この章では、Oracle User Messaging Serviceに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
WLST manageUserMessagingPrefs
コマンドを使用してユーザー・メッセージングのプリファレンスXMLファイルをアップロードしようとしたときにエラーが発生すると、そのXMLファイルのハンドルはオープンされたままになります。Microsoft Windowsプラットフォームでは、WLSTシェルを終了するまでこのファイルを削除できません。
サーバーの設定後にメッセージの送受信がない場合などのようにメトリック・データがない場合、メトリックの「パフォーマンス」ページに「使用不可」と表示されます。これは、ソフトウェアの問題ではなく、パフォーマンス・レポート機能は適切に動作しています。送信および受信トラフィックが発生すると、即座に結果が「パフォーマンス」ページに正常に表示されます。
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlまたはOracle WebLogicコンソールを通じてUMSサーバー(usermessagingserver)を再起動し、UMSサーバーにより提供されるユーザー・プリファレンスUI(/sdpmessaging/userprefs-ui)や様々なWebサービス・エンドポイントなどのURLにアクセスしようとすると、「エラー503 - サービスが使用できません」
というエラーが発生することがあります。このエラーは、Oracle WebLogic Serverの負荷が(SOAインスタンスなどで)高い場合に断続的に発生します。この問題を回避するには、次の操作を実行します。
再度UMSサーバーを再起動します(状況により2回以上の再起動が必要です)。
UMSサーバーを複数回再起動しても不十分な場合は、Oracle WebLogic Serverインスタンス全体を再起動します。
一部の言語では、破損した.cssファイルの生成が原因で、断続的なUIレンダリング・エラーがレポートされます。この問題が発生したら、次の手順を実行して問題を回避してください。
影響を受けているロケール(または単にすべてのロケール)の自動生成されたキャッシュ済の.cssファイルをサーバーのDOMAIN_HOME/servers/<server_name>/tmp/_WL_user/usermessagingserver/<random_name>/public/adf/styles/cache
から削除し、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してusermessagingserverアプリケーションを再起動します。すべてのユーザーのブラウザ・キャッシュを消去します。
次回ブラウザからUIにアクセスすると、目的のロケールに対応する新しい.cssファイルが生成されます(通常、このファイルは有効な.cssファイルです)。問題を解決できない場合は、この手順を2、3回繰り返してください。
前述の方法で問題が解決しない場合、DOMAIN_HOME/servers/<server_name>/tmp/_WL_user/usermessagingserver/<random_name>/sdpmessaginguserprefs-ui-web.war
にあるユーザー・プリファレンスWebモジュールのweb.xml
ファイルでコンテンツ圧縮を無効化します。具体的には、web.xml
を抽出し、次の<context-param/>
を追加します。
<context-param> <param-name>org.apache.myfaces.trinidad.DISABLE_CONTENT_COMPRESSION</param-name> <param-value>true</param-value> </context-param>
その後、ファイルをwarモジュールに再アーカイブします。
最後に、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用してusermessagingserverアプリケーションを再起動します。
この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
Oracle HTTP Server(OHS)が構成されたクラスタ(高可用性)環境では、OHSポートを使用してVoiceXMLドライバ受信URLを構成しないでください。OHSポートを使用してVoiceXMLドライバ受信URLを構成すると、ドライバと競合します。
各Voice XMLドライバは、独自のWLSサーバーのポートを使用して構成する必要があります(パラメータのドキュメントを参照)。
ドライバの構成を変更してドライバを再起動しても、その変更はプール内のすべての管理対象接続が破棄されるまで反映されません(デフォルトで900秒(15分))。確実に接続を破棄するには、次のいずれかの操作を行ってください。
ドライバ構成を変更したときに、ドライバ・アプリケーションを停止して15分間待機します。その後、ドライバ・アプリケーションを再起動します。
注意: この推奨事項に従って900秒(15分)間待機する時間が長すぎる場合、次のようにOracle WebLogic Server管理コンソールを使用して時間を短縮できます。
ただし、縮小間隔を短くすると、アイドル接続のリサイクル頻度が高くなり、最終的にドライバのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があることに注意してください。 |
または
ドライバ構成の変更後にOracle WebLogic Server全体を再起動します。新しい変更内容は、サーバーの再起動時に即座に反映されます。
UMSおよびOracle Fusion Middlewareでは、様々なメールおよびメッセージング操作にSun社のJavaMail(http://java.sun.com/products/javamail/
)を使用しています。JavaMailは、MIMEエンコーディングされたコンテンツを処理するために、UMS電子メール・ドライバやOracle Fusion Middleware Webサービス(UMS Parlay X APIなど)で広範に使用されています。Oracle Fusion Middlewareリリース11gR1には、JavaMailバージョン1.4が含まれます。このバージョンのJavaMailには不具合があり、8KBを超えるサイズのマルチパートWebサービス・コンテンツ(SOAP添付ファイル)が切り捨てられる可能性があります。この動作は、UMS Parlay X SendMessageインタフェースを使用していると発生します。メッセージ・コンテンツがマルチパート・オブジェクトの場合、8KBを超えるコンテンツは警告なしで切り捨てられるか、(その切捨てでデコード障害が発生した場合)操作に失敗する可能性があります。この問題は、JavaMailバージョン1.4.1で解決されています。新しいJavaMailライブラリを反映させるには、Webサービス・インフラストラクチャで使用できるように、そのライブラリをOracle WebLogic Serverのシステム・クラスパスで使用可能にする必要があります。
これを行うには、PATCH_CLASSPATH
環境変数を使用します。このクラスパスにリストされたライブラリとディレクトリは、システム・クラス・ローダーのクラスパスに付加されます。UMSの稼働するサーバーを起動するたびに現在の環境でこの環境変数を手動で設定するか、DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh
(UNIX)またはDOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.cmd
(Windows)を編集してPATCH_CLASSPATH
が設定されている行を更新し、JavaMail 1.4.1ライブラリのパスを含めます。
この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。
User Messaging Serviceのドキュメント(開発者ガイドと管理者ガイドの両方)には、ユーザー・メッセージング・プリファレンスUIの場所が記載されていません。スタンドアロンのユーザー・インタフェースは、次の場所にあります。
http://<host>:<port>/sdpmessaging/userprefs-ui
ユーザー・メッセージング・プリファレンスUIは、SOAワークリスト・アプリケーションにも埋め込まれています。このUIにワークリスト・アプリケーションからアクセスするには、「プリファレンス」→「通知」を選択します。