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Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for AIX Based Systems(64-Bit)
B55935-01
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35 Oracle Reports

この章では、Oracle Reportsに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

35.1 一般的な問題および回避方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。

35.1.1 Enterprise Managerを使用したOIDのSSLポートの関連付け

Oracle Reports 11gリリース1(11.1.1)をインストールする場合、OIDポートをSSL対応とするかどうかを指定できます。ただし、Enterprise ManagerのReportsとOIDの再関連付けページでは、インストール中にSSLポートを使用するように構成されたOIDの表示、関連付け、関連付け解除または再関連付けを行うことができません。

35.1.2 Enterprise Managerを使用したセキュアではないメール・サーバーの構成の変更

Enterprise Manager Reportsサーバーの基本構成ページおよび拡張構成ページでなんらかの変更を行うと、メール・サーバーの構成要素エントリが影響を受けます。メール・サーバーの構成要素のコメント化された子要素が、rwbuilder.confおよびrwserver.conf構成ファイルから削除されます。この結果、メールの宛先へのジョブの実行が失敗します。この問題は、セキュアでないメール・サーバーを使用する場合にのみ発生します。たとえば、rwservletを介してジョブを発行すると、次のエラー・メッセージがブラウザに表示されることがあります。

COULD NOT CONNECT TO SMTP HOST: LOCALHOST, PORT: 25: SENDING MAIL

この問題を回避するには、rwbuilder.confおよびrwserver.conf構成ファイルに手動でメール・サーバーの子要素のエントリを追加し、そのエントリをコメント・アウトします。次に例を示します。

<pluginParam name="mailServer" value="aaa.bbb.com">
    <!--property name="enableSSL" value="yes"/-->
</pluginParam>

35.2 相互運用性の問題および回避方法

この項では、相互運用性の問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

35.2.1 Reports 11gサーバーとReports 10.1.2.3クライアントの相互運用性

この相互運用環境では、パッチ7597820をインストールする必要があります。このパッチは、http://updates.oracle.com/download/7597820.htmlからダウンロードできます。このパッチは、ジョブ・ステータス情報の2つのリリース間におけるCORBA IDLの変更に対処するために必要です。Reports 10gリリース2(10.1.2.3)のrwservletをReports 11gリリース1(11.1.1)のサーバーと組み合せて使用する場合、このパッチを10.1.2.3インストール環境にインストールしておく必要があります。このパッチは、http://metalink.oracle.comからダウンロードできます。

35.3 ドキュメントの訂正箇所

この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。

35.3.1 マルチバイト・レポートのXML PROLOG VALUEのデフォルト値

Reportsのオンライン・ヘルプに記載されているマルチバイト・レポートのレポート・オブジェクト・プロパティXML PROLOG VALUEのデフォルト値は、間違っています。このデフォルト値は、<?xml version="1.0"?>と記載されています。正しいデフォルト値は、<?xml version="1.0" encoding="&Encoding"?>です。

35.3.2 RWbuilderに対するアクセス権の付与

『Oracle Fusion Middleware Publishing Reports to the Web with Oracle Reports Services』のRWbuilderに対するアクセス権の付与に関する項には、欠落している手順があります。この項に記載されているchmodコマンドに加え、コマンドラインで次のコマンドを実行する必要があります。

  • chmod 750 $ORACLE_HOME/bin/rwbuilder

  • chmod 750 $ORACLE_HOME/modules/oracle.dms_11.1.1/*.jar

  • chmod 750 $ORACLE_HOME/modules/oracle.odl_11.1.1/*.jar

  • chmod 750 $ORACLE_INSTANCE/config/reports

  • chmod 750 $ORACLE_INSTANCE/config/reports/bin

  • chmod 750 $ORACLE_INSTANCE/config/reports/bin/rwbuilder.sh

  • chmod 750 $ORACLE_INSTANCE/reports

  • chmod 750 $ORACLE_INSTANCE/reports/reports_install.properties