/mydomain20
) を基準にして相対的な場所にあり、Oracle CEP 10.3 のファイルはドメイン ディレクトリの下のサーバ ディレクトリ (この例では /oracle_cep/user_projects/domains/mydomain30/defaultserver
) を基準にして相対的な場所にあります。
任意のテキスト エディタを使用して、WebLogic Event Server 2.0 ドメインの atnstore.txt
ファイルを開きます。このファイルは、メイン ドメイン ディレクトリの config
サブディレクトリにあります。このファイルに新しい Oracle 10.3 グループを追加します。
group: wlevsDeployers description: group: wlevsApplicationAdmins description: group: wlevsBusinessUsers description: group: wlevsOperators description:
WebLogic Event Server 2.0 ドメインにある次のファイルとディレクトリ (存在する場合) を削除します。
FileBasedDefaultCredentialMappermy-realmInit.initialized
FileBasedXACMLAuthorizermy-realmInit.initialized
FileBasedXACMLRoleMappermy-realmInit.initialized
rm
cm
atz
WebLogic Event Server 2.0 ドメインの startwlevs.cmd
(Windows) または startwlevs.sh
(Unix) コマンド スクリプトを更新し、新しい Oracle 10.3 バイナリを指すようにします。
WebLogic Event Server 2.0 ドメインの stopwlevs.cmd
(Windows) または stopwlevs.sh
(Unix) コマンド スクリプトを更新し、新しい Oracle 10.3 バイナリを指すようにします。
Oracle 10.3 バイナリを使用して 2.0 ドメインのサーバを起動します。
『Oracle CEP 管理者ガイド』の「スタンドアロンサーバ ドメインにおける Oracle CEP サーバの起動および停止」を参照してください。
上記のアップグレード手順で 2.0 ドメインのセキュリティ コンフィグレーションが変更された可能性があります (特に、新しいユーザを作成してグループに割り当てた場合)。この場合は、Visualizer を使用してセキュリティを再コンフィグレーションします。
以下を参照してください。
『Oracle CEP Visualizer ユーザ ガイド』の「セキュリティ タスク」
『Oracle CEP 管理者ガイド』の「Oracle CEP のセキュリティのコンフィグレーション」
この節では、Oracle CEP 10.3 ドメインを Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) で正常に実行できるようにアップグレードするために必要な手順を説明します。わかりやすくするために、既存の Oracle CEP 10.3 ドメインは、/bea/user_projects/domains/mydomain103
ディレクトリにあると想定します。
Oracle CEP 10.3 ドメインを Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) へアップグレードするには、以下の手順を実行します。
Configuration Wizard を使用して一時的な Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) ドメインを作成します。この手順の後半のステップで、Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) ドメイン内のファイルを使用または参照する必要があります。新しいドメインを使用するのが最適な方法です。このドメインは後で必要に応じて削除できます。
この手順では、新しい Oracle CEP Release 11gR1 (11.1.1) ドメインをmydomain11
とし、そのドメインに defaultserver
という単一のサーバがあるとします。サーバ ファイルは /oracle_cep/user_projects/domains/mydomain11/defaultserver
ディレクトリにあるとします。
『Oracle CEP 管理者ガイド』の「Oracle CEP スタンドアロンサーバ ドメインの作成」を参照してください。
WebLogic Event Server 10.3 サーバが現在実行中の場合は、停止します。
必要に応じてドメインを復元できるように、WebLogic Event Server 10.3 ドメインのバックアップ コピーを作成します。
WebLogic Event Server 10.3 ドメインにある次の 2 つのファイルを Oracle CEP Release 11gR1 (11.1.1) ドメインの同等のファイルで置き換えます。
lib/XACMLAuthorizerInit.ldift
lib/XACMLRoleMapperInit.ldift
WebLogic Event Server 10.3 のファイルはドメイン ディレクトリ (この例では /bea/user_projects/domains/mydomain30
