この章では、Oracle WebCenterに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
13.1.3項「ページにADFデータ視覚化コンポーネントとOracle Composerコンポーネントの両方が含まれる場合の問題」
13.1.11項「SAML SSO構成のWebCenter SpacesからWiki、ブログまたはディスカッションへのアクセス」
13.1.12項「JAWSを使用したスクリーン・リーダー・モードのWebCenter SpacesでのWikiページの編集」
「ドキュメント」タスク・フローでドキュメントをアップロードしようとすると、次のテンプレートのいずれかに基づくJDevアプリケーションでエラーが表示されます。
汎用アプリケーション
Javaデスクトップ・アプリケーション
Javaデスクトップ・アプリケーション(ADF)
Java EE Webアプリケーション
ポートレット・プロデューサ・アプリケーション
これらのテンプレートのいずれかに基づくアプリケーションでJSPXページに「ドキュメント」タスク・フローを追加した後で、タスク・フローからドキュメントをアップロードしようとすると、「ドキュメントのアップロード」ページに「エラー: 値が必要です。」というメッセージが表示されます。
この問題は、次のテンプレートに基づいて作成されたアプリケーションでは発生しません。
WebCenterアプリケーション
Fusion Webアプリケーション
この問題を回避して「ドキュメント」タスク・フローからドキュメントを正常にアップロードするには、JSPXページでaf:form
コンポーネントに属性usesUpload="true"
を追加します。
カスタムのWebCenterアプリケーション・ページにデータ・コントロールとOracle Composerコンポーネントが含まれる場合、実行時にOracle Composerを使用すると例外が発生する可能性があります。この問題を回避するには、データ・コントロールをタスク・フロー内に含め、そのタスク・フローをページで使用します。
カスタムのWebCenterアプリケーション・ページにADFデータ視覚化コンポーネントとOracle Composerコンポーネントの両方が含まれる場合、Oracle Composerの「コンポーネント・プロパティ」ダイアログでのイベント・ワイヤリング時に例外が発生する可能性があります。この問題を回避するには、Oracle ADF FactoryManager
オブジェクトにDvtElementObjectFactory
クラスを登録する必要があります。これを行うには、最初にロードされるアプリケーション・クラスに次のコードを追加します。
... import oracle.adfdt.model.dvt.objects.DvtElementObjectFactory; import oracle.adfdt.model.managers.FactoryManager; ... static { FactoryManager.getInstance().registerFactory(new DvtElementObjectFactory()); }
個人用スペースが無効化されている場合、個人用スペースのエンド・ユーザーは、次のアクションを実行できません。
新規メールの作成
拡張検索の実行
リンクの作成とリンクされたオブジェクトの参照
これらのアクションは、権限不足エラーにより失敗します。これらのアクションを実行するには、個人用スペースを有効化する必要があります。
グループ・スペース(セキュリティ付き)をインポートする場合、セキュリティ・ポリシーの更新は即座に適用されません。WebCenter Spacesにすでにログインしているユーザーは、新しいグループ・スペースのセキュリティ・ポリシーを導入するため、一度ログアウトしてから再度ログインする必要があります。
別のOracle WebCenterアプリケーションからインポートしたグループ・スペースの名前を変更した場合、ソースとターゲットのアプリケーションでグループ・スペース名が一致しなくなるため、そのグループ・スペースを再インポートすることはできません。グループ・スペースの再インポートを試みる前に、ソース・グループ・スペースまたはターゲット・グループ・スペースの名前を変更して同じ名前を共有する必要があります。
11gリリース1(11.1.1)では、Oracle WebCenterのWikiおよびブログ・サーバーに次の制限があります。
Oracle WebCenterのWikiおよびブログ・サーバーのWikiページでは、グローバル・プリファレンス設定と双方向言語がサポートされません。
Oracle WebCenterのWikiおよびブログ・サーバーのすべてのWebサービス・メソッドは、不正なアクセスを防ぐように保護されています。ただし、パスコードは、サーバーのweb.xml
ファイルにクリアテキストとして格納されます。web.xml
を適切に保護し、Wikiおよびブログ・サーバーのインストール時にデフォルトのパスコードを変更することが重要です。また、すべてのリモートWebサービス・コールをSecure Sockets Layer(SSL)経由とすることをお薦めします。
11gリリース1(11.1.1)では、リッチ・テキスト・ポートレットはWebCenter Spacesに直接登録されていません。アプリケーションでリッチ・テキスト・ポートレットを使用するには、そのポートレットを明示的に登録する必要があります。
Webクリッピング・ポートレットにWebコンテンツを表示する場合、Webクリッピングの無効なHTMLまたはJavaScriptにより、次の形式のパーサー・エラー・メッセージがログ・ファイルに書き込まれる可能性があります。
WARNING: Error Message : Encountered "x" at line n, column n. Was expecting one of:"x","y"..
