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Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows x64
B55938-01
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17 Oracle Business Activity Monitoring

この章では、Oracle Business Activity Monitoring(Oracle BAM)に関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

17.1 一般的な問題および回避方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

17.1.1 Oracle BAMクライアント・システムの要件

プラットフォーム:

Microsoft Windows Intel x86-32:

  • Microsoft Windows XP Professional(Service Pack 2以上)

  • Microsoft Windows Vista

Webブラウザ:

  • Microsoft Internet Explorer 6.0(Service Pack 1以上)

  • Microsoft Internet Explorer 7.0

ハードウェア:

  • 1.2GHz以上の1CPU(複雑なダッシュボードを表示するには高速のプロセッサが必要)

  • 最低512MBのRAM

  • 5MBの空きディスク領域

ディスプレイ:

  • Oracle BAMアクティブ・スタジオには最低1024 x 768の解像度が必要

  • Oracle BAMアクティブ・ビューアには800 x 600以上の解像度が必要

Oracle BAMアクティブ・ビューアまたはOracle BAMアクティブ・スタジオのオプションのExcelビューに必要な追加要件:

Oracle BAM Excelビュー・タイプでは、Microsoft ExcelバージョンXP、2003または2007がクライアント・コンピュータにインストールされている必要があります。

注意:

Microsoft Windowsのポップアップ・ブロッカまたはポップアップ・ブラウザ・ウィンドウをブロックするその他のツールを使用している場合、Oracle BAM Webアプリケーションを使用する際、ポップアップ・ウィンドウを許可するよう構成する必要があります。Oracle BAM WebアプリケーションがホストされるURLに対してMicrosoft Internet Explorerのポップアップ・ブロッカを無効にします。

クライアント・システムのMicrosoft Internet Explorerインストールは標準版で、アドイン・ツールバーまたは他のWebサイト用のホット・バーなどのカスタマイズが含まれていないものである必要があります。

17.1.2 一部の製品機能はプレビューのみ

プレビュー機能は評価用のみです。

ICommand Webサービスはプレビュー機能です。

MHT形式でのレポートの保存はプレビュー機能です。オフライン保存、レンダリングされたレポートの電子メール送信およびアラートでのレポートの電子メール送信では、レポートがMHT形式で保存されます。

Pグラフ、Rグラフ、Sグラフ、コラム、クロス集計、サマリー・クロス集計、マトリックス、Excel、列グループ、行グループといったレポート・ビューはプレビュー・バージョンです。

17.1.3 アクセシビリティ準拠の制限

このバージョンのOracle Business Activity Monitoringは、他のOracle製品で提供されているアクセシビリティ基準に準拠していません。今後のバージョンで、こうした基準に準拠する予定です。

17.1.4 Oracle Business Activity Monitoringのアップグレード関連の問題

Oracle BAMのアップグレードの問題の詳細は、次を参照してください。

17.1.5 JDBCデータソースの文キャッシュ・サイズはOracle BAMではゼロに設定する必要がある

単一インスタンス・データベース・インストールの場合、文キャッシュ・サイズはデフォルトで0(ゼロ)にすでに設定されています。これをゼロ以外の値に変更しないでください。

RACデータベースに対するインストールの場合、RACデータソースごとに文キャッシュ・サイズを手動で0に設定する必要があります。そうしないと、データ破損が起きたり、Oracle BAMアクティブ・データ・キャッシュをバックアップからリストア(バックアップが使用できない場合は再初期化)する必要が生じる場合があります。

17.1.6 データベースはOracle BAMより前に起動する必要がある

Oracle BAMが依存するデータベースがOracle BAM Serverより遅れて起動されると、Oracle BAMアプリケーションは機能しません。

17.1.7 レポートが開いているときにOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してOracle BAMを再起動しない

アクティブ・スタジオまたはアクティブ・ビューアでレポートを開いているときにOracle BAM Webアプリケーション・コンポーネントをOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlから起動して停止した場合、この再起動後に新規レポートを作成すると、次のようなNullポインタ例外になる場合があります。

