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Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterクイック・インストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55908-01
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Oracle® Fusion Middleware

Oracle WebCenterクイック・インストレーション・ガイド

11gリリース1(11.1.1)

部品番号: B55908-01

2009年10月


Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterクイック・インストレーション・ガイド, 11gリリース1(11.1.1)

部品番号: B55908-01

Oracle Fusion Middleware Quick Installation Guide for Oracle WebCenter, 11g Release 1 (11.1.1)

原本部品番号: E10146-01

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このマニュアルでは、Oracle WebCenterのインストール方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

1 インストールの概要

このマニュアルには、単体ホスト上でのOracle WebCenterのインストールおよび構成に関する手順が記載されています。次のアプリケーションがインストールされます。

インストーラでは、Oracle Universal Content Management(UCM)のインストール・オプションも表示されますが、このマニュアルの目的に従って、UCMのインストールは選択しないことにします。

図1は、この手順の終了時点でシステム上に作成されるトポロジを示しています。また、必要なタスクの実行順も示しています。

図1 インストール・トポロジとタスクの順番

インストール・トポロジとタスクの順番
「図1 インストール・トポロジとタスクの順番」の説明

2 システム要件と動作保証

この項で提供する情報は公開時点で最新のものです。現時点での最新情報は、次の資料を参照してください。

2.1 メモリー要件

表1は最小メモリー要件を示しています。

表1 最小メモリー要件

オペレーティング・システム 最小物理メモリー 最小使用可能メモリー

Linux

2GB

1GB

UNIX

2GB

1GB

Windows

2GB

1GB


2.2 インストーラの起動要件

インストーラを起動すると、表2に示す要件が確認されます。満たされない要件があれば通知されます。

表2 インストーラの起動要件

カテゴリ 最小値または許容値

プラットフォーム

UNIX:

  • Solaris 9、Solaris 10

  • HP-UX 11i(11.23)、HP-UX 11i(11.31)

  • Oracle Enterprise Linux 4、Oracle Enterprise Linux 5、Red Hat Linux 4、Red Hat Linux 5、SUSE 10

  • IBM AIX 5.3、IBM AIX 6.1

Windows:

  • Windows XP SP2(Win32プラットフォームのみ)、Windows 2003、Windows 2008、Windows Vista

一時領域

150MB以上

スワップ領域

512MB以上

モニター

256色以上


3 インストール前のタスク

Oracle WebCenterコンポーネントをインストールする前に、次のタスクを実行する必要があります。

3.1 Oracleデータベースのインストール

Oracle WebCenterのインストールでは、Oracleデータベースを使用できる必要があります。このデータベースは稼働している必要がありますが、コンポーネントのインストール先と同じシステム上に存在している必要はありません。また、データベースはリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)と互換性がある必要があります。RCUは、Oracle WebCenterコンポーネントに必要なスキーマの作成に使用されます。

サポートされているデータベースの最新情報は、次のURLでOracle Fusion Middlewareの動作保証に関するドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

このドキュメントの発行時点でのRCUに関するデータベース要件を表3に示します。

表3 RCUのデータベース要件

カテゴリ 最小値または許容値

バージョン

AL32UTF8文字セットを使用したOracle Database 10g(非XEデータベースの場合は10.2.0.4以降)

Oracle Database 11g(非XEデータベースの場合は11.1.0.7以降)

共有プール・サイズ

147456KB

SGA最大サイズ

147456KB

ブロック・サイズ

8KB


RCUは、LinuxプラットフォームとWindowsプラットフォーム上でのみ使用可能です。Linux RCU、Windows RCUのどちらを使用しても、サポートされている任意のデータベース・プラットフォーム上でスキーマを作成できます。

3.2 Oracle WebCenterのスキーマの作成

Oracle WebCenterをインストールする前に、データベース上に特定のスキーマが存在する必要があります。データベースにスキーマを作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行する必要があります。次の手順に従ってスキーマを作成してください。

  1. RCUのCD-ROMを挿入し、次のRCUをrcuHome/binディレクトリ(UNIXの場合)またはrcuHome\binディレクトリ(Windowsの場合)から起動します。

    UNIX:

    ./rcu
    

    Windows:

    rcu.bat
    

    Oracle Technology Network(OTN)から、RCUを含む.zipファイルをダウンロードすることもできます。

    http://www.oracle.com/technology/
    

    注意:

    Windowsシステムでは、名前にスペースが含まれているディレクトリにRCUの.zipファイルを解凍することはできません。

    .zipファイルをダウンロードしたら、任意のディレクトリにその内容を解凍し、前述のコマンドを使用してRCU_HOME/binディレクトリ(UNIXの場合)またはRCU_HOME\binディレクトリ(Windowsの場合)からRCUを実行します。ここで、RCU_HOMEは、RCUの解凍先フォルダ、あるいはCD-ROMのドライブまたはマウント・ポイントです。

  2. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  3. 「リポジトリの作成」画面

    作成」を選択します。

    次へ」をクリックします。

  4. 「データベース接続の詳細」画面

    Oracleデータベースに接続するための資格証明を指定します。

    • ホスト名: host.domain.comの形式でデータベースが存在するマシンの名前を指定します。Oracle RACデータベースの場合は、仮想IP名またはいずれかのノード名をホスト名として指定します。

    • ポート: データベースのリスニング・ポート番号を指定します。Oracleデータベースのデフォルトのポート番号は1521です。

    • データベース名: データベースのサービス名を指定します。通常、サービス名はグローバル・データベース名と同じです。

      データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイルのSERVICE_NAMESパラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMESパラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAMEDB_DOMAINパラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。