) を基準にして相対的な場所にあり、Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) のファイルはドメイン ディレクトリの下のサーバ ディレクトリ (この例では /oracle_cep/user_projects/domains/mydomain11/defaultserver
) を基準にして相対的な場所にあります。
任意のテキスト エディタを使用して、WebLogic Event Server 10.3 ドメインの atnstore.txt
ファイルを開きます。このファイルは、メイン ドメイン ディレクトリの config
サブディレクトリにあります。このファイルに新しい Oracle リリース 11gR1 (11.1.1) グループを追加します。
group: wlevsDeployers description: group: wlevsApplicationAdmins description: group: wlevsBusinessUsers description: group: wlevsOperators description:
WebLogic Event Server 10.3 ドメインにある次のファイルとディレクトリ (存在する場合) を削除します。
FileBasedDefaultCredentialMappermy-realmInit.initialized
FileBasedXACMLAuthorizermy-realmInit.initialized
FileBasedXACMLRoleMappermy-realmInit.initialized
rm
cm
atz
WebLogic Event Server 10.3 ドメインの startwlevs.cmd
(Windows) または startwlevs.sh
(Unix) コマンド スクリプトを更新し、新しい Oracle Release 11gR1 (11.1.1) バイナリを指すようにします。
WebLogic Event Server 10.3 ドメインの stopwlevs.cmd
(Windows) または stopwlevs.sh
(Unix) コマンド スクリプトを更新し、新しい Oracle Release 11gR1 (11.1.1) バイナリを指すようにします。
Oracle リリース 11gR1 (11.1.1) バイナリを使用して 10.3 ドメインのサーバを起動します。
『Oracle CEP 管理者ガイド』の「スタンドアロンサーバ ドメインにおける Oracle CEP サーバの起動および停止」を参照してください。
上記のアップグレード手順で 10.3 ドメインのセキュリティ コンフィグレーションが変更された可能性があります (特に、新しいユーザを作成してグループに割り当てた場合)。この場合は、Visualizer を使用してセキュリティを再コンフィグレーションします。
以下を参照してください。
『Oracle CEP Visualizer ユーザ ガイド』の「セキュリティ タスク」
『Oracle CEP 管理者ガイド』の「Oracle CEP のセキュリティのコンフィグレーション」
この節では、WebLogic Event Server 2.0 で開発されたアプリケーションが Oracle CEP 10.3 で実行できるようにアップグレードするために必要な手順を説明します。
WebLogic Event Server 2.0 アプリケーションが Oracle CEP 10.3 で実行できるようにアップグレードするには、以下の手順を実行します。
MANIFEST.MF
ファイルを更新して、Spring フレームワークおよび Oracle CEP パッケージの新しいバージョンと新しい必須のパッケージがインポートされるようにします。具体的には次のとおりです。特に、以下のものが含まれています。
インポートされたすべての Spring フレームワーク パッケージのバージョンを 2.5.5 に更新します。例を示します。
Import-Package: org.springframework.aop.framework;version="2.5.5", org.springframework.aop;version="2.5.5", ...
インポートされた Oracle CEP パッケージのバージョンを 3.0.0.0 に更新します。例を示します。
Import-Package: com.bea.wlevs.ede;version="3.0.0.0", com.bea.wlevs.ede.api;version="3.0.0.0", ...
次のパッケージが Import-Package ヘッダに含まれていない場合は、追加します。
Import-Package: com.bea.wlevs.management.configuration.spi;version="3.0.0.0", com.bea.wlevs.management.spi;version="3.0.0.0", com.bea.wlevs.monitor;version="3.0.0.0", com.bea.wlevs.spi;version="3.0.0.0", com.bea.wlevs.spring.support;version="3.0.0.0", commonj.work;version="1.4.0.0", org.springframework.osgi.extensions.annotation;version="1.1.0", com.bea.wlevs.ede.spi;version="3.0.0.0", com.bea.wlevs.configuration.internal;version="3.0.0.0", ...