NULLPOINTEREXCEPTION_REPORTSERVER_PIECHART_INITIALIZE

これが起きた場合、回避方法は、Oracle BAMが稼働している管理対象サーバーを再起動することです。

17.1.8 Webブラウザまたはダイアログ・ボックスにログイン・プロンプトが表示される

ユーザー・セッションが期限切れになると、ログイン・プロンプトが表示されます。

ログイン・プロンプトがWebブラウザまたはダイアログ(アクティブ・スタジオのペインの1つなど)に表示され、ポップアップにプロンプトを表示する領域がない場合、ウィンドウを閉じ、必要に応じてログアウトし、再度ログインします。

17.1.9 数値の書式設定はブラウザのロケール設定に従わない

Oracle BAMでは、Webブラウザで設定されているロケール情報に応じた数値の書式設定は行いません。

Oracle BAMでは現在次の処理を行います。

  • ブラウザ・ロケールに応じた日付の書式設定

  • ブラウザ・ロケールに応じた言語の変更

17.1.10 日時およびタイムスタンプのフィルタはサーバーのタイムゾーンに従う

日時およびタイムスタンプ・データ型のフィルタでは、条件の評価にOracle BAM Serverのタイムゾーンが使用されます。ユーザー・プリファレンスでのタイムゾーンのパーソナライズは、これらの評価に影響を及ぼしません。また、「すぐに有効」機能を使用したフィルタでは、現在の評価にOracle BAM Serverタイムゾーンが使用されます。

17.1.11 ICommandを使用してアクティブ・データ・キャッシュで入力された日付はタイムゾーン・オフセットに従わない

データ・オブジェクトの日時またはタイムスタンプの列に「11/26/2008T17:30:10.0000000+05:30」と設定されると、Oracle BAMアクティブ・データ・キャッシュでISTでの値と解釈されるはずですが、+05:30オフセットは無視され、Oracle BAM Serverタイムゾーン(PST)での値とみなされます。つまり、オフセット(+05:30や他の国のオフセット)が使用されても、タイムソーン表記(IST、PSTなど)でも、GMT表記(11/26/2008T12:00:10Z)でも、Oracle BAMアクティブ・データ・キャッシュでは日時の値が文字列とみなされ、タイムゾーン・オフセットが無視されて、PSTでの日時とみなされます。このため、11/26/2008T17:30:10.0000000と11/26/2008T12:00:10はISTとGMTで表された同じ値ですが、両方ともPST値とみなされます。

17.1.12 スクリプトの実行後、Portfoliosデモでエラーが表示される

Oracle BAM Portfoliosデモ用の1stage.sh(1stage.bat)は、(デモの実行後などに)デモのデータ・オブジェクトに累積したデータをクリーンアップし、データ・オブジェクトに元来含まれていたデータにリセットするためのものです。現在1stage.shを実行すると、データ・オブジェクトのデータのIDが変更され、KPIビューで「値の個数が多すぎます」というエラーが表示されたり、右側の円グラフで1つのパイが大きくなりすぎたりします。

デモ・ファイルの更新については、Oracle Technology NetworkのOracle BAMのページを確認してください。

http://www.oracle.com/technology/products/integration/bam/index.html

17.1.13 BPELサーバーの再起動でバッチされたメッセージが失われる

Oracle BAMセンサー・アクションはBPELイベントについて通知されず、BPELサーバーからOracle BAMに送信されたメッセージはメモリーに格納されるだけです。したがって、BPELサーバーが再起動されると、BPEL側にあるすべてのメッセージが失われます。

この動作は設計によるもので、回避方法はありません。

17.1.14 フェイルオーバーでOracle BAM Webアプリケーション・エラーが起こる

フェイルオーバーによってOracle BAM Webアプリケーション・セッションに障害が起こる場合があります。たとえば、Oracle BAM Webアプリケーションまたはダイアログでページが見つからないというエラーが表示される場合があります。これが起きた場合、すべてのOracle BAM Webアプリケーション・ブラウザ・セッションを閉じ、Oracle BAMの開始ページからログアウトしてそのブラウザも閉じます。セッションを再起動します。

17.1.15 RACまたはサーバー全体の移行のフェイルオーバー時にOracle BAMに対するOracle Data Integrator IKMおよびLKM操作が失敗する

RACデータベースのフェイルオーバー時またはOracle BAM Server全体の移行時、Oracle BAM IKMおよびLKMモジュールを含むインタフェースが実行中の場合、フェイルオーバーが開始されると同時にOracle Data Integratorでその特定のステップについて例外がレポートされ、インタフェース全体の実行が停止されます。