      Oracle RACデータベースの場合は、このフィールドにいずれかのノードのサービス名を指定します(sales.mydomain.comなど)。

    • ユーザー名: DBAまたはSYSDBA権限を持つユーザーの名前を指定します。SYSDBA権限を持つデフォルトのユーザー名はSYSです。

    • パスワード: データベース・ユーザーのパスワードを指定します。

    • ロール: ドロップダウン・リストからデータベース・ユーザーのロールを選択します。SYSユーザーには、SYSDBAロールが必要です。

    次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。エラーが発生した場合は、エラーに関する詳細が「データベース接続の詳細」画面に表示されます。エラーを修正し、「次へ」をもう一度クリックします。

    チェックがエラーなしで完了したら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  5. 「コンポーネントの選択」画面

    画面の上部で、「接頭辞の新規作成」を選択します。データベース・インスタンスのユーザーが他にいない場合は、デフォルト接頭辞のDEVを使用できます。他のOracle Fusion Middlewareユーザーとデータベース・インスタンスを共有している場合の接頭辞の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

    表4は、Oracle WebCenterの各コンポーネントに必要なスキーマを示しています。

    表4 Oracle WebCenterの各コンポーネントに必要なスキーマ

    コンポーネント 必要なスキーマ

    WebCenter Spaces

    prefix_MDS(Metadata Services)

    prefix_WEBCENTER(WebCenter Spaces)

    prefix_PORTLET(ポートレット・プロデューサ)

    ポートレット・プロデューサ

    prefix_PORTLET(ポートレット・プロデューサ)

    Oracle Content Server 10g

    prefix_OCSERVER(Oracle Content Server 10g

    Oracle Discussions

    prefix_DISCUSSIONS(Oracle Discussions)

    Oracle WikiおよびOracle Blogs

    prefix_WIKI(Oracle WikiおよびOracle Blogs)


    インストールするコンポーネントに必要なスキーマを選択します。


    注意:

    この画面で指定したスキーマ名とその接頭辞の値を覚えるか、記録しておいてください。これらは、後でコンポーネントを構成するときに必要になります。スキーマ名は、prefix_schemanameという形式で指定する必要があります。たとえば、デフォルトの接頭辞であるDEVを使用する場合は、MDSスキーマに次のスキーマ名を指定します。

    DEV_MDS


    次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。エラーが発生した場合は、エラーに関する詳細が「コンポーネントの選択」画面に表示されます。エラーを修正し、「次へ」をもう一度クリックします。

    チェックがエラーなしで完了したら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  6. 「スキーマ・パスワード」画面

    画面の上部で、「すべてのスキーマに同じパスワードを使用」を選択します。

    「パスワード」フィールドに、使用するパスワードを入力します。「パスワードの確認」フィールドにもう一度パスワードを入力します。


    注意:

    この画面で指定したスキーマ・パスワードを覚えるか、記録しておいてください。これらは、後でコンポーネントを構成するときに必要になります。

    次へ」をクリックします。

  7. 「表領域のマップ」画面

    次へ」をクリックします。「表領域の作成」画面が表示されます。エラーが発生した場合は、エラーに関する詳細が「表領域のマップ」画面に表示されます。エラーを修正し、「次へ」をもう一度クリックします。

    表領域がエラーなしで作成されたら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  8. 「サマリー」画面

    作成」をクリックします。「作成」画面が表示されます。エラーが発生した場合は、エラーに関する詳細が「サマリー」画面に表示されます。エラーを修正し、「次へ」をもう一度クリックします。

    スキーマがエラーなしで作成されたら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  9. 「完了サマリー」画面

    閉じる」をクリックします。

リポジトリ作成ユーティリティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

3.3 Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成

Oracle WebCenterでは、システム上にOracle WebLogic Serverが必要です。まだインストールされていない場合は、この項の手順に従ってOracle WebLogic Serverをインストールしてください。

  1. Oracle WebLogic ServerのCD-ROMを挿入するか、次のURLからインストーラをダウンロードします。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/wls_main.html 
    

    次の実行可能ファイルを探します。

    • wls1031_linux32.bin(32ビットLinuxシステムの場合)

    • wls1031_win32.exe(32ビットWindowsシステムの場合)

    • wls1031_generic.jar(すべての64ビット・プラットフォームの場合)

    32ビットの実行可能ファイルは、該当するJDKバージョンにバンドルされています。64ビット・インストーラを使用する場合は、そのプラットフォームでサポートされているJDKとともにインストーラを起動する必要があります。Oracle WebLogic Serverをインストールする前に、このJDKがシステムにインストールされている必要があります。各プラットフォームでサポートされているJDKの一覧については、Oracle Fusion Middlewareの動作保証のドキュメントを参照してください。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
    
  2. CD-ROMから直接インストーラ・ファイルを実行するか、ファイルをローカル・システムにコピーしてローカルに実行します。

    • 32ビット・システムでの例は次のとおりです。

      Linux:

      ./wls1031_linux32.bin
      

      Windows:

      wls1031_win32.exe
      
    • 64ビット・システムでの例は次のとおりです。

      UNIX:

      JAVA_HOME/bin/java -jar wls1031_generic.jar
      

      または

      JAVA_HOME/bin/java -d64 -jar wls1031_generic.jar
      

      Windows:

      JAVA_HOME\bin\java -jar wls1031_generic.jar
      

    インストーラの実行については、次のようないくつかの注意点があります。

    • インストーラを実行する前に、システムでDISPLAY環境変数を設定します。

    • JAVA_HOMEを、使用しているプラットフォーム用にインストールした、サポートされているJDKのインストール場所に置き換えます。

    • 64ビット・プラットフォーム上に64ビットOracle WebLogic Serverをインストールする場合、32/64ビット・ハイブリッドJDK(HP-UX用のHP JDKやSolaris SPARC用のSUN JDKなど)を使用する際には、-d64フラグを指定してください。