これは、サイト固有の問題であり、Webクリッピングのエラーではありません。この問題が発生した場合、サイトの管理者に連絡してください。
カスタムWebCenterアプリケーションでは、サイドバー・ビューから開かれたアナウンスメント・マネージャ・タスク・フローは、それがバックエンドのディスカッション・サーバーの特定のフォーラムに対して開かれる必要があっても、グローバル・アナウンスメントに対して開かれます。
WebCenter Spacesでは、サイドバー・ビューから開かれたアナウンスメント・マネージャ・タスク・フローは、それがサイドバー・タスク・フローで指定されたparentId
パラメータごとに開かれる必要があっても、特定のグループ・スペースで開かれます。
WebCenter Spacesをソース・アプリケーションとし、Oracle WebCenter Wikiおよびブログ・サーバーを宛先アプリケーションとした状態で、Security Assertion Markup Language(SAML)SSOを使用してシングル・サインオン(SSO)を設定している場合、Wikiまたはブログに対してWebCenter Spacesアプリケーションからアクセスするか、セッションで最初にWiki URLを通じて直接アクセスすると、リクエストしたWikiまたはブログではなく、Wikiおよびブログ・サーバーのホームページが表示されます。セッションが確立されると、後続のアクセスでは、リクエストされたWikiまたはブログが表示されます。この問題の原因は、Oracle WebLogic Serverにより提供されるSAML POSTプロファイル実装の制限にあります。
WebCenter Spacesをソース・アプリケーションとし、Oracle WebCenter Discussionsを宛先アプリケーションとした状態で、SAML SSOを使用してSSOを設定している場合、WebCenter Spacesのグループ・スペース・サービスの管理画面またはWebCenterサービスの構成画面からディスカッション・アプリケーションの管理ページにアクセスできます。ただし、Oracle WebCenter Discussionsの管理ページは、SSOに対応していません。したがって、管理ページに直接アクセスする場合、Oracle WebCenter Discussionsに再度ログインする必要があります。
スクリーン・リーダー・モードのWebCenter Spacesで、JAWSの起動後に、リッチ・テキスト・エディタでHTML
タイプのWikiページを編集することはできません。wiki markup
タイプのWikiページは編集できます。したがって、この制限を回避するには、後でJAWSの使用時にスクリーン・リーダー・モードで編集できるように、Wikiページを作成する際にHTML
ではなくwiki markup
タイプを使用します。
また、WebCenter Spaces管理者は、「管理」→「設定」ページでリッチ・テキスト・エディタを無効化できます(「WYSIWYG編集のサポート」の選択を解除します)。これにより、すべてのユーザーのリッチ・テキスト・エディタが無効化されます。
メンバーをリストするグループ・スペースを指定する「グループ・スペース名」パラメータは、「メンバー」タスク・フローにのみ適用されます。「友人」タスク・フローで値を指定しても、無視されます。
「友人」タスク・フローの変更は、ページの「友人」タスク・フローのすべてのインスタンスに影響します。「友人」タスク・フローの複数のインスタンスが存在する場合、1つのインスタンスで「外部の友人を含む」パラメータを編集すると、ページにおけるタスク・フローの他のすべてのインスタンスに影響します。「友人」タスク・フローで「外部の友人を含む」パラメータの値を変更しても、サイドバーの友人のリストには影響しません。サイドバーには、常にすべての友人がリストされます。
ユーザーがプレゼンス・タグを含むタスク・フローをリフレッシュすると、プレゼンス情報が変化し、表示中のすべてのユーザーがオフラインになります。ページの他のタスク・フローには、正しいステータスが表示されます。この問題は、断続的に発生するもので、Internet Explorer 7に固有です。次のオプションのいずれかでこの問題を修正します。
ページをリフレッシュして正しいプレゼンス・ステータスを表示します。
別のブラウザでアプリケーションを表示します。プレゼンス情報は、Internet Explorer 8、FirefoxおよびSafariブラウザでは正しく表示されます。
WebCenter Spacesアプリケーションでリンクを選択すると、アクティブなカーソルが、表示されたポップアップ(ポップオーバー)以外の新規ページのコンテンツ領域に自動的に移動しません。この問題を回避するには、[Tab]を使用して手動で新規コンテンツ領域に移動します。
WebCenter Spacesでキーボードのみを使用している場合、既存のフォルダにお気に入りを移動できません。この問題を回避するには、既存のフォルダ内に新しくお気に入りを複製し、フォルダ外に存在する元のお気に入りを削除します。