ユーザーはそのインタフェースを再実行する必要があります。(IKM SQL to Oracle BAMベース・インタフェースについて)コミット・サイズがゼロに設定されている場合、トランザクション全体がロールバックされます。異なるコミット・サイズが使用されていた場合、再実行時にターゲット・データ・ストアでデータが重複しないようユーザーは適切な処理を行う必要があります。

17.1.16 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでの1つのEAR/2つのOracle BAMターゲットの制限

Oracle BAMには次の制限があります。これは、このリリースでは、Oracle BAM WebアプリケーションとOracle BAM Serverは1つのEARでのみデプロイされますが、2つの異なるターゲットを使用してOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで表されるためです。

  • Oracle BAM ServerおよびOracle BAM Webアプリケーションという2つのカスタム・ターゲットとともにOracle BAMアプリケーションも汎用J2EEアプリケーションとしてOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlナビゲーション・ツリーの「アプリケーションのデプロイ」リストおよび「ファーム」ホームページに表示されます。ユーザーはカスタムOracle BAMターゲット(OracleBAMServerおよびOracleBAMWeb)のみを使用し、内部アプリケーション・ターゲット(oracle-bam)を使用しないようお薦めします。

    汎用のoracle-bam J2EEアプリケーション・ターゲットに関する追加情報: 汎用J2EEアプリケーション・ターゲット(oracle-bam)は内部アプリケーションですが、親の「アプリケーションのデプロイ」下に表示され、「アプリケーションのデプロイ」のサブフォルダ「内部アプリケーション」には表示されません。oracle-bam汎用J2EEアプリケーション・ターゲットの「内部アプリケーション」フォルダへの移動は延期されました。

  • Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのページのOracle BAM ServerおよびOracle BAM Webアプリケーションのメニューの「停止」および「起動」コマンドでは対応するターゲットのみが停止または起動されるわけではありません。Oracle BAMアプリケーション全体(Oracle BAM ServerおよびOracle BAM Webアプリケーション)が停止されます。

  • Oracle BAM ServerまたはOracle BAM WebアプリケーションのコンテキストでJ2EEメトリックを表示すると、実際はJ2EEアプリケーション全体のビューが表示されます。(ユーザーはパフォーマンス・ページおよびWebLogic ServerページからJ2EEアプリケーション・メトリックにアクセスできます)。

  • WebLogic Server(管理対象サーバー)のホームページには、Oracle BAMインストールごとにデプロイされているアプリケーションが3つ(2つのカスタム・ターゲットおよび1つの汎用J2EEアプリケーション・ターゲット)表示されます。各ターゲットに対応していくつかのJ2EEアプリケーション・メトリックが表示されます。J2EEメトリックは各デプロイに対応しているため、すべてのOracle BAMターゲットについてメトリック値が繰り返されます。回避方法は、1つのターゲットに対してのみメトリック値を表示し、他の2つにはn/aを表示することです。

17.1.17 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのMBeanブラウザは値を検証しない

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのMBeanブラウザには、入力された値が正しいかどうかをチェックする検証は用意されていません。

17.1.18 表領域を拡張できない

表領域を拡張できませんというエラー・メッセージが表示された場合、次のようにします。

  • 表領域のサイズを大きくします。

  • データ・オブジェクトから大量のデータを削除し、表領域のデータの増加が見込まれる場合も、このエラーが表示されることがあります。表の領域の解放は同期がとられていません。コマンドALTER TABLE table_name SHRINK SPACEを実行する必要があります。

17.1.19 システム・フォルダに読取り権限を持たないユーザーはレポートを作成または表示できない

管理者以外のロールを割り当てられているユーザーがレポートを作成したり、表示できないことがあります。しかし、この処理を行う権限は持っており、次のエラーが表示されます。

