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Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for AIX Based Systems(64-Bit)
B55935-01
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22 Oracle WebLogic Communication Services

この章では、Oracle WebLogic Communication Services(OWLCS)に関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

22.1 一般的な問題および回避方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

22.1.1 クラスタ構成でアクティブなSIPセッションおよびAPPセッションの数が-1と表示される

レプリケートされたWebLogic SIP Serverデプロイの監視時、管理コンソールの「監視」「全般」で「アクティブなSIPセッション数」および「アクティブなアプリケーション・セッション数」属性に「未定義」と表示されます。この問題の回避方法は現在ありません。

22.1.2 Oracle WebLogic Serverのパック/アンパック・ツールがOWLCSで機能しない

Oracle WebLogic Serverのパック/アンパック・ツールは、このリリースのOWLCSでは機能しません。これには現在回避方法がありません。

22.1.3 Oracle WebLogic Serverのクローニング・ツールがOWLCSで機能しない

Oracle WebLogic Serverのクローニング・ツールは、このリリースのOWLCSでは機能しません。これには現在回避方法がありません。

22.1.4 ユーザー・メッセージング・サーバーの「パフォーマンス」ページでメッセージ・メトリックが「使用不可」としてレンダリングされる

サーバーの設定後にメッセージの送受信がない場合などのようにメトリック・データがない場合、メトリックの「パフォーマンス」ページに「使用不可」と表示されます。これは、ソフトウェアの問題ではなく、パフォーマンス・レポート機能は適切に動作しています。送信および受信トラフィックが発生すると、即座に結果が「パフォーマンス」ページに正常に表示されます。

22.2 構成の問題および回避方法

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

22.2.1 launch_sashのオプション・エラー

launch_sashコマンドを-eオプション付きで使用すると、エラーがレポートされます。次に例を示します。

MW_HOME/user_projects/domains/base_domain/bin/launch_sash.sh -p 8001 -n weblogic -w welcome1 -a presenceapplication -e "xcap appusage list"

二重引用符(")の処理が不適切なため、xcap appusage list引数が適切に処理されません。

この問題を回避するには、sashプロンプトでコマンドを直接発行します。

22.2.2 WLS/WLSS製品をインストールしたのと同じユーザーがアンインストールを行う必要がある

アンインストールを適切に行うには、インストールを実行したのと同じユーザー(権限)がアンインストールも行うようにします。

22.2.3 大文字のユーザー名で再登録とプレゼンスのサブスクリプションが失敗する

大文字のユーザー名を使用してユーザーを作成すると、次のようになります。

  • 初期登録は正常に進行し、Oracle Communicatorに正常に登録されます。

  • プレゼンスのサブスクリプションが失敗します。

  • 数分後、Oracle Communicatorがサーバーが登録を拒否した(403)と表示します。

  • ユーザーのアカウントがロックされ、サインインが30分間ブロックされます。

この問題を回避するには、(管理コンソールから)次のようにしてSIPコンテナに信頼できる認証ホストを設定します。

  1. 左側のペインで「SipServer」をクリックします。

  2. 次に「SIPセキュリティ」タブをクリックします。

  3. 「信頼できる認証ホスト」で(OWLCSを実行している)サーバーのIPアドレスを追加します。

  4. 保存し、OWLCSを再起動します。


    注意:

    この回避方法を使用すると、OWLCSサーバーと同じマシンで稼働しているクライアントのプレゼンス機能が失敗します。このようなケース(Oracle Communicatorとサーバーの両方が同じマシンで稼働している場合)は主にデモンストレーションおよび開発環境用です。このような場合、必ず小文字のユーザー名を使用してユーザーを作成します。

privateIdpublicIdのユーザー名部分が異なるユーザーを作成した場合、再登録とプレゼンスのサブスクリプションが失敗することもあります。

たとえば、privateIdがtest.user1でpublicIdがsip:test.user1@example.comの場合、test.user1がpublicId sip:test.user1@example.comのユーザー名部分であるため、正常に機能します。

しかし、privateIdがtuser1でpublicIdがsip:test.user1@example.comの場合、publicIdのユーザー名部分とprivateIdが同じではありません。この場合、Oracle Communicatorでの最初の登録は成功しますが、再登録およびプレゼンスのサブスクリプションは失敗します。この問題を解決するには、前述の信頼できるホストの構成と同じ回避方法を適用します。

22.2.4 uninstall.shスクリプトのテキスト・モードでの実行は製品をアンインストールしない

すべてのコンポーネントを確実にアンインストールするには、管理コンソールを使用してアンインストールを行います。必ずインストール時と同じユーザー権限を使用します。

22.2.5 F5 Networks BigIPのSIPモニターがUDPモードで機能しない

SIPエンジンとSIPモニターのクラスタにF5 Networks社のBigIPロード・バランサを使用して障害を検出する場合、UDPではなくTCPで動作(OPTIONSリクエストを送信)するよう構成する必要があります。UDPモードは機能しません(プールは、サーバーが停止していると示します)。

22.2.6 WindowsでSIPコンテナがリスニング用にIPV6インタフェースをバインドしない

Windows IPv6スタックの制限で、SIPコンテナはリスニング用にIPv6ソケットをバインドできません。

22.2.7 JAWSが一部のインストール画面を読めない

OWLCS Core Platform CIEベースのインストーラの問題で、JAWSツールでインストール画面を正しく読み上げることができません。この問題を回避するには、インストーラをサイレント・モードで実行する必要があります。サイレント・モードのインストールの詳細は、『Oracle WebLogic Communication Services Installation Guide』を参照してください。

22.2.8 VoiceXMLドライバ受信URLの適切な構成

Oracle HTTP Server(OHS)が構成されたクラスタ(高可用性)環境では、OHSポートを使用してVoiceXMLドライバ受信URLを構成しないでください。OHSポートを使用してVoiceXMLドライバ受信URLを構成すると、ドライバと競合します。

各Voice XMLドライバは、独自のWLSサーバーのポートを使用して構成する必要があります(パラメータのドキュメントを参照)。