      JAVA_HOME/bin/java -version(32/64ビット・ハイブリッドJDKの場合はJAVA_HOME/bin/java -d64 -version)を実行して、JAVA_HOMEが64ビットJDKを参照していることを確認します。

  3. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  4. 「ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの選択」画面

    新しいミドルウェア・ホームを作成する」を選択します。

    新しいミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所を指定します。このディレクトリがすでにシステム上に存在している場合、これは空のディレクトリである必要があります。このディレクトリがまだ存在していない場合は、作成されます。


    注意:

    この場所を覚えるか、記録しておいてください。これは、後でOracle WebCenterをインストールするときに必要になります。

    ミドルウェア・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のミドルウェア・ホーム・ディレクトリとWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    次へ」をクリックします。

  5. 「セキュリティ更新のための登録」画面

    最新の製品およびセキュリティ更新を受け取るかどうかを選択します。何も受け取らないことを選択すると、続行する前に、その選択を確認するよう求められます。

    次へ」をクリックします。

  6. 「インストール・タイプの選択」画面

    標準」を選択します。

    次へ」をクリックします。

  7. 「製品インストール・ディレクトリの選択」画面

    WebLogic Serverホーム・ディレクトリの場所を指定します。

    WebLogicホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のミドルウェア・ホーム・ディレクトリとWebLogicホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

    次へ」をクリックします。

  8. 「ショートカットの場所の選択」画面(Windowsのみ)

    Windowsシステムへのインストールの場合は、WindowsでOracle製品へのショートカットを作成する場所を指定するよう求められます。

    次へ」をクリックします。

  9. 「インストール・サマリー」画面

    次へ」をクリックします。

  10. 「インストールの進行状況」画面

    この画面で必要なアクションはありません。

  11. 「インストール完了」画面

    Quickstartの実行」を選択解除します。

    完了」をクリックします。

Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle WebLogic Server Installation Guide』を参照してください。

3.4 Java Access Bridgeのインストールと構成(Windowsのみ)

Windowsマシンへのインストールの場合は、セクション508アクセシビリティのJava Access Bridgeをインストールして構成することもできます。これは、セクション508のアクセシビリティ機能が必要な場合にのみ必要です。

  1. 次のURLからJava Access Bridgeをダウンロードします。

    http://java.sun.com/javase/technologies/accessibility/accessbridge/
    
  2. Java Access Bridgeをインストールします。

  3. インストールの場所からaccess-bridge.jarjaccess-1_4.jarjre\lib\extディレクトリにコピーします。

  4. インストールの場所からWindowsAccessBridge.dllJavaAccessBridge.dll、およびJAWTAccessBridge.dllの各ファイルをjre\binディレクトリにコピーします。

  5. accessibility.propertiesファイルをjre\libディレクトリにコピーします。

Java Access Bridgeの詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのJava Access Bridgeのインストールおよび構成(Windowsのみ)に関する項を参照してください。

3.5 DHCPホストへのインストール

DHCPホストにOracle WebCenterをインストールする場合は、この項で説明する、該当するプラットフォーム用の構成手順に従う必要があります。

3.5.1 UNIXプラットフォームの場合

UNIXシステムでは、/etc/hostsファイルを、次のエントリを含むように変更することで、ホスト名をループバックIPアドレスに解決するようにホストを構成する必要があります。

127.0.0.1 hostname.domainname hostname
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost

これを行ったら、次のコマンドを入力して、ホスト名がループバックIPアドレスに解決されていることを確認してください。

/bin/ping hostname.domainname

3.5.2 Windows x86プラットフォームの場合

Windowsシステムでは、DHCPサーバーにループバック・アダプタをインストールします(第3.5.3項「ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)」を参照してください)。これにより、ローカルIPアドレスがコンピュータに割り当てられます。

アダプタをインストールしたら、%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイルのlocalhost行の直後に次の形式の行を追加します。

IP_address   hostname.domainname   hostname

IP_addressは、ループバック・アダプタのローカルIPアドレスに置き換えます。

3.5.3 ループバック・アダプタのインストール(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPでループバック・アダプタをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Windowsの「コントロール パネル」を開きます。

    Windows 2003: 「スタート」→「コントロール パネル」→「ハードウェアの追加」を選択します。

    Windows XP: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択し、「ハードウェアの追加」をダブルクリックします。

  2. 開始ウィンドウで、「次へ」をクリックします。

  3. 「ハードウェアは接続されていますか?」ウィンドウで、「はい、ハードウェアを接続しています」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「次のハードウェアは既にコンピュータ上にインストールされています。」ウィンドウのインストールされているハードウェアの一覧で、「新しいハードウェア デバイスの追加」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「ウィザードで、ほかのハードウェアをインストールできます。」ウィンドウで、「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「次の一覧からインストールするハードウェアの種類を選択してください。」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「ネットワーク アダプタの選択」ウィンドウで、次のものを選択します。

    • 製造元: Microsoft

    • ネットワーク アダプタ: Microsoft Loopback Adapter

  8. 次へ」をクリックします。

  9. 「ハードウェアをインストールする準備ができました。」ウィンドウで、「次へ」をクリックします。

  10. 「ハードウェアの追加ウィザードの完了」ウィンドウで、「完了」をクリックします。

  11. Windows 2003を使用している場合は、コンピュータを再起動します。

  12. デスクトップで「マイ ネットワーク」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。「ネットワーク接続」コントロール パネルが表示されます。