Spring または Spring Dynamic Modules for OSGI (Spring DM) の機能をアプリケーションで使用する場合、Spring アプリケーションのコンテキスト ファイルでの機能の宣言が変更されている可能性があります。これに該当する場合は、Oracle CEP アプリケーションの EPN アセンブリ ファイル内の宣言を更新する必要があります。
注意 : この変更は WebLogic Event Server 2.0 と Oracle CEP 10.3 の間で行われる Spring フレームワークのアップグレード (2.0 から 2.5 へ) に起因するものであり、Oracle CEP のアップグレードに直接起因するものではありません。 |
変更については、該当する 2.5 XSD スキーマを参照してください。
Spring: http://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans.xsd
Spring DM: http://www.springframework.org/schema/osgi/spring-osgi.xsd
以下に、必要になる可能性がある一般的な変更の一部を示します。変更はこれらに限定されません。
<osgi:service-property>
タグにプロパティを指定する場合は、古い <prop>
タグではなく、<entry>
タグと key および value 属性を使用します。
更新する 2.0 のタグの例を次に示します。
<osgi:service-properties> <prop key="type">SocketAdapterType</prop> </osgi:service-properties>
これを次のように更新します。
<osgi:service-properties> <entry key="type" value="SocketAdapterType"/> </osgi:service-properties>
instance-property
の value
または ref
属性は常に明示的な値に設定する必要があります。デフォルト値の暗黙的な使用を示す空の文字列は設定できなくなりました。
更新する 2.0 のタグの例を次に示します。
<wlevs:adapter id="fileAdapter" provider="FileAdapterType"> <!-- file: empty value uses default <wlevs:instance-property name="file" value="" /> <wlevs:listener ref="algoTradingProcessor"/> </wlevs:adapter>
これを次のように更新します。
<wlevs:adapter id="fileAdapter" provider="FileAdapterType"> <wlevs:instance-property name="file" value="test.file" /> <wlevs:listener ref="algoTradingProcessor"/> </wlevs:adapter>
IDE を使用して 2.0 アダプタの Java コードとビジネス POJO の実装を再コンパイルします。コンパイル時エラーが発生した場合は、新しい Oracle CEP API について説明した最新の 10.3 Javadoc (http://download.oracle.com/docs/cd/E13157_01/wlevs/docs30/javadocs/wlevs/index.html
) を確認し、ソース コードに適切な変更を加えてください。
2.0 アプリケーションに loadgen
プロバイダを使用するアダプタが含まれている場合は (例 2-3 を参照)、EPN アセンブリ ファイルで StockTick
イベント タイプを登録する必要があります (例 2-4 を参照)。
上記の変更を行った後、アプリケーションを再アセンブルして Oracle CEP 10.3 にデプロイします。
『Oracle CEP IDE Eclipse 開発者ガイド』の「Oracle CEP アプリケーションのアセンブルとデプロイ」を参照してください。
デプロイメント中にパッケージを検出できないことを示す例外が発生した場合は、該当のパッケージを MANIFEST.MF
ファイルの Import-Package ヘッダに追加してから、アプリケーションを再アセンブルし、再デプロイします。アプリケーションが正常にデプロイされるまで、この方法でパッケージの追加を続けてください。
この節では、Oracle CEP 10.3 で開発されたアプリケーションが Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) で実行できるようにアップグレードするために必要な手順を説明します。
Oracle CEP 10.3 アプリケーション が Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) で実行できるようにアップグレードするには、以下の手順を実行します。
MANIFEST.MF
ファイルを更新して、Spring フレームワークおよび Oracle CEP パッケージの新しいバージョンと新しい必須のパッケージがインポートされるようにします。具体的には次のとおりです。
または、更新の必要のないバージョンなしのパッケージを指定することもできます。また、マイナー バージョンの更新が行われるのを避けるため、大きいバージョンを指定することもできます。つまり、「2.5.6」の代わりに「2.5」を使用します。
特に、以下のものが含まれています。
インポートされたすべての Spring フレームワーク パッケージのバージョンを 2.5.6 に更新します。例を示します。
Import-Package: org.springframework.aop.framework;version="2.5.6", org.springframework.aop;version="2.5.6", ...
インポートされたすべての Spring-DM フレームワーク パッケージのバージョンを 1.2.0 に更新します。例を示します。
Import-Package: org.springframework.osgi.context="1.2.0", ...
インポートされた Oracle CEP パッケージのバージョンを 11.1.1.1_0 に更新します。例を示します。
Import-Package: com.bea.wlevs.ede;version="11.1.1.1_0", com.bea.wlevs.ede.api;version="11.1.1.1_0", ...