外部アプリケーションにログインする場合、「ログイン情報を保存する」チェック・ボックスの選択を解除すると、そのユーザー・セッションにプロビジョニングされた資格証明が、高可用性(HA)環境でのフェイルオーバー時に失われます。同じユーザー・セッションの外部アプリケーション・コンテンツにアクセスしようとすると、資格証明を再度指定するよう求められます。
プロデューサを新規URLエンドポイントに移動する必要がある場合、exportProducerMetadata
、setWSRPProducer
およびimportProducerMetadata
WLSTコマンドを使用して既存のプロデューサ・メタデータを新しい場所に移行できます。プロデューサ・メタデータをインポートする前に、既存のプロデューサの登録を解除し、新規URLエンドポイントにプロデューサを再登録する必要があります。プロデューサを再登録しないと、「ポートレットがありません」
というメッセージがWebCenterアプリケーションに表示されます。
次の手順を実行します。
WLSTコマンドのexportProducerMetadata
を使用して、プロデューサ・メタデータをエクスポートします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Tool Command Reference』のexportProducerMetadata
に関する項を参照してください。
WLSTコマンドのsetWSRPProducer
を使用して、プロデューサのURLエンドポイントを変更します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Tool Command Reference』のsetWSRPProducer
に関する項を参照してください。
Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドのderegisterWSRPProducer
を使用して、WebCenterアプリケーションから既存のプロデューサ接続とプロデューサのメタデータを削除します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』のプロデューサの登録解除に関する項を参照してください。
Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドのregisterWSRPProducer
を使用して、WSRPポートレット・プロデューサを同じ名前で新規URLエンドポイントに再登録します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』のWSRPプロデューサの登録に関する項を参照してください。
WLSTコマンドのimportProducerMetadata
を使用して、プロデューサ・メタデータをインポートします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Tool Command Reference』のimportProducerMetdata
に関する項を参照してください。
Oracle Discussions管理アプリケーションを通じてグループ・スペース・メンバーをディスカッション・サーバーに追加した後で、(グループ・スペースの「設定」→「ロール」ページで)そのグループ・スペース・ロールにディスカッションまたはアナウンスメントに対する表示専用権限を最初に付与し、次に編集権限を付与しても、グループ・スペース・メンバーはその付与された編集権限にかかわらずディスカッションまたはアナウンスメントに参加できません。グループ・スペース・ロールに対する編集権限を取り消すと、そのロールを付与されていたグループ・スペース・メンバーは、Oracle Discussions管理アプリケーションで突然削除されます。
グループ・スペース・メンバー(ディスカッションおよびアナウンスメントに対する表示専用権限が最初に付与されたグループ・スペース・ロールを保持するメンバー)に編集権限を付与するには、次の手順を実行します。
「設定」→「ロール」ページで、適切なグループ・スペース・ロールの「表示」権限のチェック・ボックスの選択を解除します。
「適用」をクリックします。
適切なグループ・スペース・ロールの「編集」権限のチェック・ボックスを選択します。
「適用」をクリックします。
この回避方法により、ディスカッションおよびアナウンスメントで、グループ・スペース・メンバーを表示専用権限から編集権限にアップグレードできます。
ディスカッションおよびアナウンスメント・サービスでASCII以外のユーザー名をサポートするには、Oracle WebCenterがデプロイされているサーバーの環境変数LC_ALL
をutf-8
に設定する必要があります。
エンド・ユーザーがWebCenter SpacesアプリケーションでRSSアイコンをクリックする場合、ログイン・ダイアログに入力されるユーザー名には、ASCII文字のみが含まれる必要があります。
ブラウザベースのBasic認証の文字エンコーディングが、Oracle WebCenterがデプロイされているシステムの文字エンコーディングと異なる場合、RSSサービスでは、ASCII以外のユーザー名はサポートされません。