  13. 今作成した接続を右クリックします。これは通常、「ローカル エリア接続 2」という名前です。「プロパティ」を選択します。

  14. 「全般」タブで、「インターネット プロトコル (TCP/IP)」を選択し、「プロパティ」をクリックします。

  15. 「インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ」ダイアログ・ボックスで、「次の IP アドレスを使う」をクリックし、次の手順を実行します。

    1. IP アドレス: ループバック・アダプタのルーティング不可能なIPを入力します。次のルーティング不可能なアドレスをお薦めします。

      192.168.x.x (x is any value between 1 and 255)
      10.10.10.10
      
    2. サブネット マスク: 255.255.255.0と入力します。

    3. 入力した値を記録しておいてください。この値は、この手順で後ほど必要になります。

    4. その他のフィールドは空のままとします。

    5. OK」をクリックします。

  16. 「ローカル エリア接続 2 のプロパティ」ダイアログで、「OK」をクリックします。

  17. 「ネットワーク接続」を閉じます。

  18. コンピュータを再起動します。

3.5.4 ループバック・アダプタの削除(Windowsのみ)

Windows 2003またはWindows XPでループバック・アダプタを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「コントロール パネル」の「システム」を開きます。

    Windows 2003: 「スタート」→「コントロール パネル」→「システム」を選択します。

    Windows XP: 「スタート」→「コントロール パネル」を選択し、「システム」をダブルクリックします。

  2. 「ハードウェア」タブで、「デバイス マネージャ」をクリックします。

  3. 「デバイス マネージャ」ウィンドウで、「ネットワーク アダプタ」を開きます。「Microsoft Loopback Adapter」が表示されます。

  4. Microsoft Loopback Adapter」を右クリックし、「アンインストール」を選択します。

  5. OK」をクリックします。

3.6 非ネットワーク・コンピュータへのインストール

ラップトップなどの非ネットワーク・コンピュータにOracle Web Tierをインストールできます。非ネットワーク・コンピュータは別のコンピュータにアクセスしないので、このコンピュータに必要なすべてのコンポーネントをインストールする必要があります。

さらに、第3.5項「DHCPホストへのインストール」で説明されている手順に従って、ループバック・アダプタをインストールし、システム上のhostsファイルを変更する必要があります。

3.7 マルチホーム・コンピュータへのインストール

Oracle WebCenterは、マルチホーム・コンピュータにインストールできます。マルチホーム・コンピュータは、複数のIPアドレスに関連付けられています。これは通常、コンピュータに複数のネットワーク・カードを設けることによって実現します。各IPアドレスは、ホスト名に関連付けられています。各ホスト名に対して別名を設定することも可能です。

インストーラは、/etc/hostsファイル(UNIXの場合)または%SYSTEMROOT%\system32\drivers\etc\hostsファイル(Windowsの場合)の最初のエントリから完全修飾ドメイン名を取得します。したがって、次のようなファイルの場合は、

127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
10.222.333.444 myhost1.mycompany.com myhost1
20.222.333.444 devhost2.mycompany.com devhost2

myhost1.mycompany.comが構成用に選択されます。

システム・コンポーネント固有のネットワーク構成については、個々のコンポーネントの構成ドキュメントを参照してください。

4 Oracle WebCenterのインストール

Oracle WebCenterコンポーネント(WebCenter Spaces、WebCenter Framework、およびWebCenter Portlets)はデフォルトでシステムにインストールされます。コンポーネントのインストール後に、構成ウィザードを起動して必要なコンポーネントを構成できます。


注意:

Oracle WebCenterをインストールする前に、WebLogicサーバー管理コンソールにログインしていないことを確認してください。

4.1 インストーラの起動

インストーラでは、システム上のJava Runtime Environment(JRE)の場所を指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverのインストール時に(第3.3項「Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成」)、JREがシステムにインストールされています。この場所(jreディレクトリの場所)を使用してインストーラを起動できます。JREのデフォルトの場所は、MW_HOME/jdk160_11(UNIXの場合)またはMW_HOME\jdk160_11(Windowsの場合)です。ここで、MW_HOMEはミドルウェア・ホーム・ディレクトリです。

64ビット・プラットフォームでは、JREの場所はJAVA_HOME(Oracle WebLogic Serverのインストールに使用された場所)です。詳細は、第3.3項「Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成」を参照してください。

UNIXシステム:

./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsシステム:

setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION

JRE_LOCATIONへの絶対パスを指定してください。相対パスは使用できません。


注意:

インストーラのrootユーザーとしての起動はサポートされていません。

4.2 インストール画面

Oracle WebCenterをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  2. 「前提条件のチェック」画面

    前提条件のチェックがエラーなしで完了したら、「次へ」をクリックします。

  3. 「インストール場所の指定」画面

    Oracle Middlewareホーム: WebLogic Serverがインストールされている場所を指定します。

    Oracleホーム・ディレクトリ: ソフトウェアをインストールする場所を指定します。

    • すでに存在するディレクトリを指定した場合は、それが空のディレクトリで、Oracle Middlewareホーム内に存在する必要があります。

    • 存在しないディレクトリを指定した場合は、Oracle Middlewareホーム内にそのディレクトリが作成されます。

    このディレクトリがOracleホーム・ディレクトリになります。ランタイム・コンポーネントからこのディレクトリに書き込むことはできません。


    注意:

    このドキュメントの以降の部分では、このディレクトリをWebCenter Oracleホームと呼びます。これは、他のOracle Fusion Middleware製品のOracleホーム・ディレクトリとの混同を避けるためです。Oracleホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracleホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。