DATAOBJECTPERMISSIONMISSINGEXCEPTION_ACTIVESTUDIO_REPORTEDITOR_EDITREPORT

例外メッセージBAM-01257: リクエストしたアクションを実行するのに十分な権限がありません。

これは、ユーザーがOracle BAMアーキテクトの/Systemフォルダに対して最低でも読取り権限を持っていないためです。

17.1.20 2つのシステムでレポートを開くと言語が混同される

同一ユーザーが言語設定の異なる2つのコンピュータでレポートを開くと、Oracle BAMユーザー・インタフェースで言語が混同されます。

1人のユーザーは、2つの異なる言語設定のコンピュータに同時にログインしないでください。

17.1.21 アンダースコアで始まる表の外部データ・オブジェクトが例外をスローする

外部データ・オブジェクトをアンダースコア(_)で始まる表に作成できますが、Oracle BAMアーキテクトで表の内容をチェックするとき例外が発生します。

17.1.22 Oracle BAMイベント・エンジンはWS-Security対応のWebサービスをコールできない

Oracle BAMアラート・アクションの一部として、Oracle BAMイベント・エンジンは外部Webサービスをコールできます。ただし、このリリースでは、セキュアなWebサービスとしてHTTP Basic認証で保護されたWebサービスのコールのみOracle BAMイベント・エンジンでサポートされます。WS-Security対応のWebサービスをコールするようアラート・アクションを構成することはサポートされていません。

17.1.23 ICommand Webサービス・エクスポート・コマンドでは一重引用符を使用する

ICommandエクスポートでfile値の前後に二重引用符(")を使用しても機能しません。

二重引用符ではなく一重引用符(')を使用してfile値を指定します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?><IstanteCommands>
<export name='/Samples/Film Sales' file='c:\do_with_data.xml' type="dataobject"/></IstanteCommands>

17.1.24 COUNTDISTINCT集計を使用するとアラートが複数回発生する

COUNTDISTINCT演算ベースの集計がデータ・オブジェクトおよびレポート・ベースのアラートのグループ・フィルタに選択されていると、データがアラート基準を一度のみ満たす場合でもアラートが複数回発生することがあります。この動作は、一括データ・オブジェクト演算が行われる場合に見られます。つまり、データ・オブジェクトで一度に複数行が挿入、削除、更新またはアップサートされる場合です。

17.1.25 クロス集計ビューでの上位の時間グルーピングの選択

クロス集計またはグラフ・ビューで週ごとにグルーピングすると、ある月の終わりと次の月の始まりを含む週の日付または曜日のグループ値が正しく計算されません。

日付または曜日とともにグルーピングに通日を含めます。

17.1.26 外部データ・オブジェクトへロードするOracle Data Integratorでエラーが発生しない

Oracle Data Integrator(IKMを使用)を使用したOracle BAMの外部データ・オブジェクトへのロードは、このシナリオがサポートされていないため失敗し、エラー・メッセージが表示されるはずです。しかし、Oracle BAMの外部データ・オブジェクトへのデータのロードに使用されるIKM SQL to Oracle BAM(insert)操作では、実際は行が挿入されなかったとき、エラーを発生するかわりに成功がレポートされ、挿入された行の数が表示されます。

17.1.27 Oracle BAMアラート・ルールからの日付入力を使用したOracle Data Integratorシナリオの起動

Oracle BAMのアラート・ルールの起動を使用して日付入力をOracle Data Integratorシナリオへ渡す必要がある場合、Oracle Data Integratorシナリオでdateデータ型ではなくalphanumericデータ型変数を使用するよう設定することをお薦めします。dateデータ型変数を使用すると、Oracle Data Integratorエージェント内で例外が解析され、シナリオを正常に起動できません。

このalphanumericデータ型変数をOracle Data Integratorインタフェースの定義内で使用する場合、TO_DATE関数を日付に使用する書式とともに使用します。たとえば、alphVariableNameという名前のプロジェクト・レベルの変数の場合、関数の使用方法は次のとおりです。

TO_DATE('#alphVariableName','YYYY-MM-DD')

ODIシナリオの実行アクションに対する)Oracle BAMアラート・ルール定義内で同じ書式の入力となるよう日付を渡します。

17.1.28 マルチバイトの名前のデータベース表は外部データ・オブジェクトに使用できない

Oracle BAM外部データ・オブジェクトは、マルチバイトの名前の外部データベース表を基に作成できません。

17.1.29 閉じたリストでのドリルに時間ディメンションを使用しない

閉じたリスト・ビューで時間または日付ディメンションをドリルダウンすると、例外が発生します。時間または日付ディメンションのドリルダウンにはグラフ・ビューのみを使用します。