メール・メッセージに表示されるHTMLのレポート、表およびフォントは、正しくレンダリングされない可能性があります。メール・メッセージを正しく表示するには、メール・サービスのHTMLデータを正しく書式設定する必要があります。
一部の環境では、メール・メッセージに表示されるイメージがレンダリングされません。メール・メッセージを正しく表示するには、メール・サービスのイメージで絶対パスまたはURLを使用する必要があります。
11gリリース1(11.1.1)では、MDSリポジトリが自動的にパージされません。MDSリポジトリのメタデータを手動でパージするには、次の手順を実行します。
次のコードを含むmds_purge_metadata.py
というJythonスクリプトを作成します。
# mds_purge_metadata.py # # l = len(sys.argv) if l < 7: print "Usage: $OH/common/bin/wlst.sh mds_purge_metadata.py <weblogic_user> <weblogic_passwd> <weblogic url> <application name> <managed server name> < time in secs> [<application version>] " print " Example: $OH/common/bin/wlst.sh mds_purge_metadata.py weblogic weblogic1 t3://localhost:8888 mdsapp AdminServer 30" exit() i = len(sys.argv) while len > 0: if sys.argv[l] == 'None': sys.argv[l] = None l -- 1 # Assign arguments to the variables weblogic_user=sys.argv[1] weblogic_pwd=sys.argv[2] weblogic_url=sys.argv[3] applicationName=sys.argv[4] mserverName=sys.argv[5] olderThan=sys.argv[6] if i == 8: applicationVersion=sys.argv[7] else: applicationVersion=None connect(weblogic_user, weblogic_pwd, weblogic_url) longVal=Long(olderThan) value = purgeMetadata(applicationName, mserverName, longVal, applicationVersion) dateVal = System.currentTimeMillis(); date = java.util.Date(dateVal) print date print "Metadata Purge Executed" print value exit() # End of script ####
使用方法:
$OH/common/bin/wlst.sh mds_purge_metadata.py weblogic_user weblogic_passwd weblogic url application_name managed_server_name time_in_secs [application_version]
例:
/scratch/AS11_11.1.1/Oracle_WC/common/bin/wlst.sh ./mds_purge_metadata.py weblogic weblogic t3://localhost:8888 webcenter WLS_Spaces 0
シェルで、crontab -e
コマンドを入力してviでテキスト・ファイルを開きます。
テキスト・ファイルに次のコードを入力します。
注意: すべてのパスは絶対パスである必要があります。 |
0,interval_in_mins * * * * $OH/common/bin/wlst.sh script_path/mds_purge_metadata.py weblogic_user weblogic_passwd weblogic_url application_name managed_server_name time_in_secs >> output_log_file_path
例: (30分ごとに実行)
0,30 * * * * /scratch/AS11_11.1.1/Oracle_WC/common/bin/wlst.sh /scratch/tmp/mds_purge_metadata.py weblogic welcome1 t3://myserver.foo.com:7001 webcenter WLS_Spaces 0 >> /scratch/tmp/wc_auto_purge.log
ファイルを保存して終了します。
ログ・ファイルには、次の例のように30分ごとに生成されたログが含まれます。
Fri Jun 19 05:04:15 UTC 2009 Metadata Purge Executed Total number of versions: 64. Number of versions purged: 15.