  4. 「UCM構成オプションの指定」画面

    Oracle Universal Content Managementのインストールおよび構成」の選択を解除します。

    次へ」をクリックします。

  5. 「インストール・サマリー」画面

    インストール」をクリックします。

  6. 「インストールの進行状況」画面

    この画面で必要なアクションはありません。

  7. 「インストール完了」画面

    終了」をクリックします。

5 Oracle WebCenterの構成

インストーラの起動に成功したら、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを起動できます。この構成ウィザードは、WebCenter_ORACLE_HOME/common/binディレクトリ(UNIXの場合)またはWebCenter_ORACLE_HOME\common\binディレクトリ(Windowsの場合)に配置されています。

  1. 構成ウィザードを起動します。

    UNIXシステム:

    ./config.sh
    

    Windowsシステム:

    config.cmd
    
  2. 「ようこそ」画面

    新しいWebLogicドメインの作成」を選択します。

    次へ」をクリックします。

  3. 「ドメイン・ソースの選択」画面

    以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」を選択してから、次の製品を選択します。

    • Oracle WebCenter Spaces - 11.1.1.0(Oracle_WC1)

    • Oracle Enterprise Manager - 11.1.1.0(Oracle_WC1)

    • Oracle Portlet Producers - 11.1.1.0(Oracle_WC1)

    • Oracle Wiki and Blogs Server - 11.1.1.0(Oracle_WC1)

    • Oracle WebCenter Discussion Server - 11.1.1.0(Oracle_WC1)

    次へ」をクリックします。

  4. 「ドメイン名と場所の指定」画面

    次のドメイン情報を指定します。

    • ドメイン名: 作成するドメインの名前。デフォルトの名前はbase_domainです。

    • ドメインの場所: このドメインを作成するディレクトリへの絶対パス。デフォルトの場所は、MW_HOME/user_projects/domains(UNIXシステムの場合)またはMW_HOME\user_projects\domains(Windowsシステムの場合)です。

    • アプリケーションの場所: このドメインで作成されたアプリケーションが存在するディレクトリへの絶対パス。デフォルトの場所は、MW_HOME/user_projects/applications(UNIXシステムの場合)またはMW_HOME\user_projects\applications(Windowsシステムの場合)です。

    次へ」をクリックします。

  5. 「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面

    次の管理者用の資格証明を指定します。

    • ユーザー名: このドメインの管理者の名前。デフォルトの名前はweblogicです。


      注意:

      デフォルトでは、Oracle WebLogic Serverは、デフォルト・ユーザーであるweblogicにドメイン管理権限を付与します。別のユーザーにドメイン管理権限を付与する場合には、ドメインを作成した後で、WebCenter SpacesとOracle WebCenter Discussions Serverのユーザーに管理者ロールを付与する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』の非デフォルト・ユーザーへの管理者ロールの付与に関する項を参照してください。

    • ユーザー・パスワード: 管理者のパスワード。

    • ユーザー・パスワードの確認: 管理者パスワードを再入力します。

    • 説明: このユーザーの説明を入力するか、デフォルトの説明をそのまま残します。このフィールドはオプションです。

    次へ」をクリックします。

  6. 「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面

    この画面の「WebLogicドメインの起動モード」部分で、「開発モード」を選択します。

    この画面の「JDKの選択」部分で、使用可能なJDKのリストからSun SDK 1.6.0_05以降を選択します。

    次へ」をクリックします。

  7. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面

    この画面に表示されたデータ・ソースごとにスキーマ情報を構成します。この画面のフィールドを変更すると、その変更は、選択されたデータ・ソースにのみ適用されます。すべてのデータ・ソース(同じデータベース上に存在するデータ・ソースなど)に共通のフィールドの場合は、すべてのデータ・ソースを選択して変更を加える必要があります。変更は入力した時点で自動的に保存されます。

    すべてのデータ・ソースに共通するすべての情報を指定したら、個別のまたはより小さなグループのデータ・ソースを選択して、それらに固有の情報(スキーマ・オーナーなど)を入力する必要があります。

    この画面の表を確認し、変更が必要なフィールドを特定します。

    • ベンダー: ドロップダウン・リストからデータベースのベンダーを選択します。

    • ドライバ: ドロップダウン・リストからドライバ・タイプを選択します。

    • スキーマ・オーナー: スキーマのオーナーを指定します。これは、次の形式で表されるこのコンポーネントのスキーマ名です。

      prefix_schema_name
      

      この情報は、RCUを使用してスキーマを作成したときに、「コンポーネントの選択」画面で指定されたものです。詳細は、第3.2項「Oracle WebCenterのスキーマの作成」を参照してください。

    • パスワード: スキーマのパスワードを指定します。このパスワードは、RCUを使用してスキーマを作成したときに、「スキーマ・パスワード」画面で指定したものです。詳細は、第3.2項「Oracle WebCenterのスキーマの作成」を参照してください。

    • DBMS/サービス: データベースのサービス名を指定します。このスキーマが存在するデータベースのものを指定します。

    • ホスト名: データベースを実行するマシンの名前を指定します。

    • ポート: データベースのリスニング・ポート番号を指定します。

    次へ」をクリックします。

  8. 「コンポーネント・スキーマのテスト」画面

    データソースへの接続が成功していることを確認します。

    次へ」をクリックします。

  9. 「詳細構成の選択」画面

    この画面では何も選択しないでください。

    次へ」をクリックします。

  10. 「構成のサマリ」画面

    この画面の情報を確認します。前の画面に戻って構成の一部を変更する場合は、左側のナビゲーション・ペインまたは「前へ」ボタンを使用します。

    すべてが正しいことを確認したら、「作成」をクリックします。

  11. 「ドメインの作成中」画面

    ドメインが正常に作成されたら、「完了」をクリックします。

WebLogicドメインの構成の詳細は、『Oracle WebLogic Server Creating WebLogic Domains Using the Configuration Wizard』を参照してください。