次のパッケージがまだ含まれていない場合は、Import-Package ヘッダにパッケージを追加します (必要なヘッダの完全なリストについては、サンプル ソースを参照してください)。
Import-Package: com.bea.wlevs.management.spi;version="11.1.1.1_0", com.bea.wlevs.spring.support;version="11.1.1.1_0", com.bea.wlevs.ede.spi;version="11.1.1.1_0", org.springframework.osgi.extensions.annotation;version="1.2.0", ...
Spring または Spring Dynamic Modules for OSGI (Spring DM) の機能をアプリケーションで使用する場合、Spring アプリケーションのコンテキスト ファイルでの機能の宣言が変更されている可能性があります。これに該当する場合は、Oracle CEP アプリケーションの EPN アセンブリ ファイル内の宣言を更新する必要があります。
注意 : この変更は Oracle CEP 10.3 と Oracle CEP 11.1 の間で行われる Spring-DM フレームワークのアップグレード (1.1 から 1.2 へ) に起因するものであり、Oracle CEP のアップグレードに直接起因するものではありません。 |
変更については、該当する 2.5 XSD スキーマを参照してください。
Spring: http://www.springframework.org/schema/beans/spring-beans.xsd
Spring DM: http://www.springframework.org/schema/osgi/spring-osgi.xsd
特に、Spring-DM 宣言されているすべてのアダプタ ファクトリが <wlevs:factory/>
タグを使用するよう変換します。たとえば、例 X に示す service
が 10.3 EPN アセンブリ ファイルに含まれている場合は、例 Y に示す wlevs:factory でこのサービスを置換する必要があります。
IDE を使用して 10.3 アダプタの Java コードとビジネス POJO の実装を再コンパイルします。コンパイル時エラーが発生した場合は、新しい Oracle CEP API について説明した最新のリリース 11gR1 (11.1.1) Javadoc (Oracle CEP Java API Reference を参照) を確認し、ソース コードに適切な変更を加えてください。
Oracle CEP リリース ノートで説明しているように、非推奨の Java API と Oracle CEP スキーマの変更を検討します。
上記の変更を行った後、アプリケーションを再アセンブルして Oracle CEP リリース 11gR1 (11.1.1) にデプロイします。
『Oracle CEP IDE Eclipse 開発者ガイド』の「Oracle CEP アプリケーションのアセンブルとデプロイ」を参照してください。
デプロイメント中にパッケージを検出できないことを示す例外が発生した場合は、該当のパッケージを MANIFEST.MF
ファイルの Import-Package ヘッダに追加してから、アプリケーションを再アセンブルし、再デプロイします。アプリケーションが正常にデプロイされるまで、この方法でパッケージの追加を続けてください。
管理フレームワークにおける以下の変更点には下位互換性がありません。
以下のクラスが非推奨になり、すべてのオペレーションのシグネチャから削除されました。
com.bea.wlevs.management.ManagementException
com.bea.wlevs.management.ManagementRuntimeException
com.bea.wlevs.management.MbeanOperationsException
次のメソッドがすべての MBean から削除されました。isRegistered()
, preRegister()
, postRegister()
, getMBeanInfo()
モニタ関連のメソッドが StageMBean
から削除され、com.bea.wlevs.monitor.management.MonitorRuntimeMBean
に置き換えられました。
com.bea.wlevs.management.boot.BootMBean
が削除されました。
com.bea.wlevs.management.configuration.ConfigSessionBean
が削除されました。
AppDeploymentMBean
の ObjectName
が変更され、DomainMBean
が親として含まれるようになりました。
クラス com.bea.wlevs.server.management.mbean.ServerRuntimeMBean
が com.bea.wlevs.management.runtime.ServerRuntimeMBean
に変更されました。
既存の com.bea.wlevs.management_*
以外に、com.bea.wlevs.management.api_*
および com.bea.wlevs.management.spi_*
という 2 つのモジュールが追加されました。
サービス com.bea.wlevs.spi.ManagementService
が、バンドル com.bea.wlevs.spi_*
から com.bea.wlevs.management.spi_*
に移されました。