11gリリース1(11.1.1)では、WebCenterアプリケーションによってOracle WebCenter Discussionsに送信されるOracle WebCenter Discussionsサーバー固有のWebサービス・メッセージは、暗号化されません。メッセージの機密保護が必要な場合、Oracle WebCenter DiscussionsのURLには、Secure Sockets Layer(SSL)接続を介してアクセスする必要があります。
カスタムWebCenterアプリケーション・ページを2、3回実行した後にシステムでメモリーが不足する場合、その原因はページの複数のコンポーネントにより256M
のMaxPermSize
値がプロジェクトの実行/デバッグ設定に追加され、サーバーのメモリー割当てが競合したためと考えられます。この問題を回避するには、Oracle JDeveloperの更新センターからWebCenter Framework and Services Design Timeリリース11.1.1.1.0.090820.0735をインストールします。このリリースにより、現在インストールされているリリース11.1.1.1.0.090618.1120のWebCenter拡張機能が上書きされます。
新しいWebCenter拡張機能バンドルでは、新規アプリケーションの作成時にMaxPermSize
メモリー設定が追加されません。新しい機能拡張バンドルを使用して既存のアプリケーションを最新のリリースに移行すると、MaxPermSize
メモリー設定は削除されます。
WebCenter Framework and Services Design Timeオプションは、最新リリース(11.1.1.1.0.090820.0735)のインストール後、将来新規リリースが提供されるまでOracle JDeveloperの更新センターには表示されなくなります。この問題を回避するには、Oracle JDeveloperの更新センターからWebCenter Framework and Services Design Timeリリース11.1.1.1.0.090820.0735をインストールします。このリリースにより、現在インストールされているリリース11.1.1.1.0.090618.1120のWebCenter拡張機能が上書きされます。
この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
Oracle WebLogic Communications Server(OWLCS)は、開発用のサンプルとしてのみ提供されています。本番デプロイメントには使用しないでください。
Oracle WebCenterユーザーとの電話会議の開始時にエラーが発生した場合、ユーザー名が小文字であることを確認します。小文字でない場合、エラーが発生する可能性があります。
WebCenter Spacesが稼働するサーバーでWebCenter Spacesの言語プリファレンス・セットのキャラクタ・セットがサポートされない場合、グループ・スペースに関連する出力情報は、文字化けするか、疑問符で表示されます。この問題を回避するため、エンド・ユーザーは、セッション言語または言語プリファレンスをEnglish
に変更できます。これにより、新規ログ・ファイル情報が作成されます。ログ・ファイルの場所は、通常、$WC_DOMAIN/servers/WLS_Spaces/logs
です。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle WebCenter』のセッション表示言語の設定に関する項を参照してください。
ブラウザ設定で表示言語を制御しており、ブラウザの言語がトルコ語の場合、WebCenter Spacesのエンド・ユーザーは、グループ・スペース名に文字Iが含まれるグループ・スペースを開くことができません。この問題を回避するには、WebCenter Spacesの「プリファレンス」ダイアログでデフォルト言語をトルコ語[tr]
に変更し、グループ・スペースを開きます。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle WebCenter』のデフォルト表示言語の設定に関する項を参照してください。
WebCenterアプリケーションのエンド・ユーザーが、マルチバイト言語でグループ・スペースを作成することが可能で、それらのグループ・スペースをエクスポートおよびインポートできる場合、グループ・スペース名は英数字と空白文字(a〜z、A〜Z、0〜9、およびWebCenterによりアンダースコア(_)に置き換えられるシングルバイトの空白文字)に制限されます。グループ・スペース名に他の文字を使用すると、エクスポートとインポートは失敗します。ネーミング制限を適用するには、Oracle WebCenterがデプロイされているサーバーの環境変数LC_ALL
をutf-8
に設定する必要があります。
WebCenter Spacesワークフローで問題が発生した場合、次の項を確認してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』には、WebCenter Spacesワークフローのインストールおよび構成方法が記載されています。詳細は、WebCenter Spacesワークフローのバックエンド要件に関する項を参照してください。ワークフロー構成は、次の方法で検証できます。
WebCenter Spacesにログインします。
グループ・スペースを作成し、「メンバー」タブ(グループ・スペース設定)に移動します。
任意のロールを持つ新規メンバーを招待します(User2など)。
一度ログアウトしてからUser2としてWebCenter Spacesにログインします。
サイドバーの「ワークリスト」を開きます。
招待通知を開き、「承認」ボタンをクリックします。
「マイ・グループ・スペース」を開きます。
WebCenter Spacesワークフローが適切に機能していれば、新規作成されたグループ・スペースがUser2のマイ・グループ・スペースに表示されます。グループ・スペースがリストされない場合、構成になんらかの問題があります。