6 インストール後のタスク

この項には、インストールと構成の確認に役立つ一般情報が含まれています。コンポーネントによっては、カスタム構成または手動構成が必要な場合があり、それに関する情報もこの項に含まれています。

6.1 サーバーの起動

サーバーを起動するには、次の手順を実行します。

  1. 新しいドメインを作成したディレクトリで、startWebLogic.shスクリプト(UNIXの場合)またはstartWebLogic.cmdスクリプト(Windowsの場合)を実行します。デフォルトの場所は、MW_HOME/user_projects/domains/domain_name(UNIXの場合)またはMW_HOME\user_projects\domains\domain_name(Windowsの場合)です。

    この情報は、構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で指定されています。

  2. ドメインを作成したディレクトリ内のbinディレクトリで、startManagedWebLogic.shスクリプト(UNIXの場合)またはstartManagedWebLogic.cmdスクリプト(Windowsの場合)を実行します。

    このコマンドでは、サーバー名を指定する必要もあります。起動する必要のあるサーバーは次のとおりです。

    • WLS_Spaces(Oracle WebCenter Spaces)

    • WLS_Portlet(Oracle WebCenter Portlets)

    • WLS_Services(Oracle WebCenter Web 2.0 Services)

    たとえば、UNIXシステム上でOracle WebCenter Spacesサーバーを起動するには、次の手順を実行します。

    MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/startManagedWebLogic.sh WLS_Spaces
    

    Windowsシステム:

    MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startManagedWebLogic.cmd WLS_Spaces
    

サーバーを起動する前に、WebLogic Serverのユーザー名とパスワードを入力するように求められます。これらは、構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したものです。

起動する必要のある管理対象サーバーの名前がわからない場合、UNIXシステム上では次のファイルの内容を確認します。

MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/startManagedWebLogic_readme.txt

Windowsシステムでは次のファイルの内容を確認します。

MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\startManagedWebLogic_readme.txt

または、次のURLから管理サーバー・コンソールにアクセスできます。

http://host:admin_server_port/console

構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名とパスワードを入力します。

6.2 管理コンソールからの管理対象サーバーの起動

管理コンソールから管理対象サーバーを起動するには、最初にマシンを作成してから、管理対象サーバーとそのマシンを関連付ける必要があります。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 環境」→「マシン」に移動します。

  3. 新規」をクリックします。

  4. マシン名(Machine-WCなど)を入力します。

  5. 管理コンソールで、「環境」→「サーバー」に移動して、このマシン(Machine-WC)を関連付ける管理対象サーバーを選択します。ドロップダウン・リストを使用して、管理対象サーバーとマシンを関連付けます。

この手順を行うと、管理対象サーバーは正常に起動してアクセス可能になります。

6.3 ノード・マネージャの起動

管理対象サーバーをホストしているマシン上でノード・マネージャを起動すると、管理コンソールまたはコマンド・ラインを使用してリモートで管理対象サーバーを起動または停止することができます。予期しないエラーが発生した管理対象サーバーをノード・マネージャから自動的に再起動することもできます。

ノード・マネージャを起動するには、次の手順を実行します。

  1. UNIXシステムの場合、WebCenter_ORACLE_HOME/common/bin/setNMProps.shスクリプトを実行します。

    Windowsシステムの場合、WebCenter_ORACLE_HOME\common\bin\setNMProps.cmdスクリプトを実行します。

  2. UNIXシステムの場合、WebCenter_Oracle_Home/server/bin/startNodeManager.shスクリプトを実行することによって、ノード・マネージャを起動します。

    Windowsシステムの場合、WebCenter_Oracle_Home\server\bin\startNodeManager.cmdスクリプトを実行することによって、ノード・マネージャを起動します。

ノード・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Node Manager Administrator's Guide for Oracle WebLogic Server』を参照してください。

6.4 インストールの確認

ブラウザを起動して、次のURLを入力します。

  • 管理サーバーにアクセスするには、次の手順を実行します。

    http://host:admin_server_port
    

    この情報は、構成ウィザードの「ドメインの作成中」画面(最後の画面)で確認できます。

  • 管理サーバー・コンソールにアクセスするには、次の手順を実行します。

    http://host:admin_server_port/console
    

    構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名とパスワードの資格証明の入力を求められます。

  • Enterprise Managerにアクセスするには、次の手順を実行します。

    http://host:admin_server_port/em
    

7 Oracle WebCenterの削除

システムからOracle WebCenterを削除するには、次の手順が必要です。

ソフトウェアを削除する場合は、必ずこの項で紹介する手順に従ってください。ソフトウェアを手動で削除すると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する可能性があります。この項の手順に従うことで、ソフトウェアを正しく削除することができます。

7.1 Oracle Fusion Middlewareの停止

Oracle Fusion Middlewareソフトウェアのコンポーネントを削除する前に、すべてのサーバーとプロセスを停止してください。

  1. WebLogic管理対象サーバーを停止します。

    UNIX:

    MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/stopManagedWeblogic.sh managed_server_nanme admin_url username password
    

    Windows:

    MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\stopManagedWeblogic.cmd managed_server_nanme admin_url username password
    
  2. WebLogic管理サーバーを停止します。

    UNIX:

    MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/stopWeblogic.sh username password admin_url
    

    Windows:

    MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\stopWeblogic.cmd username password admin_url
    

Oracle Fusion Middlewareの起動と停止の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドのOracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項を参照してください。