17.1.30 移行時にアラートの依存性を保持する必要がある

他のアラート(アラートA)の依存として作成されたアラート(アラートB)がある場合、移行またはアップグレード時、依存性の順にアラートをターゲット・システムへインポートする必要があります(アラートAより先にアラートBをインポートする必要があります)。

17.2 ドキュメントの訂正箇所

この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。

17.2.1 Oracle Data Integrator統合インストールの追加手順

Oracle BAM-Oracle Data Integratorの手動インストール手順に2つの項目が追加されます。

1) Oracle Data Integratorアプリケーションを起動する環境で環境変数JAVA_HOMEをJavaバージョン1.6.xに設定する必要があります。これは、Javaバージョン1.6.xをマシンにインストールする必要があることを意味します。環境変数を設定するには、次のようにします。

Microsoft Windowsでコントロール パネルに移動し、「システム」アイコンをクリックします。「システムのプロパティ」で「詳細設定」タブに移動し、「環境変数」ボタンをクリックします。「環境変数」ウィンドウでユーザー(上部)にJAVA_HOMEという名前の変数を作成または変更し、Javaインストールのパス(c:\PROGRA~1\Java\jdk1.6.0_12など)に値を設定します。「OK」をクリックします。Oracle Data Integratorを起動する際、新規のコマンド・プロンプトから起動し、新しい環境変数が使用されるようにします。

2) odiparamsスクリプトを変更する手順で、次の処理も行う必要があります。

ODI_ADDITIONAL_JAVA_OPTIONSの変更

ODI_ADDITIONAL_JAVA_OPTIONS=-Djava.util.logging.config.file=../lib/bam_odi.logging.properties

17.2.2 Oracle Data Integratorナレッジ・モジュールの出力値

『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle Business Activity Monitoring』のOracle BAMナレッジ・モジュールに関する表34-3の注意には、現在次のように記載されています。

Oracle Data Integratorオペレータ・ユーザー・インタフェースにはアップサート数のフィールドがないため、実行時、アップサート操作の数は「更新数」フィールドにレポートされます。

次の情報が、この注意に追加されます。

また、Oracle BAMへのすべての挿入と更新の数が「更新数」フィールドにレポートされ、別々にはレポートされません。

17.2.3 Oracle BAMを組み込んでOracle Data IntegratorエージェントをMicrosoft Windowsサービスとして実行

8536352

Oracle BAMの機能が組み込まれたOracle Data Integratorシナリオを実行するには、いくつかの方法があります。Oracle BAMのドキュメントには、Oracle Data Integrator用のOracle BAM統合コンポーネントのインストール方法が記載されています。どのような状況でも、Oracle Data IntegratorでOracle BAMを実行するにはこれらの手順で十分です。ただし、Oracle Data IntegratorエージェントをMicrosoft Windowsサービスとして実行する場合は除きます。この場合、次の手順に従ってください。

  1. Oracle BAMホストでORACLE_HOME\bam\ODI\tools\wrapper\confディレクトリに移動します。

  2. そのディレクトリに含まれる2つのファイル(snpsagent.conf.bamおよびreadme.txt)をOracle Data Integratorエージェントをサービスとして実行するMicrosoft WindowsマシンのODI_HOME\tools\wrapper\confディレクトリにコピーします。

  3. そのディレクトリのreadme.txtファイルの指示に従って、Oracle BAMと組み合せて実行するようOracle Data Integratorエージェントを構成します。

agent.batファイル(Microsoft Windows上)では、他のOracle Data Integratorアプリケーション(デザイナ、トポロジ、オペレータなど)と同様に環境変数が使用されます。これは、Oracle Data Integrator統合インストールが、agent.batを実行するOracle Data Integratorディレクトリで行われた場合、Microsoft WindowsでOracle Data Integratorエージェントをスタンドアロン・アプリケーションとして(サービスとしてではなく)実行するには、追加手順が必要ないことを意味します。

17.2.4 Oracle Data IntegratorとOracle Business Activity Monitoringとを組み合せた使用の概要

Oracle Data IntegratorとOracle Business Activity Monitoringとを組み合せた使用の概要に関する項の次の文が更新されました。

Oracle Data Integratorでは、Oracle BAMの「参照」、「計算済」、「自動増加整数」および「タイムスタンプ」タイプの読取り専用フィールドにデータを挿入できません。これらのフィールドには自動的に移入されます。

