この章では、Oracle WebLogic Serverのインストールと構成に関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、WebLogic Serverのインストールに関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
Oracle WebLogic Server 11gR1のインストーラでは、Sybase JDBCドライバがダウンロードされません。最新のインストーラを使用して既存のWebLogic Server 10.3インストール環境をアップグレードする場合、元のインストール環境からSybase jarファイルは削除されません。このインストーラでは、weblogic.jarファイルのみがアップグレードされます。
/server/libまたは/server/ext/jdbc/sybaseディレクトリのSybase jarファイル(jconn2.jar、jconn3.jarおよびjConnect.jar)は、アップグレードされたweblogic.jarファイルのマニフェスト・クラスパスから削除されます。そのため、WebLogic ServerアプリケーションのクラスパスにSybase jarファイルが含まれず、weblogic.jarのみが含まれる場合、アップグレード・インストール後にアプリケーションからClassNotFoundExceptionがスローされます。
この問題を回避するには、WebLogic Serverアプリケーションのクラスパスに明示的にSybase jarファイルを追加します。
この項では、WebLogic Serverの構成に関する問題およびその回避方法について説明します。
『Oracle Fusion Middleware Installation Guide for Oracle WebLogic Server』には、次の訂正箇所があります。
『Oracle Fusion Middleware Installation Guide for Oracle WebLogic Server』に含まれるサンプルのsilent.xmlファイルには、Oracle Configuration Managerのサポートを有効化するためのプロパティに関する情報が欠落しています。表11-1に、silent.xmlファイルに定義する必要のある、Oracle Configuration Managerに固有のプロパティを示します。
表11-1 silent.xmlファイルのOracle Configuration Managerのプロパティ
silent.xmlのデータ値名 | 説明 |
---|---|
OCM_PROXY_HOST |
コンピュータがプロキシ・サーバーを通じてインターネットに接続する場合のHTTPプロキシ・サーバーのホスト名。 |
OCM_PROXY_PORTT |
HTTPプロキシ・サーバーのポート番号。 |
OCM_PROXY_USER |
サーバーが認証を必要とする場合にHTTPプロキシ・サーバーにアクセスするためのユーザー名。 |
OCM_PROXY_PASSWORD |
HTTPプロキシ・サーバーにアクセスするためのパスワード。 |
OCM_SUPPORT_EMAIL |
インストール環境に固有の最新の製品情報およびセキュリティ・アップデートを受信する場合の電子メール・アドレス。My Oracleアカウントを保持しており、My Oracle Supportを通じてアップデートを受信する場合、このプロパティの値としてMy Oracle Supportの電子メール・アドレスを指定します。 |
OCM_SUPPORT_PASSWORD |
My Oracle Supportアカウントのパスワード。 |
オラクル社からセキュリティ・アップデートを受信しない場合、OCM_SUPPORT_PASSWORD
およびOCM_SUPPORT_EMAIL
の値を指定する必要はありません。
『Oracle Fusion Middleware Installation Guide for Oracle WebLogic Server』の第5章「Running the Installation Program in Silent Mode」の表5-1に、ホーム・ディレクトリのデータ値名がMW_HOME
と記載されていますが、これは間違いです。正しいデータ値名は、BEAHOME
です。