WebCenter Spacesワークフローが適切に動作しない場合、次の手順を実行して問題のトラブルシューティングを行います。
WebCenter SpacesワークフローがOracle SOAサーバーにデプロイされていることを確認します。
Fusion Middleware Controlにログインします。
WebCenterWorklistDetailApp.earがデプロイされていることを確認します。
sca_CommunityWorkflows_rev1.0.jarがデプロイされていることを確認します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』のOracle SOAサーバーのワークフロー・デプロイメントに関する項も参照してください。
Oracle SOAサーバーとWebCenter Spaces間のWebサービス接続がセキュアであることを確認します。
Oracle SOAサーバーのキーストア・ファイルの別名を確認します。
たとえば、次のコマンドを使用して、Oracle SOAサーバーのキーストア・ファイルの内容をリストします。
keytool -list -v -keystore bpel.jks -storepass <password>
次のエントリが存在する必要があります。
Alias name: webcenter_spaces_ws
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』のOracle SOAおよびOracle WebCenterのWS-Security構成に関する項も参照してください。
WebCenter SpacesとOracle SOAサーバーの資格証明ストアが正しく構成されていることを確認します。
『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』の資格証明ストアの更新に関する項も参照してください。
接続の両端に存在する次のようなキーストアを確認します。
- webcenter.jks
(WebCenter Spaces側へのコピー)
- bpel.jks
(Oracle SOAサーバー側へのコピー)
たとえば、次のコマンドにより、webcenter.jks
およびbpel.jks
が生成されます。
keytool -genkeypair -keyalg RSA -dname "cn=webcenter,dc=us,dc=oracle,dc=com"
-alias webcenter -keypass mypassword -keystore webcenter.jks
-storepass mypassword -validity 360
keytool -exportcert -v -alias webcenter -keystore webcenter.jks -storepass
mypassword -rfc -file webcenter.cer
keytool -importcert -alias webcenter_spaces_ws
-file webcenter.cer -keystore bpel.jks -storepass mypassword
keytool -genkeypair -keyalg RSA -dname "cn=bpel,dc=us,dc=oracle,dc=com"
-alias bpel -keypass mypassword -keystore bpel.jks -storepass
mypassword -validity 360
keytool -exportcert -v -alias bpel -keystore bpel.jks -storepass
mypassword -rfc -file bpel.cer
keytool -importcert -alias bpel -file bpel.cer -keystore webcenter.jks
-storepass mypassword
『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』のキーストアの生成に関する項も参照してください。
Oracle SOAサーバーでBPMWorkflowAdmin
アプリケーション・ロールのロール・メンバーを構成します(soa-infra
)。
ユーザーweblogic
を含まないアイデンティティ・ストアとドメインを関連付ける場合、他の有効なユーザーをアプリケーション・ロールBPMWorkflowAdmin
に割り当てる必要があります。WLSTコマンドを使用して、SOA Oracleホームからこの操作を実行します。たとえば、LDAPに存在するmontyというユーザーを割り当てるには、次のようにします。
cd $ORACLE_HOME/common/bin/ wlst.sh connect('<admin username>','<admin password>', 'mysoahost.us.oracle.com:7001') revokeAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="oracle.security.jps.service.policystore.ApplicationRole", principalName="SOAAdmin") grantAppRole(appStripe="soa-infra", appRoleName="BPMWorkflowAdmin", principalClass="weblogic.security.principal.WLSUserImpl", principalName="monty")
『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Tool Command Reference』のセキュリティ・コマンドに関する項も参照してください。
WebCenter Spaces APIで問題が発生した場合、次のことを確認してください。
WebCenter SpacesとクライアントのカスタムWebCenterアプリケーションの資格証明ストアが正しく構成されていることを確認します。