現在のテキストに加えて次の文が記載されます。

Oracle Data Integratorでこれらのフィールドをターゲット・フィールドとして選択できますが、これらのフィールドに移入してOracle Data Integratorを実行すると例外が発生します。

17.2.5 JDBCタイムアウト構成プロパティ

デフォルトを超え、例外「ORA-01013ユーザーによって現行の操作の取消しがリクエストされました。」を示すJDBCタイムアウトを発生する、長時間実行されているデータベース操作がある場合、次の構成プロパティの値を適宜大きくします。

<ActiveDataCache_Update_Command_Timeout>

<ActiveDataCache_Query_Command_Timeout>

これらのプロパティでは、それぞれJDBC更新と問合せコマンドのタイムアウトを秒数で指定します。

これらのプロパティは両方とも60秒のデフォルト値を持ち、Oracle BAMアクティブ・データ・キャッシュがデッドロック状態になることを防ぎます。デッドロックを防ぐのに十分なだけプロパティを大きくすることをお薦めします。

17.2.6 デフォルト・ポート番号の記述が正しくない

正しいデフォルト・ポート番号は次のとおりです。

ADCServerPort: 9001

ApplicationURL: 9001

registerusersユーティリティ: 9001

17.2.7 registerusersユーティリティ用カスタム・ポートまたはプロトコル

デフォルト以外のポートまたはプロトコル(SSLなど)が使用されている場合、ユーザーはSOA_ORACLE_HOME/bam/config/UserRegisterConfig.xmlファイルでこれらの設定を変更する必要があります。

<ADCServerPort>9001</ADCServerPort>
<Communication_Protocol>t3</Communication_Protocol>

17.2.8 パラメータ-adminpswdはregisterusersユーティリティのオプションではない

Oracle BAMでのユーザーの登録に使用されるOracle BAM registerusersユーティリティには、現在、ユーザーがパスワードをクリアテキストで入力できる-adminpswdパラメータがあります。

このパラメータはユーザー用のオプションでなくなります。

17.2.9 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでのアクティブ・ルールの数

『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite管理者ガイド』のイベント・エンジン・コンポーネントの監視に関する項でアクティブ・ルールに関する情報として現在次のように記載されています。

アクティブ・ルールは、Oracle BAMイベント・エンジンでアクティブな(期限切れでもなく無効でもない)アラート・ルールの数を示します。アクティブ・ルールは、Oracle BAMイベント・エンジン内のアラート・ルールの総数を示します。これは、すべてのOracle BAMユーザーについて作成されたアラートの合計です。

次の情報が、この文に追加されます。

複数のビューを持つレポートに基づくアラートによって複数のアラート・ルールが作成されるため、アクティブ・ルールの数は、すべてのユーザーについてアクティブなアラートの総数と異なる場合があります。

17.2.10 Oracle BAMオブジェクト名では引用符は無効

データ・オブジェクト、レポート、エンタープライズ・メッセージ・ソース名などのOracle BAMオブジェクト名に一重または二重引用符を使用すると、ランタイム・エラーになります。

Oracle BAMオブジェクト名には一重または二重引用符を含めないでください。

17.2.11 ドリル・アクロス・ターゲットの構成手順の訂正

ドリル・アクロス・ターゲットの構成に関する項のステップ8の3行目「そのバーで表されるフィールド値」は「そのバーで表されるグループ値」のことです。

17.2.12 「すぐに有効」構成で負のオフセット値が有効

プロンプトおよびパラメータで「現在のモード」を使用する場合、ユーザーは「オフセット」に負の値を入力して過去の期間を選択できます。フィルタで、ユーザーはオプション「今後」および「過去」を選択できます。これもオフセットとして負の値をサポートします。

17.2.13 コラム・レポートの制限

コラム・レポートおよびビューでは、更新でレコードのグルーピングが変更されず、レポートが複数ページまたはフレームにまたがらないという条件でのみ、アクティブ・データの更新のみがサポートされます。

17.2.14 アクティブ・フォーム・テンプレート・データ・オブジェクトでIDは必須フィールド

『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle Business Activity Monitoring』の第4章「ビューの作成と使用」の次の文は正しくありません。