7.2 Oracle WebCenterスキーマの削除

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動して、WebCenterスキーマをデータベースから削除します。

7.2.1 RCUの起動

RCUのCD-ROMを挿入し、次のRCUをrcuHome/binディレクトリ(UNIXの場合)またはrcuHome\binディレクトリ(Windowsの場合)から起動します。

UNIX:

./rcu

Windows:

rcu.bat

RCUの.zipファイルをOTNからダウンロードした場合は、前述のRCUをシステム上のrcuHome/binディレクトリ(UNIXの場合)またはrcuHome\binディレクトリ(Windowsの場合)から起動することもできます。

7.2.2 WebCenterスキーマの削除手順

次の手順に従ってWebCenterスキーマを削除してください。

  1. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  2. 「リポジトリの作成」画面

    削除」を選択します。

    次へ」をクリックします。

  3. 「データベース接続の詳細」画面

    Oracleデータベースに接続するための資格証明を指定します。これらの資格証明は、WebCenterスキーマを作成した際にこの画面で指定した資格証明と同じです。詳細は、第3.2項「Oracle WebCenterのスキーマの作成」を参照してください。

    次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。エラーが発生した場合は、エラーに関する詳細が「データベース接続の詳細」画面に表示されます。エラーを修正し、「次へ」をもう一度クリックします。

    チェックがエラーなしで完了したら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  4. 「コンポーネントの選択」画面

    リポジトリから削除する接頭辞とスキーマを選択します。

    次へ」をクリックします。「前提条件チェック」画面が表示されます。エラーが発生した場合は、エラーに関する詳細が「コンポーネントの選択」画面に表示されます。エラーを修正し、「次へ」をもう一度クリックします。

    チェックがエラーなしで完了したら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  5. 「サマリー」画面

    削除」をクリックします。「削除」画面が表示されます。エラーが発生した場合は、エラーに関する詳細が「サマリー」画面に表示されます。エラーを修正し、「次へ」をもう一度クリックします。

    スキーマがエラーなしで削除されたら、「OK」をクリックしてこの画面を閉じます。

  6. 「完了サマリー」画面

    閉じる」をクリックします。

7.3 Oracle WebCenterの削除

アンインストーラにより、その起動元であるWebCenter Oracleホームの削除が試行されます。この手順では、作成したWebLogicドメインは削除されません。WebCenter Oracleホーム内のソフトウェアのみが削除されます。

WebCenter Oracleホームを削除する前に、既存のドメインで使用されていないことを確認してください。また、このOracleホームを使用する実行中のプロセスをすべて停止してください。ソフトウェアを削除すると、WebLogicドメインは使用できなくなります。

7.3.1 アンインストーラの起動

アンインストーラを起動するには、WebCenter_ORACLE_HOME/oui/binディレクトリ(UNIXの場合)またはWebCenter_ORACLE_HOME\oui\binディレクトリ(Windowsの場合)に移動して、アンインストーラを起動します。

UNIXシステム:

./runInstaller -deinstall -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsシステム:

setup.exe -deinstall -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsシステムでは、アンインストーラを「スタート」メニューから起動することもできます。「すべてのプログラム」→「Oracle WebCenter 11g - Home1」→「Oracle WebLogicのアンインストール」を選択します。

7.3.2 削除画面と手順

次の手順に従ってインストールされたソフトウェアを削除してください。

  1. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  2. 「Oracleホームのアンインストール」画面

    削除対象のOracleホームが正しいことを確認します。

    アンインストール」をクリックして続行します。

  3. 「アンインストールの進行状況」画面

    この画面では、削除の進捗状況とステータスが表示されます。

  4. 「アンインストール完了」画面

    終了」をクリックします。

7.4 Oracle WebLogic Serverの削除

Oracle WebLogic Serverを削除するには、次の手順を実行します。

  1. アンインストーラをWebLogic_Home/uninstallディレクトリ(UNIXの場合)またはWebLogic_Home\uninstallディレクトリ(Windowsの場合)から起動します。このWebLogicホーム・ディレクトリの場所は、第3.3項「Oracle WebLogic Serverのインストールとミドルウェア・ホームの作成」「製品インストール・ディレクトリの選択」画面で指定した場所です。

    UNIXシステム:

    ./uninstall.sh
    

    Windowsシステム:

    uninstall.cmd
    

    JRE_LOCATIONへの絶対パスを指定してください。相対パスは使用できません。

    Windowsシステムでは、アンインストーラを「スタート」メニューから起動することもできます。「すべてのプログラム」→「Oracle WebLogic」→「Oracle WebLogicのアンインストール」を選択します。

  2. 「ようこそ」画面

    次へ」をクリックします。

  3. 「コンポーネントの選択」画面

    デフォルトで、すべてのコンポーネントが選択されます。

    次へ」をクリックします。

  4. 「WebLogic Platformをアンインストール中」画面

    完了」をクリックします。

7.5 Oracle JDeveloperの削除

Oracle JDeveloperをシステムにインストールした場合は、システムからそのソフトウェアを削除する方法について『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』を参照してください。

7.6 Oracleホーム・ディレクトリとJDeveloperホーム・ディレクトリの削除

WebCenter Oracleホーム・ディレクトリとすべてのサブディレクトリを手動で削除します。たとえば、UNIXシステムでは、WebCenter Oracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/Middleware/Oracle_WC1である場合、次のように実行します。

> cd /home/Oracle/Middleware
> rm -rf Oracle_WC1

Windowsシステムでは、WebCenter Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Middleware\Oracle_WC1である場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Middlewareディレクトリに移動し、Oracle_WC1フォルダを右クリックして「削除」を選択します。