『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』の資格証明ストアの更新に関する項も参照してください。
context.setRecipientKeyAlias
に渡される別名をチェックして、グループ・スペースのクライアント・コンテキストがカスタムWebCenterアプリケーションで正しく設定されていることを確認します。この別名は、次のようにプロデューサ(WebCenter Spaces)の公開鍵の別名である必要があります。
GroupSpaceWSContext context = new GroupSpaceWSContext();
context.setEndPoint(endPointUrl);
context.setRecipientKeyAlias("webservice_client_api");
groupSpaceInternalWSClient = new GroupSpaceWSInternalClient(context);
この例では、プロデューサの公開鍵の別名は、webservice_client_apiです。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterのための開発者ガイド』のグループ・スペースのクライアント・コンテキストの設定に関する項も参照してください。
接続の両端に存在する次のようなキーストアを確認します。
- webcenter.jks
(WebCenter Spaces側へのコピー)
- clientapi.jks
(カスタムWebCenterアプリケーション側へのコピー)
たとえば、次のコマンドにより、clientapi.jks
およびwebcenter.jks
が生成されます。
keytool -genkeypair -keyalg RSA -dname "cn=webcenter,dc=us,dc=oracle,dc=com" -alias webcenter -keypass mypassword -keystore webcenter.jks -storepass mypassword -validity 360 keytool -exportcert -v -alias webcenter -keystore webcenter.jks -storepass mypassword -rfc -file webcenter.cer keytool -importcert -alias webservice_client_api -file webcenter.cer -keystore clientapi.jks -storepass mypassword keytool -genkeypair -keyalg RSA -dname "cn=clientapi,dc=us,dc=oracle,dc=com" -alias clientapi -keypass mypassword -keystore clientapi.jks -storepass mypassword -validity 360 keytool -exportcert -v -alias clientapi -keystore clientapi.jks -storepass mypassword -rfc -file clientapi.cer keytool -importcert -alias clientapi -file clientapi.cer -keystore webcenter.jks -storepass mypassword
『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle WebCenter』のキーストアの生成に関する項も参照してください。
この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。
『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle WebCenter』の「WebCenter Spaces環境の編成」の章で、ページのパーソナライズの削除に関する項は、次のように始まっています。
ページ・アクション・メニューの「レイアウトのリセット」コマンドで、ページに適用したすべてのパーソナライズを削除できます。
この文は、正しくは次のようになります。
現在のページに対するパーソナライズ権限を持っている場合、ページ・アクション・メニューの「レイアウトのリセット」コマンドで、ページに適用したすべてのパーソナライズを削除できます。
『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle WebCenter』の「ワークリスト・サービスでの作業」の章で、ワークリスト項目の表示の調整に関する項の最後の段落には、次のように記載されています。
「ワークリストには、ワークリスト・サーバー接続ごとに最大25の項目が表示されます(最も近い期日または最も近い期限切れ日に対応する項目が最初に取得されます)。期日が指定されていない場合、最も古い項目が最初に取得されます。25項目の制限を超える項目については、BPELワークリスト・アプリケーションに対するリンクを使用すると、より多くの数のワークリスト項目を表示および操作できます。」
この段落は、正しくは次のようになります。
「ワークリストには、ワークリスト・サーバー接続ごとに最も新しく作成された25項目が表示されます。25項目の制限を超えるワークリストについては、BPELワークリスト・アプリケーションに対するリンクを使用すると、より多くの数のワークリスト項目を表示および操作できます。」
『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle WebCenter』の「ドキュメント・サービスでの作業」の章で、ファイルのチェックインに関する項に次の注意事項があります。
アップロード・ファイルのデフォルトの最大サイズは、20MBです。
これは間違っています。正しくは、次のようになります。
アップロード・ファイルのデフォルトの最大サイズは、2GBです。