「8. IDの指定は必須ではありません。システムで作成されます。」

正しい文は次のとおりです。

「8. IDを指定します。システムで必要です。」

17.2.15 ADCServerNameプロパティはBAMICommandConfig.xmlファイルで構成される

ADCServerNameプロパティはBAMICommandConfig.xmlファイルおよびBAMServerConfig.xmlファイルで構成されます。

プロパティの設定方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite管理者ガイド』のサーバー名の構成に関する項を参照してください。

17.2.16 外部データ・オブジェクトに対する行数の構成

外部データソースからフェッチされる行の最大数はImport_MaxSizeプロパティで制御されます。このデフォルトは-1(マイナス1)です。Import_MaxSizeプロパティが-1に設定されている場合、ADCMaxViewsetRowCountから64000の値が取得されるため、実際のデフォルトは64000です。

フェッチされる行の数を増やす必要がある場合、BAMServerConfig.xmlファイルで行うことができます。この値を64000より大きくすると、パフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。このため、必要な分だけ値を大きくします。

通常はこれを増やす必要はありません。64000行以上の外部データ・オブジェクトに対する集計列(合計、カウント、平均など)を持つレポートを実行する必要がある場合にのみ必要です。

17.2.17 Oracle BAM jsessionid永続Cookie

Oracle BAM jsessionid Cookieはクライアント側のディスクに残ります。Cookieの存続期間は1週間です。

Cookieはクライアント側で保持され、次のように使用されます。

1) 認証メカニズム。ユーザーが初めてログインすると、ブラウザでログイン資格証明が保持されます。別のブラウザ・ウィンドウを開いた場合、ユーザーは再度ログインする必要はありません。ブラウザ・ウィンドウが開いているかぎり、Cookieが10秒ごとに更新されます。失効すると、ユーザーはログイン・ページにリダイレクトされます。

2) スティッキー・セッションの保持。Oracle BAMサーバーのプールを使用する場合、ロード・バランサでCookieを使用してスティッキー・セッションが保持され、すべてのリクエストで同じOracle BAM Serverが使用されます。開いているレポートは特定のOracle BAM Serverからアクティブ・データを受信するよう登録されているため、これが必要です。

Cookieの副作用は認証がバイパスされることで、これはシングル・サインオンでより顕著です。複数のブラウザ・ウィンドウが各プロセスに含まれる場合があるため、Cookieはディスクに残されます。

セキュリティ上問題がある場合、Oracleサポート・サービスにご連絡ください。

17.2.18 Excelビュー・タブに関するオンライン・ヘルプ・トピックがない

Oracle BAM Excelビュー・マクロおよびデータ転送プロパティに関するヘルプ・トピックが翻訳版のOracle BAMオンライン・ヘルプで使用できません。

英語版には適切なトピックが含まれており、これらの機能については『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle Business Activity Monitoring』に記載されています。

17.2.19 「すぐに有効」の図5-10と図5-11が入れ替わっている

『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle Business Activity Monitoring』で、図5-10と図5-11が入れ替わっています。

17.2.20 日付フィルタに対する時間単位の定義

『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle Business Activity Monitoring』の第5章「ビューのデータの操作」に、日付フィールドのフィルタ式に対する時間単位の定義に関する次の情報が追加されます。

週は日曜から土曜までの1週間で、四半期は1月から12月までの年度に基づき、Q1は1月1日を始まりとします。年は1月から12月までの1年間です。

17.2.21 プロンプトおよびパラメータの構成に関する追加情報

フィールド・タイプ・プロンプトおよびパラメータ

『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle Business Activity Monitoring』の第8章「プロンプトとパラメータの使用」に、フィールド・タイプを使用したパラメータの開発の詳細として次の情報が追加されます。

フィールドは、パラメータへ渡す値としてフィールド内の値ではなくデータ・オブジェクト・フィールドを選択できるようにするタイプです。たとえば、このタイプを選択すると、ユーザーは、レポートの表示時にグラフ内のデータをグルーピングするためのフィールドを変更できます。