この手順をOracle JDeveloperインストール・ディレクトリに対しても実行します。これは、アンインストーラでソフトウェアが削除されても、すべてのインストール・ディレクトリが削除されるわけではないためです。この手順を実行する前に、削除しないプロジェクトをすべて保存してください。

また、Windowsシステムでは、Start Menu\Programsフォルダのプログラム・グループも手動で削除する必要があります。C:\Documents and Settings\All Users\Start Menu\Programsから削除するプログラム・グループの例としては、次のようなものがあります(システム上のフォルダ名やプログラム・グループ名はそれぞれ異なる可能性があります)。

  • Oracle Fusion Middleware 11.1.1.1.0

  • Oracle WebCenter 11g - Home1

  • Oracle WebLogic

8 その他のリソース

詳細については、Oracle Fusion MiddlewareドキュメントCD-ROMに収録されている『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』を参照してください。

印刷されたドキュメントは、オラクル社の担当者からご購入いただけます。

リリース・ノート、インストール・ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、Oracle Technology Network Japan(OTN Japan)から無償でダウンロードできます。OTN Japanを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、http://www.oracle.com/technology/global/jp/membership/index.htmlから無償で行えます。

OTN Japanのユーザー名およびパスワードをすでにお持ちの場合は、http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.htmlからOTN Japanのドキュメント・セクションに直接アクセスできます。

8.1 Oracleサポート・サービス

Oracle製品サポートを購入した場合は、Oracleサポート・サービスにお問い合せいただけます。Oracleサポート・サービスには、電話サポート、バージョン更新、各種サービスへのアクセスが含まれています。電話サポートは、年中無休で24時間いつでもご利用になれます。アメリカ国内では、+1-800-223-1711でProduct Supportにお問い合せいただけます。

アメリカ国外のOracleサポート・サービス拠点については、それぞれの国のサポート・センターにサポートへのアクセス方法をお問い合せください。 お客様の国のサポート・センターをお探しの場合は、http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.htmlのサポートWebセンターにアクセスしてください。

サポートWebセンターでは、Oracleサポート・サービスに関する次のような情報が提供されます。

  • 連絡先情報

  • 電子サービスへのアクセス手順

  • 有用なWebサイト

  • サポート・リソース

  • Oracleサポート・ポートフォリオ

  • Oracleサポート・サービス・ニュース

Oracle製品サポートでは、My Oracle Support(以前のOracleMetaLink)とOracleサポート・サービス・プレミアWebサポート製品に24時間いつでもアクセスできます。My Oracle Supportでは、インストール支援、製品マニュアル、およびテクニカル・ソリューション・ナレッジ・ベースにアクセスできます。

ここでは、テクニカル・フォーラムが開催されており、Oracle製品に関する質問を投稿して、Oracleテクニカル・サポート・アナリストやその他のOracleユーザーから回答を得ることができます。質問と回答は公開され、すべてのユーザーで共有されます。

My Oracle Supportオプションには次のものがあります。

  • テクニカル・アシスタンス・リクエスト(TAR)へのアクセス

  • パッチのダウンロード

  • バグ・データベースへの問合せアクセス

  • 製品ライフサイクル情報

My Oracle Supportには、http://metalink.oracle.comからアクセスできます。

8.2 バージョン更新

現在サポートされているライセンスを所有している場合は、My Oracle SupportのiTAR機能を使用して、バージョン更新の送付に関する緊急でないリクエストを発行できます。iTARタイプはU.S. Client Relations/Non-Technical Requestとして記録する必要があります。

アメリカ国内では、Client Relationsに連絡してバージョン更新の送付をリクエストすることもできます。バージョン更新をリクエストする際は、Client Relationsのアナリストに次の情報を提供してください。

  • CSI番号

  • 連絡先情報

  • プラットフォーム

  • 製品名

  • 届け先住所

  • 製品バージョン番号

アメリカ国外の場合は、お客様の国のOracleサポート・センターにお問い合せください。

8.3 プレミアム・サービス

オンサイト・サポート、OracleGOLD、リモート・サービスおよびアップグレード・パッケージを含むプレミアム・サービスの詳細は、http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.htmlのサポートWebセンターを参照してください。

アメリカ国内では、+1-800-833-3536でSupport Salesの担当者にお問い合せいただけます。

8.4 クイック・リファレンス

補足情報にアクセスするには、表5を参照してください。

表5 補足情報とリソースへのリンク

お客様の要望 連絡先またはWebサイト

開発者向けのテクニカル・リソースにアクセスする

http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html

インストール・マニュアルにアクセスする

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

テクニカル・サポートに関する情報にアクセスする

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html

アメリカ国外のOracleサポート・センターを検索する

http://www.oracle.com/support

アメリカ国外のOracleオフィスを検索する

http://www.oracle.com/global

アメリカ国内のClient Relationsに連絡する

1-800-223-1711

アメリカ国内の営業担当者に連絡する

1-800-ORACLE-1

アメリカ国内の技術サポートへのTTYアクセスを検索する

1-800-446-2398


9 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、オラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを、障害のあるお客様を含むすべてのお客様にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

聴覚に障害があるお客様のOracleサポート・サービスへのアクセス

Oracleサポート・サービスに連絡するには、テレコミュニケーション・リレー・サービス(TRS)を使用してOracleサポート(+1-800-223-1711)までお電話ください。Oracleサポート・サービスの技術者が、Oracleサービス・リクエストのプロセスに従って、技術的な問題を処理し、お客様へのサポートを提供します。TRSの詳細は、http://www.fcc.gov/cgb/consumerfacts/trs.htmlを参照してください。電話番号の一覧は、http://www.fcc.gov/cgb/dro/trsphonebk.htmlを参照してください。