フィールド・タイプのパラメータに対して入力定義を構成する際、フィールドから値を選択するのではなく、データ・オブジェクトからフィールドを選択します。

フィールド・タイプのプロンプトのパラメータを作成する際、値「すべて」、「NULL」、「空白」は表示されません。

フィールド・タイプを使用する場合、「ユーザーは値を選択しなくてもかまいません」オプションは表示されません。

フィールドを選択し、日時型のフィールドを選択した場合、時間グループを作成するオプションも表示されます。時間グループを追加するには、「追加」をクリックします。時間グループの詳細は、『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle Business Activity Monitoring』の第4章「ビューの作成と使用」の時間グループの構成に関する項を参照してください。

日時型プロンプトおよびパラメータ

日時パラメータ・タイプを選択した場合、(時間によってデータをフィルタできる)時間ウィンドウも構成できます。このウィンドウには、現在のモードを構成することでデータが表示されます。『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle Business Activity Monitoring』の第5章「ビューのデータの操作」の「すぐに有効」機能の使用に関する項を参照してください。

17.2.22 レポート・ビューア・アプリケーション・ロール権限

『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite管理者ガイド』のOracle BAMアプリケーション・ロールの理解に関する項で、レポート・ビューアの権限について現在次のように記載されています。

アクティブ・ビューア: Oracle BAMアクティブ・スタジオ・アプリケーションの機能へのフル・アクセス

正しいテキストは次のとおりです。

アクティブ・ビューア: Oracle BAMアクティブ・ビューア・アプリケーションの機能へのフル・アクセス

17.2.23 データ・オブジェクトの一括変更機能

『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle Business Activity Monitoring』の第3章「レポートの作成と管理」に、次の情報が追加されます。

データ・オブジェクトの変更

レポートを編集して、特定のビューに対して選択したデータ・オブジェクトまたはレポート全体で使用されているデータ・オブジェクトのすべての出現を変更できます。選択するデータ・オブジェクトには、元々選択されていたデータ・オブジェクトと同じフィールドが最低でも含まれている必要があります。選択するデータ・オブジェクトには、その他のフィールドが含まれていてもかまいません。該当しないデータ・オブジェクトは無効になります。

特定のビューに対するデータ・オブジェクトの変更は、ビュー・エディタの「データ・オブジェクト」タブを使用して行うことできます。また、レポート全体のデータ・オブジェクトの置換は、「データ・オブジェクトの一括変更」アクションを使用して行うことができます。

レポート内のデータ・オブジェクトのすべての出現を変更する手順:

  1. 編集用にレポートを開いているときに、「アクション」リストで「データ・オブジェクトの一括変更」をクリックします。

  2. 「データ・オブジェクトの一括変更」ダイアログ・ボックスで「参照」をクリックして現在使用されているデータ・オブジェクト(置換されるデータ・オブジェクト)を選択します。

  3. 2番目のフィールドの隣にある「参照」をクリックして、置換するデータ・オブジェクトを選択し、「OK」をクリックします。

17.2.24 Oracle BAMアダプタ・バッチングの構成ファイルの場所

『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite管理者ガイド』の21.8項に、Oracle BAMアダプタのバッチング・プロパティを編集する構成ファイルとして次の場所が記載されています。

BAM_DOMAIN_HOME/servers/BAMManagedServer/tmp/_WL_user/oracle-bam-11.1.1/tmpdir/APP-INF/classes/config/

Oracle BAMアダプタのバッチング・プロパティは、ドキュメントに記載されているOracle BAM Serverの構成ファイルではなく、oracle-bam-adapter.rarファイルに含まれるBAMCommonConfig.xmlファイルを編集する必要があります。

BAMCommonConfig.xmlファイルを編集する手順:

  1. oracle_home/soa/connectorsディレクトリにあるOracle BAMアダプタのRARからこれを解凍します。

  2. バッチング・プロパティを編集します。

  3. Oracle BAMアダプタを再パッケージし、再デプロイします。

17.2.25 コネクション・プール・ファクトリの変更にはOracle BAM Serverの再起動が必要

『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite管理者ガイド』のOracle BAMコネクション・ファクトリの構成に関する項に、次の注意が追加されます。


注意:

Oracle BAMアダプタの既存のコネクション・ファクトリのプロパティを変更する場合、変更を有効にするには、Oracle WebLogic ServerとOracle BAM Serverの両方を再起動する必要があります。

17.2.26 Oracle BAM Webサービスのペイロード・タイプは文字列

Oracle BAM WebサービスのxmlPayload(xsd:any)xmlPayload(xsd:string)に